グリーン車なしのモノクラス編成で運行中の「オホーツク」・「大雪」
代走・編成変更 - 2018年11月07日 (水)
ここ最近、札幌・旭川~網走間の「オホーツク」・「大雪」の一部列車でグリーン車なしのモノクラス編成によって運行されています。


1枚目は11月3日の特急「オホーツク4号」を札幌駅で、2枚目は翌4日の特急「オホーツク1号」を江別駅で撮影しました。通常は中間にグリーン車を連結した4両編成で運行されますが、グリーン車を連結しないモノクラス4両編成で運行されました。
グリーン車の代わりに連結されたのが、今や希少なとかち色の外装をまとう「キハ182-512」でした。キハ183系代走時の「宗谷」と「サロベツ」のように見えます。また、キロハ182形0番台が連結されていた今年6月末までの様子を思い出させてくれるような編成でもありました。
現在も一部の運用でモノクラス編成が継続されているようですが、とかち色の「キハ182-512」は編成中から外され、オールHET色の編成になっているようです。
情報を調べていると、7日19時現在、翌8日の特急「オホーツク3号」でもグリーン車が連結されないようで、少なくとも9日の一部の「オホーツク」・「大雪」までモノクラス編成は継続されるようです。

今年7月から(一部は6月30日から)札幌・旭川~網走間を走行する「オホーツク」・「大雪」でそれまでのキロハ182形0番台に代わり、ハイデッカーグリーン車が連結されるようになりました。後者は昨年の3月あるいは今年の3月で営業運転を終了した「北斗」からの転用車です。これに伴い、普通車についても所属先が函館運輸所(函ハコ)から札幌運転所(札サウ)に変更されています。
普通車とは異なり、グリーン車は必要最低限の両数しか製造されません。転用前はキロハ182形0番台が5両、キロ182形0番台が1両(予備)の計6両体制で運行していました。転用後は番台区分は省略しますが、ハイデッカーグリーン車が5両体制となり、実質稼働できる車両、あるいは使用できる車両が1両減りました。
2017年3月のダイヤ改正で網走方面の特急列車は車体の老朽化を理由に4往復中2往復を旭川駅発着に運行区間を縮小し、1日に使用するグリーン車の数を4両から3両に減らしました。このダイヤ改正直前までは車両繰りがつかず、モノクラス編成が一部でほぼ連日のように確認されていたため、札幌~網走間を4往復で運行する体制はもはや限界にきていました。
その後は今年の6月末までモノクラス編成で運行される日があったかもしれませんが、代走や編成変更を実施する機会は減り、特に0番台や200番台の撤退後は安定した輸送が続けられていました。
ですがここにきて、それまでよりも車齢が若い車両に置き換えられたものの、依然として車両不足の問題は100%解消されておらず、特にグリーン車が1両減らされたことにより、車両の検査や故障を伴った際はまだまだ編成変更を余儀なくされそうです。
ちなみに、現在は3枚目の写真の「キロ182-504」が苗穂工場に入場しているようで、これが少なからず影響しているのかもしれませんね。
今回は偶然かもしれませんが、この時期からグリーン車なしのモノクラス編成が確認されるようでは、冬期の運行が非常に心配になります。ハイデッカーグリーン車は5両あるとはいえ、これまでよりも1両が減らされています。特にこれからの時期は車両繰りに苦労する時期であり、車両数の少ない車両では代走等が頻繁に確認される時期でもあります。
5両あるのに対し、1日に少なくとも3両が使用される現状では、決して車両数に余裕があるとは言い難く、引き続き今回のようなグリーン車なしの編成変更が確認されることでしょう。運休が発生しないとはいえ、通常どおりの運行ができない以上、宗谷線特急とともに利用客からの信用を失いかねない事態です。
話題は逸れてしまいますが、JR西日本では「はまかぜ」が運行されていますが、現在はグリーン車を連結していません。かつてキハ189系に置き換えられる以前はキハ181系が使用され、グリーン車が1両連結されていました。しかし、キハ189系に置き換えられたと同時にグリーン車を廃止しました。廃止に伴う普通車等の代替車両は連結せず、グリーン車をまるまる1両廃止したという大胆な方針転換が図られましたね。
通常運行ですら支障が出るのであれば、思い切ってグリーン車を廃止にするのも一つの有効な手段です。北海道でもこうした大胆な発想を取り入れてほしいものです。JR北海道の弱点は、こうした大胆な方針転換ができないところにあります。元々網走方面のグリーン車利用は決して多いわけではありません。収益が見込めなければグリーン車を廃止するという選択肢もあります。
通常どおりの運行ができない場合が確認された以上、宗谷線特急とともに、「オホーツク」・「大雪」についても利用客を失いかねない危機的状況にある列車です。グリーン車をなくし、通年で通常運行ができるような思い切った方針転換も必要ではないかと感じています。
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1枚目は11月3日の特急「オホーツク4号」を札幌駅で、2枚目は翌4日の特急「オホーツク1号」を江別駅で撮影しました。通常は中間にグリーン車を連結した4両編成で運行されますが、グリーン車を連結しないモノクラス4両編成で運行されました。
グリーン車の代わりに連結されたのが、今や希少なとかち色の外装をまとう「キハ182-512」でした。キハ183系代走時の「宗谷」と「サロベツ」のように見えます。また、キロハ182形0番台が連結されていた今年6月末までの様子を思い出させてくれるような編成でもありました。
現在も一部の運用でモノクラス編成が継続されているようですが、とかち色の「キハ182-512」は編成中から外され、オールHET色の編成になっているようです。
情報を調べていると、7日19時現在、翌8日の特急「オホーツク3号」でもグリーン車が連結されないようで、少なくとも9日の一部の「オホーツク」・「大雪」までモノクラス編成は継続されるようです。

今年7月から(一部は6月30日から)札幌・旭川~網走間を走行する「オホーツク」・「大雪」でそれまでのキロハ182形0番台に代わり、ハイデッカーグリーン車が連結されるようになりました。後者は昨年の3月あるいは今年の3月で営業運転を終了した「北斗」からの転用車です。これに伴い、普通車についても所属先が函館運輸所(函ハコ)から札幌運転所(札サウ)に変更されています。
普通車とは異なり、グリーン車は必要最低限の両数しか製造されません。転用前はキロハ182形0番台が5両、キロ182形0番台が1両(予備)の計6両体制で運行していました。転用後は番台区分は省略しますが、ハイデッカーグリーン車が5両体制となり、実質稼働できる車両、あるいは使用できる車両が1両減りました。
2017年3月のダイヤ改正で網走方面の特急列車は車体の老朽化を理由に4往復中2往復を旭川駅発着に運行区間を縮小し、1日に使用するグリーン車の数を4両から3両に減らしました。このダイヤ改正直前までは車両繰りがつかず、モノクラス編成が一部でほぼ連日のように確認されていたため、札幌~網走間を4往復で運行する体制はもはや限界にきていました。
その後は今年の6月末までモノクラス編成で運行される日があったかもしれませんが、代走や編成変更を実施する機会は減り、特に0番台や200番台の撤退後は安定した輸送が続けられていました。
ですがここにきて、それまでよりも車齢が若い車両に置き換えられたものの、依然として車両不足の問題は100%解消されておらず、特にグリーン車が1両減らされたことにより、車両の検査や故障を伴った際はまだまだ編成変更を余儀なくされそうです。
ちなみに、現在は3枚目の写真の「キロ182-504」が苗穂工場に入場しているようで、これが少なからず影響しているのかもしれませんね。
今回は偶然かもしれませんが、この時期からグリーン車なしのモノクラス編成が確認されるようでは、冬期の運行が非常に心配になります。ハイデッカーグリーン車は5両あるとはいえ、これまでよりも1両が減らされています。特にこれからの時期は車両繰りに苦労する時期であり、車両数の少ない車両では代走等が頻繁に確認される時期でもあります。
5両あるのに対し、1日に少なくとも3両が使用される現状では、決して車両数に余裕があるとは言い難く、引き続き今回のようなグリーン車なしの編成変更が確認されることでしょう。運休が発生しないとはいえ、通常どおりの運行ができない以上、宗谷線特急とともに利用客からの信用を失いかねない事態です。
話題は逸れてしまいますが、JR西日本では「はまかぜ」が運行されていますが、現在はグリーン車を連結していません。かつてキハ189系に置き換えられる以前はキハ181系が使用され、グリーン車が1両連結されていました。しかし、キハ189系に置き換えられたと同時にグリーン車を廃止しました。廃止に伴う普通車等の代替車両は連結せず、グリーン車をまるまる1両廃止したという大胆な方針転換が図られましたね。
通常運行ですら支障が出るのであれば、思い切ってグリーン車を廃止にするのも一つの有効な手段です。北海道でもこうした大胆な発想を取り入れてほしいものです。JR北海道の弱点は、こうした大胆な方針転換ができないところにあります。元々網走方面のグリーン車利用は決して多いわけではありません。収益が見込めなければグリーン車を廃止するという選択肢もあります。
通常どおりの運行ができない場合が確認された以上、宗谷線特急とともに、「オホーツク」・「大雪」についても利用客を失いかねない危機的状況にある列車です。グリーン車をなくし、通年で通常運行ができるような思い切った方針転換も必要ではないかと感じています。
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