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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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遂にキハ183系旭山動物園号に引退報道!!今年度末で廃車へ

遂にこのような記事を掲載するときがやってきました。

札幌~旭川間の特急「旭山動物園号」として活躍してきたキハ183系5両編成が老朽化によって今年度末をもって廃車となることが一部メディアが報じています。



旭山動物園号は、2007年4月28日から臨時列車として営業運転を開始しました。これは、入場者数を増やしていた北海道旭川市の旭山動物園へのアクセス輸送を目的とし、且つJR北海道の会社設立20周年記念として設定されました。昨年まで週末や夏休み・冬休みなどの繁忙期に全車指定席として運行しています。

停車駅は岩見沢駅と滝川駅のみであり、特急列車が全列車停車する深川駅や美唄駅、砂川駅は通過としていました。

車両は国鉄時代から活躍しているキハ183系気動車を約4千万円かけて改造し、旭山動物園で飼育員を務め、現在は絵本作家であるあべ弘士先生が車両のエクステリアのデザインを担当しました。

当初は車両ごとに動物をあしらったラッピングがそれぞれ施されていました。さらに、登場当時は4両編成で後に「オオカミ号」(キハ182-46)を追加して5両編成となりました。

今となっては折り返し地点にもなる2013年には、それまでの動物主体の内外装を一新し、「鳥たちの大空号」といったような車両ごとのテーマに沿って旭山動物園をい目0時させるデザインとされました。編成全体としては白を基調としたイメージに一新されたため、編成全体が旧塗装と比べて明るくなった印象があります。

現行塗装は2013年7月13日から営業運転を開始しました。その直前となる7月7日に札幌駅9番ホームで事前の内覧会を開催する予定でしたが、前日6日に特急「北斗14号」の出火事故の影響で中止となってしまい、不運な再スタートとなってしまいました。

現行塗装になってから4年弱になります。今後も臨時列車などで登板する可能性はあるものの、早ければ今年度末をもって車両は廃車となります。

廃車となる理由について以下の理由が挙げられます。


(1)車両の老朽化

使用しているキハ183系0番台は国鉄時代から使用している車両で、おそらく北海道という厳しい気候条件の下で少なくとも35年以上使用し続けている車両になります。2007年の旭山動物園号への改造以来、臨時列車という扱いで稼働する機会は減っているものの、JR北海道から事前に公表されている通り、車両の老朽・劣化具合は深刻な状態にまで達しています。

さらに、各種機器や部品が既に生産を中止し、車両メンテナンスに苦慮している実態を考慮すると、ランニングコストが良い車両とは言えず、整備を実施する現場では負担となってしまっていることが現状だと思います。



(2)財政的余裕がなく、後継車両が製造できない

全道のローカル線を中心に単独で維持することが困難な路線を多く抱えるJR北海道の現状から、財政的余裕はありません。よって専用の後継車両を製造することができません。

これは国鉄時代から遡ることですが、廃線や優等列車の廃止・削減によってキハ58系気動車や14系客車など、大量の余剰車を生み出したと思います。その中から、団体旅行用列車としての使用を中心としたかつてジョイフルトレインと呼ばれた車両が数多く登場したと思います。それらの車両は老朽化によって1990年代後半から徐々に廃車が進み、団体旅行そのものの需要が減少したことで後継車を製造した例も少ないと思います。

今回の旭山動物園号もこの考えとほぼ同じであり、車両繰りに余裕のあった4両(後に5両)を旭山動物園の入場者数増加による利用客増に対応するために活用したものです。晩年の特急「旭山動物園号」の様子を度々確認していると、決して利用が多いとは言えず、むしろ空席が目立っていました。これもかつてのジョイフルトレインと同様の流れで、利用が少なくなれば後継車の製造もせずにそのまま終わるという流れがほぼ同じです。



(3)気動車として残すメリットが薄い

また、別に気動車として運行しなくてもよいわけです。どういうことかというと、特急「旭山動物園号」として運行する札幌~旭川間は電化区間です。電車で運行した方がランニングコストが安く抑えられるはずなのに、わざわざ燃料代(軽油)をかけて電化区間を走行することは財政的余裕がないJR北海道にとって大きな負担となります。

詳細は後日別記事で掲載しようと思いますが、定期列車や電車として機能を集約させた方が、利用客減少の問題を含めて適正な輸送を実施することができます。

晩年は特急「旭山動物園号」よりも臨時「フラノラベンダーエクスプレス」や「スーパー宗谷」・「オホーツク」の代走で多く活躍しました。今年のゴールデンウィーク期間中は主に臨時「北斗84号」と臨時「北斗91号」として運用に入りました。

このように、利用客減少が背景なのか、最近は本業の特急「旭山動物園号」として充当されず、定期列車のサポート役としての活躍が多かったです。確かに、ディーゼル特急の多い北海道では、臨時列車への充当や定期列車の代走などで気動車のメリットはありますが、逆に本業の運用が設定されていない以上、老朽化した車両をいつまでも残しておいてもランニングコストがかかるだけです。



当初は老朽化した34両のみ引退が報じられ、両数を数えていくとキハ183系旭山動物園号は含まれていない計算でした。ですが、特急の運行体系が変化したことや予備車両を多く確保できるようになった昨今では、残しておく必要性は薄れると同時に、老朽化の問題が深刻化したため、キハ183系0番台を全て置き換えるという今年度の事業計画を打ち出したことでしょう。



詳細は後日別記事で掲載したいと思いますが、今後は従来の特急「旭山動物園号」を789系0番台がサポートします。7月から8月の週末を中心に特急「ライラック5号」と特急「ライラック38号」を特急「ライラック旭山動物園号」として運行します。その際、特急「ライラック5号」と特急「ライラック38号」は運休扱いとなります。

運休するといえど、同じ時間帯に特急「ライラック旭山動物園号」として時刻変更はされず、一部座席の内容を変更する程度なので利用者側に対して大きな影響はないでしょう。

こうしてまたユニークな列車が消えてしまうのは残念ですが、残り僅かな時間を臨時列車として活躍してくれたら嬉しいです。集約臨や繁忙期期間中の臨時「北斗」、臨時「フラノラベンダーエクスプレス」など、かつて充当された列車に期待しましょう。











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コメント
6391: by ナナッシー on 2017/05/21 at 10:38:07

こんにちは
183系旭山動物園の出番が相当限られそうです。
臨時特急北斗やフラノラベンダーエクスプレスの時しか出番が無さそうです。
波動用の183系が苗穂に転属、玉突きで苗穂の183系0代を置き換えることになりましたね。

6394: by シニアパートナー on 2017/05/21 at 20:28:24 (コメント編集)

やはり来春までには引退になる報道が出ましたね。前の記事コメントで迷いはここにありました。

車両改造されていても0番台には変わらないので、置き換え計画に例外はないということでしょう。あとは引退までにどういう活躍をするのか、有終の美はどういう形なのか、楽しみにしたいものです。

6395: by 南の虎 on 2017/05/21 at 22:13:52

完全な妄想ですが、新・旭山動物園号を考えてみました。
使用車両・789系(五稜郭でくすぶってるのが5両ばかりありましたよね)+785系500番台

1号車 キリン車両(運転台シュミレータ付)
2号車 カワウソ車両
3号車 カフェ☕️🍰「ハッピーZOO」
4号車 キッズスペース、動物園展示スペース
5号車 チンパンジー車両
6号車 アジアゾウ車両 家族づれ用コンパートメント

札幌〜旭川〜動物園往復6480円入場料込み

6396:そもそも論を今更ですが! by ピカチュウの休日倶楽部 on 2017/05/21 at 23:23:32

まぁ、スラント編成を組んでるから、予感はありましたがね。

個人的にはカムイの785や789に、ラッピングを施すだけで良かった様に思えるんですが、どうでしょうね。

悠長に観光列車といかないのが、JR北海道の現状なんでしょうね。

でも唯一、フラノエクスプレス用は必要と思えるが、それも無理かもしれませんね。

6397: by 管理人 on 2017/05/21 at 23:29:50

>>「ナナッシー」さん、コメントありがとうございます。

次回から789系による特急「ライラック旭山動物園号」となるので、札幌~旭川間の運行は事実上消滅したとみてほぼ間違いありません。

ニセコエクスプレスなどよりも多い4両分座席が使用できる点で臨時列車などに活用できる余地があり、GW期間中のように臨時「北斗」や昨年の「フラノラベンダーエクスプレス」での活躍が期待されますね。

6399: by 管理人 on 2017/05/21 at 23:39:21

>>「シニアパートナー」さん、コメントありがとうございます。

自身も動向について迷いがありました。当初は0番台34両ということで、これは当時現存した一般車のみの数で一致し、今年度の事業計画では0番台全てに変更されており、旭山動物園号も含まれるため、どちらが正しいのかという点で正式な答えをだせず、あやふやな記事を何度か掲載しました。

使用頻度は旭山動物園号になってから減ったものの、定期列車の代走などで最近は使用する機会が増えていました。稀に一般車との混色で運行されることもあり、必ずしも5両編成で運行するというわけではなくなっていました。

これらを踏まえると、使用頻度としては減っていますが、老朽化や編成全体の出力が低いこと、動物園自体のブームが以前よりも落ち着いたことなどを背景に、保有していく必要がなくなったという見方もできます。

最近の様子だと、さよなら列車の設定も期待できず、ひっそりと臨時列車に充当されて終了するのではないでしょうか。

6400: by 管理人 on 2017/05/21 at 23:57:19

>>「南の虎」さん、コメントありがとうございます。

五稜郭で待機しているのはかつての付属編成の2両編成×2本の計4両のはずです。

デビュー当時と比べると動物園の注目度は落着き、老朽化の問題もありますが、維持費用がかかる専用車両を保有する必要がなくなったというのも理由の1つです。

鉄道運営の難しいところですが、現にカラフルで特別な車両であっても、利用は著しくありません。むしろ晩年は空席が目立っていたと思います。それは設定状況をみても明らかだったと思います。

おそらく、利用客が求めるものは列車と動物園を一体とするのではなく、安く移動・楽しむことができる、移動時間が少なくて済むなどといったことだと思います。

特急「ライラック旭山動物園号」として再スタートするわけですが、これも長くは続かないか、現行の体制(ライラック・カムイ)が続くまでだと思います。

6401: by 管理人 on 2017/05/22 at 00:09:01

>>「ピカチュウの休日倶楽部」さん、コメントありがとうございます。

他の方とコメント内容が重複してしまいますが、ユニークな車両に乗って移動するという考え方では利用客を獲得できないと思います。

安く移動・動物園見物ができて移動時間も速達で負担がかからないといったこれら2点が求められていると思います。

現実では無理な話ですが、現行の停車駅を維持して札幌~旭川間を1時間で結ぶ特急列車みたいなものがあると、動物園への利用客のみならず、高速バスなどの利用客も奪い取ることができると思います。

カムイ・ライラックにラッピングを実施するよりも、より速達性をもたせて移動時間を短縮させた方が全体の利用そのものが増えると思いますよ。

ユニークな車両がなくなるのは残念ですが、利用者の意識そのものが変化していると思われ、旭山動物園号のような車両も受け入れづらい時代になっているのかもしれませんね。

6422: by Akatki on 2017/05/26 at 14:26:51

旭山動物園号は外観のインパクトがウリで人気を集めているのでは?
と思うんですがね。やはり時代もあり仕方ないのでしょうか。

特に疑問に思うことが、仮に廃車されたとしても、
苗穂や陣屋町でスクラップにされて解体されている姿が
SNSなどで拡散されていけば子供達もショックを受けるだろうし、
その点だけは解体前にラッピングを剥がすなどして対応してもらいたいですね。

もし譲渡なら
タイやミャンマーで「バンコク動物園号」とかにするのも面白そうですけどね(笑)

6426: by 管理人 on 2017/05/26 at 22:43:14

>>「Akatki」さん、コメントありがとうございます。

人気列車として駅などで注目されても本業の特急「旭山動物園号」で利用がなければ意味ありません。老朽化もあって車両の整備が難しくなっていることも原因だと思います。

ラッピング車の処遇は不明ですが、ラッピングそのものにも著作権があるだろうし、どのような方法で廃車・解体への道を辿るのか気になります。

近々海外譲渡される車両よりも状態は良いはずなので、ラッピング剥がして海外譲渡という流れかもしれませんね。

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