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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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【コラム】キハ183系方向転換の理由

久々のコラム記事です。更新が滞ってしまい、申し訳ありませんでした。

花粉症がひどく、更新を控えさせていただいていました。今年は特にひどく、鼻血が止まらなくなり、出先のイオンモールの床を血まみれにしたりと、色々とご迷惑をかけてしまいました。

完全に復帰はしていませんが、本日より容体が安定してきたので、今までと変わらず1日1回の更新を心がけていくのでよろしくお願い致します。

今回は前回の記事の内容についてです。

5月18日に正式に発表されたとおり、7月1日から札幌・旭川~網走間を結ぶ特急「オホーツク」・特急「大雪」の編成が変更されます。新型車両などで運行されるのではなく、あくまで座席の変更が主な内容ですが、現在の指定席、グリーン席、自由席の位置がガラリと変わります。



座席位置を変更する理由は、旭川駅で「ライラック」と「大雪」が接続する際に前者と座席の位置を極力合わせることで乗り換えを従来よりもスムーズにするためです。なので、「大雪」のための座席変更の措置ですが、一部の運用では「オホーツク」と共通で運用が組まれているため、どちらの列車とも座席の変更をせざるを得ないのが実情です。



ここ最近は、週末を中心に「北斗」で使用されていたキハ183系の機関換装車を活用し、函館本線や石北本線で乗務員のハンドル訓練が実施されています。編成はこの度発表された新「オホーツク」・新「大雪」編成そのものであり、新たに方向転換が実施され、中間車2両が乗降扉の位置が従来から逆になっています。

「ライラック」と接続を図るために座席の位置を変更することはわかりますが、果たして方向転換までする必要があるのでしょうか。

本来であれば、500番台などのほかの車両が方向転換された際にお伝えする予定でしたが、それよりも先に編成変更実施が正式に発表されたので、ハンドル訓練で使われている編成が新「オホーツク」・新「大雪」の編成になると想定したうえで、今回は方向転換を実施する理由についてお伝えします。

あくまで管理者の推測に過ぎませんが、キーポイントになるのが自由席です。

以前掲載した記事の中で方向転換を実施する理由に関するヒントを3つ挙げました。その3つとは、


①インバウンド需要増加

②日頃の利用客のマナーを対策するため

③「オホーツク」・「大雪」の計8本の中で特に方向転換が重要になってくるのがそのうちの2本



これらの答えを当記事ではお伝えしていきます。

キーポイントとして自由席ということですが、方向転換の理由は、ほかの車両から自由席車両への乗り込みを防止するための策と推測します。我々利用客側からするとスルーされがちな問題ですが、全国的には非常に大きな問題として駅員を含め、JR関係者を困惑させている問題です。



まず最初に従来の(現行)編成の図ですが、自由席が1号車と2号車の前側に設けられており、新編成とは真逆の位置にあります。キハ183系は従来、遠軽方(または函館・釧路方)に中間車は乗降扉が設けられていました。なので、自由席を1両半設けるために指定席車両から自由席車両への乗り込み防止を図るためには、遠軽方を自由席とせざるを得ませんでした。







続いて、方向転換を実施しないまま座席の位置だけを変更した場合、新たに3号車の札幌寄りになる自由席に対し、付近に乗降扉がないため、4号車の乗降扉から3号車へ乗り込みが発生する場合があります。新編成の場合は自由席車両(一部指定席)から自由席車両への乗り込みという珍しいケースになりますが、別の車両から目的の車両への乗り込みは原則禁止で、これは利用客の多い札幌駅で深刻な問題となっているようです。

日頃から利用することに慣れている利用客であれば、当然4号車側から3号車の自由席へ乗り込む人間が出てくるわけです。特に、座席が乗車する前から決まっていない自由席であれば、乗り込む際に利用客同士で争奪戦になります。特に自由席利用が多く、「カムイ」・「ライラック」を補完する札幌駅始発の特急「オホーツク1号」・特急「オホーツク3号」では、自由席の座席数も電車特急に比べて限られてくるので、必然的に注意すべき列車になり得るわけです。

北海道のみならず、これが全国的にもマナー違反、タブーのようで、関連記事を掲載した際はたくさんのコメントをいただき、管理者も改めて勉強させていただいた次第です。札幌駅では日常、関係者が利用客に対して注意を促しても暴言を吐かれる事態にまで発展する場合もあるようで、駅員や関係者を困らせる事態にまで発展しています。

特に注意すべき列車として快速「エアポート」と特急「ライラック」が挙げられており、昨今のインバウンド需要の増加や日頃の利用客のマナーの悪さが顕著にみられる列車のようで、JR関係者を困惑させています。前者は3ドア車両でそのような対策はされているはずですが、残念ながら注意しても耳を傾けない利用者がいるようです。

特急「ライラック」の場合、例えば、4号車の自由席から3号車の自由席に移る場合です。ホームで列車を待つ際、列の後ろ側に並んでいる状況にありながら、座席を確保しやすい有効な手段です。3号車の乗降口に並んでいる利用客はほぼ必然的に乗降口付近から座席が埋まっていきますから、乗降口から遠い4号車側の座席は空席状態にあり、同じ列の後ろ側に並んでいる状況でも3号車よりも4号車の乗降口に並んでいた方が距離が短いため、座席を確保しやすいというわけです。

同じ自由席同士であっても(一部列車を除く)、こうした列車の利用方法は乗車マナーとして全国的に問題視されているようです。





これらの問題を解消すべく、ほかの(前後の)車両から自由席車両への乗り込み(割り込み)を防止するために車両を方向転換させ、自由席寄りに乗降扉をもってくることで、ほかの車両からの乗り込み(割り込み)を極力防止するというのが車両を方向転換させる最大の理由と思われます。

上述のとおり、これはインバウンド需要の増加に加え、日頃の利用客のマナーを対策するものです。札幌駅でそのような事案が多数確認されるのであれば、特にこの方向転換が重要になってくるのが、札幌駅始発で網走方面へ向かう特急「オホーツク1号」と特急「オホーツク3号」です。これらが上述の赤字で記した答えです。

これら2本の列車はいずれも札幌~旭川間で運行される「カムイ」・「ライラック」を補完する役割があり、平日や休日で利用状況が異なりますが、自由席が比較的利用されやすい傾向にある列車です。そのような状況下で現行の編成のように遠軽方(または函館・釧路方)に乗降扉を有したままで旭川駅で「大雪」と「ライラック」との接続を考慮すべく、前者の編成の座席変更は利用客同士のトラブルを招くことも想定され、「ライラック」と編成を合わせるには、特にカギとなる中間車を方向転換せざるを得ない状況にあると思われます。

ほかにも、さまざまな可能性についても検討してみましたが、車両を方向転換する理由はこれぐらいしか思いつきません。今回正式に発表された資料では、旭川駅での乗り換えのために座席変更を実施したとありますが、ではなぜ、方向転換を実施してグリーン席の乗降扉を札幌寄りにし、乗降扉の位置を遠ざけたのでしょうか。

特急列車の利便性で優先すべきなのがグリーン席や指定席ですが、特にグリーン席同士は方向転換を実施しない方が乗降扉の位置は双方で近くなります。3号車の一部指定席にしても方向転換を実施しなければ、指定席側に乗降扉をもってくることができ、乗り換えがスムーズになります。

にも関わらず、方向転換を実施したことで一番近い位置同士、もしくは乗降扉が付近に存在しない位置に指定席を新たに設定したということは、それよりも重要な理由が方向転換に込められているわけです。その答えが旭川駅における「大雪」と「ライラック」の乗り換え利便に伴う座席位置の変更したことによるもので、以前から大きく問題視されていたほかの車両から自由席車両への乗り込み(割り込み)という問題が新たに発生してしまうためと推測しています。



今年3月のダイヤ改正から札幌~函館間の「北斗」の定期列車が全てキハ261系による「スーパー北斗」に置き換えられ、キハ183系の定期特急列車が網走方面のみになったことで、こうした思い切った決断ができるようになったのかもしれません。予備車両や故障に強くする運用を組ませるためには、多くの車両を同一条件で保持していかなければなりません。そのためには、ハンドル訓練を実施している車両のみならず、既存の車両全て(特に中間車)を方向転換させる必要があります。

中には臨時用として今後使用する車両も含まれると思いますが、特に中間車を方向転換させる方針であれば、臨時列車充当時も乗降口が今後変更される可能性があります。

札幌~函館間を結んでいた「北斗」から定期列車として営業運転を終了したことや、キハ183系の初期車の営業運転撤退、一部車両の方向転換など、2018年はキハ183系にとって大きな転換期となりそうです。









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コメント
7763:真相? by 煮 on 2018/05/27 at 22:35:48

鉄道会社が
なぜそういうことをするのか
本当の理由を知りたい。

7765:Σ(゜д゜;)! by ピカチュウ親方 on 2018/05/28 at 00:03:36

あら、そんな事がねぇ。

大丈夫でしょうか。

御無理はなさらずに、御大事になさって下さいませ。

さて本題。

ここ数年、自由席の座席確保に、血眼になってる輩を、見掛けますからねぇ。

気のせいか、鉄道ブームと言うマスコミのフェイクニュースが騒がれてから余計に増えた気がするのですが…。

車内飲食問題、自由席確保問題、指定席占領問題。

何処かの大陸共産国の方々の民度と変わりなくなってるなぁと、思うのですが、どうでしょう?。

7768: by シニアパートナー on 2018/05/28 at 17:27:20 (コメント編集)

編成変更により、一定程度の効果はあるものと思います。混乱が収まるといいですが、根本原因はどこにあるのでしょうか。因みに教えてほしいのですが、混雑する札幌駅でトラブルが起きやすいとのことですが、指定席が一杯で自由席に已む無くなだれ込むのか、指定席は空いているが自由席に乗るために殺到するのか、状況はどうなのですか?お得きっぷだと自由席前提なのですかね?

座席指定を取る事が面倒(みどりの窓口)であれば、座席指定システムを変えるのも一案です。車掌がタブレット端末を持ち、空いている座席を端末に表示させることにより、車内で指定特急券の販売や自由席特急券との差額を徴収できるようにします。既に東海道新幹線では予約済み・予約なしの座席を表示して、車内検札の省略や補充券発行に運用されているものです。

個人的には他人を押しのけてまで自由席に座ろうとする感覚が分かりません。が、座席指定を巡る要望があるのであれば、ITインフラを活用するべきではないでしょうか。

7770: by ナナッシー on 2018/05/28 at 19:37:03

こんばんは
2020年度末には183系全廃ですからね。ちなみに後継車両はおそらく261系になりそうですが。
NN183系自体は721系や785系とほぼ同期なので、引退するタイミングは、785系>NN183系>721系の順になりそうです。
また、オホーツクにハイデッカーグリーン車が連結するにあたり、大島俊夫さんの自動放送が聞けるようになります。

7772:グリーン車の方向転換 by 馳せ巧 on 2018/05/29 at 09:05:38

グリーン車を方向転換する理由は、1号車指定席の利用者がトイレや洗面台を利用する際に、グリーン客室内を通り抜ける必要がないようにするためであると考えられます。できるだけライラックのグリーン車の位置に近づけるために2号車にした。しかし、上記問題ということで方向転換は必要だったのかと。管理者様がおっしゃる点も含め、色々な面で方向転換は有意義であると感じました。

7773: by 管理人 on 2018/05/29 at 21:48:00

>>「煮」さん、コメントありがとうございます。

「そういうこと」とは、どのような意味でしょうか?方向転換?ほかの車両への乗り込み?

7776: by 管理人 on 2018/05/29 at 22:18:09

>>「ピカチュウ親方」さん、コメントありがとうございます。

お気遣いありがとうございます。またマイペースに日々更新していくのでよろしくお願いします。

飲食程度なら問題ないと思いますが、自由席の確保の仕方や座席の占領などはマナーの悪い輩を時々見かけます。特に後者は昨今はインバウンド需要の増加によってスーツケースを座っている座席の横に置いて占領する様子を多くみかけます。721系の快速「エアポート」では、一方の座席を転換させ、4席分をファミリーや2人程度でスーツケース置場分とともに占領している姿を多く見かけますよ。

もちろん全ての人ではないですが、稀に日本人の中にも国旗が赤いアジアの某国のようなマイペースな人間もいます。それが悪い例としてこちら側も日々気をつけながら、後世に教えていかなければなりませんね。

7778: by 管理人 on 2018/05/30 at 00:38:38

>>「シニアパートナー」さん、コメントありがとうございます。

そもそもが自由席利用主体(特に札幌~旭川間)ですから、同区間においては自由席の争奪戦になりやすい傾向があります。

その背景として、「ライラック」には「えきねっとトクだ値」が設定されていますが、Sきっぷ(自由席往復割引きっぷ)の方が安く、後者は札幌駅基準であれば、特急列車の各停車駅ごとに設定されています。旭川駅基準も深川駅や滝川駅、札幌駅往復分が用意されています。あくまで往復利用をした場合のみの比較ですが、後者の方がサービスの幅が広く細かく、ゆえに移動費を安く抑えられます。

「カムイ」・「ライラック」は利用の多い時間帯は30分間隔で自由席も4両(一部3両)ですが、その一部を「オホーツク」(一部「宗谷」も含む)でカバーすることにも無理があり、こちらは概ね30分間隔で自由席が多くても1両半ですから、争奪戦になっても無理ありません。

自由席の両数を増やす(基本編成を増やす)か、Sきっぷの設定を見直すか、号車間を行き来できぬようにロープや柵を設けて塞ぐという方法しかないと思います。現状の自由席利用主体となればITインフラを整備・活用も難しいのではないでしょうか。

7779: by 管理人 on 2018/05/30 at 00:42:19

>>「ナナッシー」さん、コメントありがとうございます。

自動放送が使用されるのかについていろいろと考えていますが、過去にキハ283系の出火事故で同車による「スーパーとかち」がモノクラス編成になった際、同時に車掌による肉声放送に切り替わったので、それを考えると、「オホーツク」・「大雪」も自動放送に切り替わるかもしれませんね。

7781: by 管理人 on 2018/05/30 at 01:05:20

>>「馳せ巧」さん、コメントありがとうございます。

グリーン車の客室内の人の往来を極力避ける措置として仰っているトイレの利用のための方向転換の可能性も大きいと思います。最新のキハ261系1000番台でもグリーン車を一番編成の端に設定していますから、グリーン車客室内で人の往来を極力避ける方針は今回の方向転換でも生かされているのかもしれませんね。

こうしたいただいたコメント内容は管理者の気づかない点もあるので、大変参考になります。ありがとうございます。

7784: by ナナッシー on 2018/06/02 at 09:30:30

こんにちは
列車ガイドの座席表、更新されていました。
3号車指定席に乗る場合、自由席の方(後方)から行くか、もしくはグリーン車のある2号車後方から乗ったほうが良いかも知れません。
個人的には一部座席撤去を行い大型荷物置き場の設置が望まれます。

なお、7/1以降は原則NN183系で運転し、予備車としてN183系を使用するそうです。
ハイデッカーグリーン車、最後の活躍地として頑張って欲しいですね。座席も数年前にリニューアルし、道内のグリーン車の中では一番快適です。シートピッチはキハ183系が116cm、他の特急型は114.5cmです。

7787: by 管理人 on 2018/06/02 at 21:46:58

>>「ナナッシー」さん、再度コメントありがとうございます。

「北斗」で使用しているキハ183系は荷物置場が設置されていたはずです。もしくは、一部の座席を販売せずに無理やり荷物置場として使用していたこともありましたね。

どのような運用・車両の使用方法なのかは把握できていませんが、予備車両がこれまでよりも豊富にあると予想し、且つ車両故障などのトラブルが少なくなると期待しています。

ハイデッカーグリーン車となって眺めもよく、特にコンセントが設置されることが注目です。これにより、高速バスへ流れている利用客を取り戻してほしいですね。

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