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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログを記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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今冬も長い冬眠に入ったクリスタルエクスプレス

北海道も厳冬期が近づき、冬期の多客臨の設定の予定がないクリスタルエクスプレスは、それを前に苗穂運転所(札ナホ)の旧扇形庫付近で冬眠に入りました。



近年は毎冬留置される恒例の場所ですね。しかし、この写真おかしいと思いませんか?

1枚目の写真は12月に入ってから撮影したものです。今年の札幌は12月上旬にも関わらず、雪が積もっていません。記事作成中の現在は雪ではなく、雨が降っています。このようなことがあるんですね。

ですが、冬期の降雪量はおそらく例年と大きく差がないと思われ、これからドカ雪に見舞われるのではないでしょうか。天気予報を確認すると、明日から気温も下がり、週間天気はほぼ雪マークがついています。札幌もようやく厳冬期を迎えそうです。

本来であれば、苗穂駅ホームから見渡すことも可能だと思いますが、新駅舎化によって移転してしまったことで、写真のアングルしか撮影することができませんでした。

昨年は1年先輩にあたるニセコエクスプレスが引退しました。同車との車齢差は1年ですが、クリスタルエクスプレスは廃車になるような話は出てきません。近年は多客臨が減ってしまい、活躍の場は狭いですが、ニセコエクスプレスのように機器の故障で部品がなくなったという事態に陥らなければ、引き続き来年度以降も現役続投になるでしょう。

しかし、クリスタルエクスプレスについても、機器が故障した際の予備の部品を調達している可能性は低く、こちらも冷房機器が故障した等、修繕や部品調達に高額な費用がかかることや、交換が必要なまでに陥った場合は、ニセコエクスプレスのような運命を辿るのではないでしょうか。

引退の話は聞こえてこないとはいえ、ノースレインボーエクスプレスとともに、残る北海道のリゾート気動車2編成についても、予断を許さない状況にあると思います。



今年度はこれまでに夏期の「フラノラベンダーエクスプレス」のみの活躍だったと思います。昨年度はキハ183系旭山動物園号が同列車に使用されたことで、クリスタルエクスプレスで運行する日程が例年と比べて減っていました。しかも、充当されたのが富良野方面の観光シーズンの繁忙期が終わった8月下旬から9月にかけての週末のみで、利用者は特に限られたと思います。

その代わりに、その後に道が主催の観光列車を活用したモニターツアーで2回使用されました。その2回とは、昨年11月3日から2泊3日のスケジュールで「道東ハイライト・感動本線 ふれあいの旅・2泊3日」と、今年の1月27日から1泊2日の日程で「氷雪のネイチャーロード 純白冬紀行・釧網本線」でした。

しかし今年度は、キハ183系旭山動物園号が昨年度末をもって営業運転を終了したことで「フラノラベンダーエクスプレス」に充当できる車両は、ノースレインボーエクスプレスを除くと、残るはクリスタルエクスプレスのみとなり、今年度は昨年度よりも多く期間中は富良野方面に乗り入れました。以前、「フラノラベンダーエクスプレス」が3往復から2往復に減便した際、車内混雑によってクリスタルエクスプレスとニセコエクスプレスが輸送に対応しきれなくなり、キハ183系一般車での代走やノースレインボーエクスプレスに編成が差し替えられたこともありました。

リゾート気動車を含め、主に波動輸送に対応する車両を老朽化によって次々と淘汰した現在、車内が混雑に見舞われても基本的にはノースレインボーエクスプレスとクリスタルエクスプレスで車両をやり繰りするしか対応ができなくなりました。そのためには、クリスタルエクスプレスには、可能な限り、今後も生き延びてほしい車両の1つになりつつあります。

今年度は昨年度のようにモニターツアーの実施予定はありません。今年度はこのまま来春まで苗穂運転所旧扇形庫付近で安らかに冬眠することでしょう。



本来であれば、昨年度のモニターツアーを参考に、さらにコースを厳選したうえで実施する予定でした。1年を通じて遊休状態が多いリゾート気動車を有効活用するとともに、不採算路線を元気にする期待された方策ですが、実施するにあたり色々と課題があるようです。

道が主催のツアーとなるため、ここで道の年度予算の問題が出てきます。昨年度はモニターツアーを実施するにあたり、競争入札により受託業者を決定しました。

まず、年度予算の関係で4月以降の新年度に入ってから競争入札の公告を開始し、選定結果は5月下旬になりました。そこから企画を立ち上げて準備を進め、列車を運行するJR北海道や立ち寄り先との調整とともに、参加者を募るためのパンフレットの作成が同時進行で実施された結果、ツアーの募集と実施が早くても秋以降になってしまいました。

北海道は本州以上に四季の変化がはっきりしており、四季の変化によって広大な北海道で見どころもそれぞれ変わってきます。せっかくの観光シーズンにツアーを催行できないという問題が生まれ、少なくとも年度明けから夏期までは道主導によるツアーの開催が難しい状況にあります。

さらに、準備段階でモニターツアーに向けてさまざまな作業や調整を同時進行で急いだ結果、JR北海道から提示された運行スケジュールについて十分に確認する余裕がありませんでした。走行する経路のほとんどが単線区間とはいえ、定期営業列車への影響が発生することなくダイヤを調整することは簡単ではありません。場合によって、交換設備が乏しい路線・線区もあり、これに沿線の立ち寄り先と訪問先の調整も加味されます。さらに、札幌から車両を送り込む場合やツアーが終了して車両を返却する際、列車密度が高い札幌圏を走行することになります。札幌圏は複線であるものの、列車の本数が多く、定期営業列車への影響なくいかにすり抜けるように上手くダイヤを調整できるか、このあたりのダイヤ調整は短期間だけでは非常に厳しいものがあります。

そのような、時間に追われるギリギリの中でモニターツアーというものが商品として、昨年度3コースが用意されました。道の年度予算という問題を解決しない限り、限られたシーズンのみのツアーの催行になりそうです。

これを解決するためには、入札する条件として単年度で契約を結ぶのではなく、次年度以降2~3年分の複数年度契約とし、準備期間を事前に設けやすくする仕組みとした方が訪問先との調整や運行スケジュールの調整に余裕が生まれ、よりよりツアーを商品として送り込むことができるのではないでしょうか。

また、主催を道からJR北海道にするというのも一手段ですが、JR北海道では過去にリゾート気動車のみならず、さまざまな臨時列車を全道各地で運行しましたが、そのほとんどが利用が振るわず、結果的に昨今のような多客臨の設定に消極的になってしまったのではないでしょうか。



話題がクリスタルエクスプレスからモニターツアーになってしまいましたが、こうした問題がある限り、モニターツアーも限られた時期にしか催行できず、それに伴って、クリスタルエクスプレスのような遊休車両が上手く活用されない状態が続きます。

特急「サロベツ」がキハ183系のまま札幌~稚内間の運行を維持していれば、ニセコエクスプレスやクリスタルエクスプレスを定期的に活用し、車両不足も一時的に緩和されるとともに、車両の有効活用という点も含めて一石二鳥でした。しかし、現在は「宗谷」・「サロベツ」と共通になってしまったため、こうした活用方法の可能性も絶たれてしまいました。

クリスタルエクスプレスの有効活用策を管理者も模索していますが、昨今の経営が厳しい状況では、観光シーズン中の多客臨として末永く使用していくしかないと思います。

クリスタルエクスプレスは登場からまもなく30年が経過します。落成当時は好景気で活躍するフィールドを多く持っていたことでしょう。しかし、時代は大きく変わり、今となっては1年のほとんどを苗穂運転所でまともに稼働することのない日々が続いています。

これでは、せっかくお金をかけて制作したJR北海道渾身のリゾート気動車が勿体ないです。何かいい活用方法はないものでしょうか。











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コメント
8079: by 蟹の鉄砲汁 on 2018/12/05 at 05:59:44

こんにちは。いつも貴重な情報ありがとうございます。
このクリスタル エクスプレスで思い出したのですが、キハ183系6000番台で残っている1両の消息は掴んでおられますか。
ご存知なら、情報お願いいたします。
それから、最近のブログで400番台留置とありましたが、元の500番台のパワーに戻して、番台も基に戻して、オホーツク、大雪の500番台車にゆとりのある運用にするなり、波動輸送、予備車として使用できないものか、と思いますが、昨今のJR北海道の危機的な財政では無理なのか、もはや国鉄型の部品調達は限界に来ているのか、国鉄世代(昭和47年生まれ)の私としては、無念であります。

8083: by 南の虎 on 2018/12/06 at 13:33:20

なるべく走行距離を抑制して寿命を伸ばそうということなのでしょうが、たしかに輸送需要の減る冬場は休ませておくというのはわかるのですが、未だにサロベツ・オホーツク・大雪は車両繰りに余裕がないため、臨時オホーツクなんかで働かせてやってほしいと思います。
マルスの扱いが面倒なのでしょうけれど。

8086: by 管理人 on 2018/12/07 at 00:38:31

>>「蟹の鉄砲汁」さん、コメントありがとうございます。

お座敷車の6000番台は先頭車2両が残っています。最近は車輪削正の輸送列車としての役割が濃く、札幌運転所と苗穂運転所を行き来するに留まっています。クリスタルエクスプレスとともに、キハ183系の臨時列車用は年々活躍する場が狭まっています。

キハ183系の一部引退は、逆に部品取り用として活用することができます。NN車の一部車両で実施された重要機器取替工事は従来の部品が生産中止になったことでメンテナンスに苦慮していることが理由でした。ということは、それよりも古い500番台や1500番台なども同じ問題を抱えていると思われ、活用されない車両を廃車とするとともに、既存車の延命化を図ることができます。

なので、部品取り用として活用され、既存車の延命化の可能性が少しでもあれば、そこまで悲観的にならなくても大丈夫だと思いますよ。

8090: by 管理人 on 2018/12/07 at 01:11:49

>>「南の虎」さん、コメントありがとうございます。

走行距離を抑制しても、機器はある程度稼働させておかないと逆に故障の原因になったりします。ニセコエクスプレスがおそらくそのような流れで引退に追い込まれたのではないでしょうか。

かつての九州のキハ183系1000番台のように、定期列車に混じって使用できる体制が一番有効活用できそうですが、団体旅行向けの2階建車両の存在が仇になっていますね。

「オホーツク」・「大雪」で利用減少による基本編成の減車が実施されれば、キハ183系一般車とともに活用することができそうですね。

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