JR北海道が2016年度までに新型車両を大量投入
近郊形電車 - 2013年12月01日 (日)
JR北海道が2016年度までに新型車両を投入することが明らかとなりました。
導入する形式はキハ261系が28両と733系が60両の計88両で、それぞれ予備車両を増やすことで車両にかかる負担を減らし、トラブル減少を目的としています。
ちなみに、88両という数字は本州の鉄道会社からすれば決して大きくない数字かと思いますが、JR北海道の場合は非常に大きな数字です。キハ261系は1000番台であれば、今年度増備された6両に既存の21両をプラスすることで、明らかになった増備分の28両で55両と、キハ283系の57両に迫る両数です。また、733系も北海道入りを果たしているB‐119編成までの3両編成×19本の計57両にプラスすると117両となり、721系の135両には及ばないものの、731系の63両をはるかに上回る両数となります。
今回は予備車両の確保が主な目的としています。733系については、新製のみで終わり、それに伴う車両の引退などはありません。711系の引退について発表が出ていますが、公表されているのは2014年度末の引退ということで、711系が引退した後に60両が増備されます。導入線区は未定となっていますが、札幌近郊を中心とした運用になることは間違いありません。
一方で、キハ261系については予備車両の確保という点もありますが、既存の老朽化したキハ183系を置き換える目的でも投入されます。老朽化というキーワードだけで判断してしまうと、「オホーツク」などに使用しているスラントノーズ車を含めた初期タイプが有力候補として挙がります。
●苗穂運転所
苗穂運転所に所属する初期車は上記の32両です。0番台と200番台を記載しています。そのほか、函館運輸所にも在籍していますが、こちらは「キハ183‐208」と「キハ183‐218」のみです。ちなみに、「旭山動物園号」で使用している車両は除外してあります。
上記の車両は現在、定期「オホーツク」と車両から出火した影響で運行されている臨時「北斗」で主に使用しています。通常は臨時「北斗」の運行がないので、単純に計算したら1日に4運用、計16両が使用されることになります。それに予備車両を含めると、1日に20両前後の車両があれば、「オホーツク」の運用は間に合う計算となります。
ですが、実際は遠軽方の先頭車はNN183系が充当されることが多いため、実際は20両以下で1日の運行が満たせるのではないかと思います。キハ261系の投入数が28両ということであれば、予備車両の確保という点を含めてだいたい投入数と置き換え数が一致するのではないかと思います。
また、車両転配による置き換えも可能性としては十分考えられます。JR北海道の最近の例だと、2009年10月のダイヤ改正で「とかち」を全「スーパーとかち」化したことに伴って、一部車両が「オホーツク」に転配し、スラントノーズ車の一部を置き換えました。また最近は、JR東日本でE657系が「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」の全列車に投入されたことで、余剰となったE653系を「いなほ」に転配し、老朽化した485系を置き換えるという例もあります。
札幌⇔網走間は高速化という点に関しては乏しい路線で、旭川以遠は最高運転速度が95km/h以下です。現状のままでは、キハ261系を投入して高速化を図ったとしても数分程度になるのではないかと思います。
他に考えられることとしては、所要時間短縮を考えずに車両の置き換えだけを進めることです。減速・減便ダイヤが施行されてから1ヶ月が経過しました。所要時間は延びてしまいましたが、その反面、運用や予備車両に余裕を持たせ、車両にかかる負担を減らし、トラブル減少という面では期待できる策です。今後もこの方策を行っていくのであれば、「オホーツク」に導入することも可能性としては十分あり得ます。
そのほか、今回の増備で実現しなかった「スーパーおおぞら」や「スーパー北斗」への充当など、まだ可能性として残されているかもしれません。
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導入する形式はキハ261系が28両と733系が60両の計88両で、それぞれ予備車両を増やすことで車両にかかる負担を減らし、トラブル減少を目的としています。
ちなみに、88両という数字は本州の鉄道会社からすれば決して大きくない数字かと思いますが、JR北海道の場合は非常に大きな数字です。キハ261系は1000番台であれば、今年度増備された6両に既存の21両をプラスすることで、明らかになった増備分の28両で55両と、キハ283系の57両に迫る両数です。また、733系も北海道入りを果たしているB‐119編成までの3両編成×19本の計57両にプラスすると117両となり、721系の135両には及ばないものの、731系の63両をはるかに上回る両数となります。
今回は予備車両の確保が主な目的としています。733系については、新製のみで終わり、それに伴う車両の引退などはありません。711系の引退について発表が出ていますが、公表されているのは2014年度末の引退ということで、711系が引退した後に60両が増備されます。導入線区は未定となっていますが、札幌近郊を中心とした運用になることは間違いありません。
一方で、キハ261系については予備車両の確保という点もありますが、既存の老朽化したキハ183系を置き換える目的でも投入されます。老朽化というキーワードだけで判断してしまうと、「オホーツク」などに使用しているスラントノーズ車を含めた初期タイプが有力候補として挙がります。
●苗穂運転所
キハ183 | 104・209・210・211・212・213・214・215・219・220 |
キロ182 | 9 |
キロハ182 | 2・3・4・6・10 |
キハ182 | 3・11・16・21・22・23・29・30・31・39・40・41・42・43・44・45・ |
苗穂運転所に所属する初期車は上記の32両です。0番台と200番台を記載しています。そのほか、函館運輸所にも在籍していますが、こちらは「キハ183‐208」と「キハ183‐218」のみです。ちなみに、「旭山動物園号」で使用している車両は除外してあります。
上記の車両は現在、定期「オホーツク」と車両から出火した影響で運行されている臨時「北斗」で主に使用しています。通常は臨時「北斗」の運行がないので、単純に計算したら1日に4運用、計16両が使用されることになります。それに予備車両を含めると、1日に20両前後の車両があれば、「オホーツク」の運用は間に合う計算となります。
ですが、実際は遠軽方の先頭車はNN183系が充当されることが多いため、実際は20両以下で1日の運行が満たせるのではないかと思います。キハ261系の投入数が28両ということであれば、予備車両の確保という点を含めてだいたい投入数と置き換え数が一致するのではないかと思います。
また、車両転配による置き換えも可能性としては十分考えられます。JR北海道の最近の例だと、2009年10月のダイヤ改正で「とかち」を全「スーパーとかち」化したことに伴って、一部車両が「オホーツク」に転配し、スラントノーズ車の一部を置き換えました。また最近は、JR東日本でE657系が「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」の全列車に投入されたことで、余剰となったE653系を「いなほ」に転配し、老朽化した485系を置き換えるという例もあります。
札幌⇔網走間は高速化という点に関しては乏しい路線で、旭川以遠は最高運転速度が95km/h以下です。現状のままでは、キハ261系を投入して高速化を図ったとしても数分程度になるのではないかと思います。
他に考えられることとしては、所要時間短縮を考えずに車両の置き換えだけを進めることです。減速・減便ダイヤが施行されてから1ヶ月が経過しました。所要時間は延びてしまいましたが、その反面、運用や予備車両に余裕を持たせ、車両にかかる負担を減らし、トラブル減少という面では期待できる策です。今後もこの方策を行っていくのであれば、「オホーツク」に導入することも可能性としては十分あり得ます。
そのほか、今回の増備で実現しなかった「スーパーおおぞら」や「スーパー北斗」への充当など、まだ可能性として残されているかもしれません。


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