苗穂運転所で並ぶクリスタルエクスプレスとノースレインボーエクスプレス
キハ183系 - 2018年12月21日 (金)
先日、苗穂運転所(札ナホ)構内でクリスタルエクスプレスとノースレインボーエクスプレスが並んでいました。


苗穂丘珠通の歩道が苗穂運転所に面しているので、迫力ある写真を撮影することができます。
両者とも同じ苗穂運転所の所属ですが、並んで待機していることはほとんどありません。管理者も並んでいるシーンは富良野駅ぐらいしか撮影したことがないので、急遽撮影してみました。
撮影場所は管理者も冬期になれば利用することが多くなる苗穂丘珠通の歩道です。苗穂運転所とは柵1枚で仕切られているだけです。その柵も冬期になれば歩道の積雪によって高さが緩和されるので、冬期になれば構内の様子が撮影しやすくなります。逆に春から秋にかけては、撮影することが大変難しいです。今回のようなアングルが限界です。
これからこの場所で撮影する機会も多くなるだろうと思い、紹介してみました。
今冬はどちらとも多客臨としての設定はありません。クリスタルエクスプレスは旧扇形庫付近に留置されてすっかり冬眠状態に。一方のノースレインボーエクスプレスは、多客臨としての使用はないものの、引き続き宗谷線特急の代走として重宝される存在です。後者については、多客臨の設定がなくても旭川・稚内方面で活躍する姿が今冬も確認されるでしょう。
一昨年と昨年の12月は宗谷線特急は中旬頃までほぼ連日代走運転が実施され、定期運行が壊滅状態に陥っていましたが、今年は12月14日から17日までの代走運転を除くと所定のキハ261系が充当されているようです。ここ数年の輸送状況と比較すると、比較的安定した輸送が続けられているようですね。
キハ261系の増備が継続されている中で、これら残るリゾート気動車の動向が気になりつつあります。置き換え計画はないものの、クリスタルエクスプレスと同じ部類に入るN183系(マイナー後)では、車齢30年を超える車両も出てきました。将来的にこれらはキハ261系に置き換えられることになるでしょう。一方で、ほぼ同時期に落成されたリゾート気動車については、おそらくキハ183系旭山動物園号のように後継車は登場することなく、北海道からリゾート気動車そのものが消えていくことになるでしょう。
クリスタルエクスプレスは来年で落成から30年を迎えます。ノースレインボーエクスプレスも30年弱を迎えています。廃車になるような話は出てきていませんが、老朽化と向き合う時期に差しかかっていることは言うまでもありません。機器が故障した際の予備の部品を調達している可能性は低く、ニセコエクスプレスのように、冷房機器が故障した等、修繕や部品調達に高額な費用がかり、最悪交換しなければいけない状況になれば、同車のような運命を辿る可能性もあります。
これらリゾート気動車を失ってしまえば、少なくとも夏季の富良野方面の輸送は体制を変更せざるを得ません。いずれにしても、これらリゾート気動車2編成を失うことは現時点では致命的になります。
少なからず代走という役割はありますが、一年を通じて稼働する機会は少なく、元々が観光列車用の車両です。ぜひとも観光列車として使用を検討し、全盛期で華やかだった頃のような使い方がされると嬉しいですが、残念ながら臨時列車の需要が減少している中、そのような活路も見いだせません。不採算路線を中心に鉄路の活用策を模索するツアー形態の旅行商品も昨年は実施されましたが、道の予算とスケジュールの関係で実施する時期が限られてしまい、今年はとうとう実施されませんでした。
道内各地の不採算路線が廃止になれば、これらリゾート気動車の活躍の場も徐々に狭まっていきます。いずれにしてもこれから先は、これらリゾート気動車は華やかな活躍は見込めないでしょう。しかし、車籍が残されている以上、何らかの形で活用されていくことを期待したいですね。
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苗穂丘珠通の歩道が苗穂運転所に面しているので、迫力ある写真を撮影することができます。
両者とも同じ苗穂運転所の所属ですが、並んで待機していることはほとんどありません。管理者も並んでいるシーンは富良野駅ぐらいしか撮影したことがないので、急遽撮影してみました。
撮影場所は管理者も冬期になれば利用することが多くなる苗穂丘珠通の歩道です。苗穂運転所とは柵1枚で仕切られているだけです。その柵も冬期になれば歩道の積雪によって高さが緩和されるので、冬期になれば構内の様子が撮影しやすくなります。逆に春から秋にかけては、撮影することが大変難しいです。今回のようなアングルが限界です。
これからこの場所で撮影する機会も多くなるだろうと思い、紹介してみました。
今冬はどちらとも多客臨としての設定はありません。クリスタルエクスプレスは旧扇形庫付近に留置されてすっかり冬眠状態に。一方のノースレインボーエクスプレスは、多客臨としての使用はないものの、引き続き宗谷線特急の代走として重宝される存在です。後者については、多客臨の設定がなくても旭川・稚内方面で活躍する姿が今冬も確認されるでしょう。
一昨年と昨年の12月は宗谷線特急は中旬頃までほぼ連日代走運転が実施され、定期運行が壊滅状態に陥っていましたが、今年は12月14日から17日までの代走運転を除くと所定のキハ261系が充当されているようです。ここ数年の輸送状況と比較すると、比較的安定した輸送が続けられているようですね。
キハ261系の増備が継続されている中で、これら残るリゾート気動車の動向が気になりつつあります。置き換え計画はないものの、クリスタルエクスプレスと同じ部類に入るN183系(マイナー後)では、車齢30年を超える車両も出てきました。将来的にこれらはキハ261系に置き換えられることになるでしょう。一方で、ほぼ同時期に落成されたリゾート気動車については、おそらくキハ183系旭山動物園号のように後継車は登場することなく、北海道からリゾート気動車そのものが消えていくことになるでしょう。
クリスタルエクスプレスは来年で落成から30年を迎えます。ノースレインボーエクスプレスも30年弱を迎えています。廃車になるような話は出てきていませんが、老朽化と向き合う時期に差しかかっていることは言うまでもありません。機器が故障した際の予備の部品を調達している可能性は低く、ニセコエクスプレスのように、冷房機器が故障した等、修繕や部品調達に高額な費用がかり、最悪交換しなければいけない状況になれば、同車のような運命を辿る可能性もあります。
これらリゾート気動車を失ってしまえば、少なくとも夏季の富良野方面の輸送は体制を変更せざるを得ません。いずれにしても、これらリゾート気動車2編成を失うことは現時点では致命的になります。
少なからず代走という役割はありますが、一年を通じて稼働する機会は少なく、元々が観光列車用の車両です。ぜひとも観光列車として使用を検討し、全盛期で華やかだった頃のような使い方がされると嬉しいですが、残念ながら臨時列車の需要が減少している中、そのような活路も見いだせません。不採算路線を中心に鉄路の活用策を模索するツアー形態の旅行商品も昨年は実施されましたが、道の予算とスケジュールの関係で実施する時期が限られてしまい、今年はとうとう実施されませんでした。
道内各地の不採算路線が廃止になれば、これらリゾート気動車の活躍の場も徐々に狭まっていきます。いずれにしてもこれから先は、これらリゾート気動車は華やかな活躍は見込めないでしょう。しかし、車籍が残されている以上、何らかの形で活用されていくことを期待したいですね。
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