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キハ281系の置き換えで見られなくなったシーン

今回のダイヤ改正でキハ281系による「スーパー北斗」5往復のうち、2往復が新たにキハ261系に置き換えられました。

今回はその2往復で充当されていた列車でしか見ることができなかったシーンを紹介していきましょう。





その中でも、これが一番印象的でした。

特急「スーパー北斗24号」になる回送列車と特急「スーパーおおぞら11号」となる回送列車の並びです。両列車はそれぞれ折り返し時間が豊富に設けられており、苗穂駅構内の留置線で札幌駅入線まで待機する姿が見られました。





日照時間が長い6月前後だと、明るい中での撮影も可能でした。いずれも2代目駅舎時代に撮影しています。

残念ながら新駅舎になってから3月のダイヤ改正まで明るい時間帯での撮影はできませんでした。

元々特急「スーパーおおぞら11号」として折り返すキハ283系は同留置線で折り返していましたが、2016年3月ダイヤ改正(北海道新幹線開業)から特急「スーパー北斗24号」となる回送列車も同留置線で待機場所が変更されるようになりました。

元々は札幌駅の苗穂方引き上げ線で同ダイヤ改正前までの特急「スーパー北斗18号」入線まで待機していましたが、急行「はまなす」廃止の影響もあり、札幌駅発車時刻が30分繰り下げられたことで折り返し時間がさらに増え、札幌駅線路容量の関係でさらに遠い苗穂駅構内の留置線で待機場所が変更になったと思われます。

キハ283系は臨時運用でしか函館方面に入線しなくなったこともあり、キハ281系とキハ283系という北海道の鉄道の高速化を担った特急気動車同士が並ぶシーンは貴重なものでした。これもダイヤ改正からキハ261系に変更されているようです。





また午前10時前には、特急「スーパーとかち2号」だった回送列車が、特急「スーパーとかち3号」になるまでの間、苗穂駅構内の留置線で待機していますが、その横を特急「スーパー北斗1号」が通過します。後者が定刻の場合実現しない場合もありますが、5分程度遅れが発生していればほぼ必ず実現します。これもダイヤ改正後はキハ261系の横をキハ261系が通過していくシーンになっているはずです。

5枚目と6枚目の写真はそれぞれ別の日に撮影していますが、見事にキハ261系側はST-1206編成、キハ281系も試作車の先頭車が充当されており、ミラクルが起きました。かつては同じ函館運輸所(函ハコ)所属でしたが、前者が異動になり、今では別々の列車で使用されるようになりました。こうした細かい点を含めれば、本当にダイヤ改正前しか見られなかった光景ですね。

車種がキハ261系に変更されたことにより、変更された2往復はいずれも所要時間が増加していますが、中にはキハ261系充当列車で初めて札幌~函館間を3時間30分台で結ぶ列車が登場し、車体傾斜装置を作動させなくても高性能ぶりは健在のようです。


また、話題はガラリと変わりますが、キハ281系からキハ261系に車種変更された2往復について、どうやら運用も2往復そのまま引き継がれているようです。管理者は今、

「えっ!?キハ261系って札幌~函館間を2往復できるの!?」

とても驚いている限りです。

実はキハ261系には当初、燃費が悪く、札幌~釧路間を往復できないという噂が何度も飛び交っていました。

その噂はあくまで車体傾斜装置を使用していた時代のことですが、車体傾斜装置を稼働させた状態で札幌~釧路間を往復することはできないようです。ちなみに、おそらく車体傾斜装置を稼働させた状態で札幌~帯広間を2往復はできないはずで、同装置を作動させなくても同区間を2往復することは過去のダイヤで不可能であろうことがわかっています。

にも関わらず、札幌~函館間あ2往復できる。不思議なことです。

キハ183系の車両繰りの関係(苗穂への転配など)もあったと思いますが、2往復できる体力があるのなら、もっと早い段階で置き換えることも可能だったはずです。例えば、2号➡7号➡16号➡23号など。

それでも実施しなかったということは理由が別にあるかもしれませんね。あくまで素人の見方ですが、車体傾斜装置を取っ払った代わりに、できた空きスペース分の燃料タンクを増設し、航続可能距離を伸ばしたとか。

とても車体傾斜装置を取っ払ったとはいえ、車体傾斜装置を稼働した状態で往復できなかった札幌~釧路間のおよそ2倍にあたる札幌~函館間2往復という距離を車体傾斜装置を稼働させなかったとはいえ、走れるものなのか?

最初の噂が嘘だったのか、非常に興味深いところです。長くなるので、後日記事にしますね。

いずれにしても、車体傾斜装置を停止させていることで航続可能距離が長くなっていることがわかったので、将来的に札幌~釧路間や網走方面への列車も充当が難なくできそうですね。

いずれこれらの写真でダイヤ改正後のキハ261系化された際の写真も撮影したいです。











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コメント
8391: by ナナッシー on 2019/03/17 at 11:21:42

こんにちは
車体傾斜装置が稼動していた頃のスーパーとかちは2号〜3号〜6号(約661km)を無給油で走破していました。
燃料がカラ近くまで走行していたことが伺えます。
走行中常時コンプレッサーを稼動させるのに、多く燃料を使うことが証明されましたね。

8392: by 情けない on 2019/03/17 at 13:30:39

こんにちは。いつも貴重な情報ありがとうございます。
今回のダイヤ改正で、キハ281系は、何号か全て教えて頂ければ幸いです。
キハ281は、個人的には大好きな車輌で、この車輌を見るたび思い出すのは、当時の開発陣、柿沼さん、難波さん、玉置さん、佐藤さんなどで、JR北海道技術陣渾身の作としてファンには思い入れの強い傑作です。
ということで、キハ281系充当の列車号数を教えて頂ければ嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

8393: by 管理人 on 2019/03/18 at 17:24:31

>>「ナナッシー」さん、コメントありがとうございます。

車体傾斜装置を使用していた頃と比べると倍程度航続可能距離が伸びています。石勝線特急も列車の交換を工夫すれば、2時間30分台で走行することができるので、ある意味で燃料の無駄遣いでしたね。

近々記事にしたいと考えていますが、2016年3月から2017年3月の「スーパーとかち」の運用を思い出してみてください。峠越えという理由もあると思いますが、札幌~帯広間は2往復できないはずですよ。コンプレッサーは空気ブレーキにも使用していますから、その影響もあるかもしれませんね。

8394: by 管理人 on 2019/03/18 at 17:32:54

>>「情けない」さん、コメントありがとうございます。

ダイヤ改正後のキハ281系充当列車は、函館方面が2号、14号、16号。札幌方面が5号、7号、21号の3往復計6本です。

試作段階に入る前に日高本線で大きな踏切事故が起き、それを教訓に運転士を守る高運転台構造(げんこつスタイル)が登場しましたね。それが最新のキハ261系まで受け継がれるとはびっくりです。西日本などのように機器の共通化もできればよかったところですが、デザインは一貫してげんこつスタイルを採用し、これは昨今JR他社がようやく取り入れてきた中で、北海道はやはり考え方としては一歩先に進んでいましたね。

8395: by ナナッシー on 2019/03/18 at 20:52:26

再びこんばんは
車体傾斜装置の使用を停止したのは2014年8月のダイヤ改正です。
この時点からキハ261系0番代と1000番代両方共使用停止になりました。
その後5次車化工事(車体傾斜装置の撤去など)を苗穂工場で改造を行ってます。
2016年3月のダイヤ改正からは札幌〜函館1.5往復(約960km)を無給油で走破しています。
スーパーとかち2往復(約881km)よりもスーパー北斗1.5往復の運用の方が長い距離を走行していますよ。
ちなみに、当時のスーパー宗谷は運用終了後一旦車庫に入り給油作業を行っていました。

車体傾斜装置を使用してもしなくても全く同じ所要時間で走破したスーパーとかち6号(2時間41分)です。管理人様もおっしゃる通り石勝線・根室本線は列車交換が一つのポイントですね。
車両性能が上がっているため車体傾斜装置の恩恵を受けていると言われてみればビミョーです。

8396: by kitami on 2019/03/18 at 21:55:53

キハ261の燃費ですが、2014年の鉄道総合技術研究所の論文「気動車の燃料消費量簡易推定手法」によると、
1.62km/L(運転台モニター表示値)と、走行距離361kmに対して燃料消費量実測値115L(3.13km/L)と記載されています。

キハ261の燃料タンク容量が分かりませんが(ご存知の方がいれば教えてください)、
キハ183-500やキハ185と同様の1エンジン当たり600Lとして計算しました。

①1.61km/L(モニター表示値)→1.62km/L × 600L = 972km (札幌~釧路1往復 = 697km)
②3.13km/L(実測値)    →3.13km/L × 600L = 1878km(札幌~函館2往復 = 1274km)

札幌~釧路 348.5km
札幌~帯広 220.2km
札幌~函館 318.7km
札幌~稚内 422.1km


コンプレッサーを稼働させることにより燃費が2割悪化しても札幌~釧路往復可能ですが、
冬季の立往生時のガス欠を防ぐため、JR北の内規で常に容量の半分以上が確保されていることとあるそうです。
その為、無給油での釧路往復が不可能だったのかもしれません。

また、稚内でわざわざ給油するのも上記の理由だそうです。

8398: by 管理人 on 2019/03/20 at 01:10:02

>>「ナナッシー」さん、再度コメントありがとうございます。

後日記事で取り上げたいと思いますが、管理者が札幌~帯広間を2往復できないと考えたのが以下の点についてです。2016年3月ダイヤ改正のプレスを見ながらもう一度見当してみてください。

・なぜ6号の帯広発車がそれまでよりも19分繰り上げられているのか?

・なぜ5号の札幌発車がそれまでよりも25分繰り下げられているのか?

・なぜ5号の札幌駅入線時刻が発車前ギリギリなのか?


2016年3月ダイヤ改正では、これらの変更点が実際にありました。2016年3月ダイヤ改正のプレスを見ながら確認してみてください。通常のダイヤ改正プレスとは異なる点があると思いますよ。

今回のダイヤ改正で札幌~函館間については、2往復できることが証明されました。しかし、線区・路線の状況によってはそれが前後することになると思います。札幌~帯広間1.5往復は札幌~函館間だと1往復ちょっと走ることになります。

前者の場合は途中が険しい山岳路線で、力行の回数や時間も長いでしょう。また、下り区間ではブレーキも使用するため、車体傾斜装置を使用していないといえど、CP(コンプレッサー)は作動している状態です。なので、燃料が減りやすい要因はまだまだたくさんあります。

自家用車でも走行環境によって同じ距離でも燃費は前後します。


また、他の方が仰っているとおり、途中の険しい山の中などで動けなくなった場合を想定し、それに伴うガス欠を防ぐために、社内の規定量よりも多めに燃料を積んでおく等のマニュアルがあるかもしれません。先日も胆振東部地震の余震で特急「スーパーとかち10号」が追分駅で列車ホテルとしていましたね。あのような緊急時も想定した量の燃料を確保していなければなりません。


いずれにしても、過去に1年間だけ見られた運用では、実際に走行することができるとしても規定では札幌~帯広間2往復は満たされていないのかもしれませんね。

8399: by 管理人 on 2019/03/20 at 01:28:19

>>「kitami」さん、コメントありがとうございます。

キハ261系のものではありませんが、石勝線脱線火災事故の際、キハ283系については、当時のプレスから燃料タンクについて記載されています。1160Lのようです。エンジンが各車両2基搭載されているので、エンジンが1基しか搭載されていないキハ183系の倍というのは納得いくものですね。

当時、占冠付近を走行中で600L前後残っていたということなので、130km/hで走行し、緊急事態を想定しなければ、札幌~釧路間2往復は走行可能な範囲ですね。

今は減速運転により、さらに航続可能距離が伸びていることでしょう。

キハ261系については情報が得られていませんが、おそらく同程度の燃料タンクが確保されていると思います。

仰るとおり、気動車の場合は緊急事態にも備えて燃料を必要量よりも多く積んでおく必要があります。特に北海道では冬季に、「スーパーとかち」などでは途中の山間部で立ち往生した場合、さらに先日の胆振東部地震が発生した場合は朝まで列車ホテルとして開放し、そして車庫まで戻る体力を残しておかなければなりません。それを考えると、札幌~帯広間2往復を無給油で走行することはまだまだ規定の範囲外ではないかと思います。

また、走行す線区・路線の状況によっても燃費は前後します。山間部の走行が多ければ、力行の時間も多くなります。結果的には燃費が落ちる原因にもなり得ます。

引き続き「サロベツ」では旭川運転所でおそらく給油を行っているでしょう。減速・減便後はより厳しくなったかもしれません。車種統一を実施するうえで、これは欠点の1つと言えそうですね。

詳しい情報をありがとうございました。

8451:キハ281系もついにカウントダウン開始 by 龍 on 2019/04/09 at 16:07:08 (コメント編集)

本日発表された「JR北海道グループ長期経営ビジョン」で、函館〜札幌間の特急「北斗」を全てキハ261系に統一する方針であることが判明しました。完全な置き換えは2022年度を予定しているようです。JR北海道初の振り子式車両・キハ281系はこれでお役御免となりますね。

また、キハ261系については2020〜2021年度にかけて携帯電話・パソコンの充電コーナーを順次設置します。

8454: by 管理人 on 2019/04/11 at 01:56:47

>>「龍」さん、コメントありがとうございます。

全国的にも振り子式車両が他線区に転用される事例は381系を除いてないので、キハ281系は遅くても2022年度末でお役御免となりそうです。

雰囲気的にキハ183系の方が全廃は後になりそうですね。

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