キハ183系による「北斗」~定期列車運行終了から1年
キハ183系 - 2019年03月24日 (日)
正式な営業運転終了から1年と少しが経過してしまいましたが、昨年3月のダイヤ改正といえば、キハ183系による「北斗」の定期運行が終了しました。
晩年はキハ183系による「北斗」が3往復設定されていました。いずれもキハ261系に置き換えられたことにより、札幌~函館間の定期特急列車12往復全てが「スーパー北斗」に統一されました。
今回は写真のみ、廃止直前のキハ183系による「北斗」の写真を何枚か掲載します。







2016年3月の北海道新幹線開業に伴うダイヤ改正で、「北斗」は長らく続いたそれまでの所定5両編成から7両編成(一部は6両編成)に増強され、迫力ある走行シーンが日々展開されたと思います。日頃から増結も実施され、頻繁に8両編成の運転も見られました。繁忙期輸送期間中は晩年は9両編成や10両編成も見られましたが、基本的には8両編成が最大でした。
なぜ8両編成かというと、キハ183系を組成する際にルールがあり、そのルールとは主に、編成全体のサービス電源を確保することです。サービス電源がなければ、車内における冷暖房機器、照明などが機能しなくなるわけです。このサービス電源を確保するために先頭車の存在が非常に重要になります。キハ183系の先頭車の床下には最大4両分の給電能力を有する電源機関を搭載しています。
先頭車そのものを含めたら、先頭車がサービス電源を供給できる車両は他に3両分です。そうすると、函館方・札幌方の2つの先頭車で編成全体の電源を供給するには、最大8両編成までになるわけです。9両編成や10両編成にするためには、一部を除いて原則中間に先頭車を組み込む必要があります。

キハ183系による「北斗」そのものが消滅したわけではありません。繁忙期を中心に臨時「北斗88号」や臨時「北斗95号」で主に見ることができます。
しかし、臨時列車のため、定期列車時代の7両編成や8両編成を見ることはありません。ここ数年で確認した限りだと、臨時列車の場合は最大で6両編成までです。

「北斗」の定期営業運転終了後から1年が経過した現在では、苗穂運転所(札ナホ)に異動し、札幌・旭川~網走間の「オホーツク」・「大雪」として運行されています。所定は4両編成となり、一部車両を除いて車両は方向転換されました。
こちらも繁忙期はこれまで最大で5両編成となっており、現時点で「北斗」のような7両編成以上は確認されていません。今後も引き続き、かつての「北斗」のような7両編成以上を見ることはほぼ不可能なのかもしれませんね。
当たり前に思った光景も僅か3年で見られなくなりました。今となっては撮影しておいてよかったと思います。後々後悔しないためには、日頃コツコツと記録していくことが大切です。
最後の2枚の写真は今後も撮影することができるシーンですが、これが数年後になったら過去のシーンとして既に見られなくなっているかもしれません。後々後悔しないように、こうした列車を時間の許す限り追いかけたいですね。
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晩年はキハ183系による「北斗」が3往復設定されていました。いずれもキハ261系に置き換えられたことにより、札幌~函館間の定期特急列車12往復全てが「スーパー北斗」に統一されました。
今回は写真のみ、廃止直前のキハ183系による「北斗」の写真を何枚か掲載します。







2016年3月の北海道新幹線開業に伴うダイヤ改正で、「北斗」は長らく続いたそれまでの所定5両編成から7両編成(一部は6両編成)に増強され、迫力ある走行シーンが日々展開されたと思います。日頃から増結も実施され、頻繁に8両編成の運転も見られました。繁忙期輸送期間中は晩年は9両編成や10両編成も見られましたが、基本的には8両編成が最大でした。
なぜ8両編成かというと、キハ183系を組成する際にルールがあり、そのルールとは主に、編成全体のサービス電源を確保することです。サービス電源がなければ、車内における冷暖房機器、照明などが機能しなくなるわけです。このサービス電源を確保するために先頭車の存在が非常に重要になります。キハ183系の先頭車の床下には最大4両分の給電能力を有する電源機関を搭載しています。
先頭車そのものを含めたら、先頭車がサービス電源を供給できる車両は他に3両分です。そうすると、函館方・札幌方の2つの先頭車で編成全体の電源を供給するには、最大8両編成までになるわけです。9両編成や10両編成にするためには、一部を除いて原則中間に先頭車を組み込む必要があります。

キハ183系による「北斗」そのものが消滅したわけではありません。繁忙期を中心に臨時「北斗88号」や臨時「北斗95号」で主に見ることができます。
しかし、臨時列車のため、定期列車時代の7両編成や8両編成を見ることはありません。ここ数年で確認した限りだと、臨時列車の場合は最大で6両編成までです。

「北斗」の定期営業運転終了後から1年が経過した現在では、苗穂運転所(札ナホ)に異動し、札幌・旭川~網走間の「オホーツク」・「大雪」として運行されています。所定は4両編成となり、一部車両を除いて車両は方向転換されました。
こちらも繁忙期はこれまで最大で5両編成となっており、現時点で「北斗」のような7両編成以上は確認されていません。今後も引き続き、かつての「北斗」のような7両編成以上を見ることはほぼ不可能なのかもしれませんね。
当たり前に思った光景も僅か3年で見られなくなりました。今となっては撮影しておいてよかったと思います。後々後悔しないためには、日頃コツコツと記録していくことが大切です。
最後の2枚の写真は今後も撮影することができるシーンですが、これが数年後になったら過去のシーンとして既に見られなくなっているかもしれません。後々後悔しないように、こうした列車を時間の許す限り追いかけたいですね。
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