特急「すずらん1号」運休に伴う、代替の「臨時特急」を運転
臨時列車 - 2018年09月24日 (月)
JR北海道では、先日発生した胆振地方中東部を震源とする地震の影響で、一部路線の運休や徐行運転が今なお続いています。
しかしながら、特急列車については、釧路方面や函館方面の列車で途中徐行運転が実施されながらも、一部を除いてほぼ全ての列車で営業運転が再開されています。
今回はその一部を除く特急列車について取り上げます。
地震の影響で当面の間、運休する特急列車があり、それが特急「すずらん1号」です。
JR北海道より、公式ページからも既に発表されています。運行時刻等を掲載しているだけで、あまり詳細の多くが語られていない列車だと思います。停車駅を中心に掲示物でも呼びかけを実施しているので、それが以下の写真になります。

特急「すずらん1号」の運休に伴い、代わりに「臨時特急」が設定されます。運行時刻は以下のとおりです。
上記は特急「すずらん1号」のものと合わせて掲載しています。
特急「すずらん1号」の運行時刻と比較すると、始発の室蘭から途中の沼ノ端まで20分程度運行時刻が繰り上げられています。理由は、同列車が札幌駅に到着すると、すぐに車内清掃を実施し、折り返し特急「すずらん2号」となります。札幌駅での折り返し時間が16分しかないため、特急「すずらん1号」を通常どおりのダイヤで運行すると、南千歳~沼ノ端間で徐行運転の影響により、20分から最大30分程度の遅れが発生してしまうことから、折り返しとなる特急「すずらん2号」にも確実に影響が出てしまいます。
これを解消するため、徐行運転区間における所要時間の増加を加えたダイヤとし、札幌駅は所定どおりに到着させ、折り返し列車以降の遅延の影響をなくすねらいがあります。
この特急「すずらん1号」からの運用はハードで、特急「すずらん11号」運用終了までひたすら札幌と東室蘭または室蘭を往復し続けます。折り返し時間をそれぞれの列車でそれほど多く設けられていないため、最初の運用の時刻を繰り上げて調整するしかありません。
最終的に特急「すずらん11号」で札幌に到着後小休止を経て、特急「すずらん12号」として室蘭へ向かいます。
折り返し時間が多く設けられず、「スーパー北斗」の合間に運行する必要があるため、北海道新幹線開業後は、折り返し時間を確保することができないため、新たに東室蘭駅発着の列車が1往復生まれました。
ということで、利便性の向上等の理由ではなく、運用上の都合で特急「すずらん1号」の代わりに「臨時特急」として運行時刻を南千歳まで繰り上げざるを得ないというのが実態です。
車両は「すずらん」で使用される785系または789系1000番台が使用されます。「臨時」のヘッドマークを表示しながら走行する貴重なシーンが展開されているようです。特に前者は車齢30年弱が経過し、登場時から基本編成で運行されていた車両については、既に廃車・解体となっています。かつての付属編成だった車両が残ったとはいえ、この先そう長い活躍は見込めないでしょう。そういった意味では、貴重なシーンがほぼ毎日展開されていることになります。
また、乗車する際のきっぷについて、「臨時特急」は乗車券往復割引きっぷとすずらんオプション特急券が使用できるとのことで、列車名や運行時刻が一部異なるものの、中身そのものは「すずらん」と同等で、サービスについてはそのまま維持される形となります。
正式にいつまで徐行運転や代替措置が実施されるのかは不明ですが、10月末を目途に千歳線や石勝線の徐行運転を解除する予定です。今後の進ちょく状況によって、徐行運転の期間が前後する可能性がありますが、現時点ではあと1カ月前後徐行運転による列車の遅れや一部列車の運休が発生すると思われます。
徐々に復旧してきましたが、まだまだ地震による深い傷跡は残っています。1日でも早い復旧を期待したいですね。


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しかしながら、特急列車については、釧路方面や函館方面の列車で途中徐行運転が実施されながらも、一部を除いてほぼ全ての列車で営業運転が再開されています。
今回はその一部を除く特急列車について取り上げます。
地震の影響で当面の間、運休する特急列車があり、それが特急「すずらん1号」です。
JR北海道より、公式ページからも既に発表されています。運行時刻等を掲載しているだけで、あまり詳細の多くが語られていない列車だと思います。停車駅を中心に掲示物でも呼びかけを実施しているので、それが以下の写真になります。

特急「すずらん1号」の運休に伴い、代わりに「臨時特急」が設定されます。運行時刻は以下のとおりです。
特急「すずらん1号」 | 臨時特急 | |
室蘭(発) | 5:27 | 5:09 |
母恋 | 5:29 | 5:11 |
御崎 | 5:32 | 5:14 |
輪西 | 5:35 | 5:17 |
東室蘭 | 5:41 | 5:22 |
鷲別 | 5:44 | 5:25 |
幌別 | 5:50 | 5:31 |
登別 | 5:56 | 5:37 |
白老 | 6:09 | 5:49 |
苫小牧 | 6:22 | 6:02 |
沼ノ端 | 6:29 | 6:08 |
南千歳 | 6:41 | 6:41 |
千歳 | 6:44 | 6:44 |
新札幌 | 7:03 | 7:03 |
札幌(着) | 7:14 | 7:14 |
上記は特急「すずらん1号」のものと合わせて掲載しています。
特急「すずらん1号」の運行時刻と比較すると、始発の室蘭から途中の沼ノ端まで20分程度運行時刻が繰り上げられています。理由は、同列車が札幌駅に到着すると、すぐに車内清掃を実施し、折り返し特急「すずらん2号」となります。札幌駅での折り返し時間が16分しかないため、特急「すずらん1号」を通常どおりのダイヤで運行すると、南千歳~沼ノ端間で徐行運転の影響により、20分から最大30分程度の遅れが発生してしまうことから、折り返しとなる特急「すずらん2号」にも確実に影響が出てしまいます。
これを解消するため、徐行運転区間における所要時間の増加を加えたダイヤとし、札幌駅は所定どおりに到着させ、折り返し列車以降の遅延の影響をなくすねらいがあります。
この特急「すずらん1号」からの運用はハードで、特急「すずらん11号」運用終了までひたすら札幌と東室蘭または室蘭を往復し続けます。折り返し時間をそれぞれの列車でそれほど多く設けられていないため、最初の運用の時刻を繰り上げて調整するしかありません。
最終的に特急「すずらん11号」で札幌に到着後小休止を経て、特急「すずらん12号」として室蘭へ向かいます。
折り返し時間が多く設けられず、「スーパー北斗」の合間に運行する必要があるため、北海道新幹線開業後は、折り返し時間を確保することができないため、新たに東室蘭駅発着の列車が1往復生まれました。
ということで、利便性の向上等の理由ではなく、運用上の都合で特急「すずらん1号」の代わりに「臨時特急」として運行時刻を南千歳まで繰り上げざるを得ないというのが実態です。
車両は「すずらん」で使用される785系または789系1000番台が使用されます。「臨時」のヘッドマークを表示しながら走行する貴重なシーンが展開されているようです。特に前者は車齢30年弱が経過し、登場時から基本編成で運行されていた車両については、既に廃車・解体となっています。かつての付属編成だった車両が残ったとはいえ、この先そう長い活躍は見込めないでしょう。そういった意味では、貴重なシーンがほぼ毎日展開されていることになります。
また、乗車する際のきっぷについて、「臨時特急」は乗車券往復割引きっぷとすずらんオプション特急券が使用できるとのことで、列車名や運行時刻が一部異なるものの、中身そのものは「すずらん」と同等で、サービスについてはそのまま維持される形となります。
正式にいつまで徐行運転や代替措置が実施されるのかは不明ですが、10月末を目途に千歳線や石勝線の徐行運転を解除する予定です。今後の進ちょく状況によって、徐行運転の期間が前後する可能性がありますが、現時点ではあと1カ月前後徐行運転による列車の遅れや一部列車の運休が発生すると思われます。
徐々に復旧してきましたが、まだまだ地震による深い傷跡は残っています。1日でも早い復旧を期待したいですね。


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