キハ261系1000番台ST-1108編成が苗穂工場に入場~青系の先頭車は消滅か!?
キハ261系 - 2018年11月15日 (木)
11月12日にキハ261系1000番台ST-1108編成(キロ261-1108+キハ260-1108)が苗穂工場に入場しました。
同ユニットは、2016年度から営業運転を開始した5次車にあたります。「スーパー北斗」の増発用として製造され、2017年3月ダイヤ改正より、当初の予定どおり「スーパー北斗」専属で使用されています。
そして先日、同ユニットが苗穂工場に入場しました。
ここ最近では、「スーパー北斗」の増発用として登場した5次車についても順次新塗色化が進められており、従来の青系の外装をまとう先頭車を含むユニットはST-1108編成のみとなっていました。題名では疑問形としていますが、これまでの流れだと苗穂工場入場と同時に新塗色化が実施されており、もう本線上を青系の車両が先頭に立つキハ261系1000番台の列車は見納めということになります。


先に同時期に甲種輸送で北海道入りした札幌方ユニットST-1208編成(キハ261-1208+キハ260-1208)が苗穂工場へ入場しており、タイミング的にST-1108編成は現在の苗穂駅の営業終了とほぼ同時に苗穂工場入りするのではないかと思っていたら、まさに予想がほぼ的中しました。
ということで、まもなく営業終了となる現在の苗穂駅のホームから同駅構内にある留置線に入線するST-1108編成の様子です。
列車は特急「スーパー北斗3号」の回送列車です。苗穂駅構内にある留置線に一旦回送され、折り返し特急「スーパー北斗12号」となります。キハ261系1000番台が同線に乗り入れるのは「スーパーとかち」の運用を含めて1日2回です。「スーパー北斗」の運用はこれ1回だけになります。

ST-1108編成は2016年5月中旬に北海道入りし、試運転を経て6月下旬から営業運転を開始しました。これ以降、キハ261系1000番台は6次車として製造されるようになり、函館方の先頭車を含むユニットとしては、青系の従来色で落成された最後のユニットになります。これ以降は製造当初から新塗色をまとっています。
営業運転開始直後は「スーパーとかち」として使用されました。2017年3月まで一部を除いてキハ261系1000番台は札幌運転所(札サウ)に一括配置されており、キハ261系1000番台を使用する「スーパー北斗」と「スーパーとかち」は運用は異なるものの、車両は共通で使用されていました。
その後、2年前の台風10号の影響により、石勝線と根室本線が東西で寸断されてしまったため、「スーパーとかち」の帯広滞泊運用に入っていた同ユニットは帯広側に閉じ込められ、4カ月弱にわたって営業運転を実施できない状態になりました。ST-1108編成に至っては、営業運転開始からわずか2カ月で一時的に運休・使用停止に追い込まれた不運な車両です。

石勝線・根室本線の話題に少し触れたので、この写真も掲載しておきましょう。
従来の幕式のヘッドマークには定期運用では使われない列車のものもあります。特に目を引くのが「スーパーおおぞら」で、これはキハ261系1000番台オリジナルのものが採用されています。通常使用するキハ283系のものよりもカッコよく、仮にフルカラーLEDで再現するともっとカッコよく見えるのではないでしょうか。
いずれは北海道にあるキハ183系、キハ281系、キハ283系、キハ261系の4車種ある特急気動車をキハ261系に一本化する計画です。車両メンテナンス向上を図るねらいがあり、車両を統一することで全体の車両数を抑制し、緊急時の車両繰りにも対応しやすくすることがねらいです。車両を共通化することで得られるメリットはたくさんあります。
ということは、キハ283系もキハ261系1000番台で置き換えられることが有力視され、そうなれば、このヘッドマークも見られるようになるのではないでしょうか。車体傾斜装置も使用停止・撤去してしまい、仮に置き換えた場合は現行よりも所要時間の増加が気になるところですが、いずれにしても「スーパーおおぞら」のヘッドマークを掲げたキハ261系1000番台は一度確認してみたいものです。

そして、忘れてはいけないのが先頭車の先頭部分にある「HET261」のロゴです。これも新塗色化と同時に撤去されていますね。
HETとは、Hokkaido Express Trainのそれぞれ頭文字を1つずつとり、そこに形式名の261と組み合わせています。
キハ261系1000番台のうち、製造当初から車体傾斜装置を搭載しない2015年度から2016年度にかけて投入した5次車ユニットの先頭車8両が当該ロゴを採用しました。なので、わずか3年ほどでHET261のロゴは見られなくなってしまいます。

増結用中間車を含め、現在は青系の従来色をまとう車両はほとんど残っていないと思います。過去に撮影したオールHET色編成も今となっては過去のものとなってしまいました。ちょうど先頭にST-1108編成が連結されている写真なので掲載しておきます。
現在進めている新塗色化は、当初の予定では2017年度末までに全車両を施行する予定でしたが、当初のスケジュールがずれ込み、現在も一部が従来色で残っていることから、今年度末までには全ての車両が白系の新色に統一されるのではないでしょうか。尚、「宗谷」・「サロベツ」で使用する0番台については、青系の塗装のまま今後も活躍を続けます。
現在は白系の新塗色車がしか見られなくなり、管理者も当たり前の光景として見慣れていますが、やはりキハ281系から受け継がれてきた青系の従来色が消滅してしまうことは残念でなりません。新色の車両が見慣れているとはいえ、やはり比較すると、従来の青系の方が北海道らしさがあってカッコよく見えます。
白系の新色に統一される方針が示されている以上、見られなくなることは仕方ありませんが、新色に統一されても利用者やファンから愛されることを期待しています。
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同ユニットは、2016年度から営業運転を開始した5次車にあたります。「スーパー北斗」の増発用として製造され、2017年3月ダイヤ改正より、当初の予定どおり「スーパー北斗」専属で使用されています。
そして先日、同ユニットが苗穂工場に入場しました。
ここ最近では、「スーパー北斗」の増発用として登場した5次車についても順次新塗色化が進められており、従来の青系の外装をまとう先頭車を含むユニットはST-1108編成のみとなっていました。題名では疑問形としていますが、これまでの流れだと苗穂工場入場と同時に新塗色化が実施されており、もう本線上を青系の車両が先頭に立つキハ261系1000番台の列車は見納めということになります。


先に同時期に甲種輸送で北海道入りした札幌方ユニットST-1208編成(キハ261-1208+キハ260-1208)が苗穂工場へ入場しており、タイミング的にST-1108編成は現在の苗穂駅の営業終了とほぼ同時に苗穂工場入りするのではないかと思っていたら、まさに予想がほぼ的中しました。
ということで、まもなく営業終了となる現在の苗穂駅のホームから同駅構内にある留置線に入線するST-1108編成の様子です。
列車は特急「スーパー北斗3号」の回送列車です。苗穂駅構内にある留置線に一旦回送され、折り返し特急「スーパー北斗12号」となります。キハ261系1000番台が同線に乗り入れるのは「スーパーとかち」の運用を含めて1日2回です。「スーパー北斗」の運用はこれ1回だけになります。

ST-1108編成は2016年5月中旬に北海道入りし、試運転を経て6月下旬から営業運転を開始しました。これ以降、キハ261系1000番台は6次車として製造されるようになり、函館方の先頭車を含むユニットとしては、青系の従来色で落成された最後のユニットになります。これ以降は製造当初から新塗色をまとっています。
営業運転開始直後は「スーパーとかち」として使用されました。2017年3月まで一部を除いてキハ261系1000番台は札幌運転所(札サウ)に一括配置されており、キハ261系1000番台を使用する「スーパー北斗」と「スーパーとかち」は運用は異なるものの、車両は共通で使用されていました。
その後、2年前の台風10号の影響により、石勝線と根室本線が東西で寸断されてしまったため、「スーパーとかち」の帯広滞泊運用に入っていた同ユニットは帯広側に閉じ込められ、4カ月弱にわたって営業運転を実施できない状態になりました。ST-1108編成に至っては、営業運転開始からわずか2カ月で一時的に運休・使用停止に追い込まれた不運な車両です。

石勝線・根室本線の話題に少し触れたので、この写真も掲載しておきましょう。
従来の幕式のヘッドマークには定期運用では使われない列車のものもあります。特に目を引くのが「スーパーおおぞら」で、これはキハ261系1000番台オリジナルのものが採用されています。通常使用するキハ283系のものよりもカッコよく、仮にフルカラーLEDで再現するともっとカッコよく見えるのではないでしょうか。
いずれは北海道にあるキハ183系、キハ281系、キハ283系、キハ261系の4車種ある特急気動車をキハ261系に一本化する計画です。車両メンテナンス向上を図るねらいがあり、車両を統一することで全体の車両数を抑制し、緊急時の車両繰りにも対応しやすくすることがねらいです。車両を共通化することで得られるメリットはたくさんあります。
ということは、キハ283系もキハ261系1000番台で置き換えられることが有力視され、そうなれば、このヘッドマークも見られるようになるのではないでしょうか。車体傾斜装置も使用停止・撤去してしまい、仮に置き換えた場合は現行よりも所要時間の増加が気になるところですが、いずれにしても「スーパーおおぞら」のヘッドマークを掲げたキハ261系1000番台は一度確認してみたいものです。

そして、忘れてはいけないのが先頭車の先頭部分にある「HET261」のロゴです。これも新塗色化と同時に撤去されていますね。
HETとは、Hokkaido Express Trainのそれぞれ頭文字を1つずつとり、そこに形式名の261と組み合わせています。
キハ261系1000番台のうち、製造当初から車体傾斜装置を搭載しない2015年度から2016年度にかけて投入した5次車ユニットの先頭車8両が当該ロゴを採用しました。なので、わずか3年ほどでHET261のロゴは見られなくなってしまいます。

増結用中間車を含め、現在は青系の従来色をまとう車両はほとんど残っていないと思います。過去に撮影したオールHET色編成も今となっては過去のものとなってしまいました。ちょうど先頭にST-1108編成が連結されている写真なので掲載しておきます。
現在進めている新塗色化は、当初の予定では2017年度末までに全車両を施行する予定でしたが、当初のスケジュールがずれ込み、現在も一部が従来色で残っていることから、今年度末までには全ての車両が白系の新色に統一されるのではないでしょうか。尚、「宗谷」・「サロベツ」で使用する0番台については、青系の塗装のまま今後も活躍を続けます。
現在は白系の新塗色車がしか見られなくなり、管理者も当たり前の光景として見慣れていますが、やはりキハ281系から受け継がれてきた青系の従来色が消滅してしまうことは残念でなりません。新色の車両が見慣れているとはいえ、やはり比較すると、従来の青系の方が北海道らしさがあってカッコよく見えます。
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