臨時「北斗85号」運転に伴う、キハ183系の函館運輸所への返却回送列車
キハ183系 - 2018年06月29日 (金)
営業運転中の様子を確認することができませんでしたが、6月23日と30日・7月28日に臨時「北斗85号」が設定されています。
当列車は、大宮駅6時ちょうどに出発する「はやぶさ101号」が臨時運行されることによって新函館北斗駅で札幌方面へ向かう特急列車として設定されています。
23日運行終了後、苗穂運転所(札ナホ)にて夜間滞泊となりましたが、翌24日の午前中に所属先の函館運輸所(函ハコ)へ向けて車両の返却のための回送列車が運行されました。


24日午前6時前から既にエンジンが始動していたということで、午前中に動きがあると予想して苗穂周辺をぶらぶらしていました。臨時「北斗85号」に充当した4両編成は苗穂運転所の旧扇形庫付近で滞泊をしたようです。
編成は以下のとおりでした。
<函館⇔札幌:キハ183系>
上記の4両編成でした。いずれも函館運輸所所属車でした。
これらの車両は、3月ダイヤ改正まで札幌~函館間で「北斗」として活躍していた車両です。2013年の出火事故後は重要機器取替工事が施行され、機関換装が実施されています。
正式には、出火事故発生によって機関換装を実施したわけではありません。過去の資料によると、最高運転速度130km/hに対応改造を実施したキハ182形及びキロ182形に搭載されるDML30系機関が経年25年が経過し、各種部品が製造中止となり、メンテナンスに苦慮し、機能を維持することが困難となっていました。そこで、機関を起因とする故障を減らす目的と合わせて機関換装を実施する流れとなりました。機関は全車キハ261系と同等のN-DMF13HZK(460ps/2100rpm)へと交換されています。
機関換装を実施したことで中間車の出力が減少することから、先頭車についても同じ機関へと交換することで出力の減少を少なくしています。
機関換装により、先頭車は出力が向上しましたが、編成全体としては逆に出力がダウンしているので、これにより、機関換装を実施した22両については、速度種別(直線で上り勾配10パーミルにおける均衡速度)がA25(125km/h)からA3(103km/h)に変更されています。
元々は最高運転速度が130km/h対応で、500番台や1500番台といったほかのキハ183系の車両と混用することはできません。予備車両も少ないため、3月のダイヤ改正までは「北斗」一筋でしたが、一部が函館運輸所に残り、波動用として待機していることで機関換装車として初めて臨時の「北斗」で使用されたと思います。

9時35分ごろには出区準備が始まりました。

そして最後は上野幌駅で撮影しました。おそらく、臨時「北斗88号」のスジで函館まで回送されたことでしょう。
3月ダイヤ改正をもって札幌~函館間からキハ183系による定期特急列車の運転は消滅しました。なので、千歳線や室蘭本線を走る姿は、今回のような臨時の「北斗」でも設定されない限り実現しません。現時点では、今後も確認できる保障はありますが、北海道の特急気動車が将来的にキハ261系に一本化されるとなると、いずれはキハ183系も本線上から消え、こうしたシーンも見られなくなります。時間の許す限り、足を運んで撮影したいですね。
明日も臨時「北斗85号」の運転が控えており、翌7月1日には同様に函館運輸所への返却回送が実施されるかもしれませんね。
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当列車は、大宮駅6時ちょうどに出発する「はやぶさ101号」が臨時運行されることによって新函館北斗駅で札幌方面へ向かう特急列車として設定されています。
23日運行終了後、苗穂運転所(札ナホ)にて夜間滞泊となりましたが、翌24日の午前中に所属先の函館運輸所(函ハコ)へ向けて車両の返却のための回送列車が運行されました。


24日午前6時前から既にエンジンが始動していたということで、午前中に動きがあると予想して苗穂周辺をぶらぶらしていました。臨時「北斗85号」に充当した4両編成は苗穂運転所の旧扇形庫付近で滞泊をしたようです。
編成は以下のとおりでした。
<函館⇔札幌:キハ183系>
キハ183-8565 | キハ182-7556 | キハ182-7560 | キハ183-8563 |
上記の4両編成でした。いずれも函館運輸所所属車でした。
これらの車両は、3月ダイヤ改正まで札幌~函館間で「北斗」として活躍していた車両です。2013年の出火事故後は重要機器取替工事が施行され、機関換装が実施されています。
正式には、出火事故発生によって機関換装を実施したわけではありません。過去の資料によると、最高運転速度130km/hに対応改造を実施したキハ182形及びキロ182形に搭載されるDML30系機関が経年25年が経過し、各種部品が製造中止となり、メンテナンスに苦慮し、機能を維持することが困難となっていました。そこで、機関を起因とする故障を減らす目的と合わせて機関換装を実施する流れとなりました。機関は全車キハ261系と同等のN-DMF13HZK(460ps/2100rpm)へと交換されています。
機関換装を実施したことで中間車の出力が減少することから、先頭車についても同じ機関へと交換することで出力の減少を少なくしています。
機関換装により、先頭車は出力が向上しましたが、編成全体としては逆に出力がダウンしているので、これにより、機関換装を実施した22両については、速度種別(直線で上り勾配10パーミルにおける均衡速度)がA25(125km/h)からA3(103km/h)に変更されています。
元々は最高運転速度が130km/h対応で、500番台や1500番台といったほかのキハ183系の車両と混用することはできません。予備車両も少ないため、3月のダイヤ改正までは「北斗」一筋でしたが、一部が函館運輸所に残り、波動用として待機していることで機関換装車として初めて臨時の「北斗」で使用されたと思います。

9時35分ごろには出区準備が始まりました。

そして最後は上野幌駅で撮影しました。おそらく、臨時「北斗88号」のスジで函館まで回送されたことでしょう。
3月ダイヤ改正をもって札幌~函館間からキハ183系による定期特急列車の運転は消滅しました。なので、千歳線や室蘭本線を走る姿は、今回のような臨時の「北斗」でも設定されない限り実現しません。現時点では、今後も確認できる保障はありますが、北海道の特急気動車が将来的にキハ261系に一本化されるとなると、いずれはキハ183系も本線上から消え、こうしたシーンも見られなくなります。時間の許す限り、足を運んで撮影したいですね。
明日も臨時「北斗85号」の運転が控えており、翌7月1日には同様に函館運輸所への返却回送が実施されるかもしれませんね。
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