キハ283系試作車3両が廃車へ
キハ283系 - 2015年06月19日 (金)
キハ283系の試作車3両が昨年度末付で廃車となっています。鉄道雑誌などでも既に取り上げられている事柄です。
キハ283系試作車は1995年に落成され、各種の走行試験を実施した後に1996年に量産車が順次落成され、1997年3月に「スーパーおおぞら」として営業運転を開始しました。
キハ281系をベースに走行性能をさらに高め、札幌~釧路間を3時間30分台で結ぶという驚異の列車だったと思います。2013年11月から最高運転速度が110km/hに抑えられましたが、最速列車は3時間台で結んでいます。

キハ283系の量産車と試作車の外観上の違いはヘッドライト部分の形状及びスカートの形状です。写真は昨年の8月に撮影した特急「スーパーおおぞら8号」の札幌駅入線時のものです。これが自身が営業列車として最後に確認したときでした。
今回廃車となったのは「キハ283-901」、「キハ283-902」、「キハ282-2001」の3両です。いずれも札幌運転所に所属していました。2007年に釧路運輸車両所(釧クシ)に約半数にあたる31両が札幌運転所から転属となりました。2011年5月に発生した脱線事故の影響により、現在は25両となっていますが、釧路運輸車両所に転属となった車両の車番が奇数号車となっており、主に偶数号車で固められた札幌運転所(札サウ)所属車からすると、「キハ283-901」、「キハ282-2001」は珍しい存在でした。「キハ283-901」、「キハ283-902」の晩年は札幌方先頭車として使用されました。
キハ281系のように試作車を頻繁に稼働させないと予備車両が不足する形式ではないので、キハ281系のように頻繁に先頭に立って営業運転に入る姿は少なかったと思います。どちらかというと、「スーパーおおぞら」の増結用や「スーパー北斗」の増結(キハ281系編成に組み込み)での使用の方が多かったと思います。しかし、2013年11月から最高運転速度を110km/hに落としたことでキハ281系の編成に増結車として組み込むことはなくなり、さらに、運用数を減らしたことで予備車両がさらに確保されるようになったことで晩年は確認する機会が少なかったと思います。


晩年は予備車両的な役割に運用に入ることが多かったと思います。「スーパー北斗」の代走として運用に入ったり、釧路車が車両故障で不足した際に車両を貸し出したこともありました。晩年のキハ283系「スーパーとかち」は釧路車の運用でしたが、札幌運転所に在籍している試作車が連結されたこともありました。
雑誌などでは経年廃車となっていますが、先輩にあたるキハ183系やキハ281系よりも先に廃車となり、活躍期間は20年と僅かなものでした。数多くのデータ収集のために量産車へのフィードバックに貢献した車両ですが、営業列車としての活躍は全体的に少なかったと思います。老朽化等の問題よりも余剰廃車的な意味合いが強いのではないでしょうか。

最初に苗穂工場の敷地内で確認した際は、単なる検査入場かとおもっていましたが、まさか除籍されているとは思いもしませんでした。先日から一部車両の解体が開始されたので、その様子についてはまた後日お伝えしたいと思います。
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キハ283系試作車は1995年に落成され、各種の走行試験を実施した後に1996年に量産車が順次落成され、1997年3月に「スーパーおおぞら」として営業運転を開始しました。
キハ281系をベースに走行性能をさらに高め、札幌~釧路間を3時間30分台で結ぶという驚異の列車だったと思います。2013年11月から最高運転速度が110km/hに抑えられましたが、最速列車は3時間台で結んでいます。

キハ283系の量産車と試作車の外観上の違いはヘッドライト部分の形状及びスカートの形状です。写真は昨年の8月に撮影した特急「スーパーおおぞら8号」の札幌駅入線時のものです。これが自身が営業列車として最後に確認したときでした。
今回廃車となったのは「キハ283-901」、「キハ283-902」、「キハ282-2001」の3両です。いずれも札幌運転所に所属していました。2007年に釧路運輸車両所(釧クシ)に約半数にあたる31両が札幌運転所から転属となりました。2011年5月に発生した脱線事故の影響により、現在は25両となっていますが、釧路運輸車両所に転属となった車両の車番が奇数号車となっており、主に偶数号車で固められた札幌運転所(札サウ)所属車からすると、「キハ283-901」、「キハ282-2001」は珍しい存在でした。「キハ283-901」、「キハ283-902」の晩年は札幌方先頭車として使用されました。
キハ281系のように試作車を頻繁に稼働させないと予備車両が不足する形式ではないので、キハ281系のように頻繁に先頭に立って営業運転に入る姿は少なかったと思います。どちらかというと、「スーパーおおぞら」の増結用や「スーパー北斗」の増結(キハ281系編成に組み込み)での使用の方が多かったと思います。しかし、2013年11月から最高運転速度を110km/hに落としたことでキハ281系の編成に増結車として組み込むことはなくなり、さらに、運用数を減らしたことで予備車両がさらに確保されるようになったことで晩年は確認する機会が少なかったと思います。


晩年は予備車両的な役割に運用に入ることが多かったと思います。「スーパー北斗」の代走として運用に入ったり、釧路車が車両故障で不足した際に車両を貸し出したこともありました。晩年のキハ283系「スーパーとかち」は釧路車の運用でしたが、札幌運転所に在籍している試作車が連結されたこともありました。
雑誌などでは経年廃車となっていますが、先輩にあたるキハ183系やキハ281系よりも先に廃車となり、活躍期間は20年と僅かなものでした。数多くのデータ収集のために量産車へのフィードバックに貢献した車両ですが、営業列車としての活躍は全体的に少なかったと思います。老朽化等の問題よりも余剰廃車的な意味合いが強いのではないでしょうか。

最初に苗穂工場の敷地内で確認した際は、単なる検査入場かとおもっていましたが、まさか除籍されているとは思いもしませんでした。先日から一部車両の解体が開始されたので、その様子についてはまた後日お伝えしたいと思います。
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