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新苗穂駅前にキハ183系7両が留置

新苗穂駅移転開業後に、キハ183系の一部車両が自由通路のほぼ真下から苗穂運転所(札ナホ)方面へ向かって7両が留置されるようになりました。



夜間のため、新苗穂駅ホームからの撮影です。新苗穂駅4番線側から真向いにキハ183系が7両留置されています。

画質は乱れていますが、1両ずつ見ていきましょう。



新駅舎側及び自由通路側から

「キハ182-404」



「キハ182-413」



「キハ183-405」



「キハ183-406」



「キハ182-405」



「キハ182-406」と「キハ183-503」


上記の7両です。





中ほどには、400番台の先頭車同士が互いに顔を合わせて留置されています。

これらの車両に共通することといえば、今年6月末を境に、ほぼ使用されなくなったことです。

今年6月末といえば、札幌・旭川~網走間の「オホーツク」・「大雪」に編成変更を実施したときです。7月1日から全ての列車がキハ183系の500番台以降の車両に統一され、それまでのキロハ182形0番台に代わり、キロ182形500番台またはキロ182形7550番台がグリーン車として使用されるようになりました。ダイヤは変更されていないものの、最高運転速度がそれまでの110km/hから120km/hへと引き上げられました。

連日ではないものの、今年3月のダイヤ改正まで札幌~函館間で「北斗」として使用していた機関換装車が苗穂運転所に転出して営業運転を開始したことや、同時に一部の500番台も同運転所に転出したことで、一部車両は6月末を境に営業運転に入ることなく、400番台の一部車両については方向転換すらされませんでした。

400番台は6両全てが留置されています。同車は元々500番台からの改番車です。2009年9月30日まで札幌~帯広間の「とかち」として使用されていた車両で、一部は廃車や「オホーツク」に転用されたものの、その中から波動輸送用として新たに400番台に改番されたグループも登場しました。改番による変更点は、波動輸送を重点とするための機関出力の適正化・パワーダウンであり、これと同時に最高運転速度が110km/hへと引き下げられました。

初期車が活躍していた頃は、苗穂運転所でも車両不足を補うかのように重宝されていましたが、逆に現在は120km/h対応車が多くなり、110km/h対応車は400番台の6両のみとなってしまいました。さらに、「北斗」で使用されていた7550番台などの機関換装車はほかの500番台等の車両とブレーキ圧力等が異なる関係で一緒に使用することができません。従って、7月に実施された編成変更以降後は、活躍できる場が急に絞られてしまいました。

今回確認した7両は、どれもDML30HSJ(550PS/2,000rpm)搭載車両です。ほかのキハ183系と比べて比較的出力の大きい機関を搭載しています。2013年7月に当時の特急「北斗14号」が出火事故を起こし、安全が確認されるまでの間、使用停止となった同型のエンジンを搭載する車両たちです。これらの車両も使用停止の対象でした。

先頭車については、大出力機関とトイレ・洗面所を設置する代わりに電源機関を持たないキハ183形500番台です。400番台については、同車からの改番です。

キハ183形500番台は、1980年代から道内における特急列車の短編成化が進み、今はなき唯一中間車に電源装置を持っていたキハ184形0番台を有効活用するために登場しました。

キハ183系で編成を組成する際は、1両に搭載する電源機関で最大4両分のサービス電源を確保することができます。しかしながら、キハ183形500番台については、先頭車といえど電源機関が搭載されておらず、相方のキハ184形0番台が老朽化によって先に廃車されました。よって、極端に短編成を組まない限り、先頭車としての機能も失われていた車両です。

近年は、キハ183系で運行されていた時代の「サロベツ」の増結用車両として使用され、その後は今年6月末まで「オホーツク」・「大雪」の増結用車両としての活躍のみで、あとは稀に札幌運転所へ車輪削正のために行き来するぐらいでした。近年は特に使用できる範囲が限られていましたね。

今回留置が確認された場所は、過去に使用停止や営業運転を撤退した車両が置かれた場所です。一部車両で車両の方向転換が実施されていないことや、「オホーツク」・「大雪」などにも営業運転で入らなくなったことから、ほぼお役御免として今後廃車になる可能性も否定できません。

さらに、有力な情報があります。

JR北海道が進めている「安全投資と修繕に関わる5年間の計画」では、スケジュールが新たに更新されています。

それによると、今年度末までの計画では、特急気動車17両をキハ261系を新製して老朽取替が実施される予定です。以前から把握している限りでは、今年度はキハ261系が新たに19両新製される計画で、第一弾は既に函館運輸所(函ハコ)に納入されました。また、札幌運転所に配置になる車両も一部であるようです。将来的に北海道の特急気動車はキハ261系に統一される予定ですが、今年度の投入数では各方面の特急列車を置き換えるには十分とは言えず、配置場所も異なることでそれぞれ用途が変わってくると思われます。管理者の予想としては、一定の車両数が揃うまで「スーパー北斗」や「スーパーとかち」の予備車両として重宝していくのではないでしょうか。

実際に老朽取替が実施される17両について、形式等は明らかにされていませんが、ここにきてキハ183系のうち一部の400番台と500番台に動きがあったということは、昨今の稼働状況を踏まえ、この17両に含まれている可能性が高く、今後の動向が注目されます。

今回確認した7両について、昨今の稼働状況は実に悲惨なもので、400番台については改番以降ほとんど稼働しませんでした。将来的な車両繰りを見据えず、結果的にその場その場で専用の改造を実施した結果、同じ車両でありながら500番台などと同一条件で運用を組むことができないという問題が生じてしまいました。

過去の記事で何度も記載してきたとおり、後継となるキハ261系については、各方面で需要の増減があるかもしれませんが、全ての車両を同一の仕様で揃えておくことが絶対条件です。おそらく、ニセコエクスプレスなどと同様、車齢に見合う走行距離には達していないはずです。非常に勿体ない車両です。

「とかち」の営業運転終了時には、ハイデッカーグリーン車も3両廃車にしており、当時のそうした車両繰りの判断に対して管理者は理解に苦しみます。これら400番台やそれらの車両があれば、数年前がピークに達していた車両不足の問題が多少なりとも緩和されたかもしれません。

気になることは、出力適正化によってパワーダウンさせたのであれば、元に戻すことはできないのでしょうか。性能を復元するために莫大なコストがかかるとは思いません。400番台車については、出力適正化・パワーダウンがどのような方法で実施されているのか、いまだに詳細などが出回らない不可思議な車両です。

仮に今回と取り上げた車両たちを廃車にするのであれば、10年前のような失敗をしてはなりません。これらの車両を解体してもしっかりと安定した輸送が可能かどうか、見極める必要がありますね。












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コメント
8046: by ERGA-1064 on 2018/11/22 at 12:59:07

個人的な意見ですが、今回留め置かれている1両をフリースペース車に改造すれば、ふらのびえいで使ったキハ183系を4両化したうえでフリースペース車内で物販や乗客同士の交流、更にトイレをPA(音響調整)機器室に改造するとインディーズアーティストらによるミニライブ(特急クリスマスファンタジー復活が前提)も開催できますし。
前述したようにキハ183によるクリスマスファンタジーやふらのびえい、函館大沼号をSL時代と同じクオリティで運行できるのではないでしょうか?

8048:大変興味深いお話です by s-kamui on 2018/11/24 at 20:22:42

オホーツク・大雪で最高速度120km/hの車両が使用されるようになり、かつダイヤの変更がないと言うことは下りや上り大雪はそれほどの短縮がなくても上りオホーツクでは石北線で遅延があった際に回復運転が可能になるでしょうね。

8050: by 管理人 on 2018/11/25 at 07:49:11

>>「ERGA-1064」さん、コメントありがとうございます。

車両を有効活用するという点ではフリースペースとしての使用もいいですが、1年にどれくらい稼働させるかも重要です。

キハ183系一般車の臨時列車といえば、ここ数年だと特急「ニセコ号」と快速「ふらの・「」びえい号」ぐらいです。この2列車のためにフリースペースを新たに生むというのは効率が悪いです。

稼働しない時期は「オホーツク」・「大雪」に使用するとしても、過去に前者でお座敷車を連結して利用が振るわずに失敗していますから、それを考えると、余計な改造を実施して延命するよりかは、ここで区切って廃車にした方が経費を抑えることができるので、経営をひっ迫している状況下では車両のフリースペース化以上に有効な手段だと思います。

8052: by 管理人 on 2018/11/25 at 11:39:31

>>「s-kamui」さん、コメントありがとうございます。

遅延対策上、120km/h対応車を日頃から充当させておき、遅延が発生した場合はその性能を活用する方法は安定輸送という点においては評価することができます。

網走方面は120km/h対応車を投入しても数分程度の時間短縮しか望めませんから、現状の余裕のあるダイヤで性能を持て余す形にした方が緊急時にも対応しやすいと思います。

稚内方面の代走も120km/h対応車が充当され、遅延が抑制されていることから、7月以降の改善点として網走方面とともに一歩前進しましたね。

8059: by シニアパートナー on 2018/11/27 at 16:45:21 (コメント編集)

パワーダウンした機関は元に戻せるはずです。

キハ181系以降制式採用されているDML30HS*系機関は、元々定格出力500PSだったものがキハ66・67で440PSに落されました。キハ183系初期車もこの同系機関が採用されましたが、1985年から最高速度110㎞/h化に伴い、500PSに戻されている実績があります。

主な改造は燃料噴射ポンプ(供給量)の最大値変更とノッチ連動の見直しと認識しています。

8064: by 管理人 on 2018/11/28 at 12:49:24

>>「シニアパートナー」さん、コメントありがとうございます。

詳しい情報をありがとうございます。そのほかに、エンジンの圧縮比を下げているようですね。膨張比が低くなるので、エンジンの出力が低下します。国鉄時代はあくまで信頼性向上を図った苦肉の策だったようです。

400番台化に伴う大きな改造は実施されていないと思われ、上述のように過去に実施したことがある圧縮比を下げることや、過給機圧を低くすることで簡単に出力はを落とせるはずです。

元に戻さない理由は不明ですが、留置されている車両を定期的に使用せずとも、ここ最近は車両繰りが安定しており、且つ400番台や500番台の先頭車は発電機関を搭載しないため、使用できる範囲が極めて限られている状況であり、元に戻す手間や余剰という点も含めて、もしかしたら引退という判断を下したのかもしれません。

当記事中にも記載していますが、形式は不明ながらも、今年度は17両が置き換えられるとのことで、昨今の稼働状況からみても含まれている可能性は高そうです。

8069:N183 by ハマヒデ on 2018/11/29 at 10:03:09 (コメント編集)

こんにちわ。このN183グループは、NN183機関換装からも外れていますので0番代に続き無くなりそうな気がします。暫くは石北系、宗谷系のサポートになりそうですが、長くはないような気がしますがいかがでしょうか?

8072: by 管理人 on 2018/11/29 at 22:47:23

>>「ハマヒデ」さん、コメントありがとうございます。

機関換装車が生まれた背景として、相次いで部品などが生産中止となり、メンテナンスに苦慮していたことから、重要機器取替工事とともにエンジンを換装しました。

このことから、機関を更新していないN183系については、現在も同じような問題を抱えていると推測し、且つ車齢を考えるとそう長く活躍できる車両ではないことは明らかです。

少なくとも、機関換装車よりも先に営業運転から撤退するのではないでしょうか。

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