キハ201系D-101編成に重要機器取替工事を施工
気動車 - 2019年06月28日 (金)
キハ201系D-101編成に重要機器取替工事が施工され、営業運転に入っています。

まずは従来車の写真から。過去に撮影したD-102編成の写真です。



そして、4月に重要機器取替工事施工後のD-101編成の様子がこちらです。


エクステリアで目を引く点は、前照灯と尾灯の一部がLEDに変更されています。キハ261系0番台やキハ281系なども昨今同様に前照灯のLED化を実施しています。
昨今JR北海道の列車にも前照灯にLEDが採用される車両が増えてきました。我々日常生活で使用するLEDといえば、省エネで且つ長寿命という利点があります。欠点としては費用の負担が大きくなってしまうことですが、昨今はLEDが急速に普及している関係で購入する際の費用も抑えられている傾向にあります。
また、自動車においての採用も増えてきました。LEDはHIDのように点灯させてから明るくなるまでのタイムラグはありませんが、自動車に採用する際の欠点としては、雪融けに不向きという点があります。豪雪地帯では敬遠されます。加えて、熱に弱いという欠点もあります。
以前コメントにて教えていただきましたが、鉄道車両の場合、ASSYが一体化した設計により、LEDを熱から守る(熱を拡散させて逃がす)装置を前方へ出せるようです。これにより、夏季は走行時の風によって適度に冷却され、冬季はLEDで発生した熱を装置を介して熱を逃がすことで雪を融かす仕組みのようです。この仕組みであれば、冬季におけるLEDの使用も問題なくなりますね。
重要機器取替工事の施工のタイミングは、後から登場しているキハ261系0番台よりも遅いです。理由は定かでありませんが、おそらくキハ261系0番台と比べて酷使されていないことが理由と思われます。1日あたりの充当列車及び、その走行距離も少ないという理由も考えられるでしょう。
実際に乗車してみると、相変わらずギアチェンジの際のショックが大きく、それに伴うタイムラグが生じていますが、製造から20年が経過した気動車では仕方ありません。同車のノウハウが後のキハ261系に生かされており、最新の1000番台ではショックが少なくなっています。キハ201系で文句をつけるとすれば、このギアチェンジの際の荒々しさを何とかしてほしいところです。
キハ201系は1997年3月22日のダイヤ改正から営業運転を開始しました。今年で車齢22年を迎えます。
キハ201系は倶知安方面から札幌へ直通する列車のスピードアップを目的に開発された車両です。電化区間は731系と協調運転をすることを想定したため、731系と同等の走行性能を有します。このため、電化区間では電車並みのダイヤで走行することが可能です。
特徴はやはり、特急気動車に負けない脅威の加速力を持っていることです。加速力では全国の気動車列車でナンバーワンの実力です。理由としては、普通列車で主に使用されるということで、車体そのものが軽量ということが挙げられます。
これらの理由から、ファンの間では「化け物気動車」として有名です。
かつては、朝・夕で札幌圏から倶知安方面へ直通列車に、昼は学園都市線で使用されていましたが、学園都市線が北海道医療大学駅まで電化されたことにより、営業列車全てが電車化されてキハ201系は同線から撤退しました。撤退後は日中の活躍場所を函館本線の区間快速「いしかりライナー」などへ移しました。現在も1往復(札幌~江別間快速運転)が設定されていますが、731系などの電車と所属先が異なる等の理由から、共通で使用することができないといった欠点もあります。以前と比べて運用が減らされており、現在は日中は3両編成1本が稼働するだけになっています。
近年のJR北海道では気動車そのものの負担を軽減する傾向があり、この影響も絡んでいる可能性があります。使用する編成数を抑えることで予備車両を確保することにもつながります。
キハ261系0番台と同様、車両数が全12両と少ないです。製造費用が高額なため、3両編成×4本で製造が終了しています。製造費用は1両あたり4億円程度とされており、これは新幹線車両1両並み、またはそれ以上になります。3両編成1本でおよそ12億円かかっています。
北海道新幹線札幌延伸の時期が年々前倒しされ、現段階では2030年度に予定されています。ちょうどキハ201系の経年に達する時期であり、函館本線山線が第三セクター化されると、キハ201系のような札幌圏から倶知安方面へ所要時間を短縮を図る目的の車両は経営分離によって不要になります。よってキハ201系の後継車、例えば、キハ203系のような気動車はおそらく登場することはなく、電車との協調運転も見納めとなることが予想されます。しかし昨今では、トンネルなどを掘る際に生じる土砂の場所の確保が困難になっており、工事を中断せざるを得ない状況になっています。予定どおりに工事が進まなければ、開業時期も延期されることになり、キハ201系といった車両の動向にも少なからず影響が出てくるでしょう。
開業時期が前倒しされれば、宗谷本線の快速「なよろ」などといった列車への活用策もあります。現在は余力ある運用が組まれ、製造コストに見合わない使用がされていますが、日本の気動車列車ではいまだにトップクラスの性能を誇ります。いずれは高性能気動車という利点を生かし、快速「なよろ」などへの転用も期待したいところです。
札幌圏では充当列車が少なく、見られる機会が限定されていますが、引き続き今後の活躍も期待しましょう。
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まずは従来車の写真から。過去に撮影したD-102編成の写真です。



そして、4月に重要機器取替工事施工後のD-101編成の様子がこちらです。


エクステリアで目を引く点は、前照灯と尾灯の一部がLEDに変更されています。キハ261系0番台やキハ281系なども昨今同様に前照灯のLED化を実施しています。
昨今JR北海道の列車にも前照灯にLEDが採用される車両が増えてきました。我々日常生活で使用するLEDといえば、省エネで且つ長寿命という利点があります。欠点としては費用の負担が大きくなってしまうことですが、昨今はLEDが急速に普及している関係で購入する際の費用も抑えられている傾向にあります。
また、自動車においての採用も増えてきました。LEDはHIDのように点灯させてから明るくなるまでのタイムラグはありませんが、自動車に採用する際の欠点としては、雪融けに不向きという点があります。豪雪地帯では敬遠されます。加えて、熱に弱いという欠点もあります。
以前コメントにて教えていただきましたが、鉄道車両の場合、ASSYが一体化した設計により、LEDを熱から守る(熱を拡散させて逃がす)装置を前方へ出せるようです。これにより、夏季は走行時の風によって適度に冷却され、冬季はLEDで発生した熱を装置を介して熱を逃がすことで雪を融かす仕組みのようです。この仕組みであれば、冬季におけるLEDの使用も問題なくなりますね。
重要機器取替工事の施工のタイミングは、後から登場しているキハ261系0番台よりも遅いです。理由は定かでありませんが、おそらくキハ261系0番台と比べて酷使されていないことが理由と思われます。1日あたりの充当列車及び、その走行距離も少ないという理由も考えられるでしょう。
実際に乗車してみると、相変わらずギアチェンジの際のショックが大きく、それに伴うタイムラグが生じていますが、製造から20年が経過した気動車では仕方ありません。同車のノウハウが後のキハ261系に生かされており、最新の1000番台ではショックが少なくなっています。キハ201系で文句をつけるとすれば、このギアチェンジの際の荒々しさを何とかしてほしいところです。
キハ201系は1997年3月22日のダイヤ改正から営業運転を開始しました。今年で車齢22年を迎えます。
キハ201系は倶知安方面から札幌へ直通する列車のスピードアップを目的に開発された車両です。電化区間は731系と協調運転をすることを想定したため、731系と同等の走行性能を有します。このため、電化区間では電車並みのダイヤで走行することが可能です。
特徴はやはり、特急気動車に負けない脅威の加速力を持っていることです。加速力では全国の気動車列車でナンバーワンの実力です。理由としては、普通列車で主に使用されるということで、車体そのものが軽量ということが挙げられます。
これらの理由から、ファンの間では「化け物気動車」として有名です。
かつては、朝・夕で札幌圏から倶知安方面へ直通列車に、昼は学園都市線で使用されていましたが、学園都市線が北海道医療大学駅まで電化されたことにより、営業列車全てが電車化されてキハ201系は同線から撤退しました。撤退後は日中の活躍場所を函館本線の区間快速「いしかりライナー」などへ移しました。現在も1往復(札幌~江別間快速運転)が設定されていますが、731系などの電車と所属先が異なる等の理由から、共通で使用することができないといった欠点もあります。以前と比べて運用が減らされており、現在は日中は3両編成1本が稼働するだけになっています。
近年のJR北海道では気動車そのものの負担を軽減する傾向があり、この影響も絡んでいる可能性があります。使用する編成数を抑えることで予備車両を確保することにもつながります。
キハ261系0番台と同様、車両数が全12両と少ないです。製造費用が高額なため、3両編成×4本で製造が終了しています。製造費用は1両あたり4億円程度とされており、これは新幹線車両1両並み、またはそれ以上になります。3両編成1本でおよそ12億円かかっています。
北海道新幹線札幌延伸の時期が年々前倒しされ、現段階では2030年度に予定されています。ちょうどキハ201系の経年に達する時期であり、函館本線山線が第三セクター化されると、キハ201系のような札幌圏から倶知安方面へ所要時間を短縮を図る目的の車両は経営分離によって不要になります。よってキハ201系の後継車、例えば、キハ203系のような気動車はおそらく登場することはなく、電車との協調運転も見納めとなることが予想されます。しかし昨今では、トンネルなどを掘る際に生じる土砂の場所の確保が困難になっており、工事を中断せざるを得ない状況になっています。予定どおりに工事が進まなければ、開業時期も延期されることになり、キハ201系といった車両の動向にも少なからず影響が出てくるでしょう。
開業時期が前倒しされれば、宗谷本線の快速「なよろ」などといった列車への活用策もあります。現在は余力ある運用が組まれ、製造コストに見合わない使用がされていますが、日本の気動車列車ではいまだにトップクラスの性能を誇ります。いずれは高性能気動車という利点を生かし、快速「なよろ」などへの転用も期待したいところです。
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