今年もクリスタルエクスプレスも「フラノラベンダーエクスプレス」で営業運転開始
臨時列車 - 2019年07月15日 (月)
今年も北海道の5代目リゾート気動車、クリスタルエクスプレスが札幌~富良野間の「フラノラベンダーエクスプレス」に使用されています。

早朝、苗穂運転所(札ナホ)構内では、同じく「フラノラベンダーエクスプレス」で使用するノースレインボーエクスプレスと並んで出区準備をしています。



これまでに何度か撮影している写真を掲載します。昨今はモニターツアーなどの団体臨時列車でも使用されるようになりましたが、引き続きここ数年の多客臨は「フラノラベンダーエクスプレス」だけです。数少ない本線を走行している同車を撮影できるシーズンがやってきました。
クリスタルエクスプレスは、まずは8月4日までの連日に特急「フラノラベンダーエクスプレス1号」と特急「フラノラベンダーエクスプレス2号」の1往復で使用されます。そして小休止を経て再び8月24日から9月23日まで週末を中心に、今度は特急「フラノラベンダーエクスプレス3号」と特急「フラノラベンダーエクスプレス4号」にそれぞれ充当されます。
同車は今年で落成から30年を迎えます。フラノエクスプレスやトマムサホロエクスプレス運行終了後は、富良野方面用の臨時列車として定着していました。そんな同車も、冬季の多客臨(主にスキーエクスプレス)が廃止され、団体需要も縮小すると、札幌~富良野間の「フラノラベンダーエクスプレス」でしか主に使用することがなくなりました。それ以外については、団体輸送がない限り、所属先の苗穂運転所で遊休状態となります。
後発のノースレインボーエクスプレスとの違いは、編成両数が短いことと、団体・小旅行向けの個室などの設備が残り、これが使用上の制約を抱えています。特に編成中の「キサロハ182-5101」は、2階は4人用のボックスシート、1階は4人用の普通個室(登場時はグリーン個室)となっています。また、2010年に函館本線で発生した踏切事故の影響により、乗客保護の観点から、展望席が廃止され、定員数が減少しています。
こうした特殊な設備をもつ車両のため、一般の座席車として使用できるのは実質的には3両です。「キサロハ182-5101」を含まない3両での定員は128名で、これは仮に現役のキハ183系の一般車で編成を組んだ際の2両分にも満たない定員数です。また、一昨年現役を引退したニセコエクスプレスよりも定員数で劣ります。
なので、昨今の富良野方面の観光シーズンでは、ここでも定員数の多いノーズレインボーエクスプレスに頼らざるを得ない状況になっています。クリスタルエクスプレスが必要とされるのは、富良野方面の観光が一段落する8月下旬以降になります。
こうしてみると、なぜ代走としても活用できないのかがわかりますよね。
「日頃役に立たない車両だけれども、年に1回の富良野方面の多客臨として使用しなければならない。」
これがクリスタルエクスプレスを残している理由です。
しかしこの体制も長くは続かないと思われます。それは、多目的車両としてキハ261系5000番台(仮称)の投入計画があるからです。

5両編成×2本の計10両が2020年秋頃の使用開始に向けて製造する予定です。北海道のリゾート気動車と同じく5000番台を名乗り、且つ2編成が投入されることから、ノースレインボーエクスプレスとともに置き換えられる可能性があります。
投入に関して特に注目すべきは、定期列車の代替輸送等に使用も視野に入れているということです。昨今のノースレインボーエクスプレスのような役割を持たせることで、例えば観光シーズンには多客臨に、それ以外の時期は定期列車の代走として二重の役割を持たせるようです。これだけの役割を担うことができる車両を投入するのであれば、クリスタルエクスプレスはもう真っ先に不要になるでしょう。ほぼ年1回の富良野方面の多客臨だけのために車両を維持するという、こんな無駄な車両繰りは経費削減を進めるJR北海道にとっていいことも何もありません。キハ261系5000番台が登場すれば、真っ先に置き換えられるでしょう。
後継車が来年の秋から使用開始のスケジュールで動いているので、既存のリゾート気動車は来年の「フラノラベンダーエクスプレス」の運行で一区切りとなりそうです。まだ正式な動向がわからない今年こそ、クリスタルエクスプレスにしてもノースレインボーエクスプレスにしても、記録するチャンスと言えそうです。
管理者も時間の許す限り、富良野方面に行って記録ぜひとも記録しておきたいです。
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早朝、苗穂運転所(札ナホ)構内では、同じく「フラノラベンダーエクスプレス」で使用するノースレインボーエクスプレスと並んで出区準備をしています。



これまでに何度か撮影している写真を掲載します。昨今はモニターツアーなどの団体臨時列車でも使用されるようになりましたが、引き続きここ数年の多客臨は「フラノラベンダーエクスプレス」だけです。数少ない本線を走行している同車を撮影できるシーズンがやってきました。
クリスタルエクスプレスは、まずは8月4日までの連日に特急「フラノラベンダーエクスプレス1号」と特急「フラノラベンダーエクスプレス2号」の1往復で使用されます。そして小休止を経て再び8月24日から9月23日まで週末を中心に、今度は特急「フラノラベンダーエクスプレス3号」と特急「フラノラベンダーエクスプレス4号」にそれぞれ充当されます。
同車は今年で落成から30年を迎えます。フラノエクスプレスやトマムサホロエクスプレス運行終了後は、富良野方面用の臨時列車として定着していました。そんな同車も、冬季の多客臨(主にスキーエクスプレス)が廃止され、団体需要も縮小すると、札幌~富良野間の「フラノラベンダーエクスプレス」でしか主に使用することがなくなりました。それ以外については、団体輸送がない限り、所属先の苗穂運転所で遊休状態となります。
後発のノースレインボーエクスプレスとの違いは、編成両数が短いことと、団体・小旅行向けの個室などの設備が残り、これが使用上の制約を抱えています。特に編成中の「キサロハ182-5101」は、2階は4人用のボックスシート、1階は4人用の普通個室(登場時はグリーン個室)となっています。また、2010年に函館本線で発生した踏切事故の影響により、乗客保護の観点から、展望席が廃止され、定員数が減少しています。
こうした特殊な設備をもつ車両のため、一般の座席車として使用できるのは実質的には3両です。「キサロハ182-5101」を含まない3両での定員は128名で、これは仮に現役のキハ183系の一般車で編成を組んだ際の2両分にも満たない定員数です。また、一昨年現役を引退したニセコエクスプレスよりも定員数で劣ります。
なので、昨今の富良野方面の観光シーズンでは、ここでも定員数の多いノーズレインボーエクスプレスに頼らざるを得ない状況になっています。クリスタルエクスプレスが必要とされるのは、富良野方面の観光が一段落する8月下旬以降になります。
こうしてみると、なぜ代走としても活用できないのかがわかりますよね。
「日頃役に立たない車両だけれども、年に1回の富良野方面の多客臨として使用しなければならない。」
これがクリスタルエクスプレスを残している理由です。
しかしこの体制も長くは続かないと思われます。それは、多目的車両としてキハ261系5000番台(仮称)の投入計画があるからです。

5両編成×2本の計10両が2020年秋頃の使用開始に向けて製造する予定です。北海道のリゾート気動車と同じく5000番台を名乗り、且つ2編成が投入されることから、ノースレインボーエクスプレスとともに置き換えられる可能性があります。
投入に関して特に注目すべきは、定期列車の代替輸送等に使用も視野に入れているということです。昨今のノースレインボーエクスプレスのような役割を持たせることで、例えば観光シーズンには多客臨に、それ以外の時期は定期列車の代走として二重の役割を持たせるようです。これだけの役割を担うことができる車両を投入するのであれば、クリスタルエクスプレスはもう真っ先に不要になるでしょう。ほぼ年1回の富良野方面の多客臨だけのために車両を維持するという、こんな無駄な車両繰りは経費削減を進めるJR北海道にとっていいことも何もありません。キハ261系5000番台が登場すれば、真っ先に置き換えられるでしょう。
後継車が来年の秋から使用開始のスケジュールで動いているので、既存のリゾート気動車は来年の「フラノラベンダーエクスプレス」の運行で一区切りとなりそうです。まだ正式な動向がわからない今年こそ、クリスタルエクスプレスにしてもノースレインボーエクスプレスにしても、記録するチャンスと言えそうです。
管理者も時間の許す限り、富良野方面に行って記録ぜひとも記録しておきたいです。
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