絶滅危惧種になり得るキハ183系とかち色
キハ183系 - 2018年04月05日 (木)
昨年度をもってキハ183系のうち、初期車の中に含まれる0番台と200番台が一部を除いて営業運転を終えました。
晩年は「初期車=とかち色」のイメージがあり、同車を中心に使用していた「オホーツク」などでは、とかち色の車両がメインに充当されていました。昨年の3月ダイヤ改正から網走・稚内方面の特急列車が再編されたことにより、特急「サロベツ」で使用していた車両を網走方面の特急列車に転用並びに、函館運輸所(函ハコ)から一部車両が転出したことで「オホーツク」・「大雪」にHET色車が多く確認されるようになりました。
キハ183系のうち、外装がとかち色車の車両は初期車が大半を占めていましたが、同車が営業運転を撤退し、廃車となることで残存するとかち色車が激減しています。HET色車ととかち色へ塗装変更しない限り、とかち色車は今後絶滅危惧種になり得る可能性があります。

初期車のうち、6月まで一時的にキロハ182形0番台は活躍します。スラントノーズ車3両やキハ182形0番台はダイヤ改正以降、営業列車に充当されていないと思われ、定期的に「オホーツク」・「大雪」で確認できる今や貴重なとかち色車です。
しかし、同車も6月までの活躍になると思われ、これらの車両が営業運転から撤退すると・・・
<キハ183-406>

<キハ182-512>

初期車が6月で完全に消滅することになれば、今後も活躍が続けられるとかち色車は「キハ183-406」と「キハ182-512」の2両のみとなり、もはや風前の灯火と言っても過言ではありません。

特に注目されているのが「キハ183-406」です。
2009年9月まで主に「とかち」として使用されていた車両で、同年10月ダイヤ改正で「とかち」は全て「スーパーとかち」となりました。営業運転終了に伴い、余剰となったキハ183系は、ハイデッカーグリーン車などの一部車両は廃車・解体となりましたが、大半の車両は生き残り、一部車両が「オホーツク」の遠軽方先頭車として使用されることになり、もう一方では、波動輸送用として出力適正化(パワーダウン)を実施、400番台へ改番されました。唯一マイナーチェンジ版の貫通型先頭車でとかち色の外装だった同車は函館運輸所(函ハコ)へ転属となり、集約臨や多客臨でしか確認することができなくなり、本線を走行する際は注目の的になりましたね。
昨年の3月4日付で苗穂運転所(札ナホ)へ転属となり、「オホーツク」・「大雪」の増結車両として使用されたり、札幌運転所(札サウ)へのフライス回送列車として使用されています。
先頭車両として使用されることは少なく、営業運転に入る際は必ず編成の中間に連結されます。元々はキハ183形500番台から改番された車両で、車両のサービス電源を確保する電源機関を搭載していない車両になります。元々は初期車に含まれていた電源機関をもつ中間車キハ184形0番台を有効活用するため、あえて電源機関を搭載せずに登場した車両ですが、それが昨今になって仇となり、先頭車両でありながら営業運転ではほぼ活用することができない事態を生み出しています。
近年の傾向をみていると、先頭車両として活用する場合は3両編成以下で使用しなければいけないみたいですね。中間車としての使用が多いため、先頭部分を確認できることは稀です。
一方の「キハ182-512」は、3月は一時的に連日運用に入っていたと記憶しています。しばらくぶりに運用に入り、それまでは所属先の苗穂運転所構内でも確認することができませんでした。「オホーツク」・「大雪」の基本編成では、キハ182形が1両しか連結されません。そのため、こちらも営業運転に入る確率は少ないとみていいでしょう。
特に、キロハ182形0番台の活躍が終えると予想される6月以降は、とかち色のキハ183系が本線上で確認できる機会は激減すると思われ、加えて7550番台などの機関換装車が「オホーツク」・「大雪」で使用することになれば、既存の苗穂車の活躍の場がさらに狭まり、とかち色の車両を確認することは奇跡に近い状況になるかもしれませんね。
キハ183系については、今年度の事業計画から置き換えについて明記されていないので、大半の車両について動きはなく、活躍が続けられることでしょう。しかしながら、初期車引退の次はとかち色の外装の車両が窮地に立たされる状況が予想され、引き続き「オホーツク」・「大雪」で日々の車両繰りから目が離せない状況になりそうです。
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晩年は「初期車=とかち色」のイメージがあり、同車を中心に使用していた「オホーツク」などでは、とかち色の車両がメインに充当されていました。昨年の3月ダイヤ改正から網走・稚内方面の特急列車が再編されたことにより、特急「サロベツ」で使用していた車両を網走方面の特急列車に転用並びに、函館運輸所(函ハコ)から一部車両が転出したことで「オホーツク」・「大雪」にHET色車が多く確認されるようになりました。
キハ183系のうち、外装がとかち色車の車両は初期車が大半を占めていましたが、同車が営業運転を撤退し、廃車となることで残存するとかち色車が激減しています。HET色車ととかち色へ塗装変更しない限り、とかち色車は今後絶滅危惧種になり得る可能性があります。

初期車のうち、6月まで一時的にキロハ182形0番台は活躍します。スラントノーズ車3両やキハ182形0番台はダイヤ改正以降、営業列車に充当されていないと思われ、定期的に「オホーツク」・「大雪」で確認できる今や貴重なとかち色車です。
しかし、同車も6月までの活躍になると思われ、これらの車両が営業運転から撤退すると・・・
<キハ183-406>

<キハ182-512>

初期車が6月で完全に消滅することになれば、今後も活躍が続けられるとかち色車は「キハ183-406」と「キハ182-512」の2両のみとなり、もはや風前の灯火と言っても過言ではありません。

特に注目されているのが「キハ183-406」です。
2009年9月まで主に「とかち」として使用されていた車両で、同年10月ダイヤ改正で「とかち」は全て「スーパーとかち」となりました。営業運転終了に伴い、余剰となったキハ183系は、ハイデッカーグリーン車などの一部車両は廃車・解体となりましたが、大半の車両は生き残り、一部車両が「オホーツク」の遠軽方先頭車として使用されることになり、もう一方では、波動輸送用として出力適正化(パワーダウン)を実施、400番台へ改番されました。唯一マイナーチェンジ版の貫通型先頭車でとかち色の外装だった同車は函館運輸所(函ハコ)へ転属となり、集約臨や多客臨でしか確認することができなくなり、本線を走行する際は注目の的になりましたね。
昨年の3月4日付で苗穂運転所(札ナホ)へ転属となり、「オホーツク」・「大雪」の増結車両として使用されたり、札幌運転所(札サウ)へのフライス回送列車として使用されています。
先頭車両として使用されることは少なく、営業運転に入る際は必ず編成の中間に連結されます。元々はキハ183形500番台から改番された車両で、車両のサービス電源を確保する電源機関を搭載していない車両になります。元々は初期車に含まれていた電源機関をもつ中間車キハ184形0番台を有効活用するため、あえて電源機関を搭載せずに登場した車両ですが、それが昨今になって仇となり、先頭車両でありながら営業運転ではほぼ活用することができない事態を生み出しています。
近年の傾向をみていると、先頭車両として活用する場合は3両編成以下で使用しなければいけないみたいですね。中間車としての使用が多いため、先頭部分を確認できることは稀です。
一方の「キハ182-512」は、3月は一時的に連日運用に入っていたと記憶しています。しばらくぶりに運用に入り、それまでは所属先の苗穂運転所構内でも確認することができませんでした。「オホーツク」・「大雪」の基本編成では、キハ182形が1両しか連結されません。そのため、こちらも営業運転に入る確率は少ないとみていいでしょう。
特に、キロハ182形0番台の活躍が終えると予想される6月以降は、とかち色のキハ183系が本線上で確認できる機会は激減すると思われ、加えて7550番台などの機関換装車が「オホーツク」・「大雪」で使用することになれば、既存の苗穂車の活躍の場がさらに狭まり、とかち色の車両を確認することは奇跡に近い状況になるかもしれませんね。
キハ183系については、今年度の事業計画から置き換えについて明記されていないので、大半の車両について動きはなく、活躍が続けられることでしょう。しかしながら、初期車引退の次はとかち色の外装の車両が窮地に立たされる状況が予想され、引き続き「オホーツク」・「大雪」で日々の車両繰りから目が離せない状況になりそうです。
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