ダイヤ改正後は7往復となるキハ261系「スーパー北斗」
その他あれこれ - 2018年03月15日 (木)
今回は例年掲載しているダイヤ改正レポートのようなものです。
3月17日に実施されるダイヤ改正では、札幌~函館間に3往復設定しているキハ183系による「北斗」が全て「スーパー北斗」としてキハ261系1000番台に置き換えられます。これに伴い、一部列車で所要時間の短縮が図られます。
<<現行ダイヤ>>
「札幌➡函館」
「函館➡札幌」
<<新ダイヤ>>
「札幌➡函館」
「函館➡札幌」

今回のダイヤ改正では、上記の3往復の列車が「スーパー北斗」となり、キハ261系1000番台での運転となります。これにより、所要時間の短縮が一部の列車で実施されています。
これにより、札幌~函館間を結ぶ定期特急列車は全て「スーパー北斗」になります。また、これまで札幌~函館間の特急列車はキハ281系による「スーパー北斗」が形式別に一番多く設定されていましたが、キハ261系による「スーパー北斗」が新たに3往復増えたことで既存の本数と合わせて7往復計14本の列車が同車による運転となり、長らくキハ281系による「スーパー北斗」が一番多く設定されていましたが、今回のダイヤ改正からキハ261系の方が本数が多くなります。
スーパー化されるとはいえ、思ったほど所要時間の短縮は実現しておらず、新車に置き換えるだけのイメージをもった方がよいですね。

先日紹介したように、更新された新千歳空港駅ホームの「ようこそ北海道へ~Welcome to Hokkaido」と題されたこの掲示物についても、キハ183系「北斗」とともに、「スーパー北斗」も従来のキハ281系からキハ261系に差し替えられていることを踏まえると、事実上、札幌~函館間の定期特急列車のメインは今後キハ261系になるとみて間違いないでしょう。
ダイヤ改正後もキハ281系で充当される列車の方が速達性は維持され、同じ「スーパー北斗」同士でも所要時間が30分程度違う列車もあります。ですが、昨今のJR北海道にとって大きな収益源であるインバウンド需要に対応しやすいのはキハ261系であり、さっぽろ雪まつり期間中の輸送においても、速達性が薄れている昨今の状況の中、前年比の利用実績を上回っています。このデータは、必ずしも速達性が利用向上に結びつくわけではなく、本数がある程度維持されていることや、新幹線との乗り継ぎの利便、キハ261系投入による新車効果などが背景として挙げられるのではないでしょうか。
速達性が薄い昨今の状況下でもインバウンド需要などの後押しもあり、利用が上向きとなっているのであれば、無理に速達化する必要はないという判断ができます。それがダイヤ改正後にスーパー化される3往復にも表れているのではないでしょうか。キハ261系充当列車は、ダイヤ改正後も所要時間が3時間50分台の列車が既存の列車を含めて4本残り、もはや「速達性=スーパー」の方程式は成り立たず、使用する車両の形式に合わせて区別をつけているに過ぎません。
個人的に調べてみたいこととしては、所要時間がほぼ同一で「北斗」と「スーパー北斗」がある場合、鉄道ファンを除く一般の利用者はどちらを選択するかです。スーパーをあえて命名することで収益増、利用増にもしかしたら結びついているのかもしれません。
最後に、いくら北海道新幹線の接続を考慮して開業当初からダイヤに余裕を持たせているとはいえ、ある程度速達性を維持していかなければ、対抗する交通機関との競争に負けてしまいます。今後は格安航空LCCも道内で脅威になってくると予想し、現状の運行体系では厳しくなると予想しています。やはり、速達化とともに歩んできたJR北海道である以上、減速運転を実施しながらも現状よりも速達化は必要です。停車駅の見直しや札幌圏を含めたダイヤ見直しだけでも大きく変えることができます。置き換える車両が今よりも車両の性能が落ちるということは明白なので、道東方面を含めて対策が必要な時期にきています。
早急な過度な減速運転、考え方のリミッターを外すことが必要です。


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3月17日に実施されるダイヤ改正では、札幌~函館間に3往復設定しているキハ183系による「北斗」が全て「スーパー北斗」としてキハ261系1000番台に置き換えられます。これに伴い、一部列車で所要時間の短縮が図られます。
<<現行ダイヤ>>
「札幌➡函館」
運行時刻 | 所要時間 | |
特急「北斗8号」 | 札幌(9:30発)➡函館(13:24着) | 3時間54分 |
特急「北斗12号」 | 札幌(12:15発)➡函館(16:08着) | 3時間53分 |
特急「北斗22号」 | 札幌(18:08発)➡函館(21:56着) | 3時間48分 |
「函館➡札幌」
運行時刻 | 所要時間 | |
特急「北斗3号」 | 函館(7:28発)➡札幌(11:27着) | 3時間59分 |
特急「北斗13号」 | 函館(13:51発)➡札幌(17:41着) | 3時間50分 |
特急「北斗17号」 | 函館(16:35発)➡札幌(20:34着) | 3時間59分 |
<<新ダイヤ>>
「札幌➡函館」
運行時刻 | 所要時間 | |
特急「スーパー北斗8号」 | 札幌(9:32発)➡函館(13:24着) | 3時間52分(△2分) |
特急「スーパー北斗12号」 | 札幌(12:16発)➡函館(16:05着) | 3時間49分(△4分) |
特急「スーパー北斗22号」 | 札幌(18:08発)➡函館(21:56着) | 3時間48分 |
「函館➡札幌」
運行時刻 | 所要時間 | |
特急「スーパー北斗3号」 | 函館(7:37発)➡札幌(11:27着) | 3時間50分(△9分) |
特急「スーパー北斗13号」 | 函館(13:52発)➡札幌(17:41着) | 3時間49分(△1分) |
特急「スーパー北斗17号」 | 函館(16:37発)➡札幌(20:33着) | 3時間56分(△3分) |

今回のダイヤ改正では、上記の3往復の列車が「スーパー北斗」となり、キハ261系1000番台での運転となります。これにより、所要時間の短縮が一部の列車で実施されています。
これにより、札幌~函館間を結ぶ定期特急列車は全て「スーパー北斗」になります。また、これまで札幌~函館間の特急列車はキハ281系による「スーパー北斗」が形式別に一番多く設定されていましたが、キハ261系による「スーパー北斗」が新たに3往復増えたことで既存の本数と合わせて7往復計14本の列車が同車による運転となり、長らくキハ281系による「スーパー北斗」が一番多く設定されていましたが、今回のダイヤ改正からキハ261系の方が本数が多くなります。
スーパー化されるとはいえ、思ったほど所要時間の短縮は実現しておらず、新車に置き換えるだけのイメージをもった方がよいですね。

先日紹介したように、更新された新千歳空港駅ホームの「ようこそ北海道へ~Welcome to Hokkaido」と題されたこの掲示物についても、キハ183系「北斗」とともに、「スーパー北斗」も従来のキハ281系からキハ261系に差し替えられていることを踏まえると、事実上、札幌~函館間の定期特急列車のメインは今後キハ261系になるとみて間違いないでしょう。
ダイヤ改正後もキハ281系で充当される列車の方が速達性は維持され、同じ「スーパー北斗」同士でも所要時間が30分程度違う列車もあります。ですが、昨今のJR北海道にとって大きな収益源であるインバウンド需要に対応しやすいのはキハ261系であり、さっぽろ雪まつり期間中の輸送においても、速達性が薄れている昨今の状況の中、前年比の利用実績を上回っています。このデータは、必ずしも速達性が利用向上に結びつくわけではなく、本数がある程度維持されていることや、新幹線との乗り継ぎの利便、キハ261系投入による新車効果などが背景として挙げられるのではないでしょうか。
速達性が薄い昨今の状況下でもインバウンド需要などの後押しもあり、利用が上向きとなっているのであれば、無理に速達化する必要はないという判断ができます。それがダイヤ改正後にスーパー化される3往復にも表れているのではないでしょうか。キハ261系充当列車は、ダイヤ改正後も所要時間が3時間50分台の列車が既存の列車を含めて4本残り、もはや「速達性=スーパー」の方程式は成り立たず、使用する車両の形式に合わせて区別をつけているに過ぎません。
個人的に調べてみたいこととしては、所要時間がほぼ同一で「北斗」と「スーパー北斗」がある場合、鉄道ファンを除く一般の利用者はどちらを選択するかです。スーパーをあえて命名することで収益増、利用増にもしかしたら結びついているのかもしれません。
最後に、いくら北海道新幹線の接続を考慮して開業当初からダイヤに余裕を持たせているとはいえ、ある程度速達性を維持していかなければ、対抗する交通機関との競争に負けてしまいます。今後は格安航空LCCも道内で脅威になってくると予想し、現状の運行体系では厳しくなると予想しています。やはり、速達化とともに歩んできたJR北海道である以上、減速運転を実施しながらも現状よりも速達化は必要です。停車駅の見直しや札幌圏を含めたダイヤ見直しだけでも大きく変えることができます。置き換える車両が今よりも車両の性能が落ちるということは明白なので、道東方面を含めて対策が必要な時期にきています。
早急な過度な減速運転、考え方のリミッターを外すことが必要です。


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