2018年度も現役続投となる785系
785・789系 - 2018年04月07日 (土)
今年度の事業計画が既に発表されていますが、快速「エアポート」用の733系の増備やキハ261系の増備がある一方で、引退となる車両は予定されていません。

今年度で動向が気になるのが785系でした。
同車は2017年3月のダイヤ改正を機に、1990年のデビュー当初から基本編成を組んでいたNE-1編成からNE-5編成の5両編成×5本が引退となりました。その後、苗穂工場と旭川運転所(旭アサ)で解体作業が実施されました。
そのほかにも、2016年3月の北海道新幹線の開業で「スーパー白鳥」に転用されたNE-303編成が一足先に廃車・解体されていますね。


その中でも、NE-1編成のuシート車「モハ784-501」は車体両側に少なくとも4箇所に緑色のテープが貼られており、このテープに「生かし車両 解体禁止」と書かれたテープが貼られていました。その後同車は、昨年の12月頃に苗穂工場で確認したところ、ブルーシートに覆われて留置されるようになりました。同車は現在も解体は実施されていないはずです。


これで全37両中27両が廃車になったわけですが、実はまだ10両が残存しています。それがNE-501編成とNE-502編成の5両編成×2本です。

これら2編成の特徴はなんといっても編成中に従来の先頭車同士が連結されていることです。現在は完全に中間車化されています。
2002年3月16日ダイヤ改正で快速「エアポート」の恵庭駅停車拡大に伴い、所要時間の延びを抑えるべく、同列車の最高運転速度を130km/hに引き上げました。最高運転速度向上に伴い、旭川駅発着列車を従来の781系から785系とし、500番台となるuシート車を新製しました。
uシート車は従来の基本編成に1両ずつ組み込まれ、5両編成としました。2両編成の付属編成については、付属編成同士を連結し、uシート車を組み込んで5両編成としました。この従来の付属編成同士を組み合わせた編成がNE-501編成とNE-502編成であり、現在も特急「すずらん」として活躍しています。尚、ここで2両編成×1本(NE-105編成)が余剰となり、「スーパー白鳥」転用後まで保留車として部品取り用の車両となります。
NE-1編成からNE-5編成までとは異なり、引き続き活躍している理由は、2002年3月のダイヤ改正まで付属編成として使用されており、従来から基本編成として活躍していた編成よりも走行距離が少ないためです。
785系は2018年度末をもって全て引退することが地元メディアによって報じられています。報道が現実のものとなれば、来年の3月のダイヤ改正あたりで残るNE-501編成とNE-502編成は引退することになります。
しかしこれは、JR北海道が大きく方針転換を図る前の2015年1月に報じられました。今年度の事業計画において車両の置き換えについて明記されていないことを踏まえると、当初の予定から一転し、長らく付属編成として活用されてきた車両については、今年度は現役続投するとみていいでしょう。
785系を引退させる場合、後継車両がなければ特急「カムイ」、特急「すずらん」で使用する789系1000番台は車両不足に陥ることでしょう。785系の置き換えや特急「すずらん」の輸送体系の改善について何ら触れられていない点からも、今年度は現役続投で推移すると予想しています。
果たしていつまで活躍が続けられるのかについては不明ですが、今のところ後継車両の投入の予定はありません。しかし、現状の輸送を確保するためには後継車両の投入が必須です。車齢を考えると、この先長い活躍は見込めそうになく、引き続き今後の動向が注目されます。
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今年度で動向が気になるのが785系でした。
同車は2017年3月のダイヤ改正を機に、1990年のデビュー当初から基本編成を組んでいたNE-1編成からNE-5編成の5両編成×5本が引退となりました。その後、苗穂工場と旭川運転所(旭アサ)で解体作業が実施されました。
そのほかにも、2016年3月の北海道新幹線の開業で「スーパー白鳥」に転用されたNE-303編成が一足先に廃車・解体されていますね。


その中でも、NE-1編成のuシート車「モハ784-501」は車体両側に少なくとも4箇所に緑色のテープが貼られており、このテープに「生かし車両 解体禁止」と書かれたテープが貼られていました。その後同車は、昨年の12月頃に苗穂工場で確認したところ、ブルーシートに覆われて留置されるようになりました。同車は現在も解体は実施されていないはずです。


これで全37両中27両が廃車になったわけですが、実はまだ10両が残存しています。それがNE-501編成とNE-502編成の5両編成×2本です。

これら2編成の特徴はなんといっても編成中に従来の先頭車同士が連結されていることです。現在は完全に中間車化されています。
2002年3月16日ダイヤ改正で快速「エアポート」の恵庭駅停車拡大に伴い、所要時間の延びを抑えるべく、同列車の最高運転速度を130km/hに引き上げました。最高運転速度向上に伴い、旭川駅発着列車を従来の781系から785系とし、500番台となるuシート車を新製しました。
uシート車は従来の基本編成に1両ずつ組み込まれ、5両編成としました。2両編成の付属編成については、付属編成同士を連結し、uシート車を組み込んで5両編成としました。この従来の付属編成同士を組み合わせた編成がNE-501編成とNE-502編成であり、現在も特急「すずらん」として活躍しています。尚、ここで2両編成×1本(NE-105編成)が余剰となり、「スーパー白鳥」転用後まで保留車として部品取り用の車両となります。
NE-1編成からNE-5編成までとは異なり、引き続き活躍している理由は、2002年3月のダイヤ改正まで付属編成として使用されており、従来から基本編成として活躍していた編成よりも走行距離が少ないためです。
785系は2018年度末をもって全て引退することが地元メディアによって報じられています。報道が現実のものとなれば、来年の3月のダイヤ改正あたりで残るNE-501編成とNE-502編成は引退することになります。
しかしこれは、JR北海道が大きく方針転換を図る前の2015年1月に報じられました。今年度の事業計画において車両の置き換えについて明記されていないことを踏まえると、当初の予定から一転し、長らく付属編成として活用されてきた車両については、今年度は現役続投するとみていいでしょう。
785系を引退させる場合、後継車両がなければ特急「カムイ」、特急「すずらん」で使用する789系1000番台は車両不足に陥ることでしょう。785系の置き換えや特急「すずらん」の輸送体系の改善について何ら触れられていない点からも、今年度は現役続投で推移すると予想しています。
果たしていつまで活躍が続けられるのかについては不明ですが、今のところ後継車両の投入の予定はありません。しかし、現状の輸送を確保するためには後継車両の投入が必須です。車齢を考えると、この先長い活躍は見込めそうになく、引き続き今後の動向が注目されます。
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