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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログを記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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ニセコエクスプレスが今年11月で引退へ

遂にそのときがやってきてしまいました。

1988年12月から営業運転を開始した北海道のジョイフルトレイン「ニセコエクスプレス」が今年10月下旬・11月上旬に実施されるラストランをもって引退することになりました。

以前から正式な発表はなく、9月14日の14時ごろにJR北海道のプレスリリースで『29年間ありがとう 「ニセコエクスプレス」ラストラン』と題した資料が発表されました。突然の発表にファンの方々は驚きを隠せなかったと思います。



写真は現在の当該車両の様子です。撮影日は9月9日ということで、苗穂工場一般公開日に撮影しました。苗穂運転所(札ナホ)の裏手に留置されていました。

車両の先頭部分など、画像を拡大していただくと確認することができますが、車齢が30年弱ということで少々くたびれた印象が否めません。9月12日まで札幌~函館間を山線経由(倶知安・ニセコ経由)で特急「ニセコ号」が運転されましたが、ニセコエクスプレスは使用されず、キハ183系一般車による4両編成が充当されました。

専用の車両があるにも関わらず、使用されないという事態となっており、他のリゾート気動車2編成と同様、シーズン以外は所属先の苗穂運転所で遊休状態となっていました。

様々な資料を確認していると、「老朽化」というワードは確認されませんでした。車齢を考えると老朽化の問題と向き合う時期になりますが、30年弱を経た車両でありながら、それ相応の走行距離まで達していないと予想しています。近年は稼働する機会が減り、どちらかというと余剰車のような部類でした。7550番台などで重要機器取替工事が施行されているように、各種部品やパーツが生産中止となり、メンテナンスに苦慮していることや、余剰車両を維持していくうえでの経費削減など、老朽化よりもこれらの方が引退する理由として有力ではないでしょうか。

ニセコエクスプレスは1988年12月に団体・臨時列車用として新千歳空港からニセコ方面へアクセスする列車として北海道で4番目のジョイフルトレインとして誕生しました。

それまでのアルファコンチネンタルエクスプレス、フラノエクスプレス、トマムサホロエクスプレスが既存の車両の一部を活用した改造車だったのに対し、新たにキハ183系5000番台とし、苗穂工場で自社製造されました。全国的にも、ジョイフルトレインの車両は従来の余剰車両を活用した改造車が大半を占めましたが、車両を一から新製するという当時では珍しい導入例だったと思います。

他のリゾート気動車がハイデッカー構造をメインとしているのに対し、ニセコ方面という山岳路線の使用を想定し、床面はフラットな構造とされました。そのため、床面の嵩上げはJR東海のキハ85系と同程度の200mmにとどめられました。







過去に撮影した写真で車内の様子を少し紹介しますが、一般車両よりも床が嵩上げされている分、客室窓が低く感じられます。その分、例えばニセコ方面の雄大な車窓を堪能することができました。

床が嵩上げされていますが、屋根がその分高いため、室内空間は犠牲にされることなく、そのまま広い空間が維持されています。

ニセコ方面を中心に団体臨時列車や各種臨時列車で全道各地を走行しましたが、時代とともに団体需要や多客臨需要が少なくなり、2010年代に入ると、急激に稼働する機会を減らしていきました。ニセコエクスプレスを主に使用していた「ニセコスキーエクスプレス」や「フラノラベンダーエクスプレス」(1往復減便)、「フラノ紅葉エクスプレス」も設定されなくなり、1年で本線上を走行する姿も数回程度にまで落ち込んでいました。

特に近年では、3両編成という短い編成が観光シーズン中の需要に対応することができず、過去に「フラノラベンダーエクスプレス」でキハ183系一般車が代走したという例もありました。昨年から今年にかけては、1編成あたりの定員数が多いキハ183系旭山動物園号が使用されたり、今月12日まで運行された特急「ニセコ号」もキハ183系一般車が使用されるなど、もはや活躍できる場が完全に断たれた状態でした。

登場から30年弱であり、老朽化という意味もありますが、どちらかというと用途が失われたための余剰廃車という意味合いが強いです。登場時はジョイフルトレインという団体旅行向けの車両として活躍が期待されましたが、年々活躍の場を狭めていき、晩年は稼働する機会が1年で数回程度にまで落ち込んだため、最後は非常にもったいないという印象が否めません。

気づけば、キハ183系初期車の一部よりも早い引退となります。当初の予定では、ニセコエクスプレスを含めたリゾート気動車は将来的にも廃車とする予定はありませんでした。ですが、ここ最近のJR北海道では、車齢の高い車両や老朽化した車両の置き換えを予定よりも早い段階で実施されており、余剰車などの淘汰も一気に進めています。この様子だと、代走や多客臨でも稼働する機会が少ないクリスタルエクスプレスも将来が危うい状況なりますね。





管理者が最後に本線上で確認したのが今年の3月15日でした。当日は午前5時前に苗穂を出発して一旦余市・倶知安方面へ行ったのち、7時すぎに倶知安駅を出発して札幌方面へ戻ってきました。最終的には苫小牧まで行き、午後1時前に苗穂に帰るというスケジュールでした。

どちらも札幌へ戻る際に途中の上野幌駅で撮影した写真です。後続の列車を待避するため、2番線に停車した際の様子です。最後の写真は、当ブログのホーム画面上に表示される写真です。まさか半年後に引退がアナウンスされ、より価値が増す1枚になるとは思いもしませんでした。

後日別記事で詳細をお伝えしますが、最後は札幌~蘭越間でラストランがあります。札幌~倶知安間を特急列車として全車指定席、倶知安~蘭越間を快速列車として全車自由席として運転します。

せっかくであれば、過去のリゾート気動車のように、ラストランイベントとしてニセコ方面のみならず、稚内方面や道東方面、函館方面など、道内各地を走ってほしかったです。これまで引退していったリゾート気動車のラストランとしては、一番規模が小さく、寂しい印象が否めませんね。

近日中に過去に撮影した写真も交え、紹介したいと思います。










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コメント
6706:ニセコエクスプレスは引退しますが・・・ by 学園都市線沿線者 on 2017/09/15 at 01:05:40

クリスタルエクスプレスとノースレインボーエクスプレスが、道北・道東で「観光列車」として試験運行するようで、日本旅行でモニターツアーの参加者募集しておりますね。

評判が良ければこの2車両はしばらく安泰かもしれませんね。

6709:最初で最後! by ピカチュウの休日倶楽部 on 2017/09/15 at 08:25:18

そうですか、引退ですか。

まぁいろんな意味で潮時なんでしょうね。

思い出話になりますが私は、2015年のヌプリが最初で最後でした。

各駅で物販を買って、大いに楽しんだのは、良い思い出です。

6710:鍵を握るのは北海道の周遊観光列車計画 by ダッフィー on 2017/09/15 at 11:46:52

ニセコエクスプレスはNN183に準拠した列車ではあるんですが、問題としてキハ183とは違って使い回せる部品というのが双方異なるためだと聞いております。

北海道は道東に向かう函館線の札幌からスタートし、石北線、釧網線、石勝線、千歳線を一周する列車にクリスタルエクスプレスやノースレインボーエクスプレスを充当すると思います。
近年お座敷列車もキハ40型を使ったタイプや中間車を解体しており、独自仕様が首を絞めている感じが否めません。
近年のJR北海道の観光列車のスタイルはいわゆる西武のSトレインや、東武の8000系原形顔のような通勤などの一般用途でも使いたいというのが見え見えなんですよね。
正直バリアフリーに欠ける2つのリゾート列車は、リゾート列車として使うのがいちばんだと思います。
そのためには、キハ261-1000の増備が必須なんですが懐事情があるので難しいのが現状なんですよねぇ
増備出来れば、キハ281やキハ283を石北線辺りに使って、キハ183を淘汰したり、波動輸送に使えたり出来るのですが難しそうですね。

6711:覚悟はしていましたが… by ひろやす on 2017/09/15 at 12:51:33 (コメント編集)

いつも、楽しく拝見させていただいています。
古参の部類の車両なので、いずれはこの時が来てしまうことは覚悟していましたが、突然の発表で驚いています。以前、札幌~様似間を快速「優俊浪漫」として、桜のシーズンに運行していた時に乗り通しで何度か乗車したことがあるので感慨深いです。

6712: by ナナッシー on 2017/09/16 at 07:01:30

おはようございます
引退理由は部品が無いためと北海道新聞には記載されています。
走行距離は先に引退した785系やキハ183系0番代よりも短いです。
いっそのこと足まわりをNN183系のように一新すればまだまだ活躍が出来そうですが、そこまで設備投資しても意味が無いと判断したことでしょう。
かと言って今のJR北海道にはリゾート列車を作れる体力なんて無いですしね。

6713:残念です by 旅人 on 2017/09/16 at 11:08:06 (コメント編集)

お久しぶりです。
このニュースが流れた時、衝撃を受付ました。
やはり、JR東日本からのスタッフの受け入れ何かも
影響していると思います。東日本にしても、新潟や長野の
在来形式のジョイフルトレインを今年中に引退させるみたいだし、東日本のジョイフルも最初の新車へ置き換えですが、JR北海道に新車を買う余裕がないので、おはよーなしで引退するんでしょうね。
今回の引退の理由は空調装置が特殊構造なので、治すのに
お金が掛かるからと、他のサイトに書いてありましたよ。
ニセコエクスプレスも今の需要だと、外国人の方が多数、
ニセコに行くので3両だと輸送力不足なのでしょうね。

6714: by ks on 2017/09/16 at 21:56:54

お察しの通りクリスタルも来年の頭辺りで引退かもしれません。
北海道のリゾート列車が無くなっていくのはさみしいですね。

6715: by 管理人 on 2017/09/17 at 11:27:06

>>「学園都市線沿線者」さん、コメントありがとうございます。

クリスタルエクスプレスも引退させてしまうと、「フラノラベンダーエクスプレス」の2往復運転を維持していくとなると、確実に車両不足に陥ることになるので、2編成はモニターツアーや道内の観光列車としてしばらく残すのではないでしょうか。

6716: by 龍 on 2017/09/17 at 11:30:49 (コメント編集)

部品がなくなり今後の修理が困難ということですね。エアコン故障が災いしたんでしょうか。ちなみに「ニセコエクスプレス」のエアコンは床置きタイプの可搬式で冬は機械室をスキー置き場として使っていたみたいです。

6719: by 管理人 on 2017/09/17 at 11:47:19

>>「ピカチュウの休日倶楽部」さん、コメントありがとうございます。

同じキハ183系でも、部品が一般車と異なるらしく、それが維持管理を難しくしているようです。一般車よりも車窓が堪能できる車両だけに残念ですね。

6720: by 管理人 on 2017/09/17 at 11:55:38

>>「ダッフィー」さん、コメントありがとうございます。

一般のキハ183系とは異なる部品を使用していることが多く、結果的に車両の部品がなくなり、修理が困難になったと報道されています。

ここ最近のJR北海道の臨時列車の設定から、「ライラック旭山動物園号」や「流氷物語号」のように、臨時列車として期間中は走らせながら、一方でそれ以外の期間は定期列車に充当させるという流れに変わりつつあります。リゾート気動車など、別の車両を多く保有しなくて済むため、結果的にコスト削減に大いに貢献しています。

これまで北海道では、さまざまな車両が登場していますが、結果的に、方面別や目的別に独自の仕様としたことでその特殊性がここにきてさまざまな欠点を生み出しています。既存の特急車両の転用も期待できず、キハ261系の増備を待つしかないですね。

6722: by 管理人 on 2017/09/17 at 18:32:26

>>「ひろやす」さん、コメントありがとうございます。

いつかはリゾート気動車も引退する時期が必ずくると思っていましたが、報道機関よりも早い突然の発表に驚いた次第です。近年の使用状況んなどを考慮すれば、仕方のないことだと思います。

快速「優駿浪漫」は、函館地区の臨時列車の設定や出火事故の影響による臨時「北斗」の設定等でいつの間にか消えていった列車です。今は日高本線そのものが窮地に立たされているので、もはや運行されることはない過去の列車ですね。

有名な列車でしたが、利用が好調という話は聞きませんでした。

6723: by 管理人 on 2017/09/17 at 18:38:09

>>「ナナッシー」さん、コメントありがとうございます。

後に報道機関から、部品がなく、修繕することが困難になったことが発表されましたね。記事中でも取り上げている通り、一般車でも重要機器取替工事が施行されていますから、キハ183系全体でそのような傾向になっているのかもしれません。

昨今の使用状況を踏まえると、代替車両を製造する必要はなく、製造する際のお金も支出できないので、また1つ貴重な列車が消えていきますね。

6725: by 管理人 on 2017/09/17 at 19:20:13

>>「旅人」さん、コメントありがとうございます。

空調設備のトラブルは昨夏にありました。それ以前からの時点で稼働する機会が減っています。同じキハ183系でも共通の部品を使用しているわけではなさそうで、部品の供給や今後の使用頻度を踏まえたうえで、今回の決断が下されたと思います。

3両編成だと使用できる列車も限られてきます。その影響で1年を通じてほぼ稼働することができなくなったので、用途が失われたことも引退の理由の1つだと思います。

6726: by 管理人 on 2017/09/17 at 19:24:44

>>「ks」さん、コメントありがとうございます。

ニセコエクスプレスのように、特殊な部品が影響で修繕不可となれば、引退となってしまうかもしれませんね。

ですが、「フラノラベンダーエクスプレス」の2往復運転は確実にできなくなるので、最低でも2編成は残しておく必要があります。観光列車として活用する目的もあり、クリスタルエクスプレスは今後の方向性次第ですね。

6727: by 管理人 on 2017/09/17 at 19:31:43

>>「龍」さん、コメントありがとうございます。

使用状況を踏まえると、空調装置の大規模な改造・取替を実施しても見合うだけの稼働や車齢を踏まえた決断だと思います。

長らく稼働する機会がなかった車両ですから、どんなに使用していなくても機器類は定期的にメンテナンス・稼働させなければ故障の原因にはなり得ることです。それは年数が経過すればするほど重要です。

逆に、そうしたことが原因で引退となってしまったのであれば、現場の状況は非常に厳しいものがあります。現状の車両ですら、全て維持することができないまでに人手不足や担い手不足が深刻な状況として受け止められますね。

6730: by 南の虎 on 2017/09/18 at 01:25:40

ニセコ、建造当時はバブルだったので、その後のメンテとかろくに考えずに、完全手作りで作っちゃったんでしょうね。
183系一般車との混結もされたことがなく、非貫通で、使いづらいことこの上ないと見ていました(NRE、クリスタルも同じですが)。
この車両はお客からしたら、ニセコエクスプレスだから乗りたい!と思わせるほどのキャッチーな特徴もありませんし、それならばわざわざ残しておく必要もないのでしょう。
好きな車両でしたが致し方ない、と思いました。

6733: by 管理人 on 2017/09/19 at 23:22:30

>>「南の虎」さん、コメントありがとうございます。

29年前はバブル期であり、車両も新造というジョイフルトレインとしては珍しかったので華々しくデビューしたことでしょう。

今となっては足をひっぱる存在になり、一般の特急気動車が年々進歩してきて特別感も薄れてしまいましたね。

ちなみに、ノースレインボーエクスプレスはとかち色の一般車と混結で使用していることが過去にあるようで、動画でアップされている方がいらっしゃいますよ。

7708: by 管理人 on 2018/04/10 at 16:45:34

>>「通りがかりの関東人」さん、コメントありがとうございます。

一昨年は初日以外ほぼ代走で運行されたと記憶しています。空調トラブルが発生し、これが昨年の引退に追い込まれた理由だと思われます。リゾート気動車で特殊な部品を使用しており、調達が困難で修理ができなくなったのだと思われます。

今年度も地域活性化を目的としたモニターツアーが開催され、残りのリゾート気動車2編成が活用されると思いますが、車齢を考えるといつまで活躍が見込めるのかわかりません。早めに乗車しておくことをオススメしますよ。

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