fc2ブログ

プロフィール

管理人

Author:管理人
北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

<公式Facebook>


<公式Twitter>


<公式Instagram>

Amazon.co.jp(鉄道雑誌その他)

RSS

「マヤ35-1」が苗穂工場に入場

5月に北海道入りしたばかりの新製した軌道検測車「マヤ35-1」が5月21日の夕方に苗穂工場に入場しました。

その様子を確認することができたのでお伝えします。



おそらく過去に1回も取り上げていないと思いますが、苗穂運転所(札ナホ)から苗穂工場へ入場する列車というのは、16時20分ごろに同運転所西出区線に姿を現します。

ほとんどの場合、気動車のみで営業列車では見られない一般型気動車から特急気動車までありとあらゆる車両がごちゃ混ぜで一気に回送されます。キハ201系や特急気動車などは最後尾に連結されることが多いです。







5月21日の入場列車の中に、キハ150形100番台に挟まれて「マヤ35-1」が苗穂工場へ入場しました。北海道来道以来、初めての入場となるのではないでしょうか。

既にキハ150形気動車に挟まれて試運転が実施されているようで、それまで主にキハ40形気動車に挟まれて運行していた「マヤ34-2008」とは異なり、今後はキハ150形気動車に挟まれて検測作業を実施する姿がメインとなるかもしれませんね。



アリオ札幌前の踏切に引き上げ線?があり、そこで折り返して苗穂工場に入場する直前のシーンです。このような特急気動車から一般気動車まで異種混合状態の編成を確認することができるのも、苗穂運転所からの入場列車の魅力の1つです。





前後に挟まれたキハ150形気動車のみとの比較になりますが、全高が低く、振り子式車両のように重心が低く感じられます。それに合わせて室内も低重心化が図られているのではないでしょうか。車体は振り子式車両のように左右が絞り込まれているわけではありませんが、全体的に振り子式車両のようなスマートで全高の低さと雰囲気を感じました。

3枚目や6枚目の写真のように、キハ150形気動車と比較すると、かなり全高が低く抑えられています。その分室内が低床化されていると思われ、このあたりも新時代の車両ということを伺わせます。

外装は苗穂工場入場後にさまざまな検測器の搭載などで変更されると思いますが、現時点での外装色はJR北海道のイメージカラーである萌黄色ではなく、JR北海道のH5系で採用されているような「常盤グリーン」を採用しています。これは、JR東日本のE5系新幹線電車にも採用されており、元はE5系を量産化するための試験車両E954形「FASTECH 360 S」から採用されているカラーリングです。

事前の公式発表では、最終的に北海道新幹線のH5系と同系色のグリーンをベースに、紅葉のオレンジ色と雪原の白が検測車の走行とともに流れ動くイメージとなり、今回の苗穂工場入場で外装も変更されることでしょう。「常盤グリーン」のみの単色は北海道入りした直後のごくわずかな期間だけに見られた貴重シーンになることでしょう。



そして写真のように留置されました。5月22日の早朝まで同じ場所で確認されたと思います。

今後のスケジュールは、今年の5月から来年の3月まで車両性能の確認及び、検測装置のデータ検証などの各種試験が実施され、来年の4月から本格的に使用されます。

一昔前の事業用車両といえば地味な印象しかありませんでしたが、JR化後は東日本のキヤE193系気動車(East i-D)のように明るいイメージと変わりつつあります。北海道もようやく地味な「マヤ34-2008」から脱却し、新世代の事業用客車へとバトンタッチします。今度は最新のH5系をモチーフとした外観とすることでイメージも明るくなります。

特に、青空の快晴のもとで撮影するとイイ写真が撮影できるのではないでしょうか。早く北海道中を駆け巡ってほしいですね。










↓ブログランキングにご協力お願いします↓


にほんブログ村

鉄道コム
関連記事
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
6404:初コメです by ライラックカムイ789 on 2017/05/22 at 23:02:58 (コメント編集)

俺も昨日これを跨線橋から撮影してました。ニアミスしてますね。もう工場内に入ったのでしょうか?

6406: by シニアパートナー on 2017/05/23 at 12:47:44 (コメント編集)

知りませんでした、既に新製していたのですね。

片側エンドからの写真を拝見する限り、窓はなさそうに見えますが・・。車体断面が小さく、昔の車両を思い出させますが、車長は十分あり新世代の検側車ということでしょうか。

キハ40で挟み込む場合は、出力アップの機関換装車でないと、無理のような気がしますね。

6407: by うさぎ on 2017/05/23 at 20:36:27 (コメント編集)

せっついて、すみませんでした(笑)
暗いニュースが多い中で、久しぶりに明るいニュースだったので。北海道の鉄路の安全のため、活躍して、裏方として、しっかりJR北海道を支える車両であってほしいです。
たくさんの記事、情報ありがとうございます。とても楽しくヨマセテ頂きました。

6408:来月の電気検測はどうなる? by ダッフィー(幕張のではないよ) on 2017/05/24 at 13:18:23

軌道・建築限界検測車両が北海道入りしましたがここで、問題が発生しているのも事実です。
わ鉄にてEast-i Dが脱線し、損傷もあるので毎年6月に実施される電気・信号検測が延びることになります。

これからJR北海道がどうするかはわかりませんが、さすがに貨物からDF200を東日本からEast-i Eを借りて検測するわけにもいきませんので。

6409: by 管理人 on 2017/05/24 at 22:17:39

>>「ライラックカムイ789」さん、コメントありがとうございます。

他の車両を撮影しに行った際、偶然撮影できたので記事にしました。

既に工場内に入っていると思われ、外装を変更したり、検測機器を新たに取りつけて出場するのではないでしょうか。

6411: by 管理人 on 2017/05/24 at 22:36:52

>>「シニアパートナー」さん、コメントありがとうございます。

今回実車を初めて確認できました。既存の「マヤ34-2008」とは異なり、全高が低く、車体が長かったです。低重心化が図られていると思われ、新世代の検測車という雰囲気です。

自重がどの程度あるのか不明ですが、「マヤ34-2008」ももと宗谷本線で急行列車として使用されて改番された「キハ40-331」や「キハ40-336」に挟まれて本線を走行していたので、「マヤ35-1」もキハ40形気動車に挟まれて運行する場合は同様の措置がとられるのではないでしょうか。

6412: by 管理人 on 2017/05/24 at 22:42:38

>>「うさぎ」さん、コメントありがとうございます。

ボディーカラーも今までの北海道の在来線の車両にはない「常盤グリーン」を採用しており、全高が低くて低重心化が図られていると思われ、まさに次世代の車両という雰囲気です。

これから外装にも手が加えられていくと思いますが、安全運行のため、JR北海道を支える裏方として道内各地で活躍してほしいですね。

6413: by 管理人 on 2017/05/24 at 22:45:31

>>「ダッフィー(幕張のではないよ)」さん、コメントありがとうございます。

本州の検測車が脱線した情報は耳にしました。基本的にはその代替として別の車両が乗り入れる可能性もないと思われ、車両を修繕して道内入りするのではないでしょうか。

6415:マヤについて by ハマヒデ on 2017/05/25 at 11:40:16 (コメント編集)

新製するなら自走できるキヤかと思っていましたので意外です。牽引は従来のようなDLなのかそれともキハ40、キハ53などなのか気になります。

6418: by 管理人 on 2017/05/25 at 21:34:50

>>「ハマヒデ」さん、コメントありがとうございます。

動力車として製造すると、事業用車両だけ特殊構造が仇となり、車両メンテナンスの面では不利です。動力源を既存の気動車を有効活用したうえで投入した方が製造コストも安く抑えることができますね。

キハ150形気動車に挟まれて試運転を実施していたそうなので、キハ150形気動車は有力候補の1つですね。

6989: by 龍 on 2017/11/15 at 12:46:37 (コメント編集)

『鉄道界』2017年5月号によると、マヤ35形は、JR北海道が将来的に電気・軌道総合検測車を導入する際の先行車という位置付けとなるようです。この記述内容が事実なら、今回は客車としての導入となるものの、将来的には検測用気動車の中間に付随車として組み込んで運用することを見越した設計となっている可能性があります。

6994: by 管理人 on 2017/11/15 at 23:06:06

>>「龍」さん、コメントありがとうございます。

Twitterの方で情報が流れていたので確認しましたよ。検測用気動車をほかに製造するかもしれませんが、キハ150形気動車とともに試運転を既に実施していたはずで、「マヤ34-2008」のように、機関車に牽引されたり、さまざまな方法で検測作業を実施するのではないでしょうか。

▼このエントリーにコメントを残す