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遂にニセコエクスプレスが苗穂工場敷地内へ

昨年の10月から11月にかけてラストランを実施したニセコエクスプレスが遂に所属先だった苗穂運転所(札ナホ)から苗穂工場敷地内へ移動しています。



まずは、3月ダイヤ改正直前の様子からお伝えします。苗穂運転所の裏手でヘッドマーク機器が取り外された「キハ183-213」とともに並んで留置されていました。

これ以降、音沙汰のなかったニセコエクスプレスですが・・・



2枚目の写真ではわかりにくいですが、キハ40形気動車の屋根と同じくらいの高さに、丸みを帯びた白い屋根を持つ車両を確認することができます。

3月下旬に撮影した写真ですが、間違いなくニセコエクスプレスと思われ、苗穂工場に入場していたキハ40形気動車や721系などに囲まれるような状態で留置されていました。

おそらく、過去に留置されていたキハ285系試作車と同じ位置ではないかと推測しています。



そして先日から、営業運転を終えたスラントノーズ車が置かれていた場所と同じところにニセコエクスプレスが留置されるようになりました。

苗穂駅ホームからも確認することができます。





苗穂駅橋上駅舎化に伴う工事のため、間近で確認するには、これらの写真のアングルが精一杯です。

ここでニセコエクスプレスについて少し取り上げたいと思います。

落成当時はジョイフルトレインと呼ばれるグループに属し、北海道のみならず、全国的にも団体・臨時列車向けとしてユニークな車両が多数登場しました。一般的なジョイフルトレインが優等列車の縮小等で発生した余剰車を活用したことに対し、ニセコエクスプレスは改造車ではなく、完全な新製車ということで話題を集めました。当時の苗穂工場の技術力の高さを証明しています。

落成されたのが1988年12月19日です。国鉄分割民営化直後のことであり、有能な国鉄からの職員が多数在籍していたことでしょう。年々人員が削減されていき、現在は車両の整備を実施するのが精一杯ではないでしょうか。今のJR北海道ではできないことです。

列車名のとおり、ニセコ方面の輸送に特化した車両でありながら、団体臨時列車としても使用され、道内各地を飛び回りました。しかし、好景気の時代、いわゆるリゾートブームの勢いで登場した車両であり、近年のような団体需要や多客臨需要の減少といった時代の流れに対応することができず、晩年はオールシーズンで活躍の場が少なくなり、苗穂運転所で遊休状態が続いていました。

今回の引退という決断に至った最大の原因がおそらく、昨年の8月下旬から9月上旬にかけて同車によって特急「ニセコ号」が設定された際、初日に旭川方先頭車である「キハ183-5002」で冷房機器が故障しました。製造時期が好景気ということもあり、冷房装置を床置き式にしたり、プラグドアを採用したり、各座席にモニターつきのAV機器を装備するなど、デザインや設備優先で斬新な構造とされましたが、昨今の経営難という状況では、その特殊な構造が仇となり、部品がなくなり、修理が困難になってしまいました。加えて、近年の稼働状況を踏まえた結果、引退を余儀なくされた。

これにより、北海道のリゾート気動車の名称から地名が入った車両が消滅することになります。

キハ183系スラントノーズ車のような保存予定はなく、時期が訪れれば解体作業に入ると思われます。1988年の12月19日に落成し、29年弱の活躍で幕を下ろしました。



ラストランの際に小樽駅で撮影した1枚ですが、とても29年が経過したとは思えない車両でした。リゾート気動車ということで常時使用される車両ではなかったにしても、30年弱経過した現在でもデザインとともに十分通用する車両です。











車両は解体されてしまいますが、苗穂工場敷地内にある鉄道技術館では同車の落成当時からの貴重な資料がたくさんあります。中には、製作に入る前のデザインスケッチのようなものも展示されています。夏期を除き、毎月2回開放されているので、機会があれば足を運んでみてください。

これから解体されるとなると心が痛みますが、今後のJR北海道の発展に寄与するべく、車両メンテナンスなどの効率化に向けた新たな門出になるものと期待しています。










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コメント
7696: by ERGA-1064 on 2018/04/06 at 20:44:00 (コメント編集)

可能であればニセコ町内及びファイターズラッピングを復刻させたうえでファイターズ新球場に両先頭車を保存してもらいたいものですね。
プロスポーツの開催地に鉄道車両を保存するケースとしては、中京競馬場に名鉄パノラマカーを保存という前例もあるので、ファイターズも見習って欲しいですね。早いとこ保存と手を挙げないと鉄屑と化してしまいますよね。

7699: by 管理人 on 2018/04/07 at 01:11:48

>>「ERGA-1064」さん、コメントありがとうございます。

恐ろしいほど、ニセコエクスプレスは保存の話が出てきませんね。おそらく、キハ183系旭山動物園号とともにゴールデンウィーク後の解体と予想しますが、現時点でも保存の動きがなければスクラップと化すしかなさそうです。

保存後は高額な維持費用が持続するため、手を出したくても出せないというのが現状だと思います。

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