代走運転が多い宗谷線特急
代走・編成変更 - 2018年10月28日 (日)
ここ最近、「宗谷」・「サロベツ」で使用するキハ261系0番台が営業運転に入れない状態となっており、全ての運用で代走運転を実施しているようです。
本来であれば、代走車両を紹介するところですが、いつもと同じような内容ではつまらないので、今回は見方を変えてお伝えします。

通常使用するキハ261系0番台は14両が在籍しています。そのうち、12両が(株)北海道高速鉄道開発の保有で、2両がJR北海道の保有です。前者については、JR北海道に貸し付ける形で運行しています。
元々車両数が少ないため、登場当初から代走運転が実施されることがありましたが、これが近年では、代走運転を実施する機会が多くなり、今回のように全ての運用で代走運転を実施せざるを得ない状態にまで発展してしまいます。


主に代走車両として使用されるのが、キハ183系一般車とリゾート気動車のノースレインボーエクスプレスです。代走車両については、ようやく今年の3月ダイヤ改正以降、最高運転速度が120km/h対応の車両に揃えられ、代走時の遅延を最小限に抑えています。
一方、代走時でもグリーン車が用意されなくなったため、グリーン車利用については、到着駅で払い戻す措置がとられています。
キハ183系が好きな人間やリゾート気動車が好きな人間にとって、代走運転を実施することで好印象かもしれませんが、鉄道に興味のない一般利用客からすれば、遅延は発生するし、場合によっては座席変更や料金の払い戻し措置を受けなければならず、いい迷惑です。
代走運転が多く、通常の車両で運行することができないことが多い昨今について、危機感を持たなければなりません。本当に利用客を失ってしまいます。
たかが数分の遅延だ、代わりにノースレインボーエクスプレスという豪華な車両を使用している、グリーン席が利用できないから払い戻しするなど、運休は発生しないとはいえ、あまりにも利用客に対する意識の低さが露呈しています。
鉄道利用ではなくて、代走を別のサービスに置き換えてみてはいかがでしょうか?閲覧する皆さんが普段利用する何らかのサービスで構いません。
例えば、外食をする際はいかがでしょうか?
おいしいと評判のAという店舗で食事をするとします。しかし、その料理に使用する材料が安定供給できなかったとします。仕方なくそれをカバーするために別メニューで対応したとします。
客によっては、来店時にその知らせを聞いて店を変える場合も出てくるでしょう。
一方でBという店舗はA店舗よりも味は若干落ちるとはいえ、○○という料理を安定して供給・出すことができます。
A店舗の熱烈なファンにならない限り、料理はおいしくてもA店舗に安定して客は入るのでしょうか?
大まかな例ですが、これと同じことだと思います。
やはりどんなサービスであれ、万人に対して安定したサービスが提供されなければ人は離れていくし、SNS等の普及から口コミによって評判が流され、悪いイメージにつながり兼ねません。当ブログにおいても、代走レポートと称して代走が実施される度に紹介してきましたが、あまりの多さにコメント等にて疑問・不信感を持つ閲覧者の方も複数おり、管理者も代走を取り上げる度に危機感を持つようにそれらの記事で記載してきたつもりです。
しかも暑さが和らぎ、走行機関に対して条件がやさしい季節になりつつある昨今で、代走運転が中心となっている状況であれば、一般の利用客からすればもはや車両そのものが限界に達しているとしか判断せざるを得ず、欠陥車両と思われても仕方ないことだと思います。
管理者からすれば、元々の車両数が少ない、そのために車両を検査している等の理由から代走せざるを得ない状況というのは把握できますが、それでも上述のとおり、
「いついかなるときでも同じサービスを実施するべきでないか?」
と問われたら返す言葉が思いつきません。
仰るとおりですからね。
もし管理者がJR社員だったら頭を下げることしかできません。
それぐらい代走が多いです。「宗谷」と「サロベツ」が日本一代走の多い特急に指定されるのではないでしょうか。
キハ261系も2007年から10年以上にわたって1000番台が増備されています。残念ながら、「宗谷」と「サロベツ」で使用する0番台とは一緒に使用することはできませんが、1000番台にはまだまだ可能性が残されています。


後日別記事で新たに撮影したものを掲載する予定ですが、ヘッドマークが幕式(ロール式)のものが採用されている車両については、「スーパー宗谷」や「サロベツ」のものもあります。
昨今では1次車から4次車と6次車以降の車両について、ヘッドマークの更新等によって機器が幕式からLEDに変更されています。ED化以降、「スーパー宗谷」や「サロベツ」といった使われなかった列車の分も用意されているかについては不明ですが、用意されていたということは、1000番台が製造された当初は、将来的に宗谷線特急などにも後々営業運転に入れるように準備していたのかもしれません。
しかしながら、1000番台は増備され続けていますが、あくまで「スーパーとかち」や「スーパー北斗」といった幹線向けの特急でしかまだまだ営業運転として使用されておらず、宗谷本線の永山~稚内間の特殊自動閉塞式に対応すべく、車両側の機器が非搭載であるという情報から、1000番台が宗谷線特急の代走が実現できていません。
ただし、鉄道総研の資料を確認していると、閑散線区向けの閉塞装置について、車両への車上応答器は簡単に取り付けることが可能のようで、高価な車上装置や車載器等は不要のようです。なので、1000番台も将来的に閑散線区向けの特急列車として使用することができるかもしれませんね。
高額な製造コストで車両を多く製造できなかった過去から、このような事態を招いてしまいました。これはもはやどうすることもできませんが、これを少しでもカバーできるのがキハ261系1000番台であり、1号車の後ろを増結1号車とし、5両編成で運行すればそのまま「宗谷」と「サロベツ」に使用することが可能です。
最後に、キハ261系1000番台の今年度の増備車の一部は札幌運転所(札サウ)に配置されますが、一定数が揃っていないため、増発や置き換えが実施される可能性は低く、一定数が揃うまでは既存車の予備として使用していくと予想しています。
これをぜひとも宗谷線特急の代走にも視野を入れてほしいところです。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

人気ブログランキング
本来であれば、代走車両を紹介するところですが、いつもと同じような内容ではつまらないので、今回は見方を変えてお伝えします。

通常使用するキハ261系0番台は14両が在籍しています。そのうち、12両が(株)北海道高速鉄道開発の保有で、2両がJR北海道の保有です。前者については、JR北海道に貸し付ける形で運行しています。
元々車両数が少ないため、登場当初から代走運転が実施されることがありましたが、これが近年では、代走運転を実施する機会が多くなり、今回のように全ての運用で代走運転を実施せざるを得ない状態にまで発展してしまいます。


主に代走車両として使用されるのが、キハ183系一般車とリゾート気動車のノースレインボーエクスプレスです。代走車両については、ようやく今年の3月ダイヤ改正以降、最高運転速度が120km/h対応の車両に揃えられ、代走時の遅延を最小限に抑えています。
一方、代走時でもグリーン車が用意されなくなったため、グリーン車利用については、到着駅で払い戻す措置がとられています。
キハ183系が好きな人間やリゾート気動車が好きな人間にとって、代走運転を実施することで好印象かもしれませんが、鉄道に興味のない一般利用客からすれば、遅延は発生するし、場合によっては座席変更や料金の払い戻し措置を受けなければならず、いい迷惑です。
代走運転が多く、通常の車両で運行することができないことが多い昨今について、危機感を持たなければなりません。本当に利用客を失ってしまいます。
たかが数分の遅延だ、代わりにノースレインボーエクスプレスという豪華な車両を使用している、グリーン席が利用できないから払い戻しするなど、運休は発生しないとはいえ、あまりにも利用客に対する意識の低さが露呈しています。
鉄道利用ではなくて、代走を別のサービスに置き換えてみてはいかがでしょうか?閲覧する皆さんが普段利用する何らかのサービスで構いません。
例えば、外食をする際はいかがでしょうか?
おいしいと評判のAという店舗で食事をするとします。しかし、その料理に使用する材料が安定供給できなかったとします。仕方なくそれをカバーするために別メニューで対応したとします。
客によっては、来店時にその知らせを聞いて店を変える場合も出てくるでしょう。
一方でBという店舗はA店舗よりも味は若干落ちるとはいえ、○○という料理を安定して供給・出すことができます。
A店舗の熱烈なファンにならない限り、料理はおいしくてもA店舗に安定して客は入るのでしょうか?
大まかな例ですが、これと同じことだと思います。
やはりどんなサービスであれ、万人に対して安定したサービスが提供されなければ人は離れていくし、SNS等の普及から口コミによって評判が流され、悪いイメージにつながり兼ねません。当ブログにおいても、代走レポートと称して代走が実施される度に紹介してきましたが、あまりの多さにコメント等にて疑問・不信感を持つ閲覧者の方も複数おり、管理者も代走を取り上げる度に危機感を持つようにそれらの記事で記載してきたつもりです。
しかも暑さが和らぎ、走行機関に対して条件がやさしい季節になりつつある昨今で、代走運転が中心となっている状況であれば、一般の利用客からすればもはや車両そのものが限界に達しているとしか判断せざるを得ず、欠陥車両と思われても仕方ないことだと思います。
管理者からすれば、元々の車両数が少ない、そのために車両を検査している等の理由から代走せざるを得ない状況というのは把握できますが、それでも上述のとおり、
「いついかなるときでも同じサービスを実施するべきでないか?」
と問われたら返す言葉が思いつきません。
仰るとおりですからね。
もし管理者がJR社員だったら頭を下げることしかできません。
それぐらい代走が多いです。「宗谷」と「サロベツ」が日本一代走の多い特急に指定されるのではないでしょうか。
キハ261系も2007年から10年以上にわたって1000番台が増備されています。残念ながら、「宗谷」と「サロベツ」で使用する0番台とは一緒に使用することはできませんが、1000番台にはまだまだ可能性が残されています。


後日別記事で新たに撮影したものを掲載する予定ですが、ヘッドマークが幕式(ロール式)のものが採用されている車両については、「スーパー宗谷」や「サロベツ」のものもあります。
昨今では1次車から4次車と6次車以降の車両について、ヘッドマークの更新等によって機器が幕式からLEDに変更されています。ED化以降、「スーパー宗谷」や「サロベツ」といった使われなかった列車の分も用意されているかについては不明ですが、用意されていたということは、1000番台が製造された当初は、将来的に宗谷線特急などにも後々営業運転に入れるように準備していたのかもしれません。
しかしながら、1000番台は増備され続けていますが、あくまで「スーパーとかち」や「スーパー北斗」といった幹線向けの特急でしかまだまだ営業運転として使用されておらず、宗谷本線の永山~稚内間の特殊自動閉塞式に対応すべく、車両側の機器が非搭載であるという情報から、1000番台が宗谷線特急の代走が実現できていません。
ただし、鉄道総研の資料を確認していると、閑散線区向けの閉塞装置について、車両への車上応答器は簡単に取り付けることが可能のようで、高価な車上装置や車載器等は不要のようです。なので、1000番台も将来的に閑散線区向けの特急列車として使用することができるかもしれませんね。
高額な製造コストで車両を多く製造できなかった過去から、このような事態を招いてしまいました。これはもはやどうすることもできませんが、これを少しでもカバーできるのがキハ261系1000番台であり、1号車の後ろを増結1号車とし、5両編成で運行すればそのまま「宗谷」と「サロベツ」に使用することが可能です。
最後に、キハ261系1000番台の今年度の増備車の一部は札幌運転所(札サウ)に配置されますが、一定数が揃っていないため、増発や置き換えが実施される可能性は低く、一定数が揃うまでは既存車の予備として使用していくと予想しています。
これをぜひとも宗谷線特急の代走にも視野を入れてほしいところです。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

人気ブログランキング

- 関連記事
-
-
11月3日の特急「スーパーおおぞら10号」に増結1号車を連結 2018/11/04
-
代走運転が多い宗谷線特急 2018/10/28
-
8月下旬から9月も代走が比較的多かった宗谷線特急 2018/10/08
-