設定の仕方がわかりづらい区間快速「いしかりライナー」
快速列車 - 2018年01月23日 (火)
今回は当ブログでもあまり取り上げない区間快速「いしかりライナー」についてです。

先日野幌駅で撮影した札幌・小樽方面の駅の時刻表です。緑字の列車が多いことが確認できます。

緑字の列車とは、区間快速「いしかりライナー」です。同列車は2種類あり、札幌駅を起点として手稲方面または江別方面で快速運転を行います。
野幌駅では、江別~札幌間に該当するので、同区間が赤字で記載されている列車が、同駅における本当の区間快速「いしかりライナー」です。

2007年9月まで区間快速「いしかりライナー」は毎時2本が設定されていました。夕方などの一部時間帯を除き、データイムは原則として手稲~江別間で快速運転を行っていました。
ちなみに、手稲~小樽間と江別~岩見沢間については、現在に至るまで普通列車として各駅停車となります。

2007年10月のダイヤ改正より、手稲~江別間で通しで快速運転を実施していた運行体系を札幌駅で分離することになり、札幌~手稲間で運行する列車と、札幌~江別間で運行する列車に分けられました。同時に後者は白石駅にも停車拡大するようになりました。快速運転を実施する区間が完全に分けられたとしても列車名はそのまま引き継がれ、普段時刻表などを目にする機会が少ない利用者にとっては、この運行体系が変更された当初はわかりづらかったことでしょう。管理者は今でもわかりづらいです。
停車駅では、「普通」、「区間快速いしかりライナー」として区別されますが、区別のしようがない時刻表上では、快速運転をする全列車で「区快いしかりライナー」と記載せざるを得ません。これにより、同ダイヤ改正を機に、時刻表上ではデータイム2本の記載から4本の記載となり、至るところに「区快いしかりライナー」と記載されるようになりました。
もし手元に時刻表がある方は確認してみてください。
実は、現行の運行体系になって昨年の10月で早いもので10年が経過しました。現行の運行体系となった明確な理由について不明ですが、札幌駅で大半の利用客が入れ替わることが理由の1つとして過去にコメントにて教えていただきました。考えている限りだと、別に利用者が札幌駅を境に入れ替わってもそのままの運行体系でも何ら問題はありません。
現行の運行体系について、よい点が全く思い浮かばないので、もしあればコメントにて教えてください。
現行の運行体系となってから、札幌駅で20分前後停車する列車も設定されるようになりました。札幌圏ではパターンダイヤが組まれており、手稲方面へは場合によって千歳線からの直通列車も含まれてきます。これら時間調整のため、一部列車は札幌駅での長時間停車を余儀なくされています。
また、後続の普通列車が区間快速「いしかりライナー」を追い抜く例もあります。
例えば、時刻表上で札幌方面へ向かう列車として、江別駅12時25分・30分頃に2本の区間快速「いしかりライナー」(時刻表上の記載)が設定されています。前者は江別~札幌間で快速運転、後者は札幌~手稲間で快速運転です。札幌駅到着の時点で9分差ありますが、パターンダイヤの関係で前者は18分同駅で停車します。その間、後続の普通列車(札幌から区間快速「いしかりライナー」)が同駅での停車時間が少ない関係で追い抜きます。
後続の普通列車に乗車した方が琴似駅や手稲駅へ先に到着することができるという珍しい例です。
現行の札幌圏のダイヤでは、札幌駅の発着枠に見合う列車の発着はされておらず、事実上パンクしていると言っても過言ではありません。遅延などの対策を実施するには、まずこれらのような札幌駅で長時間停車を実施する列車を減らしていかなければ、円滑に列車を流していく(発着させる)ことはできません。
2007年9月までのダイヤと比べると、運用はごちゃごちゃになるし、時刻表上ではわかりづらくなるし、現行の運行体系でよい点はあまりないです。ですが、年末年始は小樽方面へは外国人観光客で混雑した様子もみられ、たった10分間の快速運転ですが、「Semi Lapid」と案内されることで利用客はそちらに流れる傾向があり、これには驚きました。
外国人観光客のみならず、僅かな快速運転でも日頃から利用者は多く、快速「エアポート」とともに重宝されている様子が伺えます。
設定方法についてわかりづらいことがありますが、運行体系が大きく変わっても快速運転を実施することで利用者から重宝される列車です。引き続き、札幌圏の日常の足として走り続けることを期待します。

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先日野幌駅で撮影した札幌・小樽方面の駅の時刻表です。緑字の列車が多いことが確認できます。

緑字の列車とは、区間快速「いしかりライナー」です。同列車は2種類あり、札幌駅を起点として手稲方面または江別方面で快速運転を行います。
野幌駅では、江別~札幌間に該当するので、同区間が赤字で記載されている列車が、同駅における本当の区間快速「いしかりライナー」です。

2007年9月まで区間快速「いしかりライナー」は毎時2本が設定されていました。夕方などの一部時間帯を除き、データイムは原則として手稲~江別間で快速運転を行っていました。
ちなみに、手稲~小樽間と江別~岩見沢間については、現在に至るまで普通列車として各駅停車となります。

2007年10月のダイヤ改正より、手稲~江別間で通しで快速運転を実施していた運行体系を札幌駅で分離することになり、札幌~手稲間で運行する列車と、札幌~江別間で運行する列車に分けられました。同時に後者は白石駅にも停車拡大するようになりました。快速運転を実施する区間が完全に分けられたとしても列車名はそのまま引き継がれ、普段時刻表などを目にする機会が少ない利用者にとっては、この運行体系が変更された当初はわかりづらかったことでしょう。管理者は今でもわかりづらいです。
停車駅では、「普通」、「区間快速いしかりライナー」として区別されますが、区別のしようがない時刻表上では、快速運転をする全列車で「区快いしかりライナー」と記載せざるを得ません。これにより、同ダイヤ改正を機に、時刻表上ではデータイム2本の記載から4本の記載となり、至るところに「区快いしかりライナー」と記載されるようになりました。
もし手元に時刻表がある方は確認してみてください。
実は、現行の運行体系になって昨年の10月で早いもので10年が経過しました。現行の運行体系となった明確な理由について不明ですが、札幌駅で大半の利用客が入れ替わることが理由の1つとして過去にコメントにて教えていただきました。考えている限りだと、別に利用者が札幌駅を境に入れ替わってもそのままの運行体系でも何ら問題はありません。
現行の運行体系について、よい点が全く思い浮かばないので、もしあればコメントにて教えてください。
現行の運行体系となってから、札幌駅で20分前後停車する列車も設定されるようになりました。札幌圏ではパターンダイヤが組まれており、手稲方面へは場合によって千歳線からの直通列車も含まれてきます。これら時間調整のため、一部列車は札幌駅での長時間停車を余儀なくされています。
また、後続の普通列車が区間快速「いしかりライナー」を追い抜く例もあります。
例えば、時刻表上で札幌方面へ向かう列車として、江別駅12時25分・30分頃に2本の区間快速「いしかりライナー」(時刻表上の記載)が設定されています。前者は江別~札幌間で快速運転、後者は札幌~手稲間で快速運転です。札幌駅到着の時点で9分差ありますが、パターンダイヤの関係で前者は18分同駅で停車します。その間、後続の普通列車(札幌から区間快速「いしかりライナー」)が同駅での停車時間が少ない関係で追い抜きます。
後続の普通列車に乗車した方が琴似駅や手稲駅へ先に到着することができるという珍しい例です。
現行の札幌圏のダイヤでは、札幌駅の発着枠に見合う列車の発着はされておらず、事実上パンクしていると言っても過言ではありません。遅延などの対策を実施するには、まずこれらのような札幌駅で長時間停車を実施する列車を減らしていかなければ、円滑に列車を流していく(発着させる)ことはできません。
2007年9月までのダイヤと比べると、運用はごちゃごちゃになるし、時刻表上ではわかりづらくなるし、現行の運行体系でよい点はあまりないです。ですが、年末年始は小樽方面へは外国人観光客で混雑した様子もみられ、たった10分間の快速運転ですが、「Semi Lapid」と案内されることで利用客はそちらに流れる傾向があり、これには驚きました。
外国人観光客のみならず、僅かな快速運転でも日頃から利用者は多く、快速「エアポート」とともに重宝されている様子が伺えます。
設定方法についてわかりづらいことがありますが、運行体系が大きく変わっても快速運転を実施することで利用者から重宝される列車です。引き続き、札幌圏の日常の足として走り続けることを期待します。

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