入場券の在り方を一度考えるべきではないか?
きっぷ - 2013年12月02日 (月)
以前掲載した記事「JR関係者から当ブログへのコメント」についてたくさんのコメントが寄せられました。コメントをしてくださった方、ありがとうございました。
今回は、その中でも取り上げられていた入場券の効力についてです。コメントの中にも列車の撮影を伴っての入場券の使用について賛否両論ありました。
今回は入場券の効力について考えてみようと思います。
本来、駅などで発売されている入場券とは、どういった効力を持つのかということです。列車の撮影を伴っての使用で賛否両論ありますが、少なくとも列車の撮影を行うために設けられた券ではないことは確かです。
旅客営業規則「第2編 旅客営業 第8章 入場券」の第296条に入場券の効力について示されています。
第296条 普通入場券は、発売駅で発売当日中に1人1回に限つて、定期入場券は、発売日から1箇月間発売駅において記名人に限つて使用することができる。この場合、第294条第2項の規定により使用時間を制限して発売した普通入場券にあつては、当該制限された使用時間(以下「制限使用時間」という。)内に限つて使用することができる。
2 入場券所持者は、列車に立ち入ることができない。ただし、当社が特に認める場合は、この限りでない。
また、次の第297条では入場券が無効になる場合について記載されています。
第297条 入場券は、次の各号の1に該当する場合は、無効として回収する。
(1) 券面表示事項をぬり消し、又は改変して使用したとき。
(2) 発売駅以外の駅で使用したとき。
(3) 定期入場券をその記名人以外の者が使用したとき。
(4) 大人が小児用の入場券を使用したとき。
(5) 制限使用時間超えて使用したとき。ただし、この場合にあつては、使用時間のうち制限使用時間を超えた時間(以下「超過使用時間」という。)について無効とする。
(6) その他入場券を不正行為の手段として使用したとき。
2 前項の規定は、偽造の入場券を使用して入場した場合に準用する。
3 定期入場券が、第1項の規定によつて無効として回収された場合は、その記名人に対して以後定期入場券の発売をしないことがある。
上記が本来入場券が持つ効力です。中には時間制限を含んだものもあるようですが、基本的には列車の撮影については触れられていません。
ですが、第296条で記されている通り、「発売駅で発売当日中に1人1回に限つて・・・」という内容は自身も知らなかったことです。
また、第297条の1‐(4)で記されている「大人が小児用の入場券を使用したとき」については、発覚してしまったら没収されてしまうのも無理ありません。数十円のことかもしれませんが、立派な犯罪行為です。
上記で示した通り、列車の撮影に伴う入場券の使用は現状では禁止事項とは言えず、上記の事柄をクリアしていれば、駅構内での撮影も問題ないということになります。
入場券が存在する理由として、冒頭で述べた通り、駅構内で列車を撮影するためを主目的としたものではないことは確かです。本来は列車の見送りなどの理由で使用するのが一般的だと思います。
例えば、家族や友達などが列車で旅立つときにホームまで見送るときに使用するために設けられたのが入場券だと思います。ですが、自家用車が増え、列車が旅立つという意味で代表的だった夜行列車の存在も近年は航空機や新幹線、車両の老朽化によって廃止されたことで、設定した当初の入場券の意味がなくなりつつあります。
その一方で、デジタルカメラの普及があり、誰でも簡単に写真が撮影できるようになりました。また、スマートフォンのカメラも高性能化していることも撮り鉄による利用が増えている要因ではないかと思います。
「JR関係者から当ブログへのコメント」の記事の中で掲載したコメントの内容では、冒頭で直接行ってはならないとは記載してはいませんが、「けど」という逆接を文で使用していることや旅行などでJR利用を伴うものなどと限定していることから、入場券を使用しての撮影は行ってはならないという文章と受け止められても仕方ありません。
ですが、入場券について調べてみると、上記の通り、駅構内での撮影を伴った入場券の使用は禁止事項とはなっていません。では、なぜ禁止事項とはなっていないにも関わらず、そのような傾向になりつつあるのでしょうか?
それは、入場券の使用するマナーの悪い「撮り鉄」が駅構内で問題行動を起こしているからではないでしょうか?一般の利用客に迷惑をかけないことや危険行為を行わないことなど、最低限のルールを守って列車を撮影してもらいたいと思います。
確かに、記載されたコメントの通り、駅構内は列車を撮影するためにあるのではなくて、列車を利用するために設けられているものです。なので、列車を撮影する際は、他人に迷惑をかけずに行う必要があると思います。
駅構内で撮影を伴った入場券の使用は禁止事項とはなってないため、迷惑をかけずに撮影することぐらいしかブログとしてお伝えすることができません。入場券というものを設けた当初とは状況がかなり変わりつつあります。迷惑行為が後を絶たない輩による駅構内で撮影を伴った入場券の使用を規制したいのであれば、題名にもある通り、入場券の在り方について再度見直しをするべきではないでしょうか?
ですが、中には札幌駅のように改札内に飲食店を展開している駅もあります。仮に平日に入場券を利用して飲食店に昼食時に通っている方や店側に対しては、入場券の廃止はデメリットとなってしまいます。 単になくして良いということにはつながりません。
個人的な配慮ですが、自身の場合はJRで移動をする際に気になる列車があれば駅構内などで撮影をさせてもらっています。入場券も新夕張駅や函館駅などで列車を撮影するために購入したことがあります。ですが、札幌近郊に関しては、極力JRを利用してその間に撮影をしています。
マナーの悪い輩もそうでない方も皆でマナーを守って撮影することで、会社側も認めてくれるのではないかと信じています。入場券を現状のままで使用できるようにしていくためには、マナーを守って楽しく撮影することが一番ではないかと思います。

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今回は、その中でも取り上げられていた入場券の効力についてです。コメントの中にも列車の撮影を伴っての入場券の使用について賛否両論ありました。
今回は入場券の効力について考えてみようと思います。
本来、駅などで発売されている入場券とは、どういった効力を持つのかということです。列車の撮影を伴っての使用で賛否両論ありますが、少なくとも列車の撮影を行うために設けられた券ではないことは確かです。
旅客営業規則「第2編 旅客営業 第8章 入場券」の第296条に入場券の効力について示されています。
第296条 普通入場券は、発売駅で発売当日中に1人1回に限つて、定期入場券は、発売日から1箇月間発売駅において記名人に限つて使用することができる。この場合、第294条第2項の規定により使用時間を制限して発売した普通入場券にあつては、当該制限された使用時間(以下「制限使用時間」という。)内に限つて使用することができる。
2 入場券所持者は、列車に立ち入ることができない。ただし、当社が特に認める場合は、この限りでない。
また、次の第297条では入場券が無効になる場合について記載されています。
第297条 入場券は、次の各号の1に該当する場合は、無効として回収する。
(1) 券面表示事項をぬり消し、又は改変して使用したとき。
(2) 発売駅以外の駅で使用したとき。
(3) 定期入場券をその記名人以外の者が使用したとき。
(4) 大人が小児用の入場券を使用したとき。
(5) 制限使用時間超えて使用したとき。ただし、この場合にあつては、使用時間のうち制限使用時間を超えた時間(以下「超過使用時間」という。)について無効とする。
(6) その他入場券を不正行為の手段として使用したとき。
2 前項の規定は、偽造の入場券を使用して入場した場合に準用する。
3 定期入場券が、第1項の規定によつて無効として回収された場合は、その記名人に対して以後定期入場券の発売をしないことがある。
上記が本来入場券が持つ効力です。中には時間制限を含んだものもあるようですが、基本的には列車の撮影については触れられていません。
ですが、第296条で記されている通り、「発売駅で発売当日中に1人1回に限つて・・・」という内容は自身も知らなかったことです。
また、第297条の1‐(4)で記されている「大人が小児用の入場券を使用したとき」については、発覚してしまったら没収されてしまうのも無理ありません。数十円のことかもしれませんが、立派な犯罪行為です。
上記で示した通り、列車の撮影に伴う入場券の使用は現状では禁止事項とは言えず、上記の事柄をクリアしていれば、駅構内での撮影も問題ないということになります。
入場券が存在する理由として、冒頭で述べた通り、駅構内で列車を撮影するためを主目的としたものではないことは確かです。本来は列車の見送りなどの理由で使用するのが一般的だと思います。
例えば、家族や友達などが列車で旅立つときにホームまで見送るときに使用するために設けられたのが入場券だと思います。ですが、自家用車が増え、列車が旅立つという意味で代表的だった夜行列車の存在も近年は航空機や新幹線、車両の老朽化によって廃止されたことで、設定した当初の入場券の意味がなくなりつつあります。
その一方で、デジタルカメラの普及があり、誰でも簡単に写真が撮影できるようになりました。また、スマートフォンのカメラも高性能化していることも撮り鉄による利用が増えている要因ではないかと思います。
「JR関係者から当ブログへのコメント」の記事の中で掲載したコメントの内容では、冒頭で直接行ってはならないとは記載してはいませんが、「けど」という逆接を文で使用していることや旅行などでJR利用を伴うものなどと限定していることから、入場券を使用しての撮影は行ってはならないという文章と受け止められても仕方ありません。
ですが、入場券について調べてみると、上記の通り、駅構内での撮影を伴った入場券の使用は禁止事項とはなっていません。では、なぜ禁止事項とはなっていないにも関わらず、そのような傾向になりつつあるのでしょうか?
それは、入場券の使用するマナーの悪い「撮り鉄」が駅構内で問題行動を起こしているからではないでしょうか?一般の利用客に迷惑をかけないことや危険行為を行わないことなど、最低限のルールを守って列車を撮影してもらいたいと思います。
確かに、記載されたコメントの通り、駅構内は列車を撮影するためにあるのではなくて、列車を利用するために設けられているものです。なので、列車を撮影する際は、他人に迷惑をかけずに行う必要があると思います。
駅構内で撮影を伴った入場券の使用は禁止事項とはなってないため、迷惑をかけずに撮影することぐらいしかブログとしてお伝えすることができません。入場券というものを設けた当初とは状況がかなり変わりつつあります。迷惑行為が後を絶たない輩による駅構内で撮影を伴った入場券の使用を規制したいのであれば、題名にもある通り、入場券の在り方について再度見直しをするべきではないでしょうか?
ですが、中には札幌駅のように改札内に飲食店を展開している駅もあります。仮に平日に入場券を利用して飲食店に昼食時に通っている方や店側に対しては、入場券の廃止はデメリットとなってしまいます。 単になくして良いということにはつながりません。
個人的な配慮ですが、自身の場合はJRで移動をする際に気になる列車があれば駅構内などで撮影をさせてもらっています。入場券も新夕張駅や函館駅などで列車を撮影するために購入したことがあります。ですが、札幌近郊に関しては、極力JRを利用してその間に撮影をしています。
マナーの悪い輩もそうでない方も皆でマナーを守って撮影することで、会社側も認めてくれるのではないかと信じています。入場券を現状のままで使用できるようにしていくためには、マナーを守って楽しく撮影することが一番ではないかと思います。

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