2018年度お盆輸送期間中の「宗谷」・「サロベツ」~増結は実施されず・・・
繁忙期輸送 - 2018年08月22日 (水)
2018年度お盆輸送期間中の「宗谷」・「サロベツ」についてです。当記事掲載写真は「宗谷」のものだけですが、運用が共通化されているので、題名については「サロベツ」も含めさせていただきます。
今回も掲載写真は少ないです。事前に編成を調べ、時間を効率よく使えるように無駄な行動は避け、且つ編成を確認・紹介ができるようにしました。
今年のお盆輸送期間中の稚内方面の特急列車については、増結が実施されなかったと思います。昨夏のお盆輸送期間中も増結は実施されませんでした。

ということで、キハ261系0番台の写真はこれ1枚。
8月12日に札幌駅で撮影した下りの特急「宗谷」となる回送列車です。通常期と変わらない4両編成でした。

お盆輸送期間中はキハ183系一般車による代走運転もありました。8月9日の下りの特急「宗谷」から翌10日の上りの特急「宗谷」まで充当され、これ以降は代走運転はなかったと記憶しています。近年は繁忙期輸送期間中は代走運転は極力避ける傾向がありますが、突発的な車両不具合や検査の関係からか、繁忙期輸送期間中の代走運転となりました。

稚内方面は利尻島や礼文島といった観光地・観光資源がありますが、一般的な離島観光シーズンは5月から7月です。特に5月下旬までは稚内港~鴛泊港(利尻島)間の本数が4往復が確保されており、離島観光の最盛期ではないでしょうか。



お盆ぐらいまではバフンウニ、秋になると秋サケが川へ上がってくる時期になるので、海沿いで釣りも楽しめます。
お盆時期は世間的にはちょうど離島観光シーズンが終わった時期であり、離島観光目的で鉄道利用が促進される可能性は低いとみていいでしょう。かつて夜行列車として札幌~稚内間で特急「利尻」が運行され、同列車を使用した離島観光のモデルもJRから紹介されていましたが、ことごとく失敗し、その後夜行列車は臨時列車に格下げされて後に廃止され、今度は車両の老朽化によって札幌へ直通する特急列車は一気に1往復まで減りました。
宗谷本線では特に名寄駅以北では列車の本数も利用も極端に減り、たとえ特急列車が停車する主要駅でも過疎化が激しいです。何もないので、行く理由もありません。行く理由がなければ、列車に乗る機会もなくなるわけです。
旭川方面(札幌~岩見沢)のお盆輸送期間中の実績は前年比95%で△5.5%でした。この数値は「ライラック」や「カムイ」、網走方面の「オホーツク」も含まれており、稚内方面は「宗谷」1往復しか含まれていません。稚内方面単体の数字は公表されていませんが、方面別では前年比を下回る結果になりました。
一方で詳しく調べていませんが、都市間バス利用は好調だったようで、利用客がそちらへシフトしてしまったことも一因として考えられます。本数では圧倒的に都市間バスが多く、札幌~名寄、旭川~名寄、札幌・旭川から美深、音威子府方面、札幌~稚内間で方面別に4往復から6往復程度設けられており、本数がJRよりも確保され、こまめに実施されていることなどが一定の利用客から支持されていることでしょう。
詳しくは知りませんが、各座席にコンセントが設置されていることも支持されている理由に含まれるかもしれません。ただし、一度に対する輸送規模が鉄道とバスでは異なるので一概には言えませんね。
特急列車は存続し、宗谷本線も幹線と位置づけ、存続する方向で調整しているようですが、実際にどのような方法で路線を存続していくかについては不透明のままです。一番の近道はJRが列車を運行させ、駅などの運営を沿線自治体に委ねる上下分離ですが、路線を維持していくうえで行政側の負担も大きくなることで財政を圧迫してしまい、実現するには難しい状況です。
「宗谷」・「サロベツ」ともに日々運行されているわけですが、走行する線区では存廃問題に揺れており、いずれ消える可能性もゼロではありません。列車名で「宗谷」・「サロベツ」は名乗れなくなります。後者は名寄まで存続した場合のみ使用がギリギリ許されるでしょうか。
いずれにしても、走行する線区が存廃問題に揺れており、危機的状況の中で「宗谷」・「サロベツ」が運行されています。時間を無駄にせず効率よく撮影したと記載しましたが、それが後々後悔することになるかもしれませんね。
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今回も掲載写真は少ないです。事前に編成を調べ、時間を効率よく使えるように無駄な行動は避け、且つ編成を確認・紹介ができるようにしました。
今年のお盆輸送期間中の稚内方面の特急列車については、増結が実施されなかったと思います。昨夏のお盆輸送期間中も増結は実施されませんでした。

ということで、キハ261系0番台の写真はこれ1枚。
8月12日に札幌駅で撮影した下りの特急「宗谷」となる回送列車です。通常期と変わらない4両編成でした。

お盆輸送期間中はキハ183系一般車による代走運転もありました。8月9日の下りの特急「宗谷」から翌10日の上りの特急「宗谷」まで充当され、これ以降は代走運転はなかったと記憶しています。近年は繁忙期輸送期間中は代走運転は極力避ける傾向がありますが、突発的な車両不具合や検査の関係からか、繁忙期輸送期間中の代走運転となりました。

稚内方面は利尻島や礼文島といった観光地・観光資源がありますが、一般的な離島観光シーズンは5月から7月です。特に5月下旬までは稚内港~鴛泊港(利尻島)間の本数が4往復が確保されており、離島観光の最盛期ではないでしょうか。



お盆ぐらいまではバフンウニ、秋になると秋サケが川へ上がってくる時期になるので、海沿いで釣りも楽しめます。
お盆時期は世間的にはちょうど離島観光シーズンが終わった時期であり、離島観光目的で鉄道利用が促進される可能性は低いとみていいでしょう。かつて夜行列車として札幌~稚内間で特急「利尻」が運行され、同列車を使用した離島観光のモデルもJRから紹介されていましたが、ことごとく失敗し、その後夜行列車は臨時列車に格下げされて後に廃止され、今度は車両の老朽化によって札幌へ直通する特急列車は一気に1往復まで減りました。
宗谷本線では特に名寄駅以北では列車の本数も利用も極端に減り、たとえ特急列車が停車する主要駅でも過疎化が激しいです。何もないので、行く理由もありません。行く理由がなければ、列車に乗る機会もなくなるわけです。
旭川方面(札幌~岩見沢)のお盆輸送期間中の実績は前年比95%で△5.5%でした。この数値は「ライラック」や「カムイ」、網走方面の「オホーツク」も含まれており、稚内方面は「宗谷」1往復しか含まれていません。稚内方面単体の数字は公表されていませんが、方面別では前年比を下回る結果になりました。
一方で詳しく調べていませんが、都市間バス利用は好調だったようで、利用客がそちらへシフトしてしまったことも一因として考えられます。本数では圧倒的に都市間バスが多く、札幌~名寄、旭川~名寄、札幌・旭川から美深、音威子府方面、札幌~稚内間で方面別に4往復から6往復程度設けられており、本数がJRよりも確保され、こまめに実施されていることなどが一定の利用客から支持されていることでしょう。
詳しくは知りませんが、各座席にコンセントが設置されていることも支持されている理由に含まれるかもしれません。ただし、一度に対する輸送規模が鉄道とバスでは異なるので一概には言えませんね。
特急列車は存続し、宗谷本線も幹線と位置づけ、存続する方向で調整しているようですが、実際にどのような方法で路線を存続していくかについては不透明のままです。一番の近道はJRが列車を運行させ、駅などの運営を沿線自治体に委ねる上下分離ですが、路線を維持していくうえで行政側の負担も大きくなることで財政を圧迫してしまい、実現するには難しい状況です。
「宗谷」・「サロベツ」ともに日々運行されているわけですが、走行する線区では存廃問題に揺れており、いずれ消える可能性もゼロではありません。列車名で「宗谷」・「サロベツ」は名乗れなくなります。後者は名寄まで存続した場合のみ使用がギリギリ許されるでしょうか。
いずれにしても、走行する線区が存廃問題に揺れており、危機的状況の中で「宗谷」・「サロベツ」が運行されています。時間を無駄にせず効率よく撮影したと記載しましたが、それが後々後悔することになるかもしれませんね。
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