キハ183系旭山動物園号が来年3月で引退へ~ラストランを実施!
キハ183系 - 2017年12月01日 (金)
旭川市にある旭山動物園へのアクセス列車として2007年に登場した「旭山動物園号」ですが、残念ながら、来年の3月24日(土)・25日(日)のラストランをもって引退することがJR北海道のプレスリリースより発表されています。

「旭山動物園号」は、2007年4月28日から臨時列車として営業運転を開始しました。これは、入場者数を増やしていた北海道旭川市の旭山動物園へのアクセス輸送を目的とし、且つJR北海道の会社設立20周年記念として設定されました。昨年まで週末や夏休み・冬休みなどの繁忙期に全車指定席として運行していました。
車両は国鉄時代から活躍しているキハ183系気動車(中でも初期型)を約4千万円かけて改造し、旭山動物園で飼育員を務め、現在は絵本作家であるあべ弘士先生が車両のエクステリアのデザインを担当しました。
当初は車両ごとに動物をあしらったラッピングがそれぞれ施されていました。さらに、登場当時は4両編成で後に「オオカミ号」(キハ182-46)を追加して5両編成となりました。
さらに2013年には、それまでの動物主体の内外装を一新しました。「鳥たちの大空号」といったような車両ごとのテーマに沿って旭山動物園をイメージさせるデザインとしました。編成全体としては白を基調としたイメージに一新されたため、編成全体が旧塗装と比べて明るくなった印象があります。
現行塗装は2013年7月13日から営業運転を開始しました。その直前となる7月7日に札幌駅9番ホームで事前の内覧会を開催する予定でしたが、前日6日に特急「北斗14号」の出火事故の影響で中止となってしまい、不運な再スタートとなってしまいました。
最初に地元メディアから引退報道が出されたのは今年の5月です。当初はリゾート気動車や臨時列車用を除くキハ183系初期車の全てを引退させる予定でしたが、今年度の事業計画でキハ183系0番台の全てをキハ261系に置き換えるという内容に変わり、車両の老朽化やランニングコストの増大などを理由に、臨時列車用のキハ183系旭山動物園号についても引退を余儀なくされた形です。
財政的余裕もないため、後継車両が製造される予定もありません。




後継車両はありませんが、後継となる列車は既に運行を開始しています。今年の7月から8月の週末にかけて設定された特急「ライラック旭山動物園号」がそれにあたり、車両は「ライラック」で使用する789系0番台と共通です。
車両を保有するにも維持費がかかりますから、維持費を抑えつつ臨時列車を運行するという新たな試みです。定期列車のスジを活用したうえで臨時列車用に相応しいサービスを加え、シーズン以外は定期営業列車として一般車両と共通で使用するという仕組みです。これは、「流氷物語号」にも該当し、これがJR北海道における今後の臨時列車の在り方・ヒントになってきます。
特急「ライラック旭山動物園号」は来年早々にもまた設定されるようなので、後日再度お知らせしたいと思います。
「旭山動物園号・ラストラン」の時刻などの運行詳細については後日再度お知らせしますが、晩年の運行時刻にほぼ合わせており、厚別駅でキハ183系旭山動物園号が定期特急列車を待避するシーンが数年ぶりに確認できるかもしれません。いずれにしても、ラストランとして最後の最後で札幌~旭川間に帰ってくるので、運行が待ち遠しい列車の1つです。

最後の写真は11月上旬に撮影しました。苗穂運転所(札ナホ)の裏手に留置されていたキハ183系旭山動物園号です。
昨日までキハ183系一般車と混用で「オホーツク」の代走として一部車両が使用されました。これからの時期は車輪フラット化の影響による定期列車の代走運転が増える時期であり、ラストランを迎えるまでは一般車と混用して代走車両としてフル稼働することでしょう。
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「旭山動物園号」は、2007年4月28日から臨時列車として営業運転を開始しました。これは、入場者数を増やしていた北海道旭川市の旭山動物園へのアクセス輸送を目的とし、且つJR北海道の会社設立20周年記念として設定されました。昨年まで週末や夏休み・冬休みなどの繁忙期に全車指定席として運行していました。
車両は国鉄時代から活躍しているキハ183系気動車(中でも初期型)を約4千万円かけて改造し、旭山動物園で飼育員を務め、現在は絵本作家であるあべ弘士先生が車両のエクステリアのデザインを担当しました。
当初は車両ごとに動物をあしらったラッピングがそれぞれ施されていました。さらに、登場当時は4両編成で後に「オオカミ号」(キハ182-46)を追加して5両編成となりました。
さらに2013年には、それまでの動物主体の内外装を一新しました。「鳥たちの大空号」といったような車両ごとのテーマに沿って旭山動物園をイメージさせるデザインとしました。編成全体としては白を基調としたイメージに一新されたため、編成全体が旧塗装と比べて明るくなった印象があります。
現行塗装は2013年7月13日から営業運転を開始しました。その直前となる7月7日に札幌駅9番ホームで事前の内覧会を開催する予定でしたが、前日6日に特急「北斗14号」の出火事故の影響で中止となってしまい、不運な再スタートとなってしまいました。
最初に地元メディアから引退報道が出されたのは今年の5月です。当初はリゾート気動車や臨時列車用を除くキハ183系初期車の全てを引退させる予定でしたが、今年度の事業計画でキハ183系0番台の全てをキハ261系に置き換えるという内容に変わり、車両の老朽化やランニングコストの増大などを理由に、臨時列車用のキハ183系旭山動物園号についても引退を余儀なくされた形です。
財政的余裕もないため、後継車両が製造される予定もありません。




後継車両はありませんが、後継となる列車は既に運行を開始しています。今年の7月から8月の週末にかけて設定された特急「ライラック旭山動物園号」がそれにあたり、車両は「ライラック」で使用する789系0番台と共通です。
車両を保有するにも維持費がかかりますから、維持費を抑えつつ臨時列車を運行するという新たな試みです。定期列車のスジを活用したうえで臨時列車用に相応しいサービスを加え、シーズン以外は定期営業列車として一般車両と共通で使用するという仕組みです。これは、「流氷物語号」にも該当し、これがJR北海道における今後の臨時列車の在り方・ヒントになってきます。
特急「ライラック旭山動物園号」は来年早々にもまた設定されるようなので、後日再度お知らせしたいと思います。
「旭山動物園号・ラストラン」の時刻などの運行詳細については後日再度お知らせしますが、晩年の運行時刻にほぼ合わせており、厚別駅でキハ183系旭山動物園号が定期特急列車を待避するシーンが数年ぶりに確認できるかもしれません。いずれにしても、ラストランとして最後の最後で札幌~旭川間に帰ってくるので、運行が待ち遠しい列車の1つです。

最後の写真は11月上旬に撮影しました。苗穂運転所(札ナホ)の裏手に留置されていたキハ183系旭山動物園号です。
昨日までキハ183系一般車と混用で「オホーツク」の代走として一部車両が使用されました。これからの時期は車輪フラット化の影響による定期列車の代走運転が増える時期であり、ラストランを迎えるまでは一般車と混用して代走車両としてフル稼働することでしょう。
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