789系0番台道央圏転用化改造内容一覧
785・789系 - 2017年03月23日 (木)
今回は3月のダイヤ改正から特急「ライラック」として営業運転を開始した789系0番台の道央圏転用に伴う、転用化改造の内容について紹介していきたいと思います。

今回、一部実車の写真も使用します。編成は789系0番台HE-104編成+HE-204編成(6両編成)です。以下で編成中の「モハ788-104」を取り上げています。


道央圏転用化改造の資料がこちらになります。以前から何度か取り上げているJR北海道の「車両部ニュース」2017年3月第11号を一部抜粋して掲載しています。
道央圏への転用化改造とともに、789系0番台のHE-101編成~HE-106編成、HE-201編成~HE-206編成の6編成36両が函館運輸所(函ハコ)から札幌運転所(札サウ)に所属変更になりました。合わせて以下のような改造が実施されているようです。
過去にトイレ関連の一部箇所が変更されていることをお伝えしていますが、今回は省略します。
【保安装置及び運転台関係】
津軽海峡線区間でATCを使用していましたが、道央圏転用後は必要がないことから、保安装置をATS-DNとしました。また、抑制ブレーキ等も必要なくなるため、マスコン関係機器の改造を実施しました。抑制ブレーキ等とは、青函トンネル区間の下り勾配走行に備え、抑速装置として回生ブレーキを装備していたようです。
【車体関係】
戸袋戸先にヒーターを増設し、また運転台の熱線ガラス電源容量も増加することで耐寒耐雪性を向上させました。MMBMの雪の吸入量を減少させるため、吸気口を車両妻側に移設しています。(※MMBM関係は29年度冬期までに全6編成完了)
MMBMとは、抵抗器に送風する主電動送風機のことを指すようです。詳しく知りませんが、おそらく機器冷却用の熱対策のためのものです。厳冬期の高速走行で雪煙によって雪が吸入してトラブルの原因となると思われ、これを移設した形になります。
詳しくは以下で説明します。
【台車関係】
道央圏で使用する合金鋳鉄制輪子(乙32改F振子)に変更し、ブレーキテコ比を変更しています。
【客室・サービス関係】
正面の愛称表示器をLED化しました。また、客室内において青函区間に関係する表記やシールを撤去しました。
シールは、青函トンネルの通過時刻など各座席のテーブルに貼っていましたが、これを撤去したものと思われます。写真を紹介したかったですが、データの保管場所を忘れてしまったため、写真を掲載することができません。

車体関係のところで紹介したMMBM関連と思われる内容がこちらで、苗穂工場の3月の重点実施目標の中に含まれていました。
「789系0代・雪切室の外気取り入れ口の変更」とあります。
789系0番台はこれまで車体側面部に雪切室の外気取り入れ口を設置していましたが、道央圏の運行に際して789系1000番台と同様に車体の外妻上部から取り入れる構造に順次変更するようです。
対象車両はモハ788-100番台、モハ789-200番台、モハ788-200番台です。


3月11日に苗穂工場内の鉄道技術館一般開放を見学したあとに実車を確認したところ、中には既に設置している車両もありました。写真は「モハ788-104」です。
従来の車体側面部の外気取り入れ口は塞がれていました。
まだ設置していない車両も確認でき、3月11日の時点では、HE-103編成+HE-203編成はまだ設置されていませんでした。
1年に満たない短期間で慌ただしく転用改造を実施したので、外装や内装を含めて大きな改造箇所・変更点は見受けられません。ヘッドマークのLED化ぐらいでしょうか?
道央圏転用に伴って客室のリニューアルもされておらず、今後順次実施されていくものと期待しています。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

今回、一部実車の写真も使用します。編成は789系0番台HE-104編成+HE-204編成(6両編成)です。以下で編成中の「モハ788-104」を取り上げています。


道央圏転用化改造の資料がこちらになります。以前から何度か取り上げているJR北海道の「車両部ニュース」2017年3月第11号を一部抜粋して掲載しています。
道央圏への転用化改造とともに、789系0番台のHE-101編成~HE-106編成、HE-201編成~HE-206編成の6編成36両が函館運輸所(函ハコ)から札幌運転所(札サウ)に所属変更になりました。合わせて以下のような改造が実施されているようです。
過去にトイレ関連の一部箇所が変更されていることをお伝えしていますが、今回は省略します。
【保安装置及び運転台関係】
津軽海峡線区間でATCを使用していましたが、道央圏転用後は必要がないことから、保安装置をATS-DNとしました。また、抑制ブレーキ等も必要なくなるため、マスコン関係機器の改造を実施しました。抑制ブレーキ等とは、青函トンネル区間の下り勾配走行に備え、抑速装置として回生ブレーキを装備していたようです。
【車体関係】
戸袋戸先にヒーターを増設し、また運転台の熱線ガラス電源容量も増加することで耐寒耐雪性を向上させました。MMBMの雪の吸入量を減少させるため、吸気口を車両妻側に移設しています。(※MMBM関係は29年度冬期までに全6編成完了)
MMBMとは、抵抗器に送風する主電動送風機のことを指すようです。詳しく知りませんが、おそらく機器冷却用の熱対策のためのものです。厳冬期の高速走行で雪煙によって雪が吸入してトラブルの原因となると思われ、これを移設した形になります。
詳しくは以下で説明します。
【台車関係】
道央圏で使用する合金鋳鉄制輪子(乙32改F振子)に変更し、ブレーキテコ比を変更しています。
【客室・サービス関係】
正面の愛称表示器をLED化しました。また、客室内において青函区間に関係する表記やシールを撤去しました。
シールは、青函トンネルの通過時刻など各座席のテーブルに貼っていましたが、これを撤去したものと思われます。写真を紹介したかったですが、データの保管場所を忘れてしまったため、写真を掲載することができません。

車体関係のところで紹介したMMBM関連と思われる内容がこちらで、苗穂工場の3月の重点実施目標の中に含まれていました。
「789系0代・雪切室の外気取り入れ口の変更」とあります。
789系0番台はこれまで車体側面部に雪切室の外気取り入れ口を設置していましたが、道央圏の運行に際して789系1000番台と同様に車体の外妻上部から取り入れる構造に順次変更するようです。
対象車両はモハ788-100番台、モハ789-200番台、モハ788-200番台です。


3月11日に苗穂工場内の鉄道技術館一般開放を見学したあとに実車を確認したところ、中には既に設置している車両もありました。写真は「モハ788-104」です。
従来の車体側面部の外気取り入れ口は塞がれていました。
まだ設置していない車両も確認でき、3月11日の時点では、HE-103編成+HE-203編成はまだ設置されていませんでした。
1年に満たない短期間で慌ただしく転用改造を実施したので、外装や内装を含めて大きな改造箇所・変更点は見受けられません。ヘッドマークのLED化ぐらいでしょうか?
道央圏転用に伴って客室のリニューアルもされておらず、今後順次実施されていくものと期待しています。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

- 関連記事
-
-
ありがとう、785系「スーパーカムイ」!最終列車は785系NE-4編成で有終の美を飾る!! 2017/03/24
-
789系0番台道央圏転用化改造内容一覧 2017/03/23
-
旭川運転所に疎開されている785系NE-4編成 2017/03/22
-