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2018年度も現役続投となる785系

今年度の事業計画が既に発表されていますが、快速「エアポート」用の733系の増備やキハ261系の増備がある一方で、引退となる車両は予定されていません。



今年度で動向が気になるのが785系でした。

同車は2017年3月のダイヤ改正を機に、1990年のデビュー当初から基本編成を組んでいたNE-1編成からNE-5編成の5両編成×5本が引退となりました。その後、苗穂工場と旭川運転所(旭アサ)で解体作業が実施されました。

そのほかにも、2016年3月の北海道新幹線の開業で「スーパー白鳥」に転用されたNE-303編成が一足先に廃車・解体されていますね。





その中でも、NE-1編成のuシート車「モハ784-501」は車体両側に少なくとも4箇所に緑色のテープが貼られており、このテープに「生かし車両 解体禁止」と書かれたテープが貼られていました。その後同車は、昨年の12月頃に苗穂工場で確認したところ、ブルーシートに覆われて留置されるようになりました。同車は現在も解体は実施されていないはずです。





これで全37両中27両が廃車になったわけですが、実はまだ10両が残存しています。それがNE-501編成とNE-502編成の5両編成×2本です。



これら2編成の特徴はなんといっても編成中に従来の先頭車同士が連結されていることです。現在は完全に中間車化されています。

2002年3月16日ダイヤ改正で快速「エアポート」の恵庭駅停車拡大に伴い、所要時間の延びを抑えるべく、同列車の最高運転速度を130km/hに引き上げました。最高運転速度向上に伴い、旭川駅発着列車を従来の781系から785系とし、500番台となるuシート車を新製しました。

uシート車は従来の基本編成に1両ずつ組み込まれ、5両編成としました。2両編成の付属編成については、付属編成同士を連結し、uシート車を組み込んで5両編成としました。この従来の付属編成同士を組み合わせた編成がNE-501編成とNE-502編成であり、現在も特急「すずらん」として活躍しています。尚、ここで2両編成×1本(NE-105編成)が余剰となり、「スーパー白鳥」転用後まで保留車として部品取り用の車両となります。

NE-1編成からNE-5編成までとは異なり、引き続き活躍している理由は、2002年3月のダイヤ改正まで付属編成として使用されており、従来から基本編成として活躍していた編成よりも走行距離が少ないためです。

785系は2018年度末をもって全て引退することが地元メディアによって報じられています。報道が現実のものとなれば、来年の3月のダイヤ改正あたりで残るNE-501編成とNE-502編成は引退することになります。

しかしこれは、JR北海道が大きく方針転換を図る前の2015年1月に報じられました。今年度の事業計画において車両の置き換えについて明記されていないことを踏まえると、当初の予定から一転し、長らく付属編成として活用されてきた車両については、今年度は現役続投するとみていいでしょう。

785系を引退させる場合、後継車両がなければ特急「カムイ」、特急「すずらん」で使用する789系1000番台は車両不足に陥ることでしょう。785系の置き換えや特急「すずらん」の輸送体系の改善について何ら触れられていない点からも、今年度は現役続投で推移すると予想しています。

果たしていつまで活躍が続けられるのかについては不明ですが、今のところ後継車両の投入の予定はありません。しかし、現状の輸送を確保するためには後継車両の投入が必須です。車齢を考えると、この先長い活躍は見込めそうになく、引き続き今後の動向が注目されます。










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コメント
7705: by ナナッシー on 2018/04/08 at 08:08:05

こんばんは
785系は2019年に引退とか一時期出てましたが、すずらんのみの運用になってからは、走行キロが少なくなりましたね。
そのすずらんも789系1000番代で運転することもありますので、走行キロ数を短くすることで引退する時期が延びたかも知れません。

すずらんの後継車両は気動車化(キハ261系)もあり得なくは無いと思います。室蘭本線苫小牧〜室蘭は6往復の電車のためだけに電化設備を残していますから。

7711: by 管理人 on 2018/04/10 at 17:25:02

>>「ナナッシー」さん、コメントありがとうございます。

報道された時期が2015年1月ということで、方針転換を図る前の時期だったと推測されます。例えば、旭川駅発着の特急が誕生することなど考えてもいなかった時期でしょう。

札幌~旭川間から撤退し、札幌~東室蘭・室蘭間のみに運用を絞った理由としては、仰るとおり走行距離を少なくし、少しでも延命を図る措置ともみれます。

いずれにしても、営業運転開始から30年が経過し、老朽化と向き合わせということは言うまでもありません。日頃からその様子を確認するなり、記録するなりしておいた方が無難ですね。

7712: by 運転士は僕だ on 2018/04/10 at 20:17:46 (コメント編集)

サツベツ・大雪に接続しないライラックのグリーン車の乗車率がどれくらいなのかは分かりませんが、色々な人の動画等を見る限り、割と空いているような気がします。それであれば寧ろライラックを減らしてカムイを増やす方が適正な輸送になるのではと感じています。

ライラックの一編成を3両ずつ分けて、函館の付属編成に繋げて5両を2本造ってカムイ化出来ないものでしょうか?当然改造が必要になり、予備車が不足するので、その場合1000番代がライラックの代走をする機会が増えるのだと思いますが、だからその間は785系をすずらんで使用し続けなければならず、それまでの延命ではないかとド素人予想してみました。
でも難しいかもですね。

7713: by 管理人 on 2018/04/12 at 08:23:51

>>「運転士は僕だ」さん、コメントありがとうございます。

むしろ、旭川~稚内間、旭川~網走間のグリーンの利用率や設定状況をみるべきだと思いますよ。

稚内方面はたかが9席のために「ライラック」になるし、「大雪」もグリーン席利用が常時多いわけではありません。全国的にもグリーン席利用が縮小傾向にある中、北海道でも稚内・網走方面のグリーン車サービスを廃止するなどの思い切った施策が必要ではないでしょうか。

組み替え等を実施しなくても789系0番台を札幌~旭川間単独の輸送には充当することは可能です。「カムイ」・「ライラック」の現行の体制は車両が老朽化して置き換えられない限り続くと思いますが、グリーン席の設定等、後継車両については札幌~旭川間の長期的な輸送に特化した車両が望まれますね。

7867:承認待ちコメント by on 2018/08/03 at 08:24:38

このコメントは管理者の承認待ちです

8377:785系に再び乗れました。 by おときゅうPass愛用者 on 2019/03/13 at 09:42:00 (コメント編集)

いつもこちらを楽しませてもらっていまsす。大人の休日パスを利用して3/8~3/12北海道に来ました。(東京から)
785系に最後に乗ったのは2016年3月 旭川→札幌でクモハ785-2 初期車なのにとても美しい。785系は快速エアポートでも乗っていますが、あらためて見直しました。
今回、785系のすずらんに一度は乗ろうと挑戦していました。3/8東京から夕張探訪後千歳からのすずらん11号は789系でした。3月10日 東室蘭→札幌 すずらん9号でクモハ785-103に乗車できました。
今回道内の特急 オホーツク 大雪 おおぞら 北斗 といろいろ乗りましたが、毎日の酷使で汚いものが多いです。トイレが汚い。乗った785系 まだ新車のうちじゃないかと思うぐらい内装が美しい、使用頻度が少ないんこともあるのでしょうが、トイレも清潔でした、
785系 流線形でもないけどこの地味さが好きです。近鉄特急や台湾の気動車自強号のような魅力を感じます。
今回滞在中に見かけた785系運用
・3/8 すずらん6号
・3/9 すずらん1号 すずらん12号
・3/10 すずらん3号 すずらん9号
785系に当たるパターンがあるのでしょうか?

8383: by 管理人 on 2019/03/15 at 02:40:35

>>「おときゅうPass愛用者」さん、コメントありがとうございます。

閲覧いただき、ありがとうございます。

785系は車齢30年弱ですが、途中で大規模なリニューアルを実施していることもあり、内装は綺麗に保ったままです。おそらく配色の関係もあると思いますが、車齢の割には比較的綺麗な状態が維持されていると思いますよ。

「すずらん」は1日目に6号から運用に入り、2日目は1号からひたすら札幌と室蘭を往復し、3日目の3号で戻ってきます。何もなければ、また6号から運用に入ります。3月は785系の充当が多いようで運がよかったですね!

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