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キハ281系「スーパー北斗」運用削減分は増結用として繁忙期は最大9両編成での運行へ

3月のダイヤ改正では、遂にキハ281系で運行されている「スーパー北斗」5往復のうち、2往復がキハ261系に置き換えられることで、キハ281系は札幌~函館間の定期特急列車12往復のうち、3往復しか充当されなくなります。

このうちさらに1往復は、早朝や夕方以降の運転になるため、日照時間の短い冬季は撮影できる場所が限られてきそうです。そうなると、一年を通じて安定して撮影できる列車は2往復のみになってしまいます。

営業運転開始以来、定期列車は緊急時を除いて札幌~函館間の「スーパー北斗」専属で使用されてきたわけですが、それから25年が経過しようとしています。試作車については落成から28年が経過し、老朽化と向き合う時期になりつつあります。

そんなこんなで、迫る3月のダイヤ改正は残念な内容にもなりそうですが、一方で、運用数を削減したことで車両繰りに余裕が生まれることで、これまで実施することが難しかった車両の増結がキハ281系充当列車でも実施されるようになります。

おそらくもう置いていないと思いますが、この情報はJR北海道車内誌「THE JR Hokkaido No,372」の39ページ「未来へつなぐ(あしたへつなぐ)109」の中で紹介されています。

その中の一部を以下に抜粋します。


「これまで車両運用に余裕がなく増結が実施できなかった281系も最大9両まで増結可能になり、お盆や年末年始の混雑期でも指定席が確保しやすくなります。」


もちろん、抜粋した文章の前に、キハ281系で運行される「スーパー北斗」5往復のうち、2往復がキハ261系に置き換えることが明記されています。

ちなみに、今回紹介しているJR北海道車内誌は特急列車の座席のポケットに1冊ずつ備えられています。持ち帰ることも可能で、書店によって同が誌扱われている場所もありますね。実はJR北海道の車内誌は度々興味ある情報が掲載されていることがあり、過去にお伝えした今はなき「マヤ34-2008」の線路データ改ざん後の車両改修についても、この「未来へつなぐ(あしたへつなぐ)」という項目から情報を得ることができました。

なので、情報を得るにはJR北海道の車内誌も案外馬鹿にはできないんですね。





元々の製造数が少ないため、現在は繁忙期でも所定の7両編成での運行を余儀なくされていますが、ようやくキハ281系充当列車でも増結運転が繁忙期で実施されるようになります。

キハ281系は、函館運輸所(函ハコ)に全27両が在籍しています。1日に3運用あり、所定が7両編成です。なので、少なくとも1日に21両が稼働することになります。稼働しない車両が6両しかありません。よって予備車両がなく、繁忙期においても車両の増結を実施することが難しい状況にありました。

3月ダイヤ改正以降、1運用減ることになることになります。これにより、所定は7両編成で変わりませんが、1日2運用に減ることで1日に少なくとも14両が稼働することになり、稼働しない車両が6両から13両に増えます。2つの運用とも9両編成で運行しても予備は9両ありますから、それでも所定の編成は組める体制になります。

指定席を確保しやすくなるということから、キハ261系と同じく増結分は指定席となり、繁忙期における混雑緩和が図られることでしょう。



キハ281系の運用削減で動向が気になっていた同車の試作車ですが、車両が増結用として活用されるのであれば、もうしばらくは活躍が続けられるかもしれません。今回のキハ281系の運用削減措置は、別の見方をすると走行距離を抑える1つの延命措置とも考えられ、引き続き、車齢を考えると引退はそう遠くない将来実施されると予想し、動向を見守りたいと思います。


また、過去にコメントもいただいていますが、運用削減分は臨時列車の充当の可能性もあるかもしれません。例えば、臨時「北斗84号」や臨時「北斗91号」への充当です。しかし、それが実現するのは3連休などのごく一部に限られてしまうのではないでしょうか?

というのも、繁忙期輸送期間中に増結車両として活用することが明記されているので、繁忙期輸送期間中は優先的にそちらに車両を回してしまうでしょう。キハ283系のように先頭車を豊富に有する車両ではないので、稼働できる中間車があったとしても、繁忙期輸送期間中に臨時の「北斗」と定期列車の増結の両方をこなすことができるのでしょうか?車両繰りの自由度を向上させるには、繁忙期輸送期間中に余力ある分を先頭車を含めて増結用の車両に回すことが適当ではないでしょうか?

臨時用に回すことは明記されておらず、現時点でゴールデンウィーク輸送期間中に設定される臨時の「北斗」も、雑誌の方で確認するとキハ183系またはキハ283系となっており、ダイヤ改正以降もしばらくはキハ281系が臨時の「北斗」に充当される可能性は現時点では低いようです。



しかし、キハ281系でもちゃんとHOKUTOのヘッドマークは用意されています。代走やキハ183系が出火事故を起こし、一部車両が使用休止になった際は、キハ281系が「北斗」として運行していたときもありましたね。

北海道の鉄道における気動車の高速化を担った第一弾が、キハ261系によってその一部が置き換えられようとしています。車両は増結用に回されることで廃車が発生するとは考えにくいですが、北海道の特急気動車の新体制幕開けを予感させるダイヤ改正になりそうです。










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コメント
8369:やはり、 by 旅人 on 2019/03/11 at 07:25:39 (コメント編集)

こんにちは
やはり、増結用になると思ってました。以前にも書きましたが、 改ざん問題以前は281系の増結は283系でしたが、スーパーおおぞら専用になってから、繁忙期でも所定編成でやりくりするしかなかったです。しかも283系と混結時は、283系先頭車が中間に入るなど迫力ありましたね。車内誌ですが、確かに興味ある内容ですね。
面白かったのは、オホーツクに北斗星のようなロビーカーにカフェを併設する計画があり、お客さまの意見を聞きたいので付録のハガキにアンケートがあるので、書いて出して下さいとあったので、旅が、楽しくなるので、是非お願いしますと書いてだしました。結局、頓挫しましたが、面白い記事が出てますね。

8370: by 管理人 on 2019/03/12 at 00:09:01

>>「旅人」さん、コメントありがとうございます。

増結用になるとのことで一安心です。管理者も最近キハ281系の記録を後回しにし、ほかの話題を中心に記録しています。

JR北海道の車内誌は稀に興味ある記事が出ており、管理者も「ライラック」や「カムイ」など、特急に乗車する機会が増えた近年は、ほぼ必ずチェックするようにしています。

減速・減便前まで、キハ281系の編成に増結でキハ283系を組み込むことがありました。しかし、最高運転速度が異なってしまったことで、これも実現することはなくなりました。これ以降、キハ281系は増結が難しい状況が続いていますね。

今後は予備車両が増え、増結用として活用していくということなので、通常期でも利用が著しい5号や7号あたりは混雑緩和が図られ、利用がますます便利になりますね。

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