北海道で観光列車の可能性を探るモニターツアーを特急車両を使用して実施
その他あれこれ - 2017年08月21日 (月)
北海道内における観光列車の可能性を探るため、今秋から今冬にかけて、モニターツアーが実施されることを地元メディアが報じています。
観光客およそ300人を募集し、観光列車の需要を把握することが目的です。
コース詳細は以下に記しますが、3コースが用意され、各コースの定員を80~100人程度を予定しています。車両はJR北海道の3両編成~5両編成特急車両を使用し、北海道から事業を委託した日本旅行が検討委員会の意見を踏まえ、JR北海道や各市町村と調整を行い、ツアーの内容が決定されます。
モニターツアー終了後、参加者にアンケート調査を実施し、観光列車に適した運行期間、ルートについて検討していく予定としています。
モニターツアーは以下の3コースが用意されます。
(1)網走~釧路:スノーシュー体験、流氷見学の1日コース
(2)旭川~稚内:トロッコ王国(美深町)、サロベツ原野(豊富町・幌延町など)を巡る1泊2日コース
(3)札幌から帯広、釧路、網走、旭川を巡るコース:千年の森(十勝管内清水町)、美幌峠を巡る2泊3日コース
上記の3コースが用意される予定です。
募集については日本旅行から詳細が発表されていないと思いますが、ホームページなどで今後詳細について発表されることでしょう。
使用車両について詳細が明記されていませんでしたが、3両編成から5両編成の特急車両を使用することと、観光目的での使用を考慮すると、キハ183系リゾート気動車であるニセコエクスプレス(3両編成)、クリスタルエクスプレス トマム&サホロ(4両編成)、ノースレインボーエクスプレス(5両編成)の3編成がツアー別・方面別に運行されるのではないでしょうか。
臨時列車そのものの設定が少なくなり、所属先の苗穂運転所(札ナホ)でほぼ遊休状態となっているので、これらの車両を有効活用するという点においては、こうした観光ツアー的な使用方法もアリではないでしょうか。
鉄道での観光への可能性について、以前から北海道を主体として実施する話がありました。それが実現に向けてようやく動き出すことになります。
しかし、管理者自身の見解としては、今更こうしたモニターツアーや試験運行を実施する対応の遅れを指摘したいと思います。閲覧者の方々も手元に古い時刻表があれば確認していただきたいですが、今は閑散としているローカル線もかつてはジョイフルトレインや団体臨時列車などが多数設定され、道内各地を多客臨シーズンのみならず、さまざまな臨時列車が設定されていました。
ですが年々、本数削減や臨時列車そのものが廃止され、定期特急列車とローカル列車が行き来するだけの寂しい状況になってしまいました。ジョイフルトレインや臨時列車用の車両が老朽化で引退し、後継車両が製造されなかったことも背景として挙げられると思いますが、昨今北海道の鉄道でも問題視される利用客の減少によって消えていった列車がほとんどではないでしょうか。
かつてJR北海道も今回のモニターツアーのように、観光客数を増やし、利用を増やすために試行錯誤しながら設定された臨時列車がたくさんあるはずです。それもことごとく失敗した結果、車両を整備する現場の人手が不足していることも加え、昨今のような臨時列車の設定が少なくなった状況を生み出しました。
それを我々は単純に不況などの経済問題と絡め、観光客数の減少として問題を捉えていましたが、ようやく数年前から地方地域そのものの人口が減少し、公共交通の必要性についてようやく議論されるようになりました。地域の足として鉄道を確保すべく、今回の観光列車という収益を得やすい仕組みをつくり、存続を図っていくというというのが北海道としても、沿線地域としてもねらいだと思います。
JRが試行錯誤していた時期から数年~数十年が経過しているので、もちろん新たなデータは必要になってきます。おそらく、モニターツアーのような一発商品は成功すると思いますが、これが持続的に維持できるかというと厳しいのではないでしょうか。管理者自身的には、魅力のあるコースというのがないので、今回のようなツアーがあっても参加することはないです。
利尻島・礼文島で格安3泊4日ぐらいのコースがあれば行きたいです。
将来的には観光列車をローカル線区で走らせ、観光客数増加とともに地域活性化・路線存続を図るというのが目的でしょうが、それはことごとく失敗する流れではないでしょうか。
今回のモニターツアーのみならず、地域活性化を図るべく、観光客を誘致する取り組みは日本全国各地でさまざまな取り組みが実施されていると思います。その中で、観光客を誘致して地域活性化した事例は多いのでしょうか?おそらく、数ある観光客誘致による地域活性化の中でもその数パーセントしか成功例がないのではないでしょうか。
観光客誘致よりも最優先で取り組まなければならないことがあるのではないでしょうか。その問題を解決できれば、今の日本における数ある問題のそのほとんどを解決できるのではないでしょうか。我々日本人はその問題についてもっと危機感をもつべきです。
北海道ができるといえば、観光客の誘致及びその方策ぐらいだと思いますが、その問題に危機感をもたず、観光客にたよった地域活性化では、いつまでたっても効果がでず、失敗の連続だと思います。その問題と真剣に向き合い、一から何もかも始めなければ、いつまでもローカル線問題や経済の問題も解決しないです。
話題が逸れてしまいましたが、モニターツアーの時点では、何も魅力がないのが正直なところです。せっかく実施してツアーを具現化するのであれば、持続可能なものにしてほしいと思います。
最後になりますが、記事の終盤に「その問題」として記載させていただきました。後日コラム記事か何かでお伝えする予定です。
単純に、観光のような一時的にその地域に足を踏み込み、お金を使うような仕組みではいけません。北海道の鉄道を存続するという点で考えるのであれば、路線存続のため、特にローカル線の普通列車の利用を上げるにはどうすればよいのでしょうか。この問題が解決できれば、路線の存廃問題も観光列車の必要性も喫緊の課題として取り上げる必要はないはずです。
近々記事にするので、閲覧する皆様も少し考えてみてくださいね。



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観光客およそ300人を募集し、観光列車の需要を把握することが目的です。
コース詳細は以下に記しますが、3コースが用意され、各コースの定員を80~100人程度を予定しています。車両はJR北海道の3両編成~5両編成特急車両を使用し、北海道から事業を委託した日本旅行が検討委員会の意見を踏まえ、JR北海道や各市町村と調整を行い、ツアーの内容が決定されます。
モニターツアー終了後、参加者にアンケート調査を実施し、観光列車に適した運行期間、ルートについて検討していく予定としています。
モニターツアーは以下の3コースが用意されます。
(1)網走~釧路:スノーシュー体験、流氷見学の1日コース
(2)旭川~稚内:トロッコ王国(美深町)、サロベツ原野(豊富町・幌延町など)を巡る1泊2日コース
(3)札幌から帯広、釧路、網走、旭川を巡るコース:千年の森(十勝管内清水町)、美幌峠を巡る2泊3日コース
上記の3コースが用意される予定です。
募集については日本旅行から詳細が発表されていないと思いますが、ホームページなどで今後詳細について発表されることでしょう。
使用車両について詳細が明記されていませんでしたが、3両編成から5両編成の特急車両を使用することと、観光目的での使用を考慮すると、キハ183系リゾート気動車であるニセコエクスプレス(3両編成)、クリスタルエクスプレス トマム&サホロ(4両編成)、ノースレインボーエクスプレス(5両編成)の3編成がツアー別・方面別に運行されるのではないでしょうか。
臨時列車そのものの設定が少なくなり、所属先の苗穂運転所(札ナホ)でほぼ遊休状態となっているので、これらの車両を有効活用するという点においては、こうした観光ツアー的な使用方法もアリではないでしょうか。
鉄道での観光への可能性について、以前から北海道を主体として実施する話がありました。それが実現に向けてようやく動き出すことになります。
しかし、管理者自身の見解としては、今更こうしたモニターツアーや試験運行を実施する対応の遅れを指摘したいと思います。閲覧者の方々も手元に古い時刻表があれば確認していただきたいですが、今は閑散としているローカル線もかつてはジョイフルトレインや団体臨時列車などが多数設定され、道内各地を多客臨シーズンのみならず、さまざまな臨時列車が設定されていました。
ですが年々、本数削減や臨時列車そのものが廃止され、定期特急列車とローカル列車が行き来するだけの寂しい状況になってしまいました。ジョイフルトレインや臨時列車用の車両が老朽化で引退し、後継車両が製造されなかったことも背景として挙げられると思いますが、昨今北海道の鉄道でも問題視される利用客の減少によって消えていった列車がほとんどではないでしょうか。
かつてJR北海道も今回のモニターツアーのように、観光客数を増やし、利用を増やすために試行錯誤しながら設定された臨時列車がたくさんあるはずです。それもことごとく失敗した結果、車両を整備する現場の人手が不足していることも加え、昨今のような臨時列車の設定が少なくなった状況を生み出しました。
それを我々は単純に不況などの経済問題と絡め、観光客数の減少として問題を捉えていましたが、ようやく数年前から地方地域そのものの人口が減少し、公共交通の必要性についてようやく議論されるようになりました。地域の足として鉄道を確保すべく、今回の観光列車という収益を得やすい仕組みをつくり、存続を図っていくというというのが北海道としても、沿線地域としてもねらいだと思います。
JRが試行錯誤していた時期から数年~数十年が経過しているので、もちろん新たなデータは必要になってきます。おそらく、モニターツアーのような一発商品は成功すると思いますが、これが持続的に維持できるかというと厳しいのではないでしょうか。管理者自身的には、魅力のあるコースというのがないので、今回のようなツアーがあっても参加することはないです。
利尻島・礼文島で格安3泊4日ぐらいのコースがあれば行きたいです。
将来的には観光列車をローカル線区で走らせ、観光客数増加とともに地域活性化・路線存続を図るというのが目的でしょうが、それはことごとく失敗する流れではないでしょうか。
今回のモニターツアーのみならず、地域活性化を図るべく、観光客を誘致する取り組みは日本全国各地でさまざまな取り組みが実施されていると思います。その中で、観光客を誘致して地域活性化した事例は多いのでしょうか?おそらく、数ある観光客誘致による地域活性化の中でもその数パーセントしか成功例がないのではないでしょうか。
観光客誘致よりも最優先で取り組まなければならないことがあるのではないでしょうか。その問題を解決できれば、今の日本における数ある問題のそのほとんどを解決できるのではないでしょうか。我々日本人はその問題についてもっと危機感をもつべきです。
北海道ができるといえば、観光客の誘致及びその方策ぐらいだと思いますが、その問題に危機感をもたず、観光客にたよった地域活性化では、いつまでたっても効果がでず、失敗の連続だと思います。その問題と真剣に向き合い、一から何もかも始めなければ、いつまでもローカル線問題や経済の問題も解決しないです。
話題が逸れてしまいましたが、モニターツアーの時点では、何も魅力がないのが正直なところです。せっかく実施してツアーを具現化するのであれば、持続可能なものにしてほしいと思います。
最後になりますが、記事の終盤に「その問題」として記載させていただきました。後日コラム記事か何かでお伝えする予定です。
単純に、観光のような一時的にその地域に足を踏み込み、お金を使うような仕組みではいけません。北海道の鉄道を存続するという点で考えるのであれば、路線存続のため、特にローカル線の普通列車の利用を上げるにはどうすればよいのでしょうか。この問題が解決できれば、路線の存廃問題も観光列車の必要性も喫緊の課題として取り上げる必要はないはずです。
近々記事にするので、閲覧する皆様も少し考えてみてくださいね。



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