2018年度の苗穂工場一般公開が中止へ~鉄道技術館の一般公開も10月いっぱい取り止め
苗穂工場関連 - 2018年09月26日 (水)
今年の苗穂工場一般公開日は9月8日(土)でした。しかし、その2日前の9月6日の午前3時07分に胆振地方中東部を震源とする非常に大きな地震が北海道全土を襲いました。
当然ながら、停電や電力不足による節電の影響等により、一般公開を当初予定していた8日に開催することができなくなり、一時は延期としたうえでJR北海道のプレスリリースで案内されました。

しかし、9月14日付でプレスリリースより新たに発表があり、延期を改め、今年度の一般公開を中止とすることが決定しました。
加えて、苗穂工場敷地内にあり、一般公開とともに開放される鉄道技術館についても、引き続き10月いっぱいの開放を取り止めることが一般財団法人JR北海道文化財団の公式ページより9月25日付で発表されています。

参考URL:一般財団法人JR北海道文化財団の公式ページ
上記からアクセスすることができます。


実際に苗穂工場前に行ってみると、中止の旨が記載された「お知らせ」と題した掲示物がありました。8日が本来、鉄道技術館の一般開放日なのを苗穂工場の一般公開と合わせて実施する予定でした。実は9月22日(土)の一般開放日も閉館としていることから、少なくとも2カ月にわたって鉄道技術館は閉館となります。
鉄道技術館は北海道の鉄道における貴重な資料等が展示されており、閉館措置を実施するということは、地震発生で施設内部において展示物の落下や破損等がみられ、復旧するまで時間を要するということではないでしょうか。
いずれにしても、今回の発表によって次回の鉄道技術館の一般開放が早くても11月以降になります。見学を予定されていた方は行程やスケジュールを調整し直す必要がありそうです。


話題から逸れてしまいますが、1月1日から3カ月弱にわたって実施された北海道の安平町(あびらちょう)でキハ183系スラントノーズ車を保存すべく、北海道鉄道観光資源研究会が主催のクラウドファンディング『北海道・鉄道史の誇り。往年の「特急おおぞら」を国鉄色で未来へ』プロジェクトで無事に車両の保存が決まり、国鉄色に復元されるうちの1両「キハ183-220」がつい最近になって国鉄色に復元された状態で苗穂工場敷地内に置かれています。
今年の一般公開の目玉として、保存が決まったキハ183系スラントノーズ車を国鉄色に復元した状態で展示される予定でしたが、地震発生によって一般公開が中止となり、加えて、敷地内に入ることが許される鉄道技術館の一般開放も10月いっぱいまで取り止めとなっていることから、一般人が間近で確認できる機会はありません。
当初の予定では、今秋に国鉄色への復元が実施され、来年4月開業予定の「道の駅あびらD51ステーション」にて、1両目の「キハ183-214」を、安平町追分鉄道資料館(旧追分機関区)にて、2両目の「キハ183-220」をそれぞれ保存する計画です。
苗穂工場の敷地内で今後、鉄道技術館の一般開放の際と同時に目にしたいものですが、北海道特有のとある問題により、屋外へ長期間放置することは大きなリスクを伴います。
その大きなリスクとは、塗装の破損及び劣化です。
北海道では冬に雪が降ります。例えば、深夜に雪が降り、日中に快晴となり、温度がプラスになったとしましょう。こうした寒暖の差や割れた塗装の隙間に入り込んだ細かい雪が一旦水となります。そして、再び気温が下がる夕方以降にその入り込んだ水が凍結で氷となって体積が増えて膨張します。結果的に塗装面破損という状況が起こります。
これではせっかく綺麗に国鉄色に復元した意味がありません。実際にいつ安平町へ向けて苗穂工場から輸送されるのかは不明ですが、保存先の「道の駅あびらD51ステーション」が来年4月開業予定で準備段階であることや、屋根つきの車庫などで保管することができないこと、冬期における道路状況(路面の凍結による安全)を考慮すると、来春の雪融けが始まる時期に輸送が実施されると思われ、その間は塗装を含め、車体が劣化しないように苗穂工場の施設内で大切に保管されるのではないでしょうか。
鉄道技術館が一般開放されれば、我々一般人も間近で見物することができるでしょう。上手くタイミングが合うのか、それとも安平町輸送後までお預けなのか。
いずれにしても、鉄道技術館の一般開放再開次第になりますね。
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当然ながら、停電や電力不足による節電の影響等により、一般公開を当初予定していた8日に開催することができなくなり、一時は延期としたうえでJR北海道のプレスリリースで案内されました。

しかし、9月14日付でプレスリリースより新たに発表があり、延期を改め、今年度の一般公開を中止とすることが決定しました。
加えて、苗穂工場敷地内にあり、一般公開とともに開放される鉄道技術館についても、引き続き10月いっぱいの開放を取り止めることが一般財団法人JR北海道文化財団の公式ページより9月25日付で発表されています。

参考URL:一般財団法人JR北海道文化財団の公式ページ
上記からアクセスすることができます。


実際に苗穂工場前に行ってみると、中止の旨が記載された「お知らせ」と題した掲示物がありました。8日が本来、鉄道技術館の一般開放日なのを苗穂工場の一般公開と合わせて実施する予定でした。実は9月22日(土)の一般開放日も閉館としていることから、少なくとも2カ月にわたって鉄道技術館は閉館となります。
鉄道技術館は北海道の鉄道における貴重な資料等が展示されており、閉館措置を実施するということは、地震発生で施設内部において展示物の落下や破損等がみられ、復旧するまで時間を要するということではないでしょうか。
いずれにしても、今回の発表によって次回の鉄道技術館の一般開放が早くても11月以降になります。見学を予定されていた方は行程やスケジュールを調整し直す必要がありそうです。


話題から逸れてしまいますが、1月1日から3カ月弱にわたって実施された北海道の安平町(あびらちょう)でキハ183系スラントノーズ車を保存すべく、北海道鉄道観光資源研究会が主催のクラウドファンディング『北海道・鉄道史の誇り。往年の「特急おおぞら」を国鉄色で未来へ』プロジェクトで無事に車両の保存が決まり、国鉄色に復元されるうちの1両「キハ183-220」がつい最近になって国鉄色に復元された状態で苗穂工場敷地内に置かれています。
今年の一般公開の目玉として、保存が決まったキハ183系スラントノーズ車を国鉄色に復元した状態で展示される予定でしたが、地震発生によって一般公開が中止となり、加えて、敷地内に入ることが許される鉄道技術館の一般開放も10月いっぱいまで取り止めとなっていることから、一般人が間近で確認できる機会はありません。
当初の予定では、今秋に国鉄色への復元が実施され、来年4月開業予定の「道の駅あびらD51ステーション」にて、1両目の「キハ183-214」を、安平町追分鉄道資料館(旧追分機関区)にて、2両目の「キハ183-220」をそれぞれ保存する計画です。
苗穂工場の敷地内で今後、鉄道技術館の一般開放の際と同時に目にしたいものですが、北海道特有のとある問題により、屋外へ長期間放置することは大きなリスクを伴います。
その大きなリスクとは、塗装の破損及び劣化です。
北海道では冬に雪が降ります。例えば、深夜に雪が降り、日中に快晴となり、温度がプラスになったとしましょう。こうした寒暖の差や割れた塗装の隙間に入り込んだ細かい雪が一旦水となります。そして、再び気温が下がる夕方以降にその入り込んだ水が凍結で氷となって体積が増えて膨張します。結果的に塗装面破損という状況が起こります。
これではせっかく綺麗に国鉄色に復元した意味がありません。実際にいつ安平町へ向けて苗穂工場から輸送されるのかは不明ですが、保存先の「道の駅あびらD51ステーション」が来年4月開業予定で準備段階であることや、屋根つきの車庫などで保管することができないこと、冬期における道路状況(路面の凍結による安全)を考慮すると、来春の雪融けが始まる時期に輸送が実施されると思われ、その間は塗装を含め、車体が劣化しないように苗穂工場の施設内で大切に保管されるのではないでしょうか。
鉄道技術館が一般開放されれば、我々一般人も間近で見物することができるでしょう。上手くタイミングが合うのか、それとも安平町輸送後までお預けなのか。
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