「大雪」・「サロベツ」、新設&旭川駅発着となって1年
特急列車 - 2018年03月14日 (水)
網走方面や稚内方面を結ぶ特急列車は、札幌駅発着となっていましたが、昨年から一部列車で旭川駅発着となり、新たな運行体制となりました。
旭川駅発着となった理由は、使用するキハ183系の老朽・劣化が激しく、一部車両を廃車とするために使用する車両数を少なくせざるを得なくなったためです。
【大雪】
2016年6月に北見市長の定例記者会見から、運行区間を短縮する「オホーツク」の概要が明らかになりました。その中でJRと約45分ほどの説明で日中の2往復(現在の大雪に該当)について、運行区間の縮小を検討しているというものでした。
それ以外の朝・晩の2往復については、現状とおり、札幌~網走間の運行となり、「オホーツク」が残りました。
ここでの理由が車体の老朽化でした。運行区間縮小を検討している昼間の2往復については、別の車体を持ってきて充当させ、速度的には今までよりも早くなる形にできるという提案も合わせてなされ、旭川駅での接続時間分を相殺できる運行システムとなるという内容でした。
それが現実的となり、旭川~網走間は「大雪」の名称が新たに与えられました。車両は「オホーツク」と共通で使用するために速度向上は行き違いの有無などに絞られましたが、札幌~旭川間を高速特急「ライラック」に統一し、速達性で乗継時分を稼ぐことで所要時間を短縮した列車もあります。


「大雪」の名称由来は、平成4年まで札幌~網走間を結ぶ急行列車の名称として使用していた経緯から、昨年3月のダイヤ改正にあわせて列車名が選定されたようです。
車両は「オホーツク」と共通の苗穂運転所(札ナホ)で使用するキハ183系です。後述する「サロベツ」のキハ261系化によって昨年3月まで同列車で活躍した車両が「オホーツク」・「大雪」へ回され、基本的には両端貫通編成で運行されるようになりました。




ですが、残存していた一般車のスラントノーズ車3両も引き続き見られることになり、運用に入る度にその希少さから話題になりました。
貫通型先頭車と比べて高運転台構造で先頭部分に迫力感があることや、ヘッドマークが大きいため、見ごたえがあるのは断然こちらです。ですが、スラントノーズ車を含めて、初期車の一般車14両は今年度をもって全て引退する予定としており、スラントノーズ車による「大雪」のヘッドマークを掲げるシーンもわずか1年で見納めとなりそうです。


旭川駅で1日に4回確認することができる「大雪」×「ライラック」の並びです。稀にスラントノーズ車の並びが実現しましたが、同車が引退することで、今後は写真のようなシーンが定期的に見られるようになります。まさにかつての函館駅のようなシーンですね。
【サロベツ】
昨年3月のダイヤ改正まで「スーパー宗谷」と「サロベツ」で札幌~稚内間を3往復していました。当初の報道では、「サロベツ」のみが旭川駅発着となる予定でしたが、後に「スーパー宗谷」1往復についても運行区間縮小の対象となり、結果的に札幌~稚内間の「宗谷」1往復、旭川~稚内間の「サロベツ」2往復の体制となって現在に至ります。
車両はこれまで、キハ261系は「スーパー宗谷」専属だったものを「宗谷」・「サロベツ」で共通化しました。老朽・劣化の激しかったキハ183系を廃車とし、従来「サロベツ」で使用していたキハ183系を網走方面へ転用するこで稚内方面についても、性能がよいキハ261系に集約する一方で車両数が少ない中で運用せざるを得ない状況になりました。1日の走行距離が増えたことで旭川運転所(旭アサ)で燃料給油のための折り返し時間を確保せざるを得なくなり、全体的に大幅な時刻変更を余儀なくされました。
旭川駅発着となった「サロベツ」については、「大雪」と同様に同一ホームで「ライラック」との接続が図られます。ただし、「大雪」が4番線発着に統一されているのに対し、2往復中1往復が4番線、もう1往復が5番線となっており、後者はホーム上に売店がないホームに発着となるので、利便性に欠けます。しかし、列車によってはそれまでよりも札幌~稚内間で31分ほど時間短縮を果たした列車もあります。




旭川駅に停車中の特急「サロベツ1号」です。「ライラック」が到着するまでは乗り込む客もまばらです。
行先表示器も昨年の3月のダイヤ改正に合わせて「サロベツ」のものが追加されるなど、機器の更新が実施されていると思われます。


ヘッドマークは固定式です。なので、昨年3月のダイヤ改正で「SUPER SOYA」のロゴが消え、全体的に宗谷地方を示すイラストが大きくなりました。かなりシンプルになりましたが、「SOYA&SAROBETSU」ぐらいの文字は入れてほしかったですね。


1日1往復だけになりますが、旭川駅3番線・4番線の「サロベツ」×「ライラック」の並ぶシーンです。
一部が旭川駅発着となり、苗穂運転所に所属する特急車両が札幌圏に顔を出す機会が少なくなり、札幌市在住の管理者にとって少々寂しくなってしまいましたね。
「大雪」と「サロベツ」が新設&旭川駅発着となって1年が経過しました。ダイヤ改正後は網走方面でキハ183系の初期車が置き換えられることで若干の車両変更がありますが、時刻等や運行体系の変更はなく、引き続き現在の運行体系が維持されていくことでしょう。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村
旭川駅発着となった理由は、使用するキハ183系の老朽・劣化が激しく、一部車両を廃車とするために使用する車両数を少なくせざるを得なくなったためです。
【大雪】
2016年6月に北見市長の定例記者会見から、運行区間を短縮する「オホーツク」の概要が明らかになりました。その中でJRと約45分ほどの説明で日中の2往復(現在の大雪に該当)について、運行区間の縮小を検討しているというものでした。
それ以外の朝・晩の2往復については、現状とおり、札幌~網走間の運行となり、「オホーツク」が残りました。
ここでの理由が車体の老朽化でした。運行区間縮小を検討している昼間の2往復については、別の車体を持ってきて充当させ、速度的には今までよりも早くなる形にできるという提案も合わせてなされ、旭川駅での接続時間分を相殺できる運行システムとなるという内容でした。
それが現実的となり、旭川~網走間は「大雪」の名称が新たに与えられました。車両は「オホーツク」と共通で使用するために速度向上は行き違いの有無などに絞られましたが、札幌~旭川間を高速特急「ライラック」に統一し、速達性で乗継時分を稼ぐことで所要時間を短縮した列車もあります。


「大雪」の名称由来は、平成4年まで札幌~網走間を結ぶ急行列車の名称として使用していた経緯から、昨年3月のダイヤ改正にあわせて列車名が選定されたようです。
車両は「オホーツク」と共通の苗穂運転所(札ナホ)で使用するキハ183系です。後述する「サロベツ」のキハ261系化によって昨年3月まで同列車で活躍した車両が「オホーツク」・「大雪」へ回され、基本的には両端貫通編成で運行されるようになりました。




ですが、残存していた一般車のスラントノーズ車3両も引き続き見られることになり、運用に入る度にその希少さから話題になりました。
貫通型先頭車と比べて高運転台構造で先頭部分に迫力感があることや、ヘッドマークが大きいため、見ごたえがあるのは断然こちらです。ですが、スラントノーズ車を含めて、初期車の一般車14両は今年度をもって全て引退する予定としており、スラントノーズ車による「大雪」のヘッドマークを掲げるシーンもわずか1年で見納めとなりそうです。


旭川駅で1日に4回確認することができる「大雪」×「ライラック」の並びです。稀にスラントノーズ車の並びが実現しましたが、同車が引退することで、今後は写真のようなシーンが定期的に見られるようになります。まさにかつての函館駅のようなシーンですね。
【サロベツ】
昨年3月のダイヤ改正まで「スーパー宗谷」と「サロベツ」で札幌~稚内間を3往復していました。当初の報道では、「サロベツ」のみが旭川駅発着となる予定でしたが、後に「スーパー宗谷」1往復についても運行区間縮小の対象となり、結果的に札幌~稚内間の「宗谷」1往復、旭川~稚内間の「サロベツ」2往復の体制となって現在に至ります。
車両はこれまで、キハ261系は「スーパー宗谷」専属だったものを「宗谷」・「サロベツ」で共通化しました。老朽・劣化の激しかったキハ183系を廃車とし、従来「サロベツ」で使用していたキハ183系を網走方面へ転用するこで稚内方面についても、性能がよいキハ261系に集約する一方で車両数が少ない中で運用せざるを得ない状況になりました。1日の走行距離が増えたことで旭川運転所(旭アサ)で燃料給油のための折り返し時間を確保せざるを得なくなり、全体的に大幅な時刻変更を余儀なくされました。
旭川駅発着となった「サロベツ」については、「大雪」と同様に同一ホームで「ライラック」との接続が図られます。ただし、「大雪」が4番線発着に統一されているのに対し、2往復中1往復が4番線、もう1往復が5番線となっており、後者はホーム上に売店がないホームに発着となるので、利便性に欠けます。しかし、列車によってはそれまでよりも札幌~稚内間で31分ほど時間短縮を果たした列車もあります。




旭川駅に停車中の特急「サロベツ1号」です。「ライラック」が到着するまでは乗り込む客もまばらです。
行先表示器も昨年の3月のダイヤ改正に合わせて「サロベツ」のものが追加されるなど、機器の更新が実施されていると思われます。


ヘッドマークは固定式です。なので、昨年3月のダイヤ改正で「SUPER SOYA」のロゴが消え、全体的に宗谷地方を示すイラストが大きくなりました。かなりシンプルになりましたが、「SOYA&SAROBETSU」ぐらいの文字は入れてほしかったですね。


1日1往復だけになりますが、旭川駅3番線・4番線の「サロベツ」×「ライラック」の並ぶシーンです。
一部が旭川駅発着となり、苗穂運転所に所属する特急車両が札幌圏に顔を出す機会が少なくなり、札幌市在住の管理者にとって少々寂しくなってしまいましたね。
「大雪」と「サロベツ」が新設&旭川駅発着となって1年が経過しました。ダイヤ改正後は網走方面でキハ183系の初期車が置き換えられることで若干の車両変更がありますが、時刻等や運行体系の変更はなく、引き続き現在の運行体系が維持されていくことでしょう。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

- 関連記事
-
-
基本4両編成になっても増結運転が多く確認される「スーパーとかち」 2018/04/01
-
「大雪」・「サロベツ」、新設&旭川駅発着となって1年 2018/03/14
-
L特急「スーパーカムイ」運行終了から1年 2018/03/11
-