北海道唯一のSPECIAL RAPID!旭川~北見間の特別快速「きたみ」
快速列車 - 2017年05月05日 (金)
北海道で一番名の知れた快速列車といえば、小樽・札幌~新千歳空港間の快速「エアポート」だと思います。
札幌圏で毎時4本が設定され、普通列車以上に利便性が高く、札幌圏のダイヤは同列車を中心に動いていると言っても過言ではありません。それだけ重要な役割を果たしています。
実は北海道には、特急列車ではないものの通常の快速列車よりもワンランク上の列車が存在します。それは、旭川~北見間を結ぶ特別快速「きたみ」です。


今回は撮影しやすい午後の下り列車を取り上げます。
まずは旭川駅の電光掲示板から紹介します。音声放送では「快速 きたみ」となっていますが、電光掲示板は時刻表通りの「特別快速 きたみ」となっています。英語表記でも「SPECIAL LAPID KITAMI」とされており、これも北海道で唯一の特別快速である同列車のみ表示されることになります。
3月ダイヤ改正以降も引き続き設定されているものの、実は3月のダイヤ改正で時刻変更が実施されています。ダイヤ改正のパンフレットにも記載されていたと思いますが、「オホーツク」・「大雪」の時刻変更という理由のほかに、旭川駅で特急「カムイ19号」及び特急「ライラック26号」と10分程度で接続するダイヤが組まれ、乗り換えの利便性が向上しています。ダイヤ改正以前は接続を考慮したダイヤ設定とはなっていませんでしたね。
<ダイヤ改正前>
<ダイヤ改正後>
運行時刻をダイヤ改正前後で比較すると、上り列車の所要時間は9分伸びてしまいましたが、逆に下り列車が12分短縮しています。旭川駅で上り列車が特急「ライラック26号」、下り列車が特急「カムイ19号」と接続を図ります。
また、上り列車については特急「大雪2号」(旧特急「オホーツク4号」)の時刻が繰り上げられていることにより、ダイヤ改正前後で列車の順序・時間帯が双方で入れ替えられています。


使用車両はキハ54形500番台の1両編成です。キハ40形気動車が入ることはありません。
旭川駅では5番線からの発車となります。ダイヤ改正を機に3番線から5番線に変更されています。


こちらが特別快速「きたみ」のサボになります。1日1往復しか設定されていないので、確認できる機会は限られています。この日は「キハ54-510」が使用されていました。宗谷北線運輸営業所(宗)所属の車両で、宗谷本線をメインに使用する車両です。
旭川地区のキハ54形気動車は、釧路運輸車両所(釧クシ)所属の車両が石北本線の列車に充当されたり、今回のように宗谷北線運輸営業所(宗)所属の車両が石北本線の列車に充当されたりして面白いです。
Wikipediaで調べたところ、宗谷北線運輸営業所所属の車両が特別快速「きたみ」で使用される場合もあるようです。

1両編成で寂しく北見へと旅立っていきました。
特別快速「きたみ」はこの1年間、さまざまな憶測が飛び交いました。当ブログだけかもしれませんが、特急列車の運行区間縮小に伴い、利便性確保を目的に特急料金を省いた特急列車の特別快速化などがありました。結局そのようなことはならず、昼間の特急列車2往復が旭川~網走間の運転となり、名称を「大雪」(たいせつ)に変更しただけでした。
特別快速「きたみ」は、特急列車が設定されていない時間帯を上手く有効活用した速達型の快速列車です。乗車券のみで特急列車+αの所要時間で移動できるのが魅力で、北見地区ではローカル駅にもこまめに停車します。3月のダイヤ改正で特急列車の運行区間縮小分をカバーすべく、同列車も旭川駅で電車特急との乗り継ぎを考慮したダイヤ設定になり、旭川と北見方面を結ぶ列車としてますます重要な役割を果たすことになりました。
運行する石北本線がJR北海道で単独で維持することが困難な路線としており、将来的にどのようになるか全く見当がつかない状況です。ですが、先日紹介した深夜の臨時快速列車にしても、旭川⇔北見間における輸送はJR側も重要だと認識していることは明らかであり、それが臨時快速列車や特別快速「きたみ」の設定から把握することができます。
管理者自身も興味のある列車であり、いずれ乗車してみたい列車の1つです。昨年のゴールデンウィークのことですが、北見に寄ってたくさん思い出をつくってきたので、「きたみ」という言葉が耳に入ると懐かしくなります。そういうのもあって、個人的には末永く残ってほしい列車の1つです。
列車に限らず、北見市は面白いところですよ。 ←話題から逸れました
普段から特急列車に注目されがちですが、こういう列車こそ日々の記録が大事になってきます。記事を作成しながら、こうした何気ない常日頃の様子も大事だと思った次第です。
今後も日常の様子を取り上げる機会を増やしていきたいですね。
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札幌圏で毎時4本が設定され、普通列車以上に利便性が高く、札幌圏のダイヤは同列車を中心に動いていると言っても過言ではありません。それだけ重要な役割を果たしています。
実は北海道には、特急列車ではないものの通常の快速列車よりもワンランク上の列車が存在します。それは、旭川~北見間を結ぶ特別快速「きたみ」です。


今回は撮影しやすい午後の下り列車を取り上げます。
まずは旭川駅の電光掲示板から紹介します。音声放送では「快速 きたみ」となっていますが、電光掲示板は時刻表通りの「特別快速 きたみ」となっています。英語表記でも「SPECIAL LAPID KITAMI」とされており、これも北海道で唯一の特別快速である同列車のみ表示されることになります。
3月ダイヤ改正以降も引き続き設定されているものの、実は3月のダイヤ改正で時刻変更が実施されています。ダイヤ改正のパンフレットにも記載されていたと思いますが、「オホーツク」・「大雪」の時刻変更という理由のほかに、旭川駅で特急「カムイ19号」及び特急「ライラック26号」と10分程度で接続するダイヤが組まれ、乗り換えの利便性が向上しています。ダイヤ改正以前は接続を考慮したダイヤ設定とはなっていませんでしたね。
<ダイヤ改正前>
列車名 | 運行時刻 | 所要時間 |
特別快速「きたみ」 | 旭川(15:03発)➡北見(18:36着) | 3時間33分 |
特別快速「きたみ」 | 北見(9:07発)➡旭川(12:20着) | 3時間13分 |
<ダイヤ改正後>
列車名 | 運行時刻 | 所要時間 |
特別快速「きたみ」 | 旭川(15:37発)➡北見(18:58着) | 3時間21分(-12分) |
特別快速「きたみ」 | 北見(10:28発)➡旭川(13:50着) | 3時間22分(+9分) |
運行時刻をダイヤ改正前後で比較すると、上り列車の所要時間は9分伸びてしまいましたが、逆に下り列車が12分短縮しています。旭川駅で上り列車が特急「ライラック26号」、下り列車が特急「カムイ19号」と接続を図ります。
また、上り列車については特急「大雪2号」(旧特急「オホーツク4号」)の時刻が繰り上げられていることにより、ダイヤ改正前後で列車の順序・時間帯が双方で入れ替えられています。


使用車両はキハ54形500番台の1両編成です。キハ40形気動車が入ることはありません。
旭川駅では5番線からの発車となります。ダイヤ改正を機に3番線から5番線に変更されています。


こちらが特別快速「きたみ」のサボになります。1日1往復しか設定されていないので、確認できる機会は限られています。この日は「キハ54-510」が使用されていました。宗谷北線運輸営業所(宗)所属の車両で、宗谷本線をメインに使用する車両です。
旭川地区のキハ54形気動車は、釧路運輸車両所(釧クシ)所属の車両が石北本線の列車に充当されたり、今回のように宗谷北線運輸営業所(宗)所属の車両が石北本線の列車に充当されたりして面白いです。
Wikipediaで調べたところ、宗谷北線運輸営業所所属の車両が特別快速「きたみ」で使用される場合もあるようです。

1両編成で寂しく北見へと旅立っていきました。
特別快速「きたみ」はこの1年間、さまざまな憶測が飛び交いました。当ブログだけかもしれませんが、特急列車の運行区間縮小に伴い、利便性確保を目的に特急料金を省いた特急列車の特別快速化などがありました。結局そのようなことはならず、昼間の特急列車2往復が旭川~網走間の運転となり、名称を「大雪」(たいせつ)に変更しただけでした。
特別快速「きたみ」は、特急列車が設定されていない時間帯を上手く有効活用した速達型の快速列車です。乗車券のみで特急列車+αの所要時間で移動できるのが魅力で、北見地区ではローカル駅にもこまめに停車します。3月のダイヤ改正で特急列車の運行区間縮小分をカバーすべく、同列車も旭川駅で電車特急との乗り継ぎを考慮したダイヤ設定になり、旭川と北見方面を結ぶ列車としてますます重要な役割を果たすことになりました。
運行する石北本線がJR北海道で単独で維持することが困難な路線としており、将来的にどのようになるか全く見当がつかない状況です。ですが、先日紹介した深夜の臨時快速列車にしても、旭川⇔北見間における輸送はJR側も重要だと認識していることは明らかであり、それが臨時快速列車や特別快速「きたみ」の設定から把握することができます。
管理者自身も興味のある列車であり、いずれ乗車してみたい列車の1つです。昨年のゴールデンウィークのことですが、北見に寄ってたくさん思い出をつくってきたので、「きたみ」という言葉が耳に入ると懐かしくなります。そういうのもあって、個人的には末永く残ってほしい列車の1つです。
列車に限らず、北見市は面白いところですよ。 ←話題から逸れました
普段から特急列車に注目されがちですが、こういう列車こそ日々の記録が大事になってきます。記事を作成しながら、こうした何気ない常日頃の様子も大事だと思った次第です。
今後も日常の様子を取り上げる機会を増やしていきたいですね。
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