【2019年3月16日ダイヤ改正レポート①】キハ261系が追加投入される「スーパー北斗」
その他あれこれ - 2019年03月06日 (水)
ダイヤ改正が近くなってきたので、ダイヤ改正についての話題を取り上げていきましょう。
まずは、札幌~函館間の「スーパー北斗」についてです。
昨年3月のダイヤ改正では、遂にキハ183系で残っていた「北斗」3往復を置き換え、定期列車12往復全てが「スーパー北斗」となりました。今回もキハ261系の増備によって置き換えが進み、その対象は営業運転開始以来、「スーパー北斗」で主に活躍してきたキハ281系になります。
キハ281系が使用される3運用のうち、1運用は札幌~函館間を1日2往復する運用です。この2往復する運用が置き換えられ、ダイヤ改正後はキハ281系が使用される列車は現行の5往復から3往復に減ります。その代わり、キハ261系が使用される列車は現行の7往復から9往復に増え、本数的にも主役の座はキハ261系になったとみていいでしょう。
これにより、車両変更が生じる2往復で時刻変更が生じるほか、一部列車についても数分程度の時刻変更が生じます。
以下のとおりです。
【札幌➡函館】
【函館➡札幌】
上記の通りになります。一部列車も1~2分程度の時刻変更が生じるので、定期列車12往復全てを掲載しました。赤字で記載している箇所はダイヤ改正に伴い、変更される箇所になっています。
黄色枠の列車が新たにキハ261系で運行となる列車です。この2往復4本は現在はキハ281系で運行されている列車です。車両変更に伴い、いずれも所要時分が2分~最大8分延びます。
所要時分が増加するとはいえ、中にはキハ281系と同等の所要時間で走破する列車もあります。特に、ダイヤ改正でキハ261系化される特急「スーパー北斗24号」は札幌~函館間を3時間38分で結びます。キハ281系の速達列車並みの所要時間であり、キハ261系充当列車としては初めて3時間30分台の列車が誕生します。車体傾斜装置が使用されていないとはいえ、振り子式車両に負けない高性能ぶりは健在のようです。
最速達列車は、キハ281系を使用する特急「スーパー北斗2号」です。札幌~函館間の所要時間は3時間29分(+2分)となりますが、引き続き3時間20分台をキープします。

また、特急「スーパー北斗23号」の停車駅に変更があり、3月のダイヤ改正から停車駅が南千歳駅から千歳駅に変更となります。
南千歳駅は、各方面からの乗り換えの拠点駅としての機能を有しています。しかし、現状のダイヤだと、特急「スーパー北斗23号」が発着する時間帯は既に各方面への乗り換えの列車はありません。苫小牧方面へ戻るしかできません。同駅は周辺に民家もないため、同列車が停車する時間については、もはや拠点駅としての機能が失われています。
そこで、1つ札幌寄りの千歳駅に停車駅を変更させることで後続の同駅始発の普通列車と接続を図り、特急「スーパー北斗23号」から長都~上野幌間の各駅への利用が可能になります。
<<現行>>
<<ダイヤ改正後>>
これまでは、特急「スーパー北斗23号」を仮に利用した場合、新札幌駅まで行き、同駅から普通列車に乗って千歳方面に引き返さなければなりませんでした。これがダイヤ改正後は、千歳駅で札幌方面へ向かう普通列車と接続が図られることで長都駅から上野幌駅までの各駅への利用が新たにできるようになります。
久しぶりに南千歳駅を通過する旅客列車が誕生することになりますが、特急「スーパー北斗23号」と同じような列車がもう1つ存在します。それは、上述で札幌~函館間の最速達列車として記載している特急「スーパー北斗2号」です。
同列車は、千歳線の苫小牧方面の始発列車です。上述のとおり、南千歳駅は各方面からの乗り換えアクセスのための駅です。同列車の発着時もこの機能が果たされていません。仮に千歳市在住の方が利用する場合、南千歳駅までタクシーまたは自家用車での送迎か、北海道中央バスの空港市内線に乗車すれば、6時02分に南千歳駅前に到着することができます。同列車に乗車するためのアクセスは一応確保されているようですが、それでも不便です。同列車についても千歳駅へ停車駅を変更した方が利便性が確保しやすくなると言えます。それか思い切って千歳駅も南千歳駅も通過してしまう方法もいいでしょう。南千歳駅に停車させる理由がわかりません。
昨年の定期列車の全スーパー化から比べると、今年のダイヤ改正の変更点はさほど大きな話題でもありません。波動用のキハ183系も函館から消え、緊急時の対応もキハ281系やキハ261系といった「スーパー北斗」の車両になったことで、より安定した輸送が実施されるようになるでしょう。
キハ281系の運用が削減されたことで、来年度以降どのようになるか気になるところですが、完全に営業運転を撤退する日が近づいていることは事実であり、こちらは日々の記録が重要になってくる時期に差しかかりそうですね。


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まずは、札幌~函館間の「スーパー北斗」についてです。
昨年3月のダイヤ改正では、遂にキハ183系で残っていた「北斗」3往復を置き換え、定期列車12往復全てが「スーパー北斗」となりました。今回もキハ261系の増備によって置き換えが進み、その対象は営業運転開始以来、「スーパー北斗」で主に活躍してきたキハ281系になります。
キハ281系が使用される3運用のうち、1運用は札幌~函館間を1日2往復する運用です。この2往復する運用が置き換えられ、ダイヤ改正後はキハ281系が使用される列車は現行の5往復から3往復に減ります。その代わり、キハ261系が使用される列車は現行の7往復から9往復に増え、本数的にも主役の座はキハ261系になったとみていいでしょう。
これにより、車両変更が生じる2往復で時刻変更が生じるほか、一部列車についても数分程度の時刻変更が生じます。
以下のとおりです。
【札幌➡函館】
列車名 | 運行時刻 | 所要時間 |
特急「スーパー北斗2号」 | 札幌(6:00発)➡函館(9:29着) | 3時間29分 |
特急「スーパー北斗4号」 | 札幌(6:53発)➡函館(10:38着) | 3時間45分 |
特急「スーパー北斗6号」 | 札幌(8:39発)➡函館(12:23着) | 3時間44分 |
特急「スーパー北斗8号」 | 札幌(9:32発)➡函館(13:23着) | 3時間51分 |
特急「スーパー北斗10号」 | 札幌(10:44発)➡函館(14:27着) | 3時間43分 |
特急「スーパー北斗12号」 | 札幌(12:16発)➡函館(16:05着) | 3時間49分 |
特急「スーパー北斗14号」 | 札幌(13:32発)➡函館(17:10着) | 3時間38分 |
特急「スーパー北斗16号」 | 札幌(14:45発)➡函館(18:25着) | 3時間40分 |
特急「スーパー北斗18号」 | 札幌(15:39発)➡函館(19:24着) | 3時間45分 |
特急「スーパー北斗20号」 | 札幌(16:39発)➡函館(20:27着) | 3時間48分 |
特急「スーパー北斗22号」 | 札幌(18:08発)➡函館(21:56着) | 3時間48分 |
特急「スーパー北斗24号」 | 札幌(20:00発)➡函館(23:38着) | 3時間38分 |
【函館➡札幌】
列車名 | 運行時刻 | 所要時間 |
特急「スーパー北斗1号」 | 函館(6:02発)➡札幌(9:48着) | 3時間46分 |
特急「スーパー北斗3号」 | 函館(7:37発)➡札幌(11:27着) | 3時間50分 |
特急「スーパー北斗5号」 | 函館(8:55発)➡札幌(12:41着) | 3時間46分 |
特急「スーパー北斗7号」 | 函館(10:05発)➡札幌(13:46着) | 3時間41分 |
特急「スーパー北斗9号」 | 函館(10:48発)➡札幌(14:41着) | 3時間53分 |
特急「スーパー北斗11号」 | 函館(12:15発)➡札幌(16:04着) | 3時間49分 |
特急「スーパー北斗13号」 | 函館(13:53発)➡札幌(17:41着) | 3時間48分 |
特急「スーパー北斗15号」 | 函館(14:53発)➡札幌(18:41着) | 3時間48分 |
特急「スーパー北斗17号」 | 函館(16:37発)➡札幌(20:33着) | 3時間56分 |
特急「スーパー北斗19号」 | 函館(17:51発)➡札幌(21:35着) | 3時間44分 |
特急「スーパー北斗21号」 | 函館(18:49発)➡札幌(22:33着) | 3時間44分 |
特急「スーパー北斗23号」 | 函館(19:54発)➡札幌(23:40着) | 3時間46分 |
上記の通りになります。一部列車も1~2分程度の時刻変更が生じるので、定期列車12往復全てを掲載しました。赤字で記載している箇所はダイヤ改正に伴い、変更される箇所になっています。
黄色枠の列車が新たにキハ261系で運行となる列車です。この2往復4本は現在はキハ281系で運行されている列車です。車両変更に伴い、いずれも所要時分が2分~最大8分延びます。
所要時分が増加するとはいえ、中にはキハ281系と同等の所要時間で走破する列車もあります。特に、ダイヤ改正でキハ261系化される特急「スーパー北斗24号」は札幌~函館間を3時間38分で結びます。キハ281系の速達列車並みの所要時間であり、キハ261系充当列車としては初めて3時間30分台の列車が誕生します。車体傾斜装置が使用されていないとはいえ、振り子式車両に負けない高性能ぶりは健在のようです。
最速達列車は、キハ281系を使用する特急「スーパー北斗2号」です。札幌~函館間の所要時間は3時間29分(+2分)となりますが、引き続き3時間20分台をキープします。

また、特急「スーパー北斗23号」の停車駅に変更があり、3月のダイヤ改正から停車駅が南千歳駅から千歳駅に変更となります。
南千歳駅は、各方面からの乗り換えの拠点駅としての機能を有しています。しかし、現状のダイヤだと、特急「スーパー北斗23号」が発着する時間帯は既に各方面への乗り換えの列車はありません。苫小牧方面へ戻るしかできません。同駅は周辺に民家もないため、同列車が停車する時間については、もはや拠点駅としての機能が失われています。
そこで、1つ札幌寄りの千歳駅に停車駅を変更させることで後続の同駅始発の普通列車と接続を図り、特急「スーパー北斗23号」から長都~上野幌間の各駅への利用が可能になります。
<<現行>>
特急「スーパー北斗23号」 | ||
苫小牧 | 22:51 | |
南千歳 | 23:07 | 普通(各駅停車)手稲行き |
千歳 | レ | 23:12(始発) |
新札幌 | 23:30 | 23:41 |
札幌(着) | 23:40 | 23:54 |
<<ダイヤ改正後>>
特急「スーパー北斗23号」 | |||
苫小牧 | 22:51 | ||
南千歳 | レ | 普通(各駅停車)手稲行き | |
千歳 | 23:09 | ➡ | 23:12(始発) |
接続! | |||
新札幌 | 23:30 | 23:41 | |
札幌(着) | 23:40 | 23:54 | |
これまでは、特急「スーパー北斗23号」を仮に利用した場合、新札幌駅まで行き、同駅から普通列車に乗って千歳方面に引き返さなければなりませんでした。これがダイヤ改正後は、千歳駅で札幌方面へ向かう普通列車と接続が図られることで長都駅から上野幌駅までの各駅への利用が新たにできるようになります。
久しぶりに南千歳駅を通過する旅客列車が誕生することになりますが、特急「スーパー北斗23号」と同じような列車がもう1つ存在します。それは、上述で札幌~函館間の最速達列車として記載している特急「スーパー北斗2号」です。
同列車は、千歳線の苫小牧方面の始発列車です。上述のとおり、南千歳駅は各方面からの乗り換えアクセスのための駅です。同列車の発着時もこの機能が果たされていません。仮に千歳市在住の方が利用する場合、南千歳駅までタクシーまたは自家用車での送迎か、北海道中央バスの空港市内線に乗車すれば、6時02分に南千歳駅前に到着することができます。同列車に乗車するためのアクセスは一応確保されているようですが、それでも不便です。同列車についても千歳駅へ停車駅を変更した方が利便性が確保しやすくなると言えます。それか思い切って千歳駅も南千歳駅も通過してしまう方法もいいでしょう。南千歳駅に停車させる理由がわかりません。
昨年の定期列車の全スーパー化から比べると、今年のダイヤ改正の変更点はさほど大きな話題でもありません。波動用のキハ183系も函館から消え、緊急時の対応もキハ281系やキハ261系といった「スーパー北斗」の車両になったことで、より安定した輸送が実施されるようになるでしょう。
キハ281系の運用が削減されたことで、来年度以降どのようになるか気になるところですが、完全に営業運転を撤退する日が近づいていることは事実であり、こちらは日々の記録が重要になってくる時期に差しかかりそうですね。


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