【代走レポート】12月26日の特急「サロベツ1号」・上りの特急「宗谷」をキハ183系一般車で代走
代走・編成変更 - 2018年12月29日 (土)
12月26日の特急「サロベツ1号」と上りの特急「宗谷」がキハ183系一般車による代走運転でした。

26日は管理者は毎年恒例の旭川へ年末の挨拶のために行ってました。3件ありますが、どうしても1回では終わりませんね。
ちょうど昼間の時間帯が空いたので、宗谷本線にあまり乗車したことがないということもあり、士別駅まで北上してみました。
当日は特急「サロベツ2号」も代走運転が実施され、前日25日の下りの特急「宗谷」からキハ183系一般車による代走運転でした。代走は27日以降は継続されず、「宗谷」・「サロベツ」の運用を一巡して所定のキハ261系0番台へとバトンを渡したようです。

士別駅に到着した特急「サロベツ1号」です。士別市は道北でも比較的規模の大きい自治体ですが、同駅までの利用者は少なかったです。

士別駅を3分ほど遅れて発車していきました。

札幌駅に到着した上りの特急「宗谷」の代走列車です。写真手前の先頭車両が札幌駅到着まで最後尾の車両で、先頭部分には雪がびっしり付着していました。鉄道車両を何年も撮影し続けていると、雪の付着具合で走行中の過酷さがわかるようになりますよ。
帰りは当該列車の後続となる特急「ライラック48号」に乗車して札幌に戻りました。旭川駅到着の時点で吹雪による視界不良の影響で12分ほど遅れが発生し、最終的に札幌駅到着が20分程度遅れていたようです。札幌駅に江別方面や千歳方面から相次いで列車が入線してくる関係で、いつまでも苗穂運転所(札ナホ)に戻ることができず、20分程度待機していたのではないでしょうか。
到着は3番線でしたが、元々は小樽方面への列車の発着が多い番線です。そこに真逆の方面の江別・千歳方面へ向けて車両を流すわけですから、たとえ1本の列車でも遅延が発生してしまうと一部列車でダイヤが乱れてしまう場合があります。それが札幌駅です。
今回は幸いにして、本数が少ない深夜の時間帯だったからこそ、車両を待機させておくだけで済みました。
編成は以下のとおりでした。
<稚内⇔札幌:キハ183系>
上記の4両編成でした。

今回の代走編成の注目は、ハイデッカーグリーン車が連結されていたことです。もしかしたら、宗谷本線に初入線だったりするのでしょうか?過去に「スーパー宗谷」の代走などで使用されたことがあるかもしれませんね。
宗谷本線に特急列車が走り始めたのは2000年3月のダイヤ改正からです。それまでは高速化工事が施工されておらず、キハ400形・キハ480形気動車及びキハ54形500番台の急行列車が3往復運行されていました。晩年は前者でお座敷車へ改造のために一部が転出したことから、その代替でキハ182形0番台の一部車両が転用されました。
同ダイヤ改正から、キハ183系は「サロベツ」1往復で使用を開始しましたが、グリーン車は連結されませんでした。この頃は、ハイデッカーグリーン車は「北斗」や「とかち」として使用されていました。いずれにしても、札幌運転所(札サウ)からハイデッカーグリーン車の車籍が消えた2009年以降、同車は宗谷本線に入線したことはないと記憶しています。
今年の6月末をもってキロハ182形0番台や「キロ182-9」といった0番台のグリーン車が営業運転から離脱しました。それ以降、札幌・旭川~網走間を結ぶ「オホーツク」・「大雪」については、3月のダイヤ改正まで札幌~函館間の「北斗」で使用されていたハイデッカーグリーン車を使用することになりました。営業運転を離脱したグリーン車が6両に対し、転用されたハイデッカーグリーン車は5両で、予備車両確保等の影響からか、代走編成へのグリーン車の連結は見送られていました。
その間、車両故障などの影響により、急遽代走せざるを得ない状況になれば、到着駅でグリーン料金の払い戻しが実施されていました。今年の7月から代走車両もノースレインボーエクスプレスを含めて最高運転速度120km/h運転対応車両に変更されたことで遅延は最小限に抑えられましたが、所定の車両不足による代走の実施は今後も継続されていくことが予想されます。代走車両で運行し、たとえたった数分の遅れ、グリーン料金の払い戻しが実施されるといえど、一年を通じて安定した輸送が実施されているとは言い難い状況です。
この現状をみたら、当然離れる利用客も出てきます。このことは当ブログで過去に何度も指摘してきました。車両が不足し、代走やそれに伴う車両の変更及び、サービスの一部変更をせざるを得ない状況はわかりますが、毎日列車を設定・運行する以上は、所定の車両で所定のダイヤで運行できるように努めなければなりません。これが現在の宗谷線特急に不足していることです。
第三セクターが車両を出資して北海道に貸し付けていることは問題ありませんが、そもそもの製造数が少ないことや、宗谷本線の輸送に特化しすぎた車内設備が仇となり、結果的に昨今のような状況を生み出しました。車両のリースも北海道の場合であれば、他の車両と共通で使用できることは絶対条件です。
話題が逸れつつありますが、宗谷線特急の代走で見送られていたグリーン車の連結が復活したことで、これまでよりも代走時のサービスが所定時にまた一歩近づきました。将来的にはこの代走措置そのものを消滅させなければなりませんが、所定のキハ261系0番台が引き続き使用を継続するので、今後もしばらくは稀に今回のような代走が実施されることでしょう。
一昨年や昨年の12月と比べて代走運転は確実に減っているので、来年の12月はさらに減らせる、またはゼロにできるといいですね。
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26日は管理者は毎年恒例の旭川へ年末の挨拶のために行ってました。3件ありますが、どうしても1回では終わりませんね。
ちょうど昼間の時間帯が空いたので、宗谷本線にあまり乗車したことがないということもあり、士別駅まで北上してみました。
当日は特急「サロベツ2号」も代走運転が実施され、前日25日の下りの特急「宗谷」からキハ183系一般車による代走運転でした。代走は27日以降は継続されず、「宗谷」・「サロベツ」の運用を一巡して所定のキハ261系0番台へとバトンを渡したようです。

士別駅に到着した特急「サロベツ1号」です。士別市は道北でも比較的規模の大きい自治体ですが、同駅までの利用者は少なかったです。

士別駅を3分ほど遅れて発車していきました。

札幌駅に到着した上りの特急「宗谷」の代走列車です。写真手前の先頭車両が札幌駅到着まで最後尾の車両で、先頭部分には雪がびっしり付着していました。鉄道車両を何年も撮影し続けていると、雪の付着具合で走行中の過酷さがわかるようになりますよ。
帰りは当該列車の後続となる特急「ライラック48号」に乗車して札幌に戻りました。旭川駅到着の時点で吹雪による視界不良の影響で12分ほど遅れが発生し、最終的に札幌駅到着が20分程度遅れていたようです。札幌駅に江別方面や千歳方面から相次いで列車が入線してくる関係で、いつまでも苗穂運転所(札ナホ)に戻ることができず、20分程度待機していたのではないでしょうか。
到着は3番線でしたが、元々は小樽方面への列車の発着が多い番線です。そこに真逆の方面の江別・千歳方面へ向けて車両を流すわけですから、たとえ1本の列車でも遅延が発生してしまうと一部列車でダイヤが乱れてしまう場合があります。それが札幌駅です。
今回は幸いにして、本数が少ない深夜の時間帯だったからこそ、車両を待機させておくだけで済みました。
編成は以下のとおりでした。
<稚内⇔札幌:キハ183系>
キハ183-1505 | キロ182-504 | キハ182-510 | キハ183-1556 |
上記の4両編成でした。

今回の代走編成の注目は、ハイデッカーグリーン車が連結されていたことです。もしかしたら、宗谷本線に初入線だったりするのでしょうか?過去に「スーパー宗谷」の代走などで使用されたことがあるかもしれませんね。
宗谷本線に特急列車が走り始めたのは2000年3月のダイヤ改正からです。それまでは高速化工事が施工されておらず、キハ400形・キハ480形気動車及びキハ54形500番台の急行列車が3往復運行されていました。晩年は前者でお座敷車へ改造のために一部が転出したことから、その代替でキハ182形0番台の一部車両が転用されました。
同ダイヤ改正から、キハ183系は「サロベツ」1往復で使用を開始しましたが、グリーン車は連結されませんでした。この頃は、ハイデッカーグリーン車は「北斗」や「とかち」として使用されていました。いずれにしても、札幌運転所(札サウ)からハイデッカーグリーン車の車籍が消えた2009年以降、同車は宗谷本線に入線したことはないと記憶しています。
今年の6月末をもってキロハ182形0番台や「キロ182-9」といった0番台のグリーン車が営業運転から離脱しました。それ以降、札幌・旭川~網走間を結ぶ「オホーツク」・「大雪」については、3月のダイヤ改正まで札幌~函館間の「北斗」で使用されていたハイデッカーグリーン車を使用することになりました。営業運転を離脱したグリーン車が6両に対し、転用されたハイデッカーグリーン車は5両で、予備車両確保等の影響からか、代走編成へのグリーン車の連結は見送られていました。
その間、車両故障などの影響により、急遽代走せざるを得ない状況になれば、到着駅でグリーン料金の払い戻しが実施されていました。今年の7月から代走車両もノースレインボーエクスプレスを含めて最高運転速度120km/h運転対応車両に変更されたことで遅延は最小限に抑えられましたが、所定の車両不足による代走の実施は今後も継続されていくことが予想されます。代走車両で運行し、たとえたった数分の遅れ、グリーン料金の払い戻しが実施されるといえど、一年を通じて安定した輸送が実施されているとは言い難い状況です。
この現状をみたら、当然離れる利用客も出てきます。このことは当ブログで過去に何度も指摘してきました。車両が不足し、代走やそれに伴う車両の変更及び、サービスの一部変更をせざるを得ない状況はわかりますが、毎日列車を設定・運行する以上は、所定の車両で所定のダイヤで運行できるように努めなければなりません。これが現在の宗谷線特急に不足していることです。
第三セクターが車両を出資して北海道に貸し付けていることは問題ありませんが、そもそもの製造数が少ないことや、宗谷本線の輸送に特化しすぎた車内設備が仇となり、結果的に昨今のような状況を生み出しました。車両のリースも北海道の場合であれば、他の車両と共通で使用できることは絶対条件です。
話題が逸れつつありますが、宗谷線特急の代走で見送られていたグリーン車の連結が復活したことで、これまでよりも代走時のサービスが所定時にまた一歩近づきました。将来的にはこの代走措置そのものを消滅させなければなりませんが、所定のキハ261系0番台が引き続き使用を継続するので、今後もしばらくは稀に今回のような代走が実施されることでしょう。
一昨年や昨年の12月と比べて代走運転は確実に減っているので、来年の12月はさらに減らせる、またはゼロにできるといいですね。
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