2022年度に札幌~函館間の特急列車をキハ261系に一本化へ
キハ281系 - 2019年04月11日 (木)
4月9日にJR北海道から同グループの長期経営ビジョン・中期経営計画・事業計画等について発表されました。
その内容の中では、数年先まで北海道の鉄道における変更点が盛りだくさんです。今後順次詳しく紹介していく予定ですが、今回は札幌~函館間の特急列車について紹介していきましょう。

札幌~函館間には現在、定期特急列車として「スーパー北斗」が12往復設定されています。しかし、車種は統一されておらず、9往復がキハ261系、残る3往復がキハ281系です。
しばらくはこの体制が維持されると思われますが、2022年度に札幌~函館間の特急列車がキハ261系に一本化されます。



ということで、今回の発表はキハ281系の動向についても触れられた形になります。北海道初の振り子式車両もいよいよ置き換えられることになりそうです。
今年3月に実施されたダイヤ改正でキハ281系で運行されていた2往復がキハ261系に置き換えられました。置き換えた2往復はいずれも所要時分が従来から増加しており、残る3往復を置き換える際も数分程度の時刻変更が実施されると予想しています。車両変更及び、それに伴う時刻変更が実施されるのであれば、ダイヤ改正時に実施されるという流れが妥当でしょう。
おそらく、2023年春(2022年度末)のダイヤ改正で札幌~函館間の特急列車はキハ261系に一本化されるのではないでしょうか。
2023年春(2022年度末)のダイヤ改正でキハ261系に一本化されるとするなら、残された期間は4年弱です。まだまだ先のことですが、早めに記録しておいた方がいいです。見方を変えれば、春のシーンは3回、夏のシーンは4回、秋のシーンは4回、冬のシーンは4回しか撮影できません。しかもこれは2023年春(2022年度末)に置き換えられると仮定するものであり、置き換えの予定が前倒し、あるいは2022年中(4月から12月)に置き換えられる場合もあります。
いずれにしても、残された期間は僅かということになります。
キハ281系のその後の動向について、札幌~函館間から撤退する可能性があるとはいえ、同区間を運行する臨時列車では引き続きキハ283系とキハ183系も活躍している状況です。第一線から撤退し、老朽化したキハ183系の代替として臨時列車として一定期間使用する可能性や、網走方面の「オホーツク」・「大雪」に使用する可能性も決してゼロではありません。
しかし、以前から管理者が指摘しているとおり、振り子式車両が他線区に転用される事例は全国的にもほとんどありません。いずれも他線区に転用されずに廃車になっています。それが実施されたのはJR西日本の381系のみだと記憶しています。晩年は1000番台に改番され、287系が投入された際に余剰となった「くろしお」編成が「はしだて」や「こうのとり」などで一時的に使用されていたと思います。しかしこれも後継車両の投入によって長続きはしませんでした。
全国的にみても振り子式車両が他線区に転用される事例は少ないため、キハ281系の転用の可能性についても他社の事例を踏まえると、可能性としては低いというのが現時点で管理者としての見解です。
ここからは過去に撮影したキハ281系の写真を何枚か紹介します。
☆キハ281系とキハ283系


北海道の振り子式車両同士が並ぶ姿は圧巻です。3月ダイヤ改正でキハ281系充当列車2往復がキハ261系に置き換えられたことにより、隣同士並ぶ姿はさらに確認することが難しくなりました。
いずれ北海道の特急気動車はキハ261系に一本化されます。キハ281系の後継のキハ283系も後を追うようにいずれ置き換えられることになるでしょう。そう考えると、両者の並びはそう遠くない時期に見られなくなるかもしれませんね。
☆キハ281系とキハ183系



2016年3月ダイヤ改正から2018年3月ダイヤ改正まで、新札幌駅では特急「スーパー北斗1号」と特急「北斗8号」の並びが毎日見られました。両者とも発車時刻が9時39分であり、数年前まで当たり前に見られた光景も、現在は当記事1枚目のように両者ともキハ261系で運行されるようになりました。すっかり過去の写真になってしまいましたね。
そして2枚目は、2016年3月ダイヤ改正まで札幌駅で見られた光景です。当時の特急「スーパー北斗3号」と特急「オホーツク2号」は札幌駅到着が1分差でした。両者とも遅延が発生しやすい列車なので、1分差といえど並んで札幌駅に入線するシーンは日頃から確認できた光景でした。
3枚目は2016年3月ダイヤ改正から翌年3月のダイヤ改正まで見られた特急「スーパー北斗16号」の発車シーン及び、特急「オホーツク4号」の入線シーンです。
両者は札幌駅発車時刻と到着時刻が2分しか変わらなかったので、こちらも日頃から発車シーンと入線シーンを一緒に撮影することができました。これも数年後には完全に過去の写真となりそうです。
☆キハ281系とキハ261系



全て今年に入ってから撮影した写真です。キハ261系に置き換えられる直前の特急「スーパー北斗1号」や、特急「スーパー北斗8号」の代走でキハ281系が運用に入った際のものを撮影しました。
これらのシーンはいずれも現在はキハ261系が並ぶシーンになっています。1枚目と2枚目の写真は特急「スーパー北斗1号」に数分程度の遅延が発生している場合のみ撮影できます。数分程度の遅れは日常でもよくあることなので、これも日頃から撮影することができます。
☆臨時列車

キハ281系は「スーパー北斗」専属ですが、札幌~函館間において途中の区間で何らかの輸送障害が発生した場合等、「スーパー北斗」改め「臨時特急」として運行されることがあります。ヘッドマークが「臨時」の表示となり、いつもとは違うキハ281系を見ることができました。
常日頃から確認できるわけでなく、キハ281系は予備車両も少ないことから波動輸送や多客臨にもほとんど使われないので、「臨時」のヘッドマークを表示して走行するキハ281系は大変希少です。
☆キハ281系とキハ281系

写真は新札幌駅で撮影しました。特急「スーパー北斗7号」と特急「スーパー北斗14号」の並びです。2016年3月から翌年3月のダイヤ改正で見られたと記憶しています。
両者は同駅発車時刻が1分差だったので、日頃から並ぶシーンが見られました。現在は前者の発車時刻が繰り上げられたことにより、両者の並びが実現するのは難しくなっています。新函館北斗駅で特急「スーパー北斗2号」と特急「スーパー北斗5号」の並びは引き続き見られそうですね。
ということで、キハ281系が数年後に札幌~函館間から完全に撤退してしまう可能性があるとして、過去に撮影した写真を含めて紹介させていただきました。3月から2往復減り、3往復しか充当されなくなりましたが、時間の許す限り、キハ281系による「スーパー北斗」を今後も引き続き記憶していきたいと思います。
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その内容の中では、数年先まで北海道の鉄道における変更点が盛りだくさんです。今後順次詳しく紹介していく予定ですが、今回は札幌~函館間の特急列車について紹介していきましょう。

札幌~函館間には現在、定期特急列車として「スーパー北斗」が12往復設定されています。しかし、車種は統一されておらず、9往復がキハ261系、残る3往復がキハ281系です。
しばらくはこの体制が維持されると思われますが、2022年度に札幌~函館間の特急列車がキハ261系に一本化されます。



ということで、今回の発表はキハ281系の動向についても触れられた形になります。北海道初の振り子式車両もいよいよ置き換えられることになりそうです。
今年3月に実施されたダイヤ改正でキハ281系で運行されていた2往復がキハ261系に置き換えられました。置き換えた2往復はいずれも所要時分が従来から増加しており、残る3往復を置き換える際も数分程度の時刻変更が実施されると予想しています。車両変更及び、それに伴う時刻変更が実施されるのであれば、ダイヤ改正時に実施されるという流れが妥当でしょう。
おそらく、2023年春(2022年度末)のダイヤ改正で札幌~函館間の特急列車はキハ261系に一本化されるのではないでしょうか。
2023年春(2022年度末)のダイヤ改正でキハ261系に一本化されるとするなら、残された期間は4年弱です。まだまだ先のことですが、早めに記録しておいた方がいいです。見方を変えれば、春のシーンは3回、夏のシーンは4回、秋のシーンは4回、冬のシーンは4回しか撮影できません。しかもこれは2023年春(2022年度末)に置き換えられると仮定するものであり、置き換えの予定が前倒し、あるいは2022年中(4月から12月)に置き換えられる場合もあります。
いずれにしても、残された期間は僅かということになります。
キハ281系のその後の動向について、札幌~函館間から撤退する可能性があるとはいえ、同区間を運行する臨時列車では引き続きキハ283系とキハ183系も活躍している状況です。第一線から撤退し、老朽化したキハ183系の代替として臨時列車として一定期間使用する可能性や、網走方面の「オホーツク」・「大雪」に使用する可能性も決してゼロではありません。
しかし、以前から管理者が指摘しているとおり、振り子式車両が他線区に転用される事例は全国的にもほとんどありません。いずれも他線区に転用されずに廃車になっています。それが実施されたのはJR西日本の381系のみだと記憶しています。晩年は1000番台に改番され、287系が投入された際に余剰となった「くろしお」編成が「はしだて」や「こうのとり」などで一時的に使用されていたと思います。しかしこれも後継車両の投入によって長続きはしませんでした。
全国的にみても振り子式車両が他線区に転用される事例は少ないため、キハ281系の転用の可能性についても他社の事例を踏まえると、可能性としては低いというのが現時点で管理者としての見解です。
ここからは過去に撮影したキハ281系の写真を何枚か紹介します。
☆キハ281系とキハ283系


北海道の振り子式車両同士が並ぶ姿は圧巻です。3月ダイヤ改正でキハ281系充当列車2往復がキハ261系に置き換えられたことにより、隣同士並ぶ姿はさらに確認することが難しくなりました。
いずれ北海道の特急気動車はキハ261系に一本化されます。キハ281系の後継のキハ283系も後を追うようにいずれ置き換えられることになるでしょう。そう考えると、両者の並びはそう遠くない時期に見られなくなるかもしれませんね。
☆キハ281系とキハ183系



2016年3月ダイヤ改正から2018年3月ダイヤ改正まで、新札幌駅では特急「スーパー北斗1号」と特急「北斗8号」の並びが毎日見られました。両者とも発車時刻が9時39分であり、数年前まで当たり前に見られた光景も、現在は当記事1枚目のように両者ともキハ261系で運行されるようになりました。すっかり過去の写真になってしまいましたね。
そして2枚目は、2016年3月ダイヤ改正まで札幌駅で見られた光景です。当時の特急「スーパー北斗3号」と特急「オホーツク2号」は札幌駅到着が1分差でした。両者とも遅延が発生しやすい列車なので、1分差といえど並んで札幌駅に入線するシーンは日頃から確認できた光景でした。
3枚目は2016年3月ダイヤ改正から翌年3月のダイヤ改正まで見られた特急「スーパー北斗16号」の発車シーン及び、特急「オホーツク4号」の入線シーンです。
両者は札幌駅発車時刻と到着時刻が2分しか変わらなかったので、こちらも日頃から発車シーンと入線シーンを一緒に撮影することができました。これも数年後には完全に過去の写真となりそうです。
☆キハ281系とキハ261系



全て今年に入ってから撮影した写真です。キハ261系に置き換えられる直前の特急「スーパー北斗1号」や、特急「スーパー北斗8号」の代走でキハ281系が運用に入った際のものを撮影しました。
これらのシーンはいずれも現在はキハ261系が並ぶシーンになっています。1枚目と2枚目の写真は特急「スーパー北斗1号」に数分程度の遅延が発生している場合のみ撮影できます。数分程度の遅れは日常でもよくあることなので、これも日頃から撮影することができます。
☆臨時列車

キハ281系は「スーパー北斗」専属ですが、札幌~函館間において途中の区間で何らかの輸送障害が発生した場合等、「スーパー北斗」改め「臨時特急」として運行されることがあります。ヘッドマークが「臨時」の表示となり、いつもとは違うキハ281系を見ることができました。
常日頃から確認できるわけでなく、キハ281系は予備車両も少ないことから波動輸送や多客臨にもほとんど使われないので、「臨時」のヘッドマークを表示して走行するキハ281系は大変希少です。
☆キハ281系とキハ281系

写真は新札幌駅で撮影しました。特急「スーパー北斗7号」と特急「スーパー北斗14号」の並びです。2016年3月から翌年3月のダイヤ改正で見られたと記憶しています。
両者は同駅発車時刻が1分差だったので、日頃から並ぶシーンが見られました。現在は前者の発車時刻が繰り上げられたことにより、両者の並びが実現するのは難しくなっています。新函館北斗駅で特急「スーパー北斗2号」と特急「スーパー北斗5号」の並びは引き続き見られそうですね。
ということで、キハ281系が数年後に札幌~函館間から完全に撤退してしまう可能性があるとして、過去に撮影した写真を含めて紹介させていただきました。3月から2往復減り、3往復しか充当されなくなりましたが、時間の許す限り、キハ281系による「スーパー北斗」を今後も引き続き記憶していきたいと思います。
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