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トマム駅ポイント破損で運行されたキハ283系による「臨時特急」

2月24日に石勝線のトマム駅でポイント不転換が発生した影響により、札幌~釧路間を結ぶ「スーパーおおぞら」、札幌~帯広間を結ぶ「スーパーとかち」の全列車が運休となりました。

この代行輸送を担うため、札幌~新夕張間、帯広~釧路間にキハ283系による「臨時特急」が運行されました。札幌側の上り1本だけですが、様子を確認することができたので紹介します。



今回は新札幌駅で撮影しました。特急「スーパーおおぞら8号」の代わりとなる「臨時特急」です。





定刻で新札幌駅に到着しました。編成は7両編成で、札幌運転所(札サウ)所属車が充当されていました。

代行輸送が実施されたのは、下りは特急「スーパーおおぞら5号」、特急「スーパーおおぞら7号」のスジ、上りは特急「スーパーおおぞら8号」と特急「スーパーおおぞら10号」のスジでした。おそらく、未確認の1往復のスジに釧路車が充当されたのではないでしょうか。

当初、ポイント不転換で全列車を運休させる理由がよくわかりませんでしたが、後に不転換の理由がポイントそのものが破損していたことが原因でした。破損の原因は、同日の深夜2時09分ごろ、札幌貨物ターミナル発から帯広貨物ターミナルへ向かっていた17両編成の貨物2077列車がトマム駅構内にて一時的に脱線し、これによってポイントのボルト部分の損傷やレールの接触痕、融雪器ケーブルの損傷などが確認され、ポイントを使用することができない状況になりました。

話題は逸れてしまいますが、JR各社の線路を使用する貨物列車の在り方については国鉄分割民営化30年という節目の中で一時的に話題となりました。特に北海道の場合では経営がひっ迫している状況にあり、そのような中で重量級の貨物列車の運行は線路などの地上設備に大きな負担がかかり、維持していくにはお金がかかります。一時期、線路使用料の引き上げ策などが書籍や報道などで出ましたが、その後どうなったのかについては不明です。

色々調べていると、アボイダブルコスト(回避可能経費)というルールが設けられているようですが、実際にどのような仕組みなのかについては非公表のままとなっている部分もありますね。

今回のポイント破損について、JR北海道とJR貨物との間でどのような対応がされるのか不明ですが、たとえ貨物列車によってポイントが破損したとはいえ、それを修繕するのは線路を保有するJR北海道というのが一般的な流れです。予期せぬ支出が発生してしまいました。

定期特急列車については、翌25日の特急「スーパーおおぞら1号」と特急「スーパーおおぞら2号」が運休となり、これ以外の列車については始発から通常どおり営業運転を再開しています。









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コメント
7569: by シニアパートナー on 2018/02/27 at 09:47:03 (コメント編集)

運輸安全委員会が鉄道事故に認定し、調査官を派遣しましたね。ポイント破損の原因究明が待たれます。

JR貨物の線路使用料に関する記述があり、興味深く拝見しました。ご覧になったかも知れませんが、東洋経済の鉄道シリーズに関連の記事がありました。ご参考まで。http://toyokeizai.net/articles/-/184492

上記の記事よると、現状ルールはJR貨物に有利な条件設定がされているとの指摘がなされています。

7571: by 管理人 on 2018/02/28 at 00:26:08

>>「シニアパートナー」さん、コメントありがとうございます。

東洋経済の当該記事は既に読みました。アボイダブルコスト(回避可能経費)ルールは、実際にどのような仕組みなのか、特にJR間で公表されていないことが多いです。

線路使用料については、費目ごとに細かく規定されているようですが、実際にどこまでを回避可能費用として線路使用料の算定がされているかについては不明のままです。いずれにしても、貨物側に有利な条件となっているという事実については、雑誌などで記載されていますね。

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