快速「エアポート」は現状のままで十分!!
その他あれこれ - 2016年05月29日 (日)
札幌圏の鉄道において、快速「エアポート」は普通列車以上に利便性の高い列車であり、利用者数も多い列車です。いかなる特急列車が走行しようと、先行して快速「エアポート」が走行していようが、札幌圏では快速「エアポート」のダイヤが中心となって他列車が設定されていると言っても過言ではありません。
3月のダイヤ改正で旭川発着の「スーパーカムイ/エアポート」が廃止され、札幌駅で系統分離されたことで3ドア6両編成に車両が統一されたことで混雑緩和などの利便性が向上しました。それに伴ってダイヤも変更されましたが、これに伴って格上の特急列車のダイヤも小規模ながら変更されており、札幌~新千歳空港間は快速「エアポート」が主軸となっていることは間違いありません。
空港アクセスのみならず、地域住民の移動手段としても幅広く利用されていることも魅力の1つであり、普通列車以上に身近な列車と言えます。
そんな快速「エアポート」にゴールデンウィーク後に報道があり、来年春から新千歳空港に発着する航空機の発着枠が3割増え、利用客の増加が見込まれている中で、快速「エアポート」の在り方について記事にされていました。
少なくとも、来春に特急「サロベツ」と特急「オホーツク」の減便や運行区間の縮小などが盛り込まれた変更があるので、ダイヤ改正は実施すると思われますが、新千歳空港の航空機発着枠拡大に伴う、快速「エアポート」の増便などはしない方向で現在市進められているようです。
その後、JR側が前向きな姿勢を見せるものの、個人的にはかなり無理な要望だと思っています。
まずはJR側からの回答として、快速「エアポート」を増備する場合は車両を新たに新造しなければならないことやシステムの改修などを実施する必要があり、経営難の状況の中で実施することが難しい状況にあると思います。
さらに、運行経路となる千歳線では、普通列車、快速列車、特急列車、貨物列車が頻繁に行き交い、現状よりも列車の本数を増やすことが困難です。現在でも貨物列車の存在が旅客列車の足かせとなっていることは言うまでもなく、東京方面に向かう上りの貨物列車は、札幌貨物ターミナル駅を出ると、千歳線の下り線を一度渡ってから同線の上り線へ渡るので、場合によっては同線の札幌方面からくる列車と、札幌方面に向かう列車が一時的に制限が発生し、その後、遅れが発生しやすく、後続の列車にも影響する場合が多々あります。新札幌駅前後で信号機の関係でトロトロ運転が実施される理由の一部がこれに当てはまると思います。
報道では、これを立体交差化して旅客列車への影響を減らすような内容も記載されていますが、信号のシステムの改修も合わせて実施する必要があり、数十億円の費用が見込まれています。現状のJR北海道の経営難の状態からすると、とても現実的ではありません。
さらに、新千歳空港駅では、2面1線構造となっており、現状の運用からすると、これ以上の増発は困難と言わざるを得ません。南千歳駅~新千歳空港駅間の連絡線も単線となっています。さらに、新千歳空港駅では6両編成対応のホームなので、現在の快速「エアポート」を増結対応することも難しいです。このように、現状のままの設備で列車を増発させることはほぼ不可能です。
列車の増発が不可能というのはゼロではありませんが、現状の設備ゆえ、高頻度な折り返し運転が実施されることへの遅延対策が必要となってきます。万が一、列車で遅れが発生した場合、現在よりも本数が増えたとするなら、前後の列車にも間違いなく影響してきます。現在でもそのような傾向があり、列車を増発した時点で、間違いなく向き合う問題となるわけですから、新たな問題をつくって世間やマスコミにギャーギャー騒がれるよりは、現状を維持していた方が無難に思います。
何といっても、データイム15分間隔という現在でもわかりやすいダイヤで運行しているので、このわかりやすい・認識されやすいパターンダイヤを崩してまでそうした措置をとる必要があるのか疑問に思います。個人的には、利便性の高い輸送体系を維持した方が新たな問題を生まずに済むので、現状維持が望ましいと考えています。JR側も何も対策をしているわけではなく、3月のダイヤ改正で旭川発着列車を廃止し、札幌駅で系統分離する体系に見直し、3ドア6両編成の車両に統一したことで1割ほど輸送力増強を図っています。
函館まで新幹線開業すると、莫大な経済効果を生むような報道内容やコラムを何度も見ましたが、実際に開業してみて莫大な経済効果はありましたか??
鉄道輸送は大幅に前年比を向上し、「スーパー北斗」系も利用者増になったようですが、当初の予定からだと下向きではないでしょうか??
毎回こうした流れで世間が・マスコミが騒ぎますが、結果としては現状の措置のままで十分だったというケースも多いのではないでしょうか。新千歳空港に3割の発着枠が増加するからといって、必ずしも利用増になるというのでしょうか??
個人的には、初年度ぐらいは様子を見て改善措置が必要であれば、徐々に見直していく方法の方が無難に思います。資金難ゆえ、現状の設備の更新等は遠まわしの表現でできないと言っているようなものなので、それであれば、快速「エアポート」の充当車両を定員数の多い733系に統一するなど、現状の設備でも輸送力が確保できるような体制が一番望ましいのではないでしょうか。
報道に記載されていた輸送力が増強されなければ足かせになり、「観光客の印象を悪くする」というのは、何も考えていない口だけのようなものであり、気にする必要は全くありません。
輸送力増強を実施したいのであれば、全てJRに一任するのではなく、資金を提供するなどの措置を実施してもらいたいです。列車の運行区間縮小や減便などで沿線自治体から不満が相次いでいますが、JRに依存するのではなく、協力や提供してはどうですか。今回の件もこのままでは何も進展しません。
口ばかりの自治体や団体は、相手にしない方がいいですね。

↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村
3月のダイヤ改正で旭川発着の「スーパーカムイ/エアポート」が廃止され、札幌駅で系統分離されたことで3ドア6両編成に車両が統一されたことで混雑緩和などの利便性が向上しました。それに伴ってダイヤも変更されましたが、これに伴って格上の特急列車のダイヤも小規模ながら変更されており、札幌~新千歳空港間は快速「エアポート」が主軸となっていることは間違いありません。
空港アクセスのみならず、地域住民の移動手段としても幅広く利用されていることも魅力の1つであり、普通列車以上に身近な列車と言えます。
そんな快速「エアポート」にゴールデンウィーク後に報道があり、来年春から新千歳空港に発着する航空機の発着枠が3割増え、利用客の増加が見込まれている中で、快速「エアポート」の在り方について記事にされていました。
少なくとも、来春に特急「サロベツ」と特急「オホーツク」の減便や運行区間の縮小などが盛り込まれた変更があるので、ダイヤ改正は実施すると思われますが、新千歳空港の航空機発着枠拡大に伴う、快速「エアポート」の増便などはしない方向で現在市進められているようです。
その後、JR側が前向きな姿勢を見せるものの、個人的にはかなり無理な要望だと思っています。
まずはJR側からの回答として、快速「エアポート」を増備する場合は車両を新たに新造しなければならないことやシステムの改修などを実施する必要があり、経営難の状況の中で実施することが難しい状況にあると思います。
さらに、運行経路となる千歳線では、普通列車、快速列車、特急列車、貨物列車が頻繁に行き交い、現状よりも列車の本数を増やすことが困難です。現在でも貨物列車の存在が旅客列車の足かせとなっていることは言うまでもなく、東京方面に向かう上りの貨物列車は、札幌貨物ターミナル駅を出ると、千歳線の下り線を一度渡ってから同線の上り線へ渡るので、場合によっては同線の札幌方面からくる列車と、札幌方面に向かう列車が一時的に制限が発生し、その後、遅れが発生しやすく、後続の列車にも影響する場合が多々あります。新札幌駅前後で信号機の関係でトロトロ運転が実施される理由の一部がこれに当てはまると思います。
報道では、これを立体交差化して旅客列車への影響を減らすような内容も記載されていますが、信号のシステムの改修も合わせて実施する必要があり、数十億円の費用が見込まれています。現状のJR北海道の経営難の状態からすると、とても現実的ではありません。
さらに、新千歳空港駅では、2面1線構造となっており、現状の運用からすると、これ以上の増発は困難と言わざるを得ません。南千歳駅~新千歳空港駅間の連絡線も単線となっています。さらに、新千歳空港駅では6両編成対応のホームなので、現在の快速「エアポート」を増結対応することも難しいです。このように、現状のままの設備で列車を増発させることはほぼ不可能です。
列車の増発が不可能というのはゼロではありませんが、現状の設備ゆえ、高頻度な折り返し運転が実施されることへの遅延対策が必要となってきます。万が一、列車で遅れが発生した場合、現在よりも本数が増えたとするなら、前後の列車にも間違いなく影響してきます。現在でもそのような傾向があり、列車を増発した時点で、間違いなく向き合う問題となるわけですから、新たな問題をつくって世間やマスコミにギャーギャー騒がれるよりは、現状を維持していた方が無難に思います。
何といっても、データイム15分間隔という現在でもわかりやすいダイヤで運行しているので、このわかりやすい・認識されやすいパターンダイヤを崩してまでそうした措置をとる必要があるのか疑問に思います。個人的には、利便性の高い輸送体系を維持した方が新たな問題を生まずに済むので、現状維持が望ましいと考えています。JR側も何も対策をしているわけではなく、3月のダイヤ改正で旭川発着列車を廃止し、札幌駅で系統分離する体系に見直し、3ドア6両編成の車両に統一したことで1割ほど輸送力増強を図っています。
函館まで新幹線開業すると、莫大な経済効果を生むような報道内容やコラムを何度も見ましたが、実際に開業してみて莫大な経済効果はありましたか??
鉄道輸送は大幅に前年比を向上し、「スーパー北斗」系も利用者増になったようですが、当初の予定からだと下向きではないでしょうか??
毎回こうした流れで世間が・マスコミが騒ぎますが、結果としては現状の措置のままで十分だったというケースも多いのではないでしょうか。新千歳空港に3割の発着枠が増加するからといって、必ずしも利用増になるというのでしょうか??
個人的には、初年度ぐらいは様子を見て改善措置が必要であれば、徐々に見直していく方法の方が無難に思います。資金難ゆえ、現状の設備の更新等は遠まわしの表現でできないと言っているようなものなので、それであれば、快速「エアポート」の充当車両を定員数の多い733系に統一するなど、現状の設備でも輸送力が確保できるような体制が一番望ましいのではないでしょうか。
報道に記載されていた輸送力が増強されなければ足かせになり、「観光客の印象を悪くする」というのは、何も考えていない口だけのようなものであり、気にする必要は全くありません。
輸送力増強を実施したいのであれば、全てJRに一任するのではなく、資金を提供するなどの措置を実施してもらいたいです。列車の運行区間縮小や減便などで沿線自治体から不満が相次いでいますが、JRに依存するのではなく、協力や提供してはどうですか。今回の件もこのままでは何も進展しません。
口ばかりの自治体や団体は、相手にしない方がいいですね。

↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

- 関連記事
-
-
石勝線特急列車脱線火災事故から5年 2016/06/01
-
快速「エアポート」は現状のままで十分!! 2016/05/29
-
8年半ありがとう、「スーパーカムイ/エアポート」~新千歳空港駅へのトンネル坑口から出る瞬間!! 2016/04/26
-