3月ダイヤ改正で「スーパーおおぞら」・「スーパーとかち」の基本編成を減車へ
その他あれこれ - 2018年02月04日 (日)
今回取り上げる内容は以前教えていただいたものです。管理者もまだ事実を確認できているわけではありません。参考程度に閲覧してください。
「スーパーおおぞら」・「スーパーとかち」は3月のダイヤ改正で一部列車の時刻修正が実施される程度ですが、基本編成についても変更されるようです。
まずは従来(現行)の編成から紹介します。


前回所定の編成の見直しが実施されたのは2013年11月のダイヤ改正です。対象列車は主に「スーパーとかち」で、従来の4両編成から5両編成に増強されました。「スーパーおおぞら」の減便をカバーする目的があり、一部列車においては、それまでの「スーパーおおぞら」のダイヤ・時間帯を引き継ぐ列車もありました。
このとき「スーパーおおぞら」は、下りの釧路へ向かう最終列車が釧路車から札幌車に変更されたことで、モノクラス5両編成からグリーン車つきの7両編成に変更されました。これは運用変更による特殊な例です。
「スーパーおおぞら」については、2007年10月ダイヤ改正で基本編成をそれまでの6両編成から7両編成に増強しました。2009年10月のダイヤ改正では、早朝の上り(2号)と深夜の下り(13号)のみ基本編成が6両編成になりました。早朝と深夜で「スーパーおおぞら」を、日中で「スーパーとかち」にそzれぞれ充当する運用のみが対象となりました。
2010年10月に「スーパーとかち」と同じくして、釧路車で運行する3往復の基本編成が6両編成に減車されました。この際、札幌車で運行する3往復は7両編成のままとしました。理由は、2013年10月までキハ283系札幌車は「スーパー北斗」の運用もあり、同列車はキハ281系による「スーパー北斗」と編成を合わせた7両編成で運行していたため、これに合わせるための措置だったと思われます。
こうして、キハ283系による「スーパーおおぞら」が6両編成または7両編成、キハ261系1000番台による「スーパーとかち」が5両編成で現在の運行体系が維持されてきました。
道東方面は高速道路の延伸、それに伴うマイカー需要、高速バスの台頭もあり、利用が苦戦している状況にあります。かつて車両トラブルを多く発生させたJRへの不信感、車両の負荷を抑えた減速・減便措置、一昨年は台風被害によって長期間運休を余儀なくされたことなど、利用を衰退させる出来事が次々と発生しました。石勝線開業、新型車両の投入など、サービス・速達化とともに歩んできた石勝線特急が窮地に立たされています。いくらトマム地区へのインバウンド効果が多くなりつつある状況でも、ついに基本編成の見直しが実施されることになるようです。
3月ダイヤ改正以降は、以下のように編成が変わります。


指定席や自由席の位置はあくまで予想であり、これまでの運行実績で判断しています。また、指定席、自由席の両数が前後する場合もあります。
3月ダイヤ改正以降、基本編成は「スーパーおおぞら」は全て6両編成に、「スーパーとかち」は全て4両編成に変更されるようです。
・「スーパーおおぞら」
基本編成が6両編成になることで、7両編成以上は通常期の増結時や繁忙期輸送期間中しかみられなくなります。

写真は現在の札幌車の編成です。7両編成は増結時などで今後も確認することができますが、車イス対応設備をもつキハ282形0番台がダイヤ改正後は全ての列車が4号車に統一される可能性が高く、同じ7両編成でも5号車に同車を連結している編成はダイヤ改正後は見られなくなると予想しています。
おそらく、現在の釧路車の編成に合わせることが予想されます。理由は、万が一悪天候などの輸送障害が発生し、運用の変更・充当列車の変更を余儀なくされた場合でも基本編成を同じとしておくことで車両変更が実施されても対応しやすくなるという利点があります。
・「スーパーとかち」
基本編成の減車は2010年の10月にも実施されています。再び基本編成が4両編成になるようです。
使用するキハ261系1000番台は増結の際、1両単位で組み込める増結用中間車キハ260形1300番を編成に組み込みます。現在は帯広方と札幌方の先頭車を含むユニットが1つずつと増結用中間車1両を組み込んで5両編成で運行しています。繁忙期輸送時はさらに1両増結して6両編成になります。同車は札幌運転所で「スーパーとかち」用として外妻部分の損傷が確認された「キハ260-1308」を除く7両が在籍しています。
基本編成が5両編成から4両編成になるということは、増結用中間車を1両抜くということになります。これにより、増結時以外はキハ260形1300番の出番がなくなります。先頭車を含むユニットについては、札幌運転所所属車は全てのユニットで新塗色化されており、増結時を除けば、連日全ての列車でオール新色編成が確認できるようになります。


これら2枚の写真はダイヤ改正以降、確認できるようになる編成のイメージです。
キハ283系は一昨年の12月まで運行された際のトマム行き「臨時特急」のもの、キハ261系1000番台は2013年10月までみられた編成の写真を引っ張ってきました。
後者は上述のとおり、札幌運転所所属のユニットは全て新塗色化されており、ブルーを基調とした写真の旧色編成はみられません。再びこの短い編成で札幌~帯広間を連日行き来することになるようです。
まだまだ帯広・釧路方面へ特急列車の本数が確保されているといえど、基本編成の減車は日々の輸送において苦戦を強いられている1つの判断材料になります。減速運転前は「スーパーおおぞら」は札幌~釧路間を最速3時間30分台、「スーパーとかち」は最速2時間20分台で走破していました。速達性という点に関しては、JRが優位な立場でしたが、現在は速達性は薄れ、マイカー需要の拡大、料金面で勝る高速バスなど、時代とともに苦しい輸送状況に陥っています。
今回取り上げている内容が3月のダイヤ改正で実施されるのであれば、基本編成の見直しのみならず、全体的な運行ダイヤも大幅に見直すべきでした。帯広・釧路方面は単線区間が圧倒的に多く、列車の交換方法によっては数分単位の時間短縮は容易に実施できます。
2年後は快速「エアポート」が増発される関係で札幌圏のダイヤも大きく変わると予想しています。減速運転という制約はありますが、列車の交換方法や停車駅の見直しで所要時間短縮を図ることは可能なので、ぜひとも全体的な輸送体系の見直しが必要です。
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「スーパーおおぞら」・「スーパーとかち」は3月のダイヤ改正で一部列車の時刻修正が実施される程度ですが、基本編成についても変更されるようです。
まずは従来(現行)の編成から紹介します。


前回所定の編成の見直しが実施されたのは2013年11月のダイヤ改正です。対象列車は主に「スーパーとかち」で、従来の4両編成から5両編成に増強されました。「スーパーおおぞら」の減便をカバーする目的があり、一部列車においては、それまでの「スーパーおおぞら」のダイヤ・時間帯を引き継ぐ列車もありました。
このとき「スーパーおおぞら」は、下りの釧路へ向かう最終列車が釧路車から札幌車に変更されたことで、モノクラス5両編成からグリーン車つきの7両編成に変更されました。これは運用変更による特殊な例です。
「スーパーおおぞら」については、2007年10月ダイヤ改正で基本編成をそれまでの6両編成から7両編成に増強しました。2009年10月のダイヤ改正では、早朝の上り(2号)と深夜の下り(13号)のみ基本編成が6両編成になりました。早朝と深夜で「スーパーおおぞら」を、日中で「スーパーとかち」にそzれぞれ充当する運用のみが対象となりました。
2010年10月に「スーパーとかち」と同じくして、釧路車で運行する3往復の基本編成が6両編成に減車されました。この際、札幌車で運行する3往復は7両編成のままとしました。理由は、2013年10月までキハ283系札幌車は「スーパー北斗」の運用もあり、同列車はキハ281系による「スーパー北斗」と編成を合わせた7両編成で運行していたため、これに合わせるための措置だったと思われます。
こうして、キハ283系による「スーパーおおぞら」が6両編成または7両編成、キハ261系1000番台による「スーパーとかち」が5両編成で現在の運行体系が維持されてきました。
道東方面は高速道路の延伸、それに伴うマイカー需要、高速バスの台頭もあり、利用が苦戦している状況にあります。かつて車両トラブルを多く発生させたJRへの不信感、車両の負荷を抑えた減速・減便措置、一昨年は台風被害によって長期間運休を余儀なくされたことなど、利用を衰退させる出来事が次々と発生しました。石勝線開業、新型車両の投入など、サービス・速達化とともに歩んできた石勝線特急が窮地に立たされています。いくらトマム地区へのインバウンド効果が多くなりつつある状況でも、ついに基本編成の見直しが実施されることになるようです。
3月ダイヤ改正以降は、以下のように編成が変わります。


指定席や自由席の位置はあくまで予想であり、これまでの運行実績で判断しています。また、指定席、自由席の両数が前後する場合もあります。
3月ダイヤ改正以降、基本編成は「スーパーおおぞら」は全て6両編成に、「スーパーとかち」は全て4両編成に変更されるようです。
・「スーパーおおぞら」
基本編成が6両編成になることで、7両編成以上は通常期の増結時や繁忙期輸送期間中しかみられなくなります。

写真は現在の札幌車の編成です。7両編成は増結時などで今後も確認することができますが、車イス対応設備をもつキハ282形0番台がダイヤ改正後は全ての列車が4号車に統一される可能性が高く、同じ7両編成でも5号車に同車を連結している編成はダイヤ改正後は見られなくなると予想しています。
おそらく、現在の釧路車の編成に合わせることが予想されます。理由は、万が一悪天候などの輸送障害が発生し、運用の変更・充当列車の変更を余儀なくされた場合でも基本編成を同じとしておくことで車両変更が実施されても対応しやすくなるという利点があります。
・「スーパーとかち」
基本編成の減車は2010年の10月にも実施されています。再び基本編成が4両編成になるようです。
使用するキハ261系1000番台は増結の際、1両単位で組み込める増結用中間車キハ260形1300番を編成に組み込みます。現在は帯広方と札幌方の先頭車を含むユニットが1つずつと増結用中間車1両を組み込んで5両編成で運行しています。繁忙期輸送時はさらに1両増結して6両編成になります。同車は札幌運転所で「スーパーとかち」用として外妻部分の損傷が確認された「キハ260-1308」を除く7両が在籍しています。
基本編成が5両編成から4両編成になるということは、増結用中間車を1両抜くということになります。これにより、増結時以外はキハ260形1300番の出番がなくなります。先頭車を含むユニットについては、札幌運転所所属車は全てのユニットで新塗色化されており、増結時を除けば、連日全ての列車でオール新色編成が確認できるようになります。


これら2枚の写真はダイヤ改正以降、確認できるようになる編成のイメージです。
キハ283系は一昨年の12月まで運行された際のトマム行き「臨時特急」のもの、キハ261系1000番台は2013年10月までみられた編成の写真を引っ張ってきました。
後者は上述のとおり、札幌運転所所属のユニットは全て新塗色化されており、ブルーを基調とした写真の旧色編成はみられません。再びこの短い編成で札幌~帯広間を連日行き来することになるようです。
まだまだ帯広・釧路方面へ特急列車の本数が確保されているといえど、基本編成の減車は日々の輸送において苦戦を強いられている1つの判断材料になります。減速運転前は「スーパーおおぞら」は札幌~釧路間を最速3時間30分台、「スーパーとかち」は最速2時間20分台で走破していました。速達性という点に関しては、JRが優位な立場でしたが、現在は速達性は薄れ、マイカー需要の拡大、料金面で勝る高速バスなど、時代とともに苦しい輸送状況に陥っています。
今回取り上げている内容が3月のダイヤ改正で実施されるのであれば、基本編成の見直しのみならず、全体的な運行ダイヤも大幅に見直すべきでした。帯広・釧路方面は単線区間が圧倒的に多く、列車の交換方法によっては数分単位の時間短縮は容易に実施できます。
2年後は快速「エアポート」が増発される関係で札幌圏のダイヤも大きく変わると予想しています。減速運転という制約はありますが、列車の交換方法や停車駅の見直しで所要時間短縮を図ることは可能なので、ぜひとも全体的な輸送体系の見直しが必要です。
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