苗穂駅2代目駅舎の営業が終了~83年の歴史に幕
駅 - 2018年11月16日 (金)
いよいよ、明日11月17日(土)から苗穂駅が新しくなります。
新しい駅舎の場所は、現在から約300㍍札幌駅寄りになり、それまで線路を挟んで苗穂周辺住民の生活を支えてきた南北を結ぶ人道橋とともに新駅舎へと生まれ変わります。
これにより、現在使用している2代目の駅舎は83年の歴史に幕を閉じることになります。


苗穂(なえぼ)は、北海道の鉄道の聖地であり、現在の駅舎に隣接して苗穂運転所(札ナホ)や苗穂工場といった大規模な鉄道の施設を有し、鉄道ファンにはたまらない地域でもあります。鉄道の旅で北海道を訪れた際、わざわざ立ち寄る方も多いのではないでしょうか。
車両の入換などが頻繁に行われており、管理者も1日中いても飽きが来ない、そういった鉄道ファンにはたまらない聖地です。


ホームの全景です。2面4線の島式ホームで、札幌方面と白石方面へそれぞれ2線ずつ有します。主に外側が函館本線の列車を、内側が千歳線の列車が使用します。例外として札幌方面へ行く列車については、一部千歳方面からやってくる普通列車も外側を使用します。
そして、札幌方面の4番線と千歳方面の5番線の間に留置線が2本あります。主に、札幌駅で折り返す特急列車で使用されます。特急列車が札幌駅に到着後、一旦苗穂駅留置線まで引き上げられ、時間になったらもう一度札幌駅に入線し、折り返し函館方面や帯広・釧路方面へ向かいます。

写真は特急「スーパーおおぞら2号」の回送列車です。当列車もこのアングルから何度も撮影しました。当該列車はまさにこれに該当します。

ちょうど721系が入線してきたのでパシャり。残念ながら、もと快速「エアポート」用の3000番台でした。721系も初期型は登場から30年が経過し、置き換えの話も出てきましたね。


そして、2代目駅舎は苗穂運転所に隣接しているということで、駅ホームから同運転所構内の様子を見渡すことができ、それを管理者も頻繁に撮影していました。新駅舎は300㍍ほど離れてしまうため、その様子をお伝えすることができなくなりそうです。

ホームの札幌駅寄りに設置されている駅名標も、新駅舎は設置されないことと思います。

11月上旬時点で紅葉で染まった葉もそのほとんどが散ってしまい、現在はもう見ることができないでしょう。紅葉の葉が散っていくと同時に、2代目苗穂駅舎も役目を終えつつある。そのような思いでこの1枚を撮影しました。
本当は先週も撮影したかったところですが、あいにく天気が悪くて諦めた次第です。

そして、いよいよ明日から使用される新しい苗穂駅です。
写真はあくまで自由通路の南口昇降棟で、自由通路と新しい苗穂駅が一体となります。
移転開業する新しい苗穂駅は、札幌市が進める苗穂駅周辺の再開発事業の一環として進められています。特に劇的に変わるのが南口側で、高層の共同住宅が設けられる予定です。面積は1515坪で南口広場を含めた周辺は2021年度に完成を目指す予定です。戸数は160戸で、予定では南口を挟んだ25階建てのツインタワーが計画され、低層部には商業施設や医療施設が設けられる予定です。
本日は一足先に開業式典が実施されたようで、苗穂駅はいよいよ新駅舎へと生まれ変わります。2代目の現在の駅舎は1935年10月に使用開始以来、築83年を経て役目を終えることになります。
木造2階建とはいえ、一年を通じて気候の厳しい北海道でよく83年間も耐えました。途中途中で補修や修繕があったと思いますが、先日の北海道胆振東部地震でも倒壊せず、無事に新駅舎へバトンタッチすることができそうです。
2代目駅舎の今後については不明ですが、築83年ということで老朽化が激しく、施設は活用されずに解体されるのではないでしょうか。解体後の敷地の活用については、管理者はまだ把握していません。
記事を作成しながら、本当に現在の2代目の駅舎が最後だという実感が湧きません。写真で掲載した現在の苗穂駅に列車が停まらなくなります。新駅舎で降りる際は通過してしまいます。その実感がイマイチ湧きません。
たとえ老朽化していようと、エレベーターやエスカレータのない不便な駅舎でも、管理者にとってはとても愛着ある思いがつまった2代目駅舎です。またその不便さが何とも言えず、苗穂駅の良き特徴でもありました。
「通路を歩きながら列車の入換や通過シーンを眺める」
不便な駅舎かもしれませんが、そうした楽しみがあり、何度通っても飽きが来ない。そんな思い出のある2代目駅舎でした。
しかし、時代とともに駅舎も周辺のまちも変えていかなければなりません。それは永遠の課題であり、且つ常に現在進行形として実施していかなければなりません。3代目となる新しい苗穂駅舎も2代目と同様、周辺住民や利用者、鉄道ファンから愛されるようになってほしいですね。
管理者も愛着が持てるように新しい苗穂駅と接していきたいと思います。
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新しい駅舎の場所は、現在から約300㍍札幌駅寄りになり、それまで線路を挟んで苗穂周辺住民の生活を支えてきた南北を結ぶ人道橋とともに新駅舎へと生まれ変わります。
これにより、現在使用している2代目の駅舎は83年の歴史に幕を閉じることになります。


苗穂(なえぼ)は、北海道の鉄道の聖地であり、現在の駅舎に隣接して苗穂運転所(札ナホ)や苗穂工場といった大規模な鉄道の施設を有し、鉄道ファンにはたまらない地域でもあります。鉄道の旅で北海道を訪れた際、わざわざ立ち寄る方も多いのではないでしょうか。
車両の入換などが頻繁に行われており、管理者も1日中いても飽きが来ない、そういった鉄道ファンにはたまらない聖地です。


ホームの全景です。2面4線の島式ホームで、札幌方面と白石方面へそれぞれ2線ずつ有します。主に外側が函館本線の列車を、内側が千歳線の列車が使用します。例外として札幌方面へ行く列車については、一部千歳方面からやってくる普通列車も外側を使用します。
そして、札幌方面の4番線と千歳方面の5番線の間に留置線が2本あります。主に、札幌駅で折り返す特急列車で使用されます。特急列車が札幌駅に到着後、一旦苗穂駅留置線まで引き上げられ、時間になったらもう一度札幌駅に入線し、折り返し函館方面や帯広・釧路方面へ向かいます。

写真は特急「スーパーおおぞら2号」の回送列車です。当列車もこのアングルから何度も撮影しました。当該列車はまさにこれに該当します。

ちょうど721系が入線してきたのでパシャり。残念ながら、もと快速「エアポート」用の3000番台でした。721系も初期型は登場から30年が経過し、置き換えの話も出てきましたね。


そして、2代目駅舎は苗穂運転所に隣接しているということで、駅ホームから同運転所構内の様子を見渡すことができ、それを管理者も頻繁に撮影していました。新駅舎は300㍍ほど離れてしまうため、その様子をお伝えすることができなくなりそうです。

ホームの札幌駅寄りに設置されている駅名標も、新駅舎は設置されないことと思います。

11月上旬時点で紅葉で染まった葉もそのほとんどが散ってしまい、現在はもう見ることができないでしょう。紅葉の葉が散っていくと同時に、2代目苗穂駅舎も役目を終えつつある。そのような思いでこの1枚を撮影しました。
本当は先週も撮影したかったところですが、あいにく天気が悪くて諦めた次第です。

そして、いよいよ明日から使用される新しい苗穂駅です。
写真はあくまで自由通路の南口昇降棟で、自由通路と新しい苗穂駅が一体となります。
移転開業する新しい苗穂駅は、札幌市が進める苗穂駅周辺の再開発事業の一環として進められています。特に劇的に変わるのが南口側で、高層の共同住宅が設けられる予定です。面積は1515坪で南口広場を含めた周辺は2021年度に完成を目指す予定です。戸数は160戸で、予定では南口を挟んだ25階建てのツインタワーが計画され、低層部には商業施設や医療施設が設けられる予定です。
本日は一足先に開業式典が実施されたようで、苗穂駅はいよいよ新駅舎へと生まれ変わります。2代目の現在の駅舎は1935年10月に使用開始以来、築83年を経て役目を終えることになります。
木造2階建とはいえ、一年を通じて気候の厳しい北海道でよく83年間も耐えました。途中途中で補修や修繕があったと思いますが、先日の北海道胆振東部地震でも倒壊せず、無事に新駅舎へバトンタッチすることができそうです。
2代目駅舎の今後については不明ですが、築83年ということで老朽化が激しく、施設は活用されずに解体されるのではないでしょうか。解体後の敷地の活用については、管理者はまだ把握していません。
記事を作成しながら、本当に現在の2代目の駅舎が最後だという実感が湧きません。写真で掲載した現在の苗穂駅に列車が停まらなくなります。新駅舎で降りる際は通過してしまいます。その実感がイマイチ湧きません。
たとえ老朽化していようと、エレベーターやエスカレータのない不便な駅舎でも、管理者にとってはとても愛着ある思いがつまった2代目駅舎です。またその不便さが何とも言えず、苗穂駅の良き特徴でもありました。
「通路を歩きながら列車の入換や通過シーンを眺める」
不便な駅舎かもしれませんが、そうした楽しみがあり、何度通っても飽きが来ない。そんな思い出のある2代目駅舎でした。
しかし、時代とともに駅舎も周辺のまちも変えていかなければなりません。それは永遠の課題であり、且つ常に現在進行形として実施していかなければなりません。3代目となる新しい苗穂駅舎も2代目と同様、周辺住民や利用者、鉄道ファンから愛されるようになってほしいですね。
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