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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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【祝】789系0番台が営業運転開始から15年!

今年の3月ダイヤ改正より、札幌圏に転用され、「ライラック」として活躍中の萌黄色の789系が今年の12月1日で営業運転開始から15年を迎えました。

先輩にあたる781系や785系の一部車両が営業運転開始から30年弱で撤退していることを踏まえると、789系0番台はちょうどその折り返し地点に到達したことになります。



記事更新日が平成29年12月2日です。15年以上前にみどりの窓口でもらった「道内ポケット時刻表」をいまだに手の届く範囲に保管しています。

当時は、札幌圏の特急車両では見られない斬新な塗色、キハ281系から続く特急気動車のような外観にも関わらず、パンタグラフを有する電車という点においても、なにもかもが画期的な車両でした。

それまでは50系客車や14系客車を用いた快速「海峡」、晩年はリニューアルされた485系3000番台を主に使用していた特急「はつかり」など、道内⇔本州の連絡列車は古い国鉄型車両が活躍していましたが、ようやく新型の特急電車に一部が置き換えられ、青函圏のイメージがガラリと変わりました。



車両はほぼまるっきり新規製作された789系0番台です。記憶にある限り過去にいただいたコメントをやりとりしていると、当初は781系を青函圏に転用する計画があったようです。しかしながら、781系の老朽化でこの計画は断念され、新たに789系0番台を製造することになったようです。

2002年12月1日、それまでの快速「海峡」と特急「はつかり」に代わり、特急「スーパー白鳥」と特急「白鳥」として北海道新幹線開業まで道内と本州を結ぶ特急列車として活躍していくことになります。

写真の先頭車は「クハ789-206」です。789系0番台は2002年の営業運転開始以降も2005年度、2011年度の2回にわたって増備されています。当該車両は2011年度に増備された車両で1000番台よりも新しい車両です。キハ261系1000番台と同様、製造時期に大きく開きがあるのも特徴です。次世代車両に置き換えられる際、どのような措置がとられるのかこのあたりは注目ですね。



一方の特急「白鳥」は、それまでの特急「はつかり」で使用していた485系3000番台が充当されました。789系0番台の増備によって晩年は2往復にまで減らされたものの、14年あまりにわたって活躍しました。

特急「白鳥」は、2001年3月まで大阪~青森を結ぶ昼行特急列車として1往復が運行していました。寝台特急列車を除く、在来線の昼行特急列車としては1日で最も長い距離を走行する列車として有名になりましたね。車両も長らく485系が使用され、先頭車両はこれまた貴重なボンネットタイプの車両が最後まで活躍していたと記憶しています。

「スーパー白鳥」は新規設定された列車ですが、「白鳥」に至っては運行区間が変更されたものの、2年弱のブランクを経て再度復活を果たした形となりました。



写真はありませんが、JR東日本では大規模なダイヤ改正が実施されており、15年前の12月1日に東北新幹線が八戸まで延伸開業しました。それから15年を経た現在では津軽海峡を越えて北海道の道南地区まで乗り入れています。今思うと、15年前の段階では北海道に新幹線がやってくるというのは遠い夢の話でしたね。

東北新幹線の延伸開業に伴い、青森地区の輸送網にも大きな変化をもたらし、北海道に乗り入れることはなかった「スーパーはつかり」用のE751系は特急「つがる」として弘前・青森~八戸間で新たに運行を開始しました。789系0番台とは性能やサービス面でよきライバル関係にあった車両です。

485系3000番台も青函トンネル乗り入れに対応していない編成は特急「つがる」限定で使用されていました。

その後は東北新幹線が新青森まで延伸開業され、「スーパー白鳥」・「白鳥」ともに新青森駅発着に変更された程度で、2016年3月まで道内と本州を結ぶ特急列車として789系0番台は活躍しました。





北海道新幹線開業後、789系0番台は道央圏転用に伴い、苗穂工場で転用改造が実施されることになります。写真は今年の1月下旬に苗穂工場に入場したHE-102編成+HE-202編成で、転用改造の最終編成です。昨年3月から今年3月までの1年間で6編成(6両編成×6本)全てを実施することはできず、当該編成だけは「ライラック」の営業運転開始後に苗穂工場から出場しています。



789系0番台の先頭部分のエンブレムです。これも今となってはラッピングによって確認することができなくなりました。

Hokkaido Express Advanced Trainの略称で形式名と合わせて「HEAT789」としています。

注目すべき英単語がadvanceですが、これは形容詞で「高度な」、「先進的な」という意味があります。訳すと、「先進的な北海道の列車」あるいは「北海道の先進的な列車」という意味になると思います。



現在はこの部分に編成ごとに各地域ごとのラッピングが施されており、1編成あたり4つのラッピングがあり、6編成あるので全部で24種類のラッピングがあります。





そして、今年の3月4日から一部の785系を置き換え、特急「ライラック」として営業運転を開始しました。「ライラック」という名称も10年前まで使われており、どこか懐かしさを感じる道央圏デビューでしたね。

道央圏転用に伴い、ヘッドマークも幕式タイプからフルカラーLEDに交換されており、先頭部分のロゴを含め、青函圏で活躍したころの面影を残しつつも、ラッピングやヘッドマークの更新など、真新しさを感じる車両でとても15年を感じさせない(一部車両)点が魅力です。









785系の置き換えとともに道央圏転用に際し、新たな役目を担うようになったこともポイントです。最後の4枚の写真は旭川駅でのワンシーンです。新たに特急「大雪」・特急「サロベツ」との接続を同駅で担うようになりました。

苗穂運転所(札ナホ)に所属するキハ183系は車両の老朽化、これに伴う車両不足という深刻な問題を抱え、網走方面は4往復中2往復が旭川~網走間の運転に縮小され、新たに特急「大雪」として再出発しました。特急「サロベツ」においても、車両不足をカバーするため、宗谷本線の特急列車を全てキハ261系化し、特急「サロベツ」で使用していたキハ183系を「オホーツク」・「大雪」に回しました。

このため、「サロベツ」を含め、一部列車の札幌駅発着が困難になったことから、グリーン車つきの789系0番台を活用し、「ライラック」と「大雪」または「ライラック」と「サロベツ」で旭川駅で同一ホームで接続を図る運行体系に変更し、直通運転のロスを最小限に抑えています。実際には、足の速い電車特急や高性能な特急気動車に置き換えられたことで、接続時分のロスはあまりありません。

789系1000番台とは異なる編成・車内サービスが実施されることから、道央圏転用が難しいと思われていましたが、旭川駅での接続という新たな役目を与えられたことで大規模な転用改造を実施することなく、今年の3月から「ライラック」として営業運転を開始しました。

そして、昨日無事に営業運転開始から15年を迎えました。

上述の通り、先輩にあたる781系や785系の一部車両が30年弱で引退したことを踏まえると、今現在がちょうど折り返し地点になります。一方で後々増備された車両もあり、785系の走行距離の問題であったように、一気に全ての車両を2030年頃をめどに全て置き換えることは考えにくいです。

日中の札幌~旭川間の稼働状況、「カムイ」との設定本数差、旭川駅での特急列車同士の接続やえきねっとの「ライラック」への設定拡大を踏まえると、札幌~旭川間の特急列車の中核を担っているのは「ライラック」であり、現行の789系が1000番台を含め、将来的に置き換えられる際は、10年前のようにどの時間帯の列車に乗車しても同じ所要時間・サービスで札幌~旭川間を結べるような輸送体系が望ましく、これによって本日のような「ライラック」の車両変更も最小限に抑えることが可能になります。加えて、同一の車両に統一することで車両メンテナンスにも有利になることは言うまでもありません。

しかしながら、JR北海道という列車を運行する母体が今窮地に立たされており、このままでは2020年度末までに資金不足に陥り、全道で列車の運行ができなくなると試算しています。将来的な札幌~旭川間の輸送体系の在り方について若干触れていますが、正直なところ現段階ではこの先は不透明なままです。

ですが、現段階から何ごともネガティブに考えてはきりがありません。とりあえず、「スーパー白鳥」としてデビューした789系0番台が12月1日をもって営業運転開始から無事に15年を迎えられたことを祝うと同時に、これからの活躍も期待したいですね。











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コメント
7056: by 南の虎 on 2017/12/02 at 21:02:02

函館で眠っている付属編成は何かに使えないのですかね。

7059:JR北海道にふれた車両! by ピカチュウの休日倶楽部 on 2017/12/03 at 08:15:27

私が、最初に乗ったJR北海道の車両が789系0番台。

E751と違い、質の高い車内設備に驚愕したのを今でも覚えてます。

道央転用したらどうなるやらと思ってたら、ほぼ変わらずに転用し、嬉しかったものです。

新千歳乗り入れが無くなったのも、無改造に等しい転用なのでしょうね。

閑散としたJR北海道の中で、数少ない活気溢れる札幌-旭川。

先行きは危ういですが、この区間は大丈夫かなと思うのですが、どうでしょう。

7062: by 管理人 on 2017/12/03 at 17:36:03

>>「南の虎」さん、コメントありがとうございます。

雑誌か何かでは既に保留車として取り上げられていたと思います。五稜郭車両所に移動した割には解体はされず、留置されて半年が経過しましたね。

気になるのが、札幌圏に残った785系であり、こちらもそう長い活躍は見込めないはずですが、後継車両の話は出てきません。

785系が引退すると「カムイ」や「すずらん」で間違いなく車両不足に陥りますから、1両新たに製作して充当するなど、有効活用するように検討してもらいたいですね。

7065: by 管理人 on 2017/12/03 at 17:55:41

>>「ピカチュウの休日倶楽部」さん、コメントありがとうございます。

E751系も写真で確認する限りは質の高そうな車内だと思いますが、実際はどうなのでしょう?

789系0番台の道央圏転用に伴う改造は本当に最小限に抑えられ、内装リニューアルも一切行われていないはずです。インテリアは引き続きキハ261系1000番台で同仕様のまま新製されているので、今でも十分通用します。

全道で列車の運行ができなくなるとなれば、札幌~旭川間も何らかの影響は出てくると思います。深夜の列車を中心に運行取り止めぐらいはあり得るかもしれませんね。

7069:789系とE751系は by パキラ on 2017/12/03 at 21:35:39 (コメント編集)

青森~八戸間で何度か乗り比べる機会がありましたが、静粛性、乗り心地の面ではかなりの差があり、スーパー白鳥に乗ると「JR北海道すげえ」と思わせられました。
もっとも事ここに至っては、そこまで乗り心地を追求しなくてもいいから安全対策への投資や持続可能な経営をしてほしかったと思いますが…。
おっしゃる通りライラックが中核になっている現状を考えると、恐らく後継車両は0番台同様の6両編成になるでしょう(代わりに減便かも)。まず1000番台をすずらん専属にして札幌~旭川特急の車内設備統一というところまでは想像つきますが、車内設備の差異や新幹線延伸後の運行体系の変化もあるので予測は難しいですね。

7074: by 管理人 on 2017/12/05 at 00:35:21

>>「パキラ」さん、コメントありがとうございます。

青函トンネル通過対策として静粛性はE751系に比べて勝っているかもしれません。

それが1000番台や後々の特急車両などへフィードバックされていると思いますが、札幌~旭川間で使用するにはそこまでの設備は必要ないかもしれません。

「ライラック」が札幌~旭川間の中核であれば、後継車両も「ライラック」を参考に輸送が展開される可能性が高いです。しかし、昨今の危機的な経営状況を踏まえると、先が読みにくい状況ですね。

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