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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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札幌市営地下鉄東豊線に新型車両を導入

今回は当ブログ初となる札幌市営地下鉄についてです。

札幌市営地下鉄には、新さっぽろ⇔宮の沢間の「東西線」、麻生⇔真駒内間の「南北線」、栄町⇔福住間の「東豊線」の3路線があります。

このうち、南北線と東西線には既に5000形や8000形といった新しい車両が投入されていますが、東豊線だけ開業時期が遅いため、開業当初からの7000形車両によって運行されています。

そして、東豊線にもようやく新型車両が投入されることになります。

形式は東西線の8000形に続く、9000形となり、川崎重工兵庫工場で製造され、2014年度から2016年度にかけて導入されます。

導入数は、4両編成×20本の計80両であり、現在使用されている7000形と同数となります。1994年に豊水すすきの⇔福住間が延長開業された際、7000形が5編成(3次車)が増備されましたが、これらの車両を含め、既存の全ての車両が9000形に置き換えられることになります。

車体デザインは公表されていないものの、5000形や8000形がベースとなると予想され、車体強度向上による安全性を高めたアルミ・セミダブルスキン構体を採用し、自動列車運転装置やワンマン運転にも対応します。

車内は、液晶ディスプレイ(LCD)表示装置を搭載します。2009年からから増備された5000形に既に採用されており、同様の装置が搭載されると思われます。また、省電力化により、室内灯にはLEDが採用され、前照灯にも採用されることになります。

札幌ドームからの最寄り駅が東豊線の福住駅です。札幌ドームでは、野球観戦や各種アーティストのコンサート等のイベントが盛んに行われており、先日も札幌モーターショーが開催されました。

JR線というのはないので、札幌ドームへの公共交通手段といえば、地下鉄か路線バスが主流だと思います。近年札幌ドーム周辺には有料駐車場が増えつつありますが、それでも利便性という点では、公共交通機関が1番かと思います。

各種イベントでは、日本人だけでなく、外国人の方も札幌ドームを訪れる機会があると思います。現在の7000形では、5000形や8000形に採用されているLED案内表示装置というのが一部編成でしか採用されておらず、外国人の方などにとって、現在の東豊線の車両では不便を感じることも多いのではないでしょうか?

札幌ドームという大勢の人が集まる場所へ唯一アクセスしている鉄道路線なので、外国人の方などにも不便を感じさせない車両を9000形には期待したいと思います。

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コメント
2199: by jrhokkaidoufuxan on 2014/02/20 at 12:05:03

9000形というと試作車の番号になるような気がしますが通常の営業用車両に9000がつけられるのは驚きです。

2201: by SSB-520 on 2014/02/20 at 16:49:53

東豊線沿線に住んでいてよく東豊線を利用します。川崎重工から9000形受注についてプレスリリースが出たときはついに東豊線にも新車が来たんだととてもうれしかったです。ですがうれしい気持ちと同時に生まれてからずっとお世話になった7000形が廃車される寂しい気持ちもあります。
LCD装備の5000形同様号車間に扉がつけられると思いますが冷房がないのに加え号車間の扉のせいで風通しがかなり悪くなり、夏は窓を開けてもかなり暑いので9000形は風通しをよくしてほしいです。

2203: by 管理人 on 2014/02/20 at 20:58:38

>>「jrhokkaidoufuxan」さんコメントありがとうございます。

車番などで試作車と区別するような例が多いと思います。

東京の私鉄では、9000という形式名の車両が複数あったと思います。さらに1車種増えることになるので、より複雑になりますね。

2204: by 管理人 on 2014/02/20 at 21:12:33

>>「SSB-520」さんコメントありがとうございます。

自身は、あまり東豊線を利用しませんが、6000形を思い出させてくれる車両が7000形でした。

以前は夏場でも窓を開けて走行することで十分涼しかった記憶があります。車と車の間にドアが設置されてからは乗車機会が減ってしまい、気づきませんでしたが、夏場の利用を考慮すると、風通しなどの改善は必要ではないかと思います。

長文失礼しました。

2304:9000形 by モハ733-117 on 2014/04/06 at 19:22:25

側面にも行先表示がつくと言う話をききました。あとシングルアームパンタグラフも採用されるようです。どんな車両なのか非常に楽しみです。

2305: by 管理人 on 2014/04/07 at 01:16:36

>>「モハ733-117」さんコメントありがとうございます。

イメージ写真もまだ公開されていなかったはずです。

南北線の5000形や東西線の8000形よりも新しい車両なので、既存の車両にはない新技術が搭載されるのではないでしょうか。

実車のイメージがあれば、もっと実感が湧きますが・・・。

5880:2017年現在 by ZX on 2017/03/07 at 12:37:13 (コメント編集)

すでに全車両がこれになって久しいですね。東京の地下鉄でも全車両LCD完備の路線は3月現在、銀座線しかありません。
ネガティブイメージの強いJRと比較して、札幌市営も赤字なのに東豊線の総取り換え、市電のポラリス導入やループ化など、最近はポジティブな話が多い気がします。これが公営と財政難のまま民営化させられた企業との差なんでしょうか。
管理人さんはあまり市営交通にはご興味がないのですか?ぜっかくなので市営地下鉄や市電のお話もぜひお聞かせください。

5893: by 管理人 on 2017/03/07 at 23:57:54

>>「ZX」さん、コメントありがとうございます。

南北線用の5000形の増備車の一部もLCDを採用しています。

行政の仕組みは理解していませんが、例えば、公共政策の一環として補助金が出ていたりと、そのような背景もあるのでは??と思ったりします。確かに、札幌市交通局関連では、かなりホットな話題が続いていましたね。

JR北海道以外の話題だと、市電は全くもってわかりません。ササラ電車を知っているぐらいです。地下鉄は多分紹介できると思います。

JR北海道の話題と比べれば天と地ほど内容に差があると思うので、取り上げるとすれば日頃からの観察を何度もしなければいけないです。記事として作成するまでに時間を要すると思います。

過去に撮影している写真は何枚かあるので、今後紹介していこうかな??と思います。

8469: by 龍 on 2019/04/13 at 17:14:57 (コメント編集)

東豊線は札幌市営地下鉄では最も遅く開業した路線です。東区と豊平区を結ぶことから東豊線と名付けられました。開業の背景には、南北線の混雑と主要幹線道路の渋滞という2つの事情がありました。

1971年の南北線開業によって、それまで北区から札幌市中心部(大通・すすきの方面)へ直通していた路線バスが南北線の駅に発着し、バスと地下鉄を乗り継ぐ形に変わりました。一方、東区には地下鉄が無かったため、従来通り中心部への移動手段は路線バス頼みとなり、冬季の積雪による車線減少やバスの高頻度運転が原因で主要幹線道路の渋滞が慢性化していました。

そこで札幌市交通局は東区の路線バスも同様に南北線の駅に発着するように系統を再編したのですが、その結果、予想以上に南北線に乗客が集中し大混雑になってしまったため、南北線を補完するために東区から大通・すすきの方面へ直通する地下鉄を別途に建設することになったのです。また、豊平区でも月寒・福住方面から大通・すすきのへと向かう路線バスが高頻度運転され、東区と同様の理由で国道36号の渋滞が慢性化していたため、両者を接続して1本の地下鉄路線として建設しました。こうして完成したのが東豊線です。

南北線は札幌市の人口が100万人をようやく超えたばかりの頃に開業したため、ホーム有効長は110m弱しかなく、一部の駅ではホームの両端が階段になっているためこれ以上の延伸は困難な状況にあります。過去に使用されていた2000形・3000形は1両あたりの全長が13.5mと短く、編成全長は108m(13.5m×8両編成)で、2扉車でした。現在の5000形は編成全長そのものは108m(18m×6両編成)と変わりませんが、1両あたり全長18mと車体を大型化しデッドスペースとなる連結部分を減らすことで収容定員を増やし、さらに4扉車とすることで混雑解消と乗降円滑化を図っています。ホームの延伸による車両の増結ができないからこそ編み出された、苦肉の策でした。

一方、1976年に開業した東西線と1988年に開業した東豊線では、札幌市の人口増加を見越して最初から1両あたり18mの車体にし、ホーム有効長にも余裕を持たせました。東西線は当初4両編成、現在7両編成で運転されていますが、琴似〜新さっぽろ間の各駅は9両分、宮の沢駅と発寒南駅は8両分の有効長が取られています。東豊線は開業時から一貫して4両編成で運転されていますが、栄町〜豊水すすきの間の各駅は8両分、学園前〜福住間は6両分の有効長が取られており、学園前〜福住間も8両分まで対応できるように準備工事がなされています。東西線の8000形(81xx、82xx、83xx、84xx、86xx、88xx、89xx)、東豊線の9000形(91xx、92xx、93xx、98xx)で号車番号に一部欠番があるのは、利用状況に応じて増結することを想定して付番したためです。この点は過去に使用されていた6000形や7000形も同様でした。

2031年の北海道新幹線札幌延伸では、新幹線改札口が東豊線コンコースに通じる地下通路のほぼ直上に来ることになり、乗り換え跨線橋を通して在来線との接続も図られます。また、東豊線の清田区や丘珠空港への延伸、東西線のJR手稲駅への延伸を望む声もあるようです。

8471: by 管理人 on 2019/04/16 at 00:10:34

>>「龍」さん、コメントありがとうございます。

札幌市営地下鉄は延伸開業を除き、南北線、東西線、東豊線の順に開業しました。この順序は地下鉄の通っている地上からの深さも段々深くなっています。時代が進むとともに掘削技術も大きく進展したようですね。

南北線や東西線が6両編成や7両編成で運行されているのに対し、新型車両が投入されても一貫して4両編成のままです。将来的な極端な利用増加は見込めませんが、ホームの有効長が確保されているのが特徴で、将来的な増結にも対応しやすくなっています。

ただ、札幌ドームを使用している北海道日本ハムファイターズが今後、北広島市内の新球場移転に伴い、東豊線の利用者は大きく減ると予想しています。これに代わる利用客増加の方策を検討しなければなりません。

札幌市営地下鉄の一番の失敗点はゴムタイヤで走行することです。仮にこれが在来線と同じレール幅で建設されていたらJRとの相互乗り入れが実現し、札幌中心部の公共交通網は大きく進展したかもしれません。南北線、東西線、東豊線ともにゴムタイヤですが、それぞれで相互乗り入れすら実施されておらず、このあたりはもっと改善できるのではないかと考えています。

地下鉄の延伸を望む声は度々耳にします。東西線は手稲駅まで、東豊線は丘珠空港まで延伸する声をよく耳にします。特に前者については、JRに何らかのアクシデントや天候不良などがあった際は重宝されそうです。

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