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苗穂工場敷地内に留置される721系の数も増えてきました

今回は721系について取り上げていきたいと思います。





最新の「安全投資と修繕に関する5年間の計画」によると、721系24両について老朽取替を実施するようで、2018年度(今年3月まで)に完了予定としています。

721系は3両編成と6両編成があり、24は3でも6でも割り切れる数字です。単純に何編成かが置き換えられることになりそうですが、現段階ではどの編成が対象なのかは不明です。

ですが、3両編成のほとんどは、サイリスタ位相制御のまま機器が更新されておらず、初期車の製造から30年が経過し、各種部品も生産中止となり、車両メンテナンスに苦慮していることでしょう。一方で快速「エアポート」用の6両編成については、VVVFインバータ制御化されているので、一種の延命化と読み取れるでしょう。

ということで、老朽取替対象は3両編成の方が有力だと管理者はみています。苗穂工場にも3両編成の721系が敷地内に留置される姿が目立ってきました。







昨年から苗穂工場の敷地に放置状態のF-12編成です。この様子だと、しばらく動くような気配はありませんね。



F-8編成も留置されています。トリミング画像のみで失礼します。

おそらくここは、かつて幻に終わった次世代特急気動車、キハ285系が長らく留置されていた場所と同じ場所に留置されています。もはや雪に埋もれており、こちらもしばらく動くような気配はありませんね。

そのほか、1月16日にF-1編成が苗穂工場に入場したようです。出場した情報はないので、現段階で721系の3両編成が3編成も苗穂工場に入場していることになります。珍しいですね。



老朽取替となる24両の代替は、昨年増備された733系3000番台の6両編成×4本の計24両が該当します。本来であれば、今年度増備された6両編成×4本は今年以降順次完成し、試験走行を経て東京五輪開催前の2020年3月ダイヤ改正時に運行を開始する計画でした。しかし、上述の「安全投資と修繕に関する5年間の計画」で記されているとおり、計画は前倒して実施されることになり、これにより、当初計画されていなかった721系の一部を置き換えることが新たに加えられました。

代替車両は6両編成のみですが、昨今は日中の函館本線や千歳線の普通列車、学園都市線の普通列車で6両編成で運行する列車が増えてきました。中には、運用の関係で日中に6両運転せざるを得ない列車もあると思いますが、区間快速「いしかりライナー」や、訪日外国人の利用が多くなる札幌~小樽間では3両編成では対応し切れない列車・時間帯があるのも事実です。これに加え、快速「エアポート」にも使用できるようにするためには、6両編成とするしかありません。721系にしても733系にしても快速「エアポート」用の6両固定編成は汎用性の高さが利点として挙げられます。

進行方向に向かって座ることができる転換クロスシートを装備し、且つ車窓の眺めを堪能することができる721系は、731系以降の車両にはない魅力があります。老朽化や30年前とは世の中の状況が大きく変わり、訪日外国人や大型の荷物を列車内に持ち込む様子が多く見られるようになった昨今、721系では不便な点があるということも否めません。

札幌圏の普通列車の高速化を担った車両の引退が迫っていることはとても残念であり、今でも管理者は信じられません。ダイヤ改正が来月に迫り、果たして本当に721系の中から消える編成が出てくるのか注目したいです。











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コメント
8285:721系が廃車されていくと・・・ by s-kamui on 2019/02/09 at 19:46:30

札サウの容量も空いていくことになるので、733系を収用できることを期待しております。キハ261系も今後函館から移ってくることで手狭になりますから、初期型車両中心に苗穂に転属することになるでしょうね。

8286: by ナナッシー on 2019/02/09 at 21:04:15

こんばんは
721系24両置き換えすると単純に8編成が運用離脱することになります。
今現在721系限定運用がありますが、今回の改正で一部73X系が入りそうです。
滝川以北にもいずれ定期運用で73X系が入ることでしょう。
旭川運転所の乗務員さんは札幌圏の73X系にも乗務していますので、ハンドル訓練などは特に必要無いかと。

8289: by 管理人 on 2019/02/10 at 01:25:52

>>「s-kamui」さん、コメントありがとうございます。

車両配置場所ごとに電車または気動車で集約する方針は今後必要だと思います。その方が車両メンテナンスを図るうえで、効率化の推進につながるでしょう。

まずは苗穂運転所から既存の老朽化した気動車を廃車にしていかなければ、キハ261系などの転属は難しいのではないでしょうか。ですが、キハ261系1000番台などが苗穂運転所に配置されるようになるのもそう遠くない話でしょう。

実現した際は、ぜひとも宗谷線特急の代走もキハ261系1000番台の使用をお願いしたいですね。

8290: by 管理人 on 2019/02/10 at 01:28:53

>>「ナナッシー」さん、コメントありがとうございます。

731系も方向幕は721系とほぼ共通のはずですから、旭川方面で使用されるようになっても不便はないはずです。

逆に、721系の3両編成が旭川方面の専属で充当されるようになり、札幌圏は711系の晩年のように早朝や深夜のみの運行になる場合も想定されます。いずれにしても、3両編成を中心に置き換えが進めば、普通列車の運行体制に変化が生じそうですね。

8291:札幌圏の電車運用と和式トイレ問題 by mitaka on 2019/02/11 at 14:18:15 (コメント編集)

苗穂工場に留置されている721系初期車を見ていると、廃車が近いのかもしれませんね。サイリスタ位相制御のままでは将来性が無いのでしょう。残念ですね。一部でも機器更新工事が行われるといいでね。学園都市線の3両編成列車は混雑の酷い状況のままですから、電車が余っているとは考えられません。電車の回送運用を解消して、運用を効率化して混雑解消を計って欲しいです。

721系初期車の問題はサイリスタ位相制御だけでなく、客室の陳腐化、特に和式便所の存在もありますね。生活の洋式化とインバウンド客対応を考えると、トイレが和式のままでは不味い事態です。最近の子供は和式トイレを使えないと聞きます。残念なのは731系も最終増備車以外は和式トイレで、いずれ問題になると考えられます。

8292: by 管理人 on 2019/02/12 at 01:30:15

>>「mitaka」さん、コメントありがとうございます。

3両編成に対して機器更新が実施されるという話は聞こえてきません。一部車両が廃車になっても既存の車両は廃車になった車両の部品を活用することができると思うので、残存する車両については、延命できるかもしれませんね。

設備における世代のギャップは埋めることはできませんね。管理者も20代ですが、和式トイレとはほぼ無縁の環境で育ちました。現在も和式トイレを使用することは抵抗がありますよ。トイレそのものが衛生的でないと嫌です。列車のトイレは長距離列車でもほとんど使用したことがありませんが、和式トイレと聞くと敬遠してしまいます。

あとは、身障者向けの設備が充実していないというのも置き換えを前倒しする理由の1つに含まれているかもしれませんね。721系の8次車や731系の最終増備車からようやく車いすの使用も想定したトイレが設置されるようになったと記憶しています。今後量産化が予定されるローカル線向けのH100形電気式気動車ですらそうした設備があるので、機器未更新やそうした設備が備わっていない車両が置き換え対象になっていきそうですね。

8293:きのせいか by ハマヒデ on 2019/02/12 at 11:52:15 (コメント編集)

こんにちわ。気のせいか711ECよりも寿命が短かった印象です。それだけ半導体の進歩が早いということでしょうか?加速も良く足が速い印象ですが、3ドアデッキ付きで車内を通り抜けるには苦の車両でしたね。電車の更新は進む反面、ローカル運用の気動車が更新進まない印象ですが、財政難の折、ドル箱路線用からという印象ですね。ハマヒデ

8295: by 管理人 on 2019/02/13 at 01:00:34

>>「ハマヒデ」さん、コメントありがとうございます。

車両メンテナンスにお金をかけることができないことや、人材不足の状況下では、車両を統一して現場の負担を軽減することも重要なことです。昨今のキハ261系や733系の増備をみていると、採算の高い列車・線区に優先的に輸送改善が図られている傾向にありますね。

転換クロスシートで乗降扉と室内の間に冷気を遮断する仕切りがあり、定員数では対応し切れなくなっていますが、昨今の半自動扉よりも客室内の保温性はレトロな方法でありながら、製造から30年が経過した現在でも冬場における効果は極めて高いと思います。733系の増備が続いている以上、いずれは札幌圏の近郊形電車はロングシートに統一されると思うと非常に残念です。

8325:しかし by 旅人 on 2019/02/17 at 12:09:14 (コメント編集)

こんにちは
731系の旭川転用は最悪ですね。あのロングシートで札幌~旭川の乗車はきついですね。転用の際、721系の転換クロスシートに取り替えるならまだいいが
まだ、721系F1009編成やF5001編成がまだ残るハズなので、
731系にならないと思いますが、今のJR北海道は質より量の状態なので期待はしてませんが

8330: by 管理人 on 2019/02/18 at 00:58:43

>>「旅人」さん、コメントありがとうございます。

古い車両がどんどん旭川方面へ赴くようになっており、将来的には731系の入線も想定されます。行先表示器は旭川方面のものは一通り揃っていたはずですよ。

721系もまだ全廃にはならないので、それが実現するのはまだまだ先の話になりそうですね。

ですがいずれは、733系と共通運用になるにしても、旭川方面で活躍する近郊形電車もロングシートになると思いますよ。

8335: by 遠軽たろう on 2019/02/19 at 13:50:28

1988年製の721系の廃車には、正直、呆れてしまいました。

今までも789系1000の事故廃車や785系の廃車で我慢していましたが、JR東海のような高収益の企業ならまだしも、存続が危惧されるような状況で実施するべきではない。

同時期の車両は、JR九州の811系の更新に着手したところで、廃車などと片隅にもないと思います。
小田急も1000系の更新の真っただ中、あと20年以上使用すると思います。

JR北海道を応援していますが、ステンレスカーで使用環境を言い訳にもしにくいですし、これでは納税者に示しがつかないと思います。

8336: by 管理人 on 2019/02/20 at 00:26:26

>>「遠軽たろう」さん、コメントありがとうございます。

あまり北海道と他地域を比べるものではありませんよ。北海道では安全運行に徹するべく、たとえ少しであっても運行上の危険要因をなくすために新車を投入しているという意味合いが一番強いと思います。

721系はステンレス製の車体で耐久性や寿命等に優れているでしょう。しかし、例えば九州などの温暖な地域で使用する場合と温暖から極寒まで一年を通じて厳しい条件下で同じ年数で使用したとすると、耐久性や寿命に優れるステンレス車体といえど、同程度の状態を維持しているものでしょうか?管理者はそこまで把握していませんが、素材の違う鋼製車体で老朽・劣化が激しくなるとすると、そうは思えません。

九州の811系の更新の話題が出たので、九州の話題に移ります。

JR九州は今後、特に特急車両は更新等で延命を図ります。経営計画では特急車両の新製予定もありません。783系のハウステンボス編成を見ればわかりますが、785系の一部が引退していく中で、先に登場した車両がまだまだ活躍する状況にあります。同じステンレス製車体といえど、気候条件の違いが大きく出た結果ではないでしょうか?

既存の資源を有効活用し、車両の延命化を図ることはコスト削減の意味で大きく貢献するでしょう。しかし、管理者はそうした延命措置には将来的な危機感を持っています。

D&S列車を含めて既存の車両を有効活用しているわけですが、いずれは車両を置き換えなければならない時期がきます。古い車両を大量に抱えていると、置き換える時期も集中してしまいます。万が一、経年による金属疲労等が原因で重大事故を引き起こしたとしたらどうでしょう?北海道のように世間から大きく非難され、新車に置き換えざるを得ない状況になるかもしれません。


話は戻りますが、北海道の場合、地元の無能な報道機関が経年車両を使っていることにうるさく、これもJR北海道が新車に切り替える要因の1つだと思っています。また再び、かつての大事故につながる要因を未然に防ぐべく、徹底した危機管理のもとで列車を運行するようになりました。鉄道会社によって考え方はさまざまですが、北海道では安全運行に徹底のもと、最新車両に置き換えることで、少しでもその危機回避を行うための意味が一番強いですね。

その新車もさまざまな国の支援(元は税金)のもとで投入しています。今のところ、管理者はあまり税金の無駄遣いのようなコメントや、報道内容を見ていないので、進むべき道として誤ってはいないと思います。

今後はさらに支援額が増えていくでしょう。そこで国民が道民がどのように考えていくかですね。

8458:2両編成のワンマン電車が登場? by 龍 on 2019/04/11 at 10:50:53 (コメント編集)

長期経営計画によると、H100形電気式気動車の量産化(2019年度から順次各線区へ導入)の他に、ワンマン運転の拡大のため車両老朽更新に合わせて「2両編成のワンマン電車新製の検討」(今後車両設計を実施予定)という記述があります。

おそらく、室蘭本線(室蘭〜東室蘭〜苫小牧間)にて使用されているキハ141系気動車(キハ143形)を置き換えるものと考えられます。キハ141系は2012年の学園都市線(桑園〜北海道医療大学間)の電化に伴い余剰になりましたが、走行機器類がキハ150形とほぼ同一規格であるキハ143形についてはワンマン化改造の上で継続使用されることになり、711系電車の室蘭本線(室蘭〜東室蘭〜苫小牧間)の運用を置き換えることで、同区間のワンマン化を図ったものでした(711系は札幌都市圏に転用後、2014年に引退)。電化路線でありながら、特急「すずらん」を除いて電車が走らない状態が続いていた同区間ですが、ようやく解消されそうです。

また、721系電車についても、札幌都市圏(Kitacaエリア)外にあたる函館本線(岩見沢〜滝川〜旭川間)の運用についてはこのワンマン電車で置き換える方針であると考えられます。快速「エアポート」用の721系に関しては、2023〜2024年度に733系電車へ更新され、ロングシート化・定員増が図られる予定となっています。

石勝線事故後、経営計画は守勢に入っていましたが、今回の長期経営計画では一変、攻勢に転じた感じがあります。水面下で検討されていたであろう計画が一気に発表されたので、実現するのかどうか楽しみです。

8464: by 管理人 on 2019/04/13 at 01:52:45

>>「龍」さん、コメントありがとうございます。

2両編成のワンマン電車の存在が気になります。北海道にありそうでなかったジャンルです。

運用効率化を推進するうえで、2両編成のワンマン電車は一役買いそうです。室蘭本線ではキハ143形気動車によるワンマン運転を実施していますが、711系と比べて定員数が減り、降車する際は原則1カ所になりました。これにより、通勤・通学時間帯で遅延が発生したり、混雑がひどくて大変のようです。電化区間なのに気動車を使っているので、過剰に燃料を消費しなければなりません。電車化によってコスト削減に大いに貢献しそうですね。

また、721系の老朽化に伴い、岩見沢~旭川間の投入も期待されます。加えてワンマン運転を実施してコスト削減を図ることも可能になります。

今回発表された長期経営計画で攻めの姿勢になっているのは国からの支援に見込みがついたからだと思います。しかしそれも税金ですから、予定する2031年までに完全な自立を目指してほしいと思います。

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