快速「エアポート」用の車両24両を新たに増備
近郊形電車 - 2017年06月03日 (土)
小樽・札幌~新千歳空港間を結ぶ快速「エアポート」の増発に向けてJR北海道が新たに4編成分の車両を発注したことが地元メディアによって報じられています。
今回の発注に伴う費用は40億円とされます。増備する車両が24両で4編成分の車両ということで6両編成×4本の計24両が増備されることになります。そうすると、1編成あたり10億円の計算となり、1両あたりおよそ1.6億円となります。過去にJR北海道で721系8次車増備の際、高価な先頭車の製造を避けて中間車ばかり増備した背景もあり、1両あたりおよそ1.6億円という数字は先頭車と中間車で若干前後することでしょう。
快速「エアポート」については、時間帯によって6両編成での運転に対応できないことを理由に増発が検討されていました。快速列車でありながら、特急列車並みの速達性をもつ列車として空港アクセスのみならず、通勤・通学から普段の足として幅広い方々から多く利用されています。その結果、普通列車などよりも利用が多く、快速「エアポート」に利用が集中してしまい、データイム毎時4本、15分間隔運転でも対応しきれない問題を抱えていました。
さらに、新千歳空港を発着する航空機の発着枠を拡大したことで、外国人観光客などの利用の増加も混雑の背景として挙げられ、同列車の混雑緩和は喫緊の課題として取り上げなければなりません。
昨年10月に政府要人(菅義偉・官房長官)から快速「エアポート」の増発について取り上げられ、「2020年度をめどに3割増やす」と発言しました。現在のデータイム15分間隔の毎時4本運転からデータイム12分間隔の毎時5本で検討され、今年1月に車両製造期間を踏まえたうえでJR北海道がメーカーへ発注しました。
今回発注した車両は2019年ごろに順次完成し、試験走行を経て東京五輪開催前の2020年3月ダイヤ改正時に運行を開始する計画です。2016年3月のダイヤ改正時のように、2015年度に旭川発着列車の代替として製造された2編成と同様、一部車両は予備という意味も含めて2020年3月ダイヤ改正前から営業運転を開始するという可能性もあるのではないでしょうか。
車両の形式などは報じられませんでしたが、新たに増備される車両は車両メンテナンスに有利な車両であること、既存の車両と同等の設備を有する車両がふさわしく、管理者自身としては733系3000番台が引き続き増備されるのではないかと予想しています。
今年度の事業計画においても、733系を新製する計画及び、快速「エアポート」の輸送力増強に向けた検討を進めることが明記されていることから、これら2つは内容がリンクされているのかもしれませんね。
733系3000番台は2014年5月14日にJR北海道から予想もしないプレスリリースが発表され、快速「エアポート」に733系を充当させることが明らかとなりました。これは、2015年3月で廃止される711系の置き換えを目的に製造され、同年7月19日から快速「エアポート」として営業運転を開始しました。前述のように、2016年3月で廃止された旭川駅発着列車の廃止に伴い、代替として2015年度にもさらに2編成が増備されました。
これにより、733系3000番台は6両編成×7本が在籍し、快速「エアポート」のほか、エアポート編成を使用する普通列車運用に充当されています。2015年度の増備以降、本数及び両数に変化はありません。
新たに4編成が増備されるということで、B-3108編成~B-3111編成、B-3208編成~B-3211編成が新たに登場するのではないでしょうか。
後日、関連記事を掲載していく予定ですが、快速「エアポート」の増発計画には、そもそも走行する千歳線の線路容量が限界に達しており、増発することが難しいとされてきました。貨物列車も多く設定され、札幌貨物ターミナル駅と千歳線を結ぶ部分を立体交差化して遅延防止を図る計画もありましたが、結局どのように容量問題・遅延対策を実施するのかについて不透明なままです。
管理者自身の見解としては、後日別記事で掲載していく予定ですが、立体交差を設けるよりも新千歳空港駅そのものの規模を拡大した方がより問題解決につながるのではないかと考えています。ホームを延長するなどの規模拡大ではなく、完全複線化やホームを増設・車止めを延長させて引き上げ線を設けるなど、徹底的にお金をかけて実施しなければ解決には至らないと考えています。
経営危機に直面している中で、快速「エアポート」はそれを支えるドル箱列車であり、今後も新千歳空港発着枠拡大や外国人観光客増加安定的に利用が見込める列車です。札幌圏の通勤・通学輸送においてもなくてはならない列車であり、日常の足として普通列車よりも重宝されています。
増発には現状の輸送を改善することも必要ですが、まずは近年少なくなっている明るい話題なので、ぜひとも快速「エアポート」のさらなる利便性向上を目的に増発されることを期待します。

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今回の発注に伴う費用は40億円とされます。増備する車両が24両で4編成分の車両ということで6両編成×4本の計24両が増備されることになります。そうすると、1編成あたり10億円の計算となり、1両あたりおよそ1.6億円となります。過去にJR北海道で721系8次車増備の際、高価な先頭車の製造を避けて中間車ばかり増備した背景もあり、1両あたりおよそ1.6億円という数字は先頭車と中間車で若干前後することでしょう。
快速「エアポート」については、時間帯によって6両編成での運転に対応できないことを理由に増発が検討されていました。快速列車でありながら、特急列車並みの速達性をもつ列車として空港アクセスのみならず、通勤・通学から普段の足として幅広い方々から多く利用されています。その結果、普通列車などよりも利用が多く、快速「エアポート」に利用が集中してしまい、データイム毎時4本、15分間隔運転でも対応しきれない問題を抱えていました。
さらに、新千歳空港を発着する航空機の発着枠を拡大したことで、外国人観光客などの利用の増加も混雑の背景として挙げられ、同列車の混雑緩和は喫緊の課題として取り上げなければなりません。
昨年10月に政府要人(菅義偉・官房長官)から快速「エアポート」の増発について取り上げられ、「2020年度をめどに3割増やす」と発言しました。現在のデータイム15分間隔の毎時4本運転からデータイム12分間隔の毎時5本で検討され、今年1月に車両製造期間を踏まえたうえでJR北海道がメーカーへ発注しました。
今回発注した車両は2019年ごろに順次完成し、試験走行を経て東京五輪開催前の2020年3月ダイヤ改正時に運行を開始する計画です。2016年3月のダイヤ改正時のように、2015年度に旭川発着列車の代替として製造された2編成と同様、一部車両は予備という意味も含めて2020年3月ダイヤ改正前から営業運転を開始するという可能性もあるのではないでしょうか。
車両の形式などは報じられませんでしたが、新たに増備される車両は車両メンテナンスに有利な車両であること、既存の車両と同等の設備を有する車両がふさわしく、管理者自身としては733系3000番台が引き続き増備されるのではないかと予想しています。
今年度の事業計画においても、733系を新製する計画及び、快速「エアポート」の輸送力増強に向けた検討を進めることが明記されていることから、これら2つは内容がリンクされているのかもしれませんね。
733系3000番台は2014年5月14日にJR北海道から予想もしないプレスリリースが発表され、快速「エアポート」に733系を充当させることが明らかとなりました。これは、2015年3月で廃止される711系の置き換えを目的に製造され、同年7月19日から快速「エアポート」として営業運転を開始しました。前述のように、2016年3月で廃止された旭川駅発着列車の廃止に伴い、代替として2015年度にもさらに2編成が増備されました。
これにより、733系3000番台は6両編成×7本が在籍し、快速「エアポート」のほか、エアポート編成を使用する普通列車運用に充当されています。2015年度の増備以降、本数及び両数に変化はありません。
新たに4編成が増備されるということで、B-3108編成~B-3111編成、B-3208編成~B-3211編成が新たに登場するのではないでしょうか。
後日、関連記事を掲載していく予定ですが、快速「エアポート」の増発計画には、そもそも走行する千歳線の線路容量が限界に達しており、増発することが難しいとされてきました。貨物列車も多く設定され、札幌貨物ターミナル駅と千歳線を結ぶ部分を立体交差化して遅延防止を図る計画もありましたが、結局どのように容量問題・遅延対策を実施するのかについて不透明なままです。
管理者自身の見解としては、後日別記事で掲載していく予定ですが、立体交差を設けるよりも新千歳空港駅そのものの規模を拡大した方がより問題解決につながるのではないかと考えています。ホームを延長するなどの規模拡大ではなく、完全複線化やホームを増設・車止めを延長させて引き上げ線を設けるなど、徹底的にお金をかけて実施しなければ解決には至らないと考えています。
経営危機に直面している中で、快速「エアポート」はそれを支えるドル箱列車であり、今後も新千歳空港発着枠拡大や外国人観光客増加安定的に利用が見込める列車です。札幌圏の通勤・通学輸送においてもなくてはならない列車であり、日常の足として普通列車よりも重宝されています。
増発には現状の輸送を改善することも必要ですが、まずは近年少なくなっている明るい話題なので、ぜひとも快速「エアポート」のさらなる利便性向上を目的に増発されることを期待します。

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