室蘭駅には行かない特急「すずらん2号」
特急列車 - 2017年06月12日 (月)
特急「すずらん」といえば、札幌~東室蘭・室蘭間を走行する列車です。札幌~東室蘭間を特急「すずらん」として、東室蘭~室蘭間は普通列車として運転します。車両は日によって異なりますが、785系または789系1000番台が使用されます。
2016年3月ダイヤ改正から北海道新幹線開業に伴う、急行「はまなす」の廃止の代替として「すずらん」が1往復増発されました。おそらく、運行開始以来設定されたことがなかった札幌発7時台の列車も設けられ、地味で「北斗」や「スーパー北斗」を補完する「すずらん」の輸送改善が久しぶりに図られたことでしょう。
今年3月のダイヤ改正で従来のL特急から特急に改められて再出発となりました。2016年3月からですが、室蘭駅には行かない「すずらん」が1日1本だけあります。

今回の写真は全て千歳駅で撮影しています。キハ183系による集約臨を撮影するため、ついでに同駅での撮影となりました。
本当は2017年3月ダイヤ改正以前の様子もありますが、紹介しきれなかったため、最新のもので対応したいと思います。
本来であれば、上りの「すずらん」は普通列車として運転する区間を含めて行き先が「室 蘭」と表示されますが、特急「すずらん2号」のみは「東 室 蘭」と表示されます。この特急「すずらん2号」のみ、室蘭駅までは行かず、東室蘭駅までの運転となる唯一の列車です。

785系を期待しましたが、当日は789系1000番台HL-1001編成でした。

見づらいかもしれませんが、行先表示器を確認してみると、行き先が「東室蘭」となっています。基本的に「すずらん」は普通列車で運転する区間も含めて「室蘭」と表示されますが、「東室蘭」の表示は特急「すずらん2号」のみの1日1回限定です。
逆に、折り返しとなる特急「すずらん5号」は下り列車で唯一、東室蘭駅始発となります。こちらは行先表示器も全て他の「すずらん」と変わらない「札幌」表示となるため、今回は取り上げません。
この特急「すずらん2号」の運用はとてもハードで、札幌~東室蘭間を1日に4往復します。室蘭までは2号と5号の1往復を除くので3往復となります。東室蘭駅発着の理由は、時刻表で運用を追っていくとわかりますが、その後の運用も折り返し時間が十分確保されているとは判断しにくく、折り返しとなる特急「すずらん5号」の運行時間帯が設定しづらくなるというのが理由ではないでしょうか。
前述の通り、その後の運用を時刻表で辿っていくと、特急「すずらん5号」の札幌駅到着後、23分で折り返しの特急「すずらん4号」となります。ここでも折り返し時間が十分に確保されているとはいえず、その後の運用にも影響を及ぼしかねないと判断した結果、1往復のみ東室蘭駅発着という苦肉の策をとったのではないでしょうか。「すずらん」の場合は「北斗」と「スーパー北斗」が設定されている時間帯の間を上手く活用して設定しなければならず、「北斗」と「スーパー北斗が北海道新幹線の連絡を担うようになって以降、ますます設定できる時間が制約され、時間調整がより難しくなっていることでしょう。
他にも、特急「すずらん2号」の場合は、2016年3月まで設定されていた特急「北斗4号」を補完する役割もあるため、従来までのサービスをそのまま維持するために東室蘭駅までの運転になった可能性も否めません。いずれにしても、「すずらん」における歴史の新たな1ページとして刻み込まれることでしょう。
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2016年3月ダイヤ改正から北海道新幹線開業に伴う、急行「はまなす」の廃止の代替として「すずらん」が1往復増発されました。おそらく、運行開始以来設定されたことがなかった札幌発7時台の列車も設けられ、地味で「北斗」や「スーパー北斗」を補完する「すずらん」の輸送改善が久しぶりに図られたことでしょう。
今年3月のダイヤ改正で従来のL特急から特急に改められて再出発となりました。2016年3月からですが、室蘭駅には行かない「すずらん」が1日1本だけあります。

今回の写真は全て千歳駅で撮影しています。キハ183系による集約臨を撮影するため、ついでに同駅での撮影となりました。
本当は2017年3月ダイヤ改正以前の様子もありますが、紹介しきれなかったため、最新のもので対応したいと思います。
本来であれば、上りの「すずらん」は普通列車として運転する区間を含めて行き先が「室 蘭」と表示されますが、特急「すずらん2号」のみは「東 室 蘭」と表示されます。この特急「すずらん2号」のみ、室蘭駅までは行かず、東室蘭駅までの運転となる唯一の列車です。

785系を期待しましたが、当日は789系1000番台HL-1001編成でした。

見づらいかもしれませんが、行先表示器を確認してみると、行き先が「東室蘭」となっています。基本的に「すずらん」は普通列車で運転する区間も含めて「室蘭」と表示されますが、「東室蘭」の表示は特急「すずらん2号」のみの1日1回限定です。
逆に、折り返しとなる特急「すずらん5号」は下り列車で唯一、東室蘭駅始発となります。こちらは行先表示器も全て他の「すずらん」と変わらない「札幌」表示となるため、今回は取り上げません。
この特急「すずらん2号」の運用はとてもハードで、札幌~東室蘭間を1日に4往復します。室蘭までは2号と5号の1往復を除くので3往復となります。東室蘭駅発着の理由は、時刻表で運用を追っていくとわかりますが、その後の運用も折り返し時間が十分確保されているとは判断しにくく、折り返しとなる特急「すずらん5号」の運行時間帯が設定しづらくなるというのが理由ではないでしょうか。
前述の通り、その後の運用を時刻表で辿っていくと、特急「すずらん5号」の札幌駅到着後、23分で折り返しの特急「すずらん4号」となります。ここでも折り返し時間が十分に確保されているとはいえず、その後の運用にも影響を及ぼしかねないと判断した結果、1往復のみ東室蘭駅発着という苦肉の策をとったのではないでしょうか。「すずらん」の場合は「北斗」と「スーパー北斗」が設定されている時間帯の間を上手く活用して設定しなければならず、「北斗」と「スーパー北斗が北海道新幹線の連絡を担うようになって以降、ますます設定できる時間が制約され、時間調整がより難しくなっていることでしょう。
他にも、特急「すずらん2号」の場合は、2016年3月まで設定されていた特急「北斗4号」を補完する役割もあるため、従来までのサービスをそのまま維持するために東室蘭駅までの運転になった可能性も否めません。いずれにしても、「すずらん」における歴史の新たな1ページとして刻み込まれることでしょう。
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