4月10日から本格始動する「マヤ35-1」
客車・貨車 - 2018年04月10日 (火)
JR北海道では、これまで使用されてきた老朽化した「マヤ34-2008」を置き換え、新たに高速軌道検測車が新製されています。
昨年度の事業計画の中で明記され、詳細については昨年の4月12日付で発表されました。

写真のグリーンの車両ですが、それが「マヤ34-2008」の後継車「マヤ35-1」です。エンジンなどを動力を持たない事業用客車となります。運行スタイルは引き続き、キハ40形気動車や機関車に牽引されて検測作業が実施されます。
最高運転速度は110km/hで、キハ40形気動車に牽引される場合は最高運転速度が95km/hになります。どうやら、100km/h近くで走行しながらレールの歪みなどを測定できるようですね。
新型の軌道検測車ということで、検測効率が向上しています。主に以下の3点です。
・積雪時の軌道変位が可能に(測定方法の変更)
これまでの「マヤ34-2008」は、車輪をレールに接触させて測定を実施していましたが、冬期は雪や氷が挟まって正確な測定ができませんでした。そこで「マヤ35-1」では、積雪時にも計測を可能にする光と磁気のセンサーを使うタイプに測定方法を変更することで雪や氷がレールや車輪に付着していても測定することが可能になります。
・構造物との距離を光波により連続かつ自動で測定可能に(従来は人が定規で測定)
従来、トンネルや駅ホームなどと車両の距離を人が定規を用いて測定したものを、新たにレーザーで計測する仕組みを導入し、高精度で効率的な検査が可能になります。
・線路の状況を撮影する画像処理装置の搭載
3点のうち、特に飛躍的に向上するのは2点で、効率よく検測作業を実施することが可能になります。

後に登場時のグリーン一色から外装は大きく変わり、北海道新幹線のH5系と同系色のグリーンをベースに、紅葉のオレンジ色と雪原の白が検測車の走行とともに流れ動くイメージになりました。
車両製作費は検測装置を含めて14億円とされており、1両あたりの比較でキハ261系特急気動車のおよそ4.5倍にあたります。
これまで昨年の5月から今年の3月まで車両性能の確認及び、検測装置のデータ検証などの各種試験が実施されていました。そして、4月10日から本格的に使用されるということで、当初の発表どおりのスケジュールで推移しています。
今後は道内各地で見られることになります。その中でも、石勝線の夕張支線は来年の3月31日をもって営業を終えるので、同線に入線する機会があれば、それは貴重なシーンになることでしょう。
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昨年度の事業計画の中で明記され、詳細については昨年の4月12日付で発表されました。

写真のグリーンの車両ですが、それが「マヤ34-2008」の後継車「マヤ35-1」です。エンジンなどを動力を持たない事業用客車となります。運行スタイルは引き続き、キハ40形気動車や機関車に牽引されて検測作業が実施されます。
最高運転速度は110km/hで、キハ40形気動車に牽引される場合は最高運転速度が95km/hになります。どうやら、100km/h近くで走行しながらレールの歪みなどを測定できるようですね。
新型の軌道検測車ということで、検測効率が向上しています。主に以下の3点です。
・積雪時の軌道変位が可能に(測定方法の変更)
これまでの「マヤ34-2008」は、車輪をレールに接触させて測定を実施していましたが、冬期は雪や氷が挟まって正確な測定ができませんでした。そこで「マヤ35-1」では、積雪時にも計測を可能にする光と磁気のセンサーを使うタイプに測定方法を変更することで雪や氷がレールや車輪に付着していても測定することが可能になります。
・構造物との距離を光波により連続かつ自動で測定可能に(従来は人が定規で測定)
従来、トンネルや駅ホームなどと車両の距離を人が定規を用いて測定したものを、新たにレーザーで計測する仕組みを導入し、高精度で効率的な検査が可能になります。
・線路の状況を撮影する画像処理装置の搭載
3点のうち、特に飛躍的に向上するのは2点で、効率よく検測作業を実施することが可能になります。

後に登場時のグリーン一色から外装は大きく変わり、北海道新幹線のH5系と同系色のグリーンをベースに、紅葉のオレンジ色と雪原の白が検測車の走行とともに流れ動くイメージになりました。
車両製作費は検測装置を含めて14億円とされており、1両あたりの比較でキハ261系特急気動車のおよそ4.5倍にあたります。
これまで昨年の5月から今年の3月まで車両性能の確認及び、検測装置のデータ検証などの各種試験が実施されていました。そして、4月10日から本格的に使用されるということで、当初の発表どおりのスケジュールで推移しています。
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