【コラム】わがまちご当地入場券の転売
コラム - 2018年01月15日 (月)
わがまちご当地入場券(以下、ご当地入場券)についての3つ目のコラム記事です。今回で一旦最後です。
最後は、ご当地入場券の転売についてです。閲覧する皆さんは、ご当地入場券の転売についてどう思いますか?
ご当地入場券のホームページを確認する限り、転売についての規制はなく、禁止行為ではありません。ですが、一点だけ指摘したいことがあり、取り上げさせていただきます。
まず、ご当地入場券というのはどういったものか、その主旨・コンセプトから改めて内容に入っていきたいと思います。
わがまちご当地入場券とは・・・
417のえき、101のまち。
北海道と青森県、101の市町村に、JR北海道417の駅があります。
そこにはそれぞれの街の表情があり、そして101の鉄道風景があります。
101の市町村にご協力いただき、それぞれの街の表情と鉄道風景をひとつのきっぷにのせて、JR北海道わがまちご当地入場券を発売します。101種類の入場券は、それぞれ101の街に行かないとお求めいただけません。実際に脚を運んで、あなただけの101の景色を見つけてください。
これら文章は、全てホームページからそのまま引用しました。
今回はご当地入場券の転売について取り上げるわけですが、既に矛盾が生じています。
大事な部分を赤字としていますが、「101種類の入場券は、それぞれ101の街に行かないとお求めいただけません。実際に脚を運んで、あなただけの101の景色を見つけてください。」
このような記載がされています。
ですが、転売ということは、101の街に行かなくてもそのご当地入場券を手に入れることができてしまいます。その街に脚を運ぶ必要がないわけです。特に販売に関する規制はありませんが、ご当地入場券という商品を開発した当初の主旨・コンセプトから逸れる行為があってはならないわけです。この主旨・コンセプトのもとで我々ユーザーもルールに沿って購入しなければなりません。
では実際にどのような転売方法があるかについてですが、2通り確認することができたので紹介します。
その1:インターネットオークション


1枚目と2枚目の写真はインターネットオークションサイト「ヤフオク!」でオークションでかけられているご当地入場券の様子です。
一部を紹介すると、6駅分+応募券で2,680円からスタートするものや、帯広駅のものが1枚で490円のものなどがあります。前者は応募券の価値がどれほどか知りませんが、単純にご当地入場券だけで計算すると、1枚あたり446円で取引きされていることになります。これが最低の価格になっているわけですから、複数名によって競う場合、もっと値段が上がるわけです。即決価格も決まっていないので、入札すればするほど、出品者の収益になります。
これに加え、詳細を確認してみると、落札した際の送料も落札者側が負担することになっており、落札金額+定形外郵便(140円)~レターパックプラス(510円)が加算されます。このように、中には本来入手できる金額よりもさらに高額に設定されているケースもあります。
後者は1枚あたり490円で取引きされており、通常の値段よりも320円上乗せされています。こうして、複数枚を仕入れて高値で取引きし、出品者の収益にするという行為が目立ちます。
ですが、そこまでご当地入場券が注目されていない商品なのか、いつまでたっても入札されていないのが実態で、出品者懐が痛んでいる様子が伺えます。このような値段では売れませんね。
逆に、こういうものに惑わされず、自分で脚を運んで手に入れるユーザーは大いに評価できます。それこそが、ご当地入場券を収集するうえでの真の姿です。
その2:施設での転売


施設での転売については、Twitterで流れてきた情報を参考にします。こうした施設は道内に複数あるでしょう。施設での転売はTwitterの投稿者が事実を投稿してくれなければ、その様子を知ることができませんでした。ある意味で投稿者に感謝です。
ご当地入場券の販売実態を調べていると同時に、Twitterでその情報を調べていると、面白い展開になっていた投稿を発見して写真を保存しました。3枚目の写真は管理者のもので、4枚目の写真は3枚目の写真の一番上部の投稿者がスクショして撮影したものです。
4枚目の写真について、本当は投稿者を隠す必要はないですが、このあたりも管理者のやさしさを察してほしいものです。
十勝晴駅という施設でご当地入場券が転売されているようです。
十勝晴駅を何か耳にしたことがあると思えば、当ブログで初めてご当地入場券の内容を扱った際、車利用で全種類をコンプリートし、且つそれを十勝毎日新聞が取り上げるという内容の薄っぺらい報道を紹介した際に出てきた私設の鉄道博物館です。
今回はTwitterでその施設でご当地入場券が売られているということだけは確認できましたが、それが実際にオークションのような値段で通常価格よりも上乗せして売られているのか、細かい実態までは把握できていません。
転売のメリットとしては、値段は高くなりますが、例えば、金銭的に鉄道の旅が厳しく、活動の範囲内が主に校区内に制限されている小学生、中学生や高校生も金銭的な問題からなかなかご当地入場券を収集しに行くことはできないと思います。このような状況であれば、転売によって入手するという方法は最も有効な手段であると言えます。
これら転売は、確かに規制などがなく、罰則も設けられていないため、行為そのものは違反ではありません。しかし、上述のように、「101種類の入場券は、それぞれ101の街に行かないとお求めいただけません。実際に脚を運んで、あなただけの101の景色を見つけてください。」という主旨・コンセプトが初めから設けられているのであれば、これに従って我々ユーザーも行動しなければなりません。
ということで、ご当地入場券について3つほどコラム記事を交えて紹介させていただきました。転売に関して、特に2つ目の施設での転売はTwitterでたまたまよい素材を見つけたので紹介したにすぎません。はっきり言ってしまうと、SNSにリアルタイムでその状況を投稿したり、プライベートの全てを投稿することは非常にリスクを伴います。今回もその状況さえ投稿しなければ、記事を充実させることができませんでした。
話題から逸れてしまいますが、昨今Twitterを確認していると、特急「オホーツク3号」の編成確認の際、他の投稿者が先に内容を投稿したため、注目度が下がって愚痴をこぼす人間や、昨日の特急「北斗22号」も、3時間半程度札幌駅でその様子を確認してリアルタイムでその様子をお伝えするなど、本当にくだらないことが目立ちます。
特に後者は、暇な人と認識され、他者から投稿されていたので、その様子を確認していた人物像が見えていなくてもわかってしまうんですよね。
全てはそれぞれ自身のアカウントが注目されたいだけの行為であって、ただ時間の無駄です。逆に言ってしまえば、それだけプライベートが充実していない人だということです。
特に、今回取り上げた写真のアカウント以外が該当しますが、このように指摘されたくなければ、SNSと関わっていく中での日常生活を見直すべきです。他にも、不正乗車など指摘したい点が山ほどありますが、当記事とは関係ないので、後日機会があれば取り上げさせていただきます。
最後になりますが、今回ご当地入場券について調べてみて、どのような販売方法や実態なのかを大まかに把握することができたと思います。全ては、販売の母体となるJR北海道がよりしっかりとした販売戦略や仕組み、規制等を盛り込まなければ完璧とは言えません。全国的にも注目される商品となりつつあるのは事実で、売れば売るほどJRの収益になる仕組みも確認できました。そうであれば、今後はより収益を増やすための商品展開を行い、経営状態が著しくない中で少しでも貢献できるようになってほしいですね。
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最後は、ご当地入場券の転売についてです。閲覧する皆さんは、ご当地入場券の転売についてどう思いますか?
ご当地入場券のホームページを確認する限り、転売についての規制はなく、禁止行為ではありません。ですが、一点だけ指摘したいことがあり、取り上げさせていただきます。
まず、ご当地入場券というのはどういったものか、その主旨・コンセプトから改めて内容に入っていきたいと思います。
わがまちご当地入場券とは・・・
417のえき、101のまち。
北海道と青森県、101の市町村に、JR北海道417の駅があります。
そこにはそれぞれの街の表情があり、そして101の鉄道風景があります。
101の市町村にご協力いただき、それぞれの街の表情と鉄道風景をひとつのきっぷにのせて、JR北海道わがまちご当地入場券を発売します。101種類の入場券は、それぞれ101の街に行かないとお求めいただけません。実際に脚を運んで、あなただけの101の景色を見つけてください。
これら文章は、全てホームページからそのまま引用しました。
今回はご当地入場券の転売について取り上げるわけですが、既に矛盾が生じています。
大事な部分を赤字としていますが、「101種類の入場券は、それぞれ101の街に行かないとお求めいただけません。実際に脚を運んで、あなただけの101の景色を見つけてください。」
このような記載がされています。
ですが、転売ということは、101の街に行かなくてもそのご当地入場券を手に入れることができてしまいます。その街に脚を運ぶ必要がないわけです。特に販売に関する規制はありませんが、ご当地入場券という商品を開発した当初の主旨・コンセプトから逸れる行為があってはならないわけです。この主旨・コンセプトのもとで我々ユーザーもルールに沿って購入しなければなりません。
では実際にどのような転売方法があるかについてですが、2通り確認することができたので紹介します。
その1:インターネットオークション


1枚目と2枚目の写真はインターネットオークションサイト「ヤフオク!」でオークションでかけられているご当地入場券の様子です。
一部を紹介すると、6駅分+応募券で2,680円からスタートするものや、帯広駅のものが1枚で490円のものなどがあります。前者は応募券の価値がどれほどか知りませんが、単純にご当地入場券だけで計算すると、1枚あたり446円で取引きされていることになります。これが最低の価格になっているわけですから、複数名によって競う場合、もっと値段が上がるわけです。即決価格も決まっていないので、入札すればするほど、出品者の収益になります。
これに加え、詳細を確認してみると、落札した際の送料も落札者側が負担することになっており、落札金額+定形外郵便(140円)~レターパックプラス(510円)が加算されます。このように、中には本来入手できる金額よりもさらに高額に設定されているケースもあります。
後者は1枚あたり490円で取引きされており、通常の値段よりも320円上乗せされています。こうして、複数枚を仕入れて高値で取引きし、出品者の収益にするという行為が目立ちます。
ですが、そこまでご当地入場券が注目されていない商品なのか、いつまでたっても入札されていないのが実態で、出品者懐が痛んでいる様子が伺えます。このような値段では売れませんね。
逆に、こういうものに惑わされず、自分で脚を運んで手に入れるユーザーは大いに評価できます。それこそが、ご当地入場券を収集するうえでの真の姿です。
その2:施設での転売


施設での転売については、Twitterで流れてきた情報を参考にします。こうした施設は道内に複数あるでしょう。施設での転売はTwitterの投稿者が事実を投稿してくれなければ、その様子を知ることができませんでした。ある意味で投稿者に感謝です。
ご当地入場券の販売実態を調べていると同時に、Twitterでその情報を調べていると、面白い展開になっていた投稿を発見して写真を保存しました。3枚目の写真は管理者のもので、4枚目の写真は3枚目の写真の一番上部の投稿者がスクショして撮影したものです。
4枚目の写真について、本当は投稿者を隠す必要はないですが、このあたりも管理者のやさしさを察してほしいものです。
十勝晴駅という施設でご当地入場券が転売されているようです。
十勝晴駅を何か耳にしたことがあると思えば、当ブログで初めてご当地入場券の内容を扱った際、車利用で全種類をコンプリートし、且つそれを十勝毎日新聞が取り上げるという内容の薄っぺらい報道を紹介した際に出てきた私設の鉄道博物館です。
今回はTwitterでその施設でご当地入場券が売られているということだけは確認できましたが、それが実際にオークションのような値段で通常価格よりも上乗せして売られているのか、細かい実態までは把握できていません。
転売のメリットとしては、値段は高くなりますが、例えば、金銭的に鉄道の旅が厳しく、活動の範囲内が主に校区内に制限されている小学生、中学生や高校生も金銭的な問題からなかなかご当地入場券を収集しに行くことはできないと思います。このような状況であれば、転売によって入手するという方法は最も有効な手段であると言えます。
これら転売は、確かに規制などがなく、罰則も設けられていないため、行為そのものは違反ではありません。しかし、上述のように、「101種類の入場券は、それぞれ101の街に行かないとお求めいただけません。実際に脚を運んで、あなただけの101の景色を見つけてください。」という主旨・コンセプトが初めから設けられているのであれば、これに従って我々ユーザーも行動しなければなりません。
ということで、ご当地入場券について3つほどコラム記事を交えて紹介させていただきました。転売に関して、特に2つ目の施設での転売はTwitterでたまたまよい素材を見つけたので紹介したにすぎません。はっきり言ってしまうと、SNSにリアルタイムでその状況を投稿したり、プライベートの全てを投稿することは非常にリスクを伴います。今回もその状況さえ投稿しなければ、記事を充実させることができませんでした。
話題から逸れてしまいますが、昨今Twitterを確認していると、特急「オホーツク3号」の編成確認の際、他の投稿者が先に内容を投稿したため、注目度が下がって愚痴をこぼす人間や、昨日の特急「北斗22号」も、3時間半程度札幌駅でその様子を確認してリアルタイムでその様子をお伝えするなど、本当にくだらないことが目立ちます。
特に後者は、暇な人と認識され、他者から投稿されていたので、その様子を確認していた人物像が見えていなくてもわかってしまうんですよね。
全てはそれぞれ自身のアカウントが注目されたいだけの行為であって、ただ時間の無駄です。逆に言ってしまえば、それだけプライベートが充実していない人だということです。
特に、今回取り上げた写真のアカウント以外が該当しますが、このように指摘されたくなければ、SNSと関わっていく中での日常生活を見直すべきです。他にも、不正乗車など指摘したい点が山ほどありますが、当記事とは関係ないので、後日機会があれば取り上げさせていただきます。
最後になりますが、今回ご当地入場券について調べてみて、どのような販売方法や実態なのかを大まかに把握することができたと思います。全ては、販売の母体となるJR北海道がよりしっかりとした販売戦略や仕組み、規制等を盛り込まなければ完璧とは言えません。全国的にも注目される商品となりつつあるのは事実で、売れば売るほどJRの収益になる仕組みも確認できました。そうであれば、今後はより収益を増やすための商品展開を行い、経営状態が著しくない中で少しでも貢献できるようになってほしいですね。
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