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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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6月で廃車となる予定の「マヤ34-2008」

JR北海道では、昨年の5月17日付で新たな事業用客車を新製・配置しています。

それは「マヤ34-2008」の後継車となる「マヤ35-1」です。同車は、昨年の5月から今年の3月まで車両性能の確認及び、検測装置のデータ検証などの各種試験が実施されていました。そして、4月10日から本格的に使用されています。



一方で、置き換えられる「マヤ34-2008」です。最近は動きのない車両ですが、鉄道ダイヤ情報2018年6月号によると、今年の6月で廃車となる記載がされていました。昨年11月の時点で車両の窓に「惜別」と記載された紙が貼られていたことから、動向が注目されていた車両です。

マヤ34形は、1959年から1981年にかけて製造した軌道検測用の事業用客車です。そのうち、先日まで在籍していた2008は、1978年に製造されたグループで、従来車から小変更が実施されています。電源機関用ラジエーターの大型化、片側の車体側面中央に扉の追加設置、側面窓配置の変更と妻面窓の小型化などが実施されています。

老朽化により、後継車「マヤ35-1」の投入によって30年にわたる活躍を終えました。

2013年のレール幅改ざんが発覚後、同車は一度改修されています。おそらく、レール幅の問題でJR北海道社内のルール通りに線路検査を行っていなかったことが理由と思われ、軌道を検測するシステムが改修されたと予想しています。これは過去に、「THE JRHokkaido No,314」の「未来へつなぐ61」に掲載されていました。

一時、レール幅問題絡みで老朽化した軌道検測用車両を使用していることを理由に、JR北海道はマスコミから批判的な内容で報道されました。ですが、レール幅の改ざんと老朽化した車両での検測について、どこがイコールとなるのでしょうか。あくまで故意に行ったレール幅の数値の改ざんであって、老朽化した検測車はここでは全く関係ありません。老朽化した車両を使用した影響で、線路の幅が基準値よりも大きく異なったのでしょうか。そうであれば、根本的に取り上げる内容そのものが違ってきます。

記事作成者及び、その上司、いや、その報道機関そのものの能力が不足していたことにほかならず、これ以降、同車に対する批判的な内容は消え、特にその後大きな影響はなかったことも記憶に新しいです。JR北海道を叩いて注目を浴びたいマスコミが知識がないままに取り上げた内容でした。

では、JR九州ではいまだに同型の事業検測用の車両を保有し、現役で使用していますが、車両が古いからといって線路幅の測定に際し、基準値よりも異なること、それに起因する脱線事故等はこれまでにありましたか?

当時、このあたりも全く触れることなく報道されたため、管理者は呆れた次第です。能力が乏しくても北海道では報道記者として活躍することができます。特に北海道では報道機関としてあるべき姿を見失っている媒体が目立ちますね。

使用環境は異なりますが、JR九州でも「マヤ34-2009」が現役で使用されています。こちらはまだ置き換えられる様子はなく、北海道のような厳しい環境下で使用されていないことから、引き続き活躍することでしょう。



4月から本格稼働している「マヤ35-1」は、最高運転速度は110km/hで、キハ40形気動車に牽引される場合は最高運転速度が95km/hになります。100km/h近くで走行しながらレールの歪みなどを測定できるようです。

新型の軌道検測車ということで、検測効率が向上しています。主に以下の3点です。


・積雪時の軌道変位が可能に(測定方法の変更)

これまでの「マヤ34-2008」は、車輪をレールに接触させて測定を実施していましたが、冬期は雪や氷が挟まって正確な測定ができませんでした。そこで「マヤ35-1」では、積雪時にも計測を可能にする光と磁気のセンサーを使うタイプに測定方法を変更することで雪や氷がレールや車輪に付着していても測定することが可能になります。


・構造物との距離を光波により連続かつ自動で測定可能に(従来は人が定規で測定)

従来、トンネルや駅ホームなどと車両の距離を人が定規を用いて測定したものを、新たにレーザーで計測する仕組みを導入し、高精度で効率的な検査が可能になります。


・線路の状況を撮影する画像処理装置の搭載

線路や沿線の状況を常時収録し、著大な軌道変位量を測定した箇所における道床状態の確認が可能になります。


最新の設備を投入したことで、これまでよりも効率よく検測作業を実施することが可能になります。

これまでJR北海道では、一年を通じて気候の変動が激しく、それが車両の老朽・劣化を著しく進行させる要因となりました。資金不足の中、老朽化した車両で長年やり繰りしてきましたが、次第に定期営業運転を実施することが困難になった方面・特急列車も確認されるようになり、当初の計画よりも前倒しして順次新型車両へと置き換えを進めています。次第にJR化後に登場した車両も置き換えが進んでおり、今回取り上げている「マヤ34-2008」の廃車・置き換えもその一環のものです。

また長きにわたって北海道で活躍した車両が消えることになりますが、後継車「マヤ35-1」も注目される車両であってほしいですね。










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