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キハ183系スラントノーズ車の国鉄色復元車現る!!

先日、苗穂工場敷地内でキハ183系スラントノーズ車の国鉄色復元車の姿が確認されました。



これが実際の写真です。車番は「キハ183-220」でした。今年3月まで札幌・旭川~網走間を走行する「オホーツク」や「大雪」で活躍し、3月30日付で廃車となりました。

今回取り上げている国鉄色復元車は来年4月に安平町で保存される予定です。



当ブログでも何度も紹介しましたが、1月1日から3カ月弱にわたって、北海道の安平町(あびらちょう)でキハ183系スラントノーズ車を保存すべく、北海道鉄道観光資源研究会が主催のクラウドファンディング『北海道・鉄道史の誇り。往年の「特急おおぞら」を国鉄色で未来へ』プロジェクトが実施されました。

同プロジェクトは今年の元旦から始まり、3月31日までにキハ183系スラントノーズ車2両を保存するための資金を集めました。同研究会は3年前にも711系の保存の際、クラウドファンディングで目標金額を達成し、見事岩見沢に711系2両を展示することに成功しています。

保存車はまず「キハ183-214」で、実は写真を撮影した直後に国鉄色への復元が完了したようです。同車は、一般車のスラントノーズ車としては一番最後まで営業運転に入っていた車両です。同車を2019年4月開業予定の道の駅「あびらD51ステーション」に展示保存することが決定しています。現在は車両は遠軽方を向いています。

そして、今回紹介している「キハ183-220」は、安平町鉄道資料館(旧追分機関区)に展示される予定です。こちらは室内に展示される計画のようで、一年を通じて北海道の厳しい雨風や積雪から守られ、程度のよい状態で末永く保存されることでしょう。こちらの車両は札幌・網走方を向いています。

こうして国鉄色の復元車を確認することができるのも、同プロジェクトの達成に向けて支援していただいた多くの方々の力のおかげです。まずは管理者も北海道の鉄道ファンとして、一道民として、支援をしていただいた方々に感謝申し上げる次第です。本当にありがとうございました。

北海道では、本州のような本格的な鉄道博物館が存在せず、車両を保存する動きが外部でなければ、そのまま解体という道を辿ります。前回実施した711系にしても、今回実施したキハ183系にしても、北海道鉄道観光資源研究会が中心となり、車両の保存先の調整や支援金を募集しなければ、間違いなく711系にしてもキハ183系の初期車にしても、この世に残ることなく、完全に消滅していたことでしょう。北海道の鉄道の歴史を後世に伝え続けるためにも、ある程度実車の保存は必要であり、今回のようなクラウドファンディングによる車両の保存の必要性を強く感じています。

本来であれば、9月8日(土)の苗穂工場の一般公開に合わせて、国鉄色へ復元されたキハ183系スラントノーズ車も合わせて展示される予定でしたが、この2日前に発生した北海道胆振東部地震の影響により、2018年度の一般公開は中止となり、目と鼻の先で国鉄色復元車が確認されるものの、その後10月いっぱいまで苗穂工場敷地内にある鉄道技術館についても一般開放を中止する運びとなり、苗穂工場敷地内に一般人が立ち入ることはできず、国鉄色に復元された車両を間近で確認する機会はありませんでした。

今回確認した際は、11月の第2週目の週末ということもあり、鉄道技術館の一般開放が控えていたことから、一時的に一般人から目の届かない場所に移動した際の様子だと思われます。

これから厳しい冬が控えています。札幌の平地ではまだ雪が確認されていません。11月に入ってここまで雪が確認されないのはある意味異常です。しかし、年間の降雪量が極端に変わる可能性は低く、その分ドカッと一気に降り積もる日があるのかもしれませんね。

冬になると、塗装の劣化が著しく進行します。寒暖の差や割れた隙間に入り込んだ細かい雪が水となり、それが凍結することで塗装面破損という状況が起こるようです。せっかく綺麗な状態を維持しているので、なるべくであれば、冬場はその影響を受けない室内に保管してもらいたいところです。

保存へ向けて着々と準備が進められています。いつか国鉄色へ復元した車両を間近で確認したいものですね。












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