キハ183系スラントノーズ車は残り5両!
キハ183系 - 2018年01月20日 (土)
2017年度もキハ261系1000番台が増備されています。年末に発表されたとおり、増備車はキハ183系による「北斗」3往復を置き換えるためのものです。
これにより、函館運輸所(函ハコ)に所属するキハ183系は苗穂運転所(札ナホ)に転用されます。12月中に8両が既に輸送され、「オホーツク」・「大雪」で営業運転を開始しました。これらの車両を転属することで老朽・劣化が激しいキハ183系0番台の残る14両を廃車とします。3月にキハ183系旭山動物園号のラストランも控えており、今年度で廃車する0番台は19両となります。これにより、0番台とこれに含まれる高出力化改造を実施した200番台は消滅することになります。
昨年の3月31日付でキハ183系スラントノーズ車が一気に8両が廃車されました。先頭車両の不足は近年の車両繰りでも明らかですが、車両の老朽・劣化を理由に網走方面の特急列車のうち、4往復中2往復が旭川駅発着になったことや、稚内方面の特急列車がキハ261系0番台に統一されたことで特急「サロベツ」で使用していた車両を網走方面へ転用したことが主な背景として挙げられます。これにより、「オホーツク」・「大雪」は1500番台や1550番台による両端貫通編成での運転がメインとなり、スラントノーズ車は波動用や予備として重宝され、臨時列車の活躍が目立つようになりました。
昨年度に8両を廃車としたことで現役の車両は5両のみとなってしまいました。今回はその残り5両を紹介したいと思います。
<キハ183-213:新潟鐵工所製>(製造年月日:1982年9月17日)

<キハ183-214:新潟鐵工所製>(製造年月日:1982年9月17日)

<キハ183-220:新潟鐵工所製>(製造年月日:1983年5月10日)

<キハ183-3:新潟鐵工所製>(製造年月日:1981年9月18日)

<キハ183-4:新潟鐵工所製>(製造年月日:1981年9月18日)

これら5両しかスラントノーズ車は残存していません。1月1日から開始されたクラウドファンディング『『北海道・鉄道史の誇り。往年の「特急おおぞら」を国鉄色で未来へ』プロジェクトもこの5両のうちから1両または2両が保存されることになると思われます。
キハ183系は新潟鐵工所、富士重工業、日立製作所の3カ所で製造されています。車両の製造元や製造年月日を調べていると、車番の若い順から必ずしも製造年月日が古いというわけではないようです。
例えば、「キハ183-215」は、富士重工業製で製造年月日が1982年5月24日、「キハ183-218」も同じく富士重工業製で製造年月日が1982年8月20日となっており、必ずしも車番が若いからといって製造年月日が古いという法則は成り立たちません。
「キハ183-3」や「キハ183-4」は車番が若いだけあって残存するスラントノーズ車では一番営業運転期間が長い車両です。しかもこれら2両は駆動系の出力増強改造を実施しておらず、内装や外装を除くと素のキハ183系そのものとなります。
晩年のスラントノーズ車は200番台に改番されたものがほとんどでした。200番台とは、元々夜行の「オホーツク」に寝台車を連結するにあたり、編成の出力不足をカバーするために実施されました。後に、キハ183系による「北斗」が130km/h運転を開始することから、「スーパーとかち」で使用していた車両を転用するため、同列車にも200番台が充当されるようになります。こちらも、中間付随車であるキサロハ182形550番台が連結されたため、出力不足をカバーする目的もありました。
ちなみに、日立製作所製の車両は、キサロハ182形550番台のみだったと記憶しています。


昨年12月に苗穂駅から撮影したキハ183系スラントノーズ車の入換シーンです。苗穂運転所(札ナホ)構内でのこれらシーンも間もなく見納めとなります。
さよなら運転などのイベントは、3月にキハ183系旭山動物園号のみ実施される予定で、一般車はそうしたイベントは実施されません。2月は臨時「北斗88号」としてキハ183系が充当される予定ですが、果たしてスラントノーズ車が充当されるのか気になるところです。
ダイヤ改正まで残り2カ月を切りました。0番台の中間車を含めて、中にはダイヤ改正前から営業運転を撤退する車両も出てくる可能性もあります。そう考えると、日々の記録が大事になってくる今日この頃です。
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これにより、函館運輸所(函ハコ)に所属するキハ183系は苗穂運転所(札ナホ)に転用されます。12月中に8両が既に輸送され、「オホーツク」・「大雪」で営業運転を開始しました。これらの車両を転属することで老朽・劣化が激しいキハ183系0番台の残る14両を廃車とします。3月にキハ183系旭山動物園号のラストランも控えており、今年度で廃車する0番台は19両となります。これにより、0番台とこれに含まれる高出力化改造を実施した200番台は消滅することになります。
昨年の3月31日付でキハ183系スラントノーズ車が一気に8両が廃車されました。先頭車両の不足は近年の車両繰りでも明らかですが、車両の老朽・劣化を理由に網走方面の特急列車のうち、4往復中2往復が旭川駅発着になったことや、稚内方面の特急列車がキハ261系0番台に統一されたことで特急「サロベツ」で使用していた車両を網走方面へ転用したことが主な背景として挙げられます。これにより、「オホーツク」・「大雪」は1500番台や1550番台による両端貫通編成での運転がメインとなり、スラントノーズ車は波動用や予備として重宝され、臨時列車の活躍が目立つようになりました。
昨年度に8両を廃車としたことで現役の車両は5両のみとなってしまいました。今回はその残り5両を紹介したいと思います。
<キハ183-213:新潟鐵工所製>(製造年月日:1982年9月17日)

<キハ183-214:新潟鐵工所製>(製造年月日:1982年9月17日)

<キハ183-220:新潟鐵工所製>(製造年月日:1983年5月10日)

<キハ183-3:新潟鐵工所製>(製造年月日:1981年9月18日)

<キハ183-4:新潟鐵工所製>(製造年月日:1981年9月18日)

これら5両しかスラントノーズ車は残存していません。1月1日から開始されたクラウドファンディング『『北海道・鉄道史の誇り。往年の「特急おおぞら」を国鉄色で未来へ』プロジェクトもこの5両のうちから1両または2両が保存されることになると思われます。
キハ183系は新潟鐵工所、富士重工業、日立製作所の3カ所で製造されています。車両の製造元や製造年月日を調べていると、車番の若い順から必ずしも製造年月日が古いというわけではないようです。
例えば、「キハ183-215」は、富士重工業製で製造年月日が1982年5月24日、「キハ183-218」も同じく富士重工業製で製造年月日が1982年8月20日となっており、必ずしも車番が若いからといって製造年月日が古いという法則は成り立たちません。
「キハ183-3」や「キハ183-4」は車番が若いだけあって残存するスラントノーズ車では一番営業運転期間が長い車両です。しかもこれら2両は駆動系の出力増強改造を実施しておらず、内装や外装を除くと素のキハ183系そのものとなります。
晩年のスラントノーズ車は200番台に改番されたものがほとんどでした。200番台とは、元々夜行の「オホーツク」に寝台車を連結するにあたり、編成の出力不足をカバーするために実施されました。後に、キハ183系による「北斗」が130km/h運転を開始することから、「スーパーとかち」で使用していた車両を転用するため、同列車にも200番台が充当されるようになります。こちらも、中間付随車であるキサロハ182形550番台が連結されたため、出力不足をカバーする目的もありました。
ちなみに、日立製作所製の車両は、キサロハ182形550番台のみだったと記憶しています。


昨年12月に苗穂駅から撮影したキハ183系スラントノーズ車の入換シーンです。苗穂運転所(札ナホ)構内でのこれらシーンも間もなく見納めとなります。
さよなら運転などのイベントは、3月にキハ183系旭山動物園号のみ実施される予定で、一般車はそうしたイベントは実施されません。2月は臨時「北斗88号」としてキハ183系が充当される予定ですが、果たしてスラントノーズ車が充当されるのか気になるところです。
ダイヤ改正まで残り2カ月を切りました。0番台の中間車を含めて、中にはダイヤ改正前から営業運転を撤退する車両も出てくる可能性もあります。そう考えると、日々の記録が大事になってくる今日この頃です。
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