2018年度お盆輸送期間中の「スーパーおおぞら」~最大は8両編成でした!
繁忙期輸送 - 2018年09月22日 (土)
お盆輸送期間中の「スーパーおおぞら」についてです。1カ月以上前の話題ですが、地震で更新を停止していたため、記事掲載が遅くなってしまいました。
今年3月から6往復全ての列車の基本編成が6両編成に統一されました。利用客減が主な理由と思われますが、高速道路の延伸や都市間バスの充実、JR特急の減速・減便の影響により、帯広・釧路方面の特急列車は依然として苦しい輸送状況となっています。
帯広・釧路方面の速達型の「スーパーおおぞら」はお盆輸送期間中は最大8両編成が確認されました。

まずは8月11日の特急「スーパーおおぞら1号」の新札幌駅発車直後の様子です。2両増結の8両編成でした。
ここ最近は同駅直結の商業施設側から撮影していることから、逆の方向から撮影を試みました。現在は新札幌駅周辺が再開発中で市営住宅も一旦取り壊されています。そのため、空き地となっていることで編成全体を撮影できると思いましたが、残念ながら木で編成の一部が隠れてしまいました。

次に、8月12日の特急「スーパーおおぞら2号」です。臨時の「北斗」でよく使用する恵庭駅付近のポイントから撮影しました。
1両増結の7両編成でした。

3枚目は、8月15日に白石駅で撮影した特急「スーパーおおぞら6号」です。1両増結の7両編成でした。

最後は、8月16日に北広島市役所の展望デッキから撮影した特急「スーパーおおぞら6号」です。こちらも1両増結の7両編成でした。
当日は雨の影響により、帯広方面からやってくる特急列車に1時間程度の遅れが発生していました。同列車は16時23分ごろ北広島駅付近を通過したので、およそ1時間程度の遅れが生じていたと思われます。
本来であれば特急「スーパーとかち8号」や特急「スーパーとかち5号」も撮影する予定でしたが、雨の影響で前者は1時間以上もの遅れが発生し、後者は運休となっていたため、撮影には至りませんでした。
お盆輸送期間中の「スーパーおおぞら」は最大で8両編成が確認されましたが、輸送期間中の初めと終盤に主に実施され、期間中は1両増結の7両編成が多く確認されました。基本編成の減車後初のお盆輸送期間中輸送では、8両編成ですら確認することが難しくなりました。今後も年末年始輸送やさっぽろ雪まつり輸送が控えていますが、8両編成以上を確認することが難しくなるかもしれませんね。
今年度は前年比99%(△0.4%)となり、わずかながら前年を上回ることができませんでした。釧路方面のみならず、道内各方面で利用が横ばいか前年を突破しておらず、釧路方面についても依然として苦しい輸送状況が続いています。
特に都市間バスの影響が大きく、「スターライト釧路号」と「釧路特急ニュースター号」が夜行便を合わせて9往復設定されています。最速で5時間10分程度で結び、夜行便を除くほとんどの便が5時間台で結んでいるのではないでしょうか。
所要時間ではJRが勝っているものの、えきねっとトクだ値を利用しても移動費は都市間バスに分があり、一人掛けリクライニングシートに毛布、スリッパ、おしぼりの設定、コンセントやWI-FIが使用可能なことなど、時代の変化にこまめに対応し、移動時間を快適に過ごせるという点では都市間バスが優位に立っています。JRの場合は所要時間でしか対抗することができませんね。
また、自家用車も脅威となっており、環境性能が高い乗用車やハイブリッドカーの普及もJR離れを加速させる一因ともなり得るでしょう。JRも何らかの手を打たなければ、いずれ特急列車ですら窮地に追い込まれる時代がやってくるのかもしれません。
JRが優位に立っていた頃は、現在とは違って速達性を生かし、高速道路も使用できる区間が少なく、それに伴い都市間バスも現在よりも所要時間が延びており、WI-FIなどのサービスもなかったことでしょう。それもつかの間、高速道路の無料化実験や延伸、JRの車両トラブルが相次いだことで次第にJRの優位性が薄れていき、今となっては都市間バスや自家用車の方に分があります。
現在使用しているキハ283系も老朽化によっていずれ引退を余儀なくされるでしょう。後継はキハ261系となりますが、振り子式ではないことや、そもそも根室本線向けに開発された車両ではないため、さらなる所要時間の増加が懸念され、より一層JRの優位性が薄れる可能性も否定できません。
いずれ札幌圏では快速「エアポート」の増発により、特急列車や普通列車はさらにダイヤ上の制約が生じ、所要時間が現在よりも全体的に延びてしまう可能性があります。所要時間が多い列車ほど、停車駅が多く、且つ行き違いの際に運転停車を余儀なくされています。
過去に何度も記載してきたとおり、列車の交換を停車駅で極力実施するとともに、運行時刻を見直すことで石勝線特急は気動車の性能向上を図らなくても簡単に所要時間の短縮が可能です。苦戦を強いられているのであれば、ダイヤ改正の度に改善されないことが不思議なくらいです。特にダイヤ上の輸送改善が実施されなければ、いくら格安のきっぷを列車ごとに用意しようが、利用は増えないです。元々速達性が強みだった列車・方面であれば尚更です。
既存の110km/h運転の範囲内でも停車駅の見直しや列車の交換方法で時間短縮は容易に可能であり、新たな設備等を導入するわけではないので、コストも大きくかかりません。ダイヤ上の改善点はたくさんあるはずです。
ここ数年で函館方面や道内各路線で輸送体系の変更が実施されてきました。帯広・釧路方面についてもぜひとも見直しを実施し、かつての速達性に少しでも近づけるようなダイヤ・輸送体系の構築が喫緊の課題です。
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今年3月から6往復全ての列車の基本編成が6両編成に統一されました。利用客減が主な理由と思われますが、高速道路の延伸や都市間バスの充実、JR特急の減速・減便の影響により、帯広・釧路方面の特急列車は依然として苦しい輸送状況となっています。
帯広・釧路方面の速達型の「スーパーおおぞら」はお盆輸送期間中は最大8両編成が確認されました。

まずは8月11日の特急「スーパーおおぞら1号」の新札幌駅発車直後の様子です。2両増結の8両編成でした。
ここ最近は同駅直結の商業施設側から撮影していることから、逆の方向から撮影を試みました。現在は新札幌駅周辺が再開発中で市営住宅も一旦取り壊されています。そのため、空き地となっていることで編成全体を撮影できると思いましたが、残念ながら木で編成の一部が隠れてしまいました。

次に、8月12日の特急「スーパーおおぞら2号」です。臨時の「北斗」でよく使用する恵庭駅付近のポイントから撮影しました。
1両増結の7両編成でした。

3枚目は、8月15日に白石駅で撮影した特急「スーパーおおぞら6号」です。1両増結の7両編成でした。

最後は、8月16日に北広島市役所の展望デッキから撮影した特急「スーパーおおぞら6号」です。こちらも1両増結の7両編成でした。
当日は雨の影響により、帯広方面からやってくる特急列車に1時間程度の遅れが発生していました。同列車は16時23分ごろ北広島駅付近を通過したので、およそ1時間程度の遅れが生じていたと思われます。
本来であれば特急「スーパーとかち8号」や特急「スーパーとかち5号」も撮影する予定でしたが、雨の影響で前者は1時間以上もの遅れが発生し、後者は運休となっていたため、撮影には至りませんでした。
お盆輸送期間中の「スーパーおおぞら」は最大で8両編成が確認されましたが、輸送期間中の初めと終盤に主に実施され、期間中は1両増結の7両編成が多く確認されました。基本編成の減車後初のお盆輸送期間中輸送では、8両編成ですら確認することが難しくなりました。今後も年末年始輸送やさっぽろ雪まつり輸送が控えていますが、8両編成以上を確認することが難しくなるかもしれませんね。
今年度は前年比99%(△0.4%)となり、わずかながら前年を上回ることができませんでした。釧路方面のみならず、道内各方面で利用が横ばいか前年を突破しておらず、釧路方面についても依然として苦しい輸送状況が続いています。
特に都市間バスの影響が大きく、「スターライト釧路号」と「釧路特急ニュースター号」が夜行便を合わせて9往復設定されています。最速で5時間10分程度で結び、夜行便を除くほとんどの便が5時間台で結んでいるのではないでしょうか。
所要時間ではJRが勝っているものの、えきねっとトクだ値を利用しても移動費は都市間バスに分があり、一人掛けリクライニングシートに毛布、スリッパ、おしぼりの設定、コンセントやWI-FIが使用可能なことなど、時代の変化にこまめに対応し、移動時間を快適に過ごせるという点では都市間バスが優位に立っています。JRの場合は所要時間でしか対抗することができませんね。
また、自家用車も脅威となっており、環境性能が高い乗用車やハイブリッドカーの普及もJR離れを加速させる一因ともなり得るでしょう。JRも何らかの手を打たなければ、いずれ特急列車ですら窮地に追い込まれる時代がやってくるのかもしれません。
JRが優位に立っていた頃は、現在とは違って速達性を生かし、高速道路も使用できる区間が少なく、それに伴い都市間バスも現在よりも所要時間が延びており、WI-FIなどのサービスもなかったことでしょう。それもつかの間、高速道路の無料化実験や延伸、JRの車両トラブルが相次いだことで次第にJRの優位性が薄れていき、今となっては都市間バスや自家用車の方に分があります。
現在使用しているキハ283系も老朽化によっていずれ引退を余儀なくされるでしょう。後継はキハ261系となりますが、振り子式ではないことや、そもそも根室本線向けに開発された車両ではないため、さらなる所要時間の増加が懸念され、より一層JRの優位性が薄れる可能性も否定できません。
いずれ札幌圏では快速「エアポート」の増発により、特急列車や普通列車はさらにダイヤ上の制約が生じ、所要時間が現在よりも全体的に延びてしまう可能性があります。所要時間が多い列車ほど、停車駅が多く、且つ行き違いの際に運転停車を余儀なくされています。
過去に何度も記載してきたとおり、列車の交換を停車駅で極力実施するとともに、運行時刻を見直すことで石勝線特急は気動車の性能向上を図らなくても簡単に所要時間の短縮が可能です。苦戦を強いられているのであれば、ダイヤ改正の度に改善されないことが不思議なくらいです。特にダイヤ上の輸送改善が実施されなければ、いくら格安のきっぷを列車ごとに用意しようが、利用は増えないです。元々速達性が強みだった列車・方面であれば尚更です。
既存の110km/h運転の範囲内でも停車駅の見直しや列車の交換方法で時間短縮は容易に可能であり、新たな設備等を導入するわけではないので、コストも大きくかかりません。ダイヤ上の改善点はたくさんあるはずです。
ここ数年で函館方面や道内各路線で輸送体系の変更が実施されてきました。帯広・釧路方面についてもぜひとも見直しを実施し、かつての速達性に少しでも近づけるようなダイヤ・輸送体系の構築が喫緊の課題です。
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